やはり俺のDQ3はまちがっている。   作:KINTA-K

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14話

 旅人の扉に雪乃と並んで足を踏み入れる。

 すると、旅人の扉から立ち上っている光がさらに強くなり、俺達を包み込み――気が付いたら、薄暗い洞窟の中ではなく木漏れ日の差す森の中に居た。

 旅人の扉から出て周囲を見渡す。

「ここが、ロマリアなのか?」

「ロマリア側の旅の扉は森の中にあると聞いていたから、合っているとは思うのだけれど……不思議な感覚ね」

「いきなり全然違う場所に飛ばされた訳だからな。よくこんな訳の分からんものを交易に使おうと思ったもんだ」

 旅人の扉の原理は解明されていない。精霊の力によるものだとは言われているが……と言うか、よく分からん神秘的なものは全部精霊の力ってことにしてねえか?もうこれからは不思議なことが起こったら「精霊の仕業か!」とでも言っておけばいいんじゃないかな。大体合ってるだろ。

「だからこそ、雪ノ下家が独占できたとも言えるわ」

「ああ、なるほど」

 周囲が神秘的な力に遠慮している間に、真っ先に開発に乗り出したのなら独占もできただろう。商魂たくましいと言うか何というか。

 いつまでもここでぼーっとしている訳にも行かないので、とりあえず先に進む。旅人の扉から出た目の前は、森が割れて道が出来ていた。草は茫々に生えっぱなしだし、所々地面も凸凹しているが、間違いなく意図的に切り開かれた道だろう。以前は交易に使われていただけあって、馬車が余裕で通れるくらいに広いスペースが確保されている。やはりと言うか、整備はされていないが。

「この道も雪ノ下家によって切り開かれたと言われているわ。いざないの洞窟を整備したことも合わせると、相当大規模な出資をした筈よ。そのリスクに見合うリターンが見込めたとは思うのだけれども、それに踏み切った当時の雪ノ下家の当主はひとかどの人物と言わざるを得ないわね」

「ふぅん、なるほどな」

 獣道のような、整備の不十分な道を並んで歩きながら、そんな会話を交わす。雪乃は雪ノ下家の名前は捨てているが、感情的にならずに冷静に雪ノ下家のことをそう評していた。……もう完全に家の事は割り切っているのだろうか?まあ、デリケートな問題だからな。

「今の家に不満を感じたからこそ、こうしてここにいるのだけど、先祖に当たっても仕方が無いわ」

「……そんなに解りやすかったか?」

 あまりに察しの良い言葉に驚くと、雪乃は可笑しそうに小さく口元を綻ばせた。……そう言う、思わず見とれちゃいそうな笑顔は心臓に悪いから止めて欲しいんですが。

「あなたは自分で思っているよりも、考え事が顔に出る性質よ。まぁ、目は腐っているのだけれど」

「おい、最後の一言要らなかっただろ、それ」

 見惚れる程の笑顔を浮かべた時に言う言葉が罵倒とか、陽乃さんにそっくりだな。機嫌損ねたくないから黙っておくけど。

「それに……」

 そこで、不意に視線を外して俺から顔を背けるようにして、呟いた。

「今の状況には、それなりに満足しているから」

 え、これ、なんて答えればいいの?何なの、この空気?えー、ハチマン、ワカラナイ…

「……あー、そ、そうか」

「……え、ええ」

 お互いそれだけ言葉を交わして、それからは何を言えばいいのか分からずに、微妙な雰囲気のまま黙って歩いていた。

 ……まあ、嫌な沈黙じゃなかったけどな。

 

 

 

 あれから1度アルミラージと遭遇した以外は特に何事もなく、一時間と立たずに森を通り抜けた。

 森から平地へと出たことで、広くなった視界にロマリアの光景が飛び込んでくる。

 傾きかけた日の光が照らした先には、広大な農地と牧場が広がっていた。その隙間を通す様に一本広い道が走っており、そこを通り抜けた先にはレンガの町並みへと続く門があった。そこからさらに奥の方へ視線を奥に向けると、ぼんやりと周囲から頭一つ飛び出た建物の姿が見えた。タカの目を発動させて確認すると、堅牢な城壁まではっきりと確認できた。あれがロマリア城なのだろう。ここからだと、丸1日くらい掛かかりそうだ。意外と近いな。

