ワンパンマンにトラウマ格ゲーボスの力はどこまで通用するのだろうか?   作:三角定規の角

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十一撃目 格ゲーの差し合いでも気を抜けばやられてしまう

躱す、躱す、また躱す…

さっきからずっとこの繰り返し、もう嫌になりますよ…。

このアルファが連れた来た怪物。名前は…確か、スコーピオン?

見た目ただの巨大サソリと侮るなかれ。

この硬い殻が私の風を防ぎ、ダメージを減らしています。

私の能力と相性が悪い敵、と言わざるをえません。

更に、先程尻尾攻撃を掠ってしまいまして…体が思うように動きません。

恐らく毒なんでしょう、サソリですし。

そのせいで体術の威力も半減、現状八方塞がりなんですよ。

オマケにブルーグリズリーとかいう某ハンティングゲームのアオ○シラそっくりの奴や、タイラントとかいうホラゲーのラスボスの様な奴まで居るんですから…

たまったもんじゃない、本来なら逃げ出している状況。ですがね…?

今回ばかりは逃げ出せない。ですから…

 

「殴り合い、と行こうじゃありませんか」

 

運良く毒が回る前にアルファ部隊は潰せましたが…

コイツらはどうやって倒しましょうか…クッ!また掠った…。

今度はタイラントの爪ですね、まあこの程度は問題ありません。

問題はこの毒のせいで身体能力が著しく落ちていることです…っ!

危ない危ない…フンッ!このパワーではあまりダメージは期待できないでしょう。

風も物を吹き飛ばす位しか…おおっと。

…どうせ能力が使えないのなら、いっその事能力無しで戦いましょうか!

 

「…鉄パイプ、無いよりはマシでしょう」

 

まずはあの巨大サソリから仕留めましょう、アイツは動きが直線なうえに弱点は顔だとわかっています。

しかし顔を攻撃するためには正面に立つ必要がある…

それが難しいんですよ、動きは愚鈍でもパワーがありますから。

普段は顔をハサミで防御してますし。

 

考え事をしていたせいか、スティンガーの巨大なハサミが彼を捕まえる。

バキボキと嫌な音がして、彼の腕があらぬ方向へ向く。

苦悶の表情を浮かべ、それでも尚鉄パイプを無事な右手でスティンガーの頭に突き刺す。

スティンガーは激痛のせいか一瞬力を緩め、その隙に彼は脱出した。

 

「はぁ…はぁ…ぐっ!…はぁ…」

 

今のは危なかった、本当に死ぬかと思いましたよ…。

でも今の攻撃で左手が死にました、コレは不味いですね。

これからあと二人の相手もしなくてはいけないのに。

 

スティンガーは暫く悶ていたが、やがて落ち着いたのかまた彼を執拗に追い回し始める。

彼ももう一度鉄パイプを握り、スティンガーの攻撃を紙一重で躱したあとにもう一度頭に深く突き刺す。

するとスティンガーはようやく動かなくなった。

 

「…ますは、一匹!」

 

勝利の雄叫びとして彼は叫んだ。

その姿に圧倒される残り二匹、しかし二匹もまたバカではない。

最大限の警戒を持って彼との戦いに挑みかかった

 

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