ワンパンマンにトラウマ格ゲーボスの力はどこまで通用するのだろうか? 作:三角定規の角
躱す、躱す、また躱す…
さっきからずっとこの繰り返し、もう嫌になりますよ…。
このアルファが連れた来た怪物。名前は…確か、スコーピオン?
見た目ただの巨大サソリと侮るなかれ。
この硬い殻が私の風を防ぎ、ダメージを減らしています。
私の能力と相性が悪い敵、と言わざるをえません。
更に、先程尻尾攻撃を掠ってしまいまして…体が思うように動きません。
恐らく毒なんでしょう、サソリですし。
そのせいで体術の威力も半減、現状八方塞がりなんですよ。
オマケにブルーグリズリーとかいう某ハンティングゲームのアオ○シラそっくりの奴や、タイラントとかいうホラゲーのラスボスの様な奴まで居るんですから…
たまったもんじゃない、本来なら逃げ出している状況。ですがね…?
今回ばかりは逃げ出せない。ですから…
「殴り合い、と行こうじゃありませんか」
運良く毒が回る前にアルファ部隊は潰せましたが…
コイツらはどうやって倒しましょうか…クッ!また掠った…。
今度はタイラントの爪ですね、まあこの程度は問題ありません。
問題はこの毒のせいで身体能力が著しく落ちていることです…っ!
危ない危ない…フンッ!このパワーではあまりダメージは期待できないでしょう。
風も物を吹き飛ばす位しか…おおっと。
…どうせ能力が使えないのなら、いっその事能力無しで戦いましょうか!
「…鉄パイプ、無いよりはマシでしょう」
まずはあの巨大サソリから仕留めましょう、アイツは動きが直線なうえに弱点は顔だとわかっています。
しかし顔を攻撃するためには正面に立つ必要がある…
それが難しいんですよ、動きは愚鈍でもパワーがありますから。
普段は顔をハサミで防御してますし。
考え事をしていたせいか、スティンガーの巨大なハサミが彼を捕まえる。
バキボキと嫌な音がして、彼の腕があらぬ方向へ向く。
苦悶の表情を浮かべ、それでも尚鉄パイプを無事な右手でスティンガーの頭に突き刺す。
スティンガーは激痛のせいか一瞬力を緩め、その隙に彼は脱出した。
「はぁ…はぁ…ぐっ!…はぁ…」
今のは危なかった、本当に死ぬかと思いましたよ…。
でも今の攻撃で左手が死にました、コレは不味いですね。
これからあと二人の相手もしなくてはいけないのに。
スティンガーは暫く悶ていたが、やがて落ち着いたのかまた彼を執拗に追い回し始める。
彼ももう一度鉄パイプを握り、スティンガーの攻撃を紙一重で躱したあとにもう一度頭に深く突き刺す。
するとスティンガーはようやく動かなくなった。
「…ますは、一匹!」
勝利の雄叫びとして彼は叫んだ。
その姿に圧倒される残り二匹、しかし二匹もまたバカではない。
最大限の警戒を持って彼との戦いに挑みかかった