 それよりも驚いたのが、すぐ目の前まで農地と牧場が広がっていることだ。つまり、そこまで人が行き来して活動していると言うことで、それはこの辺りがもうロマリア圏内に入っていることを示していた。

「こんな目と鼻の先なのか……」

 小さな検問を抜けて、道を歩きながら周囲の牧場を見渡す。因みに、ウサギ小屋かと見間違えるほど小さな詰所に待機していた騎士は、俺達に「勇者様ですか?」と声をかけて確認した後、馬を走らせてさっさと行ってしまった。くそ、急に声掛け得られたから思わず「ひゃい」とか変な声出しちゃっただろ。

 それは兎に角、先ほどの森にはアルミラージが生息していた。つまり、魔物が居る目と鼻の先に人の活動圏があると言うことだ。――いや、むしろ魔物の活動圏を狭い森に追いやっているのか?

「そうね……ただ、これは必要に迫られて土地を拡張させた可能性もあるけど」

 雪乃も俺の隣で感心したように広がる牧場を眺めながら、俺の呟きに返してくる。

「どういう意味だ?」

「ロマリアは文化の都よ。かつて世界一広い領土を持っていたロマリアは、その広い領土の産物をここロマリアに集めていたの。そのため、ロマリアの首都は生産産業から文化産業にシフトして非常に高い文明を持っていたわ。ロマリアの領土が縮小してからも、食料の豊富なアリアハンとの交易のおかげで食料には余裕があったの。でも、10年前……」

「オルテガの封印により、アリアハンとの交易が途絶えた、と」

「ええ。そうなると、当然食料問題が出てくるわ。それで、農地、牧場を作るために開拓したのがこの光景ではないかしら?幸い、と言うのも変な話だけれども、旅人の扉は封印されているのだから、ある意味ここから南側の安全は保障されていたのだしね」

「はぁ、なるほどなぁ」

 確かに、牧場の柵や建物を見る限り、劣化の具合から割と最近に造られたものであることがわかる。雪乃の推測は結構的を射ているだろう。

「でも、そうなると糞オヤ……オルテガはロマリアに恨まれていたりするのか?」

 一応、ロマリアについたら勇者としてロマリア国王に謁見するつもりではある。国境を自由に行き来できる権利があるとは言っても、各国の意志を無視したりはできないしな。そうなると、当然国王との謁見が必要になる。……糞オヤジが恨まれてて面倒になるとかなけりゃいいけど。

 しかし、そんな俺のぼやきに、雪乃は驚いたように声を上げた。

「比企谷君……あなた、ロマリアでのオルテガ様の活躍を知らないの?」

「へ?」

 意外そうな声を上げる俺に対し、雪乃は本気で呆れた様子でため息を付きながら額に手を当てた。

「ロマリアのシャンパーニュ地方は開発が遅れていたのだけど、魔物のために撤退を余儀なくされたの。魔物はそこに塔を建ててシャンパーニュ地方を占拠したのよ。そして、その勢いはそのままでは留まらずにガザーブ地方まで及んだわ」

「……ああ、そう言や聞いたことはあるな。確か、ガザーブ地方が魔物の大群に襲われたときに、助けに入ったんだっけ?」

 他ならぬ、その当時を体験した平塚先生からその話を聞いたことがある。ガザーブの防衛線が維持できず、ガザーブの村まで魔物がなだれ込んできた時にオルテガが現れてガザーブの村を救ったと。

「それを知っているのなら……いえ、それなら話が早いわね。その後、オルテガは遅れてきたハヤマ自由騎士団と合流して、残った魔物を一掃し、そのままシャンパーニュの塔に攻め込んで見事魔物の幹部を打倒したの。そのお蔭でロマリアは魔物の脅威から救われたと言われているわ。魔王の影響で魔物の動きが活発なままだから、シャンパーニュ地方の開発は結局立ち消えになってしまったのだけれど、もしオルテガの活躍が無ければガザーブは壊滅して、ロマリアはノアニール地方とも分断され、相当悪い状況になっていた筈よ。だから、ロマリアにはオルテガ様に感謝こそすれ恨む人なんていないわ。それに、オルテガ様もアリアハンを封印する懸念は分かっていて、ロマリア国王に事前に話しに行ったそうだしね」

「ふぅん、まあ、事前に対策が取れたのなら問題は無い…のか?」

「伝聞だけど、多少の混乱はあったものの、それなりにスムーズに移行できたらしいわ。実際に封鎖される前に動けたのが良かったみたいね」

「ふぅん、じゃあアリアハンと交易を再開する必要って無かったりするのか?」

「そんなに単純な問題じゃないから、必要が無いことは無いわ。ただ、封印以前のような状態には戻れないでしょうね」

 そんな会話をしながら道を進む。牧場地域の半分くらい来たところで、ふと疑問に思っていたことを訊ねた。

「そう言えば、やけに騎士が多いな。いや、この辺は城壁で守られてないから当然かもしれないが。それとも、アリアハンが平和だったからそう見えるだけか?」

 先ほどから何度か騎士とすれ違っている。城壁で守られていないから騎士は必要なのは分かるが。

「そうね、半分正解と言った処かしら」

「半分?」

「実際に、ロマリアは騎士が多いことで有名なの。文化が発達していたこともあって、生産職以外に付く人が多かったのよ。アリアハンの封印で多少は見直しがあったとは思うけど、10年程度で体制が簡単に変わったりはしないでしょうね」

「ふぅん、なんでそんなに騎士が多いんだろうな」

「あのハヤマ自由騎士団の本拠地がある国だもの。騎士に憧れる人が多いのは当然ね」

「ハヤマ自由騎士団?」

 そう言えば、さっき糞オヤジの話の中でチラッと出てきたような……

 雪乃は一瞬呆れた顔をした後、小さく首を振って続けた。

「……そうね、アリアハンではあまり有名ではない話だものね。比企谷君、あなた、アリアハンの葉山家は知ってる?」

「あー、アリアハンの内部調停役の貴族だろ」

 かなりの有力貴族の筈…って、葉山家ってそもそも雪乃が許婚にさせられていた所だろ。

「今から200年ほど前、ロマリアは当時『ローマ帝国』と言う国名で、領土の拡大のための戦争に明け暮れていたの。アッサラームまで版図を広げて、ポルトガ、イシスとは常に緊張状態だったと言う話よ」

「へー」

 適当に返しながら、内心でかつて人間同士が争っていたと言う事実に毒づいていた。

 今でこそ魔物と言う共通の敵がいるため国家間の抗争はないが、魔物の居ない頃は人同士で争っていたわけだ。他人より楽をしたい、他人より贅沢をしたい、それは人間の本能のようなものだ。幸福がすべての人間に行き渡らない以上、いや行き渡っても他人よりも欲する人間がいる以上、争いは無くならない。

 だったら魔物が居て各国が共闘している世界の方が平和なんじゃなかろうか?やはり俺の魔王退治は間違っている。

 ……いや、勝者の出ない殴り合いなんて疲弊していく一方だから、どこかで止めなきゃいけないことくらいは分かってるんだけどな。

「その上、ローマ帝国内では内部抗争も起こっていて、当時の帝王はそれから目を背けさせるためにも他国へ戦争を仕掛けてそちらに目を向けさせようとしていたの。けれど、それでもどうにもならないくらい国内も荒れていたわ。民に対して非道なことも相当やられていた、と言う話よ」

「……何のための国なんだか」

 過去の話にあれこれ言っても仕方がないが、国が民を守らずに虐げるとか、もう末期もいい所だ。

「ここで、アリアハンの葉山家が関わってくるんだけど、当時アリアハンはローマ帝国と比べて平和だったの。無論、ローマ帝国が旅人の扉を利用して攻め込んでくる恐れはあったけど、そもそもそうなったら最悪旅人の扉を封印してしまえばいいだけだしね。ローマ帝国もそれを分かっていたからアリアハンに攻め込むような真似はしていなかったわ」

「当時、葉山家には武に優れた兄と文に優れた弟が居て、武に優れた兄が抗争で荒れているローマ帝国に干渉するべきだと主張したの。例え他国のことだとしても、民が虐げられていることを放置しているのは、義に反する、とね」

「内政干渉の方が義に反すると思わないでもないが……国民が犠牲になっているんだったらそう言って切り捨てていい話でもないか」

「そうね。ただ、当時から葉山家は内政の調停役をやっていたから、兄の言い分は認められなくて……結局、家の争いに負けた兄は自分の理念に賛同するものだけを引き連れてロマリアに渡っていったの」

「その度胸は買うが、一歩間違えればアリアハンがヤバイ立場になっていた話じゃないか、それ」

 軍隊引き連れて内政干渉とか、侵略を疑われるレベルだぞ。

「そうね。けれど、結果的に彼らはロマリアの地で活躍したわ。どのようにして知り合ったのかは記録に残されていないのだけれども、現ロマリアの初代国王、ロマリア一世に見いだされた葉山達の集団は、ロマリア一世の元、戦争終結に向けて協力し続けて、その結果、ローマ帝国はなくなり新たにロマリアが建国されたの。ロマリアの建国は当時の戦争の相手であるイシス、ポルトガにも関わりのあることで、その功績をもって葉山達は3カ国の共同声明の元、自由騎士団に任命されたわ。本拠地こそロマリアに置かれているけど、ハヤマ自由騎士団はまたロマリアが暴走して戦争を始めない様に監視する役割も負っているのよ」

「なるほどなぁ…って、元々何の話だっけか?」

 やけに長い話になってしまったが、なぜロマリアの歴史の話をしていたんだっけ?

「なぜ騎士が多いのかと言う話よ。自由騎士団はその後も国を渡って活躍し続け、その結果、騎士は憧れの的になり騎士を志す者が増えたの。尤も、ハヤマ自由騎士団に入団するのは特殊な条件が要るらしくて、一筋縄ではいかないと言われているのだけれどもね。そんなこともあって、ロマリアの貴族の子女は騎士養成学校に通うのが定例となっているわ」

 全員が騎士になる訳ではないのだけれどね、そう付け加えながら、雪乃は話を締めくくった。なるほど、騎士が多くなる訳だ。

 同時にアリアハンでハヤマ自由騎士団が知られていないことも理解できた。家の派閥争いに負けた連中が海外で成功するとか、そら本家としては面白い話ではないわな。葉山家は有力貴族だから、周囲が気遣って話を広めなかったのだろう。

 そんな話をしている内に、牧場地帯を通り抜けて街の入り口までやってきていた。高い外壁が街を囲んでおり、その向こうにはレンガ造りの家々が立ち並んでいる。いざと言う時の守りにも備えられた、かなり立派な町並みだ。門の所にも騎士がいたが、詰所にいた騎士から話は聞いていたのかすんなり通されて街に入ることができた。

 主要道だからか道が広く、様々な露店が並び、野菜やら果物やらの売り込みをしている。一方で、ジャグリングなどの芸を披露するものもいて、足を止めた観客たちが楽しそうに騒いでいる。喧騒の絶えない町並みか……ぼっちには厳しい環境だな。

「比企谷君、これからどうするの?」

「もう遅いから、まずは宿を探すとして……まあ、このまま大通りを歩いていけばどこかにはあるだろ」

 キョロキョロと物珍しそうに周囲を見渡している雪乃に聞かれて、簡潔に答える。もう時間は夕方に差し掛かっている。ロマリア城を訪ねるのは明日だな。

 不意に馬の嘶きが聞こえてきた。通りの先を見ると、荷馬車が物凄いスピードでこちら側に走ってきている。いくら道が広いからと言って、町中で出す様なスピードではない。

「何かしら、あれ。街中でこんなスピード出すだなんて、非常識だと思うのだけれど」

「そうだな。でも、その割には周りは落ち着いてんな」

 車道側を歩いていた人が道の端に移動したり、顔を顰めている人もいないではないが、暴走馬車に怯えている様子は無い。恐らく、よくあることなのだろう。その馬車は眺めている俺達の横を猛スピードで通り過ぎて行った。あーあー、あんなに鞭を入れられて、馬も可哀想に。

 それからもうしばらくして、もう一台の馬車が後を追うようにこちら側に走ってきた。まったく、なんでこんなに焦るのかね。日が暮れる前に戻って来いとか指示でも受けてんのか。

 何となく足を止めて馬車を眺めていると、不意に脇道から「キャンキャン」と子犬が吠えるような鳴き声が聞こえてきた。振り向くと、子犬――いや、小型犬か。小型犬が脇道からこちらに向けて突進する様に走ってきている。首輪にリードがしてある所を見るに、飼い犬なのだろう。……ペットを飼うとか、平民には荷が重いから貴族か商家と言った処か。

 しかし、リードは地面に垂れており、リードの先に居るべき筈の飼い主の姿が無い。犬が来た先を見ると、桃色の髪の少女が「サブレ、待ってー!」と言いながら慌てふためいた体で犬を追って走って来ていた。おいおい、飼い犬の世話くらいはしっかりしろよ。

 その犬はそのまままっすぐに雪乃の方に向かっていった。いや、ただ単に犬の行く先に偶々雪乃が居ただけだが。このまま犬が走っていくと車道に出て危険だが、あのサイズの犬なら雪乃が止めるだろ。

 そんなことを考えながら見ていたら、犬が自分の方に向かってきていることに気付いた雪乃が怯えたように「きゃっ」と小さな悲鳴を上げて飛びのいた。って、避けるのかよ。何、犬苦手だったの?

 犬はそのまま雪乃の隣を通り過ぎて車道に出てしまった。そして、タイミング悪く、そのすぐそばまで猛スピードを出した荷馬車が迫って来ていた。さらに悪いことに馬が嘶きを上げたため、それに驚いた犬がビックリしてその場に硬直してしまう。

「サブレっ!」

 飼い主らしき少女から、悲鳴が上がる。雪乃ははっとした顔で先ほど自分が避けてしまった犬の方に手を伸ばしたが、それでどうなるものでもない。

 ――これは、俺達には関係のないことだ。飼い主がしっかりしていなかったから犬を危険な目に合わせただけ。確かに、雪乃が避けていなかったら犬は車道に出なかった可能性もあるが、犬が苦手な者くらいたくさんいるだろう。つまり、この事態はどこまで行ってもあの飼い主の少女の責任であり、ただその場に居合わせた俺達には何の責任もないことだ。

 だが――

 少女の絶望の滲んだ悲鳴が脳裏を過り、続いて、はっとした顔で焦った様に手を伸ばす雪乃の姿が浮かんだ。

 ペットを失った少女は嘆き悲しむのだろうか、犬を救えなかった雪乃は自分のせいだと悔んだりしないだろうか――

「比企谷君っ!?」

 

 次の瞬間、俺はほとんど反射的に両足の闘気を爆発させて車道に飛び出していた。

 




ついに新ヒロイン登場。名前はまだ出ていませんが。
なお、雪乃は世界の歴史や文化に対する教養は人並み外れて高いです。外交、貿易を主とする雪ノ下家はその辺の書物が豊富で、引き籠らされていた雪乃はそれらの書物を一通り目を通しています。

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