ワンパンマンにトラウマ格ゲーボスの力はどこまで通用するのだろうか?   作:三角定規の角

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それは竜巻というにはあまりにも大きすぎた

大きく
高く
強く
そして凄まじすぎた。
それはまさに暴風だった


十四撃目 それは竜巻というにはあまりにも大きすぎた

私達がここに連れてこられて3年程たった。

連行される時はフブキに銃が向けられていたから仕方なくついて行った。

そこからずっとフブキを餌に研究対象として働かされた。

そりゃあ私だって嫌だったわよ?でも妹が人質にされてるから仕方ないって割り切ってる内に、段々とこの状況が当たり前になっていったのよ。

確かに扱いは良かったわよ、大体のことは言えば叶うしね。

 

それでも、我慢の限界だったわ

私も妹も道具の様にしか見てない連中に身体を舐め回すように見られて、よく分かんない機械を付けられて命令のままに能力を使う…

もう嫌!次職員が来たら「超能力が使えなくなった」とか言ってやる!

しかも噂では私を薬漬けにして快楽時の超能力の研究をやるとかどうとか…

……あら?何かあの研究棟と居住区(クソ野郎共の居場所)が騒がしいわね。

火事でもあったのかしら…ま、どうでもいいけどね。

 

「クソッ!損害を報告しろ!」

 

「…研究データは殆どが消失、研究棟、居住区の生存者は絶望的で建物ごと木っ端微塵。残ったのは実験棟のみです」

 

「原因はわかっているのか!?」

 

「…突如建物内に発生した竜巻が原因と推察されます」

 

「…あぁ忌々しい!こいつら実験素材はカプセルに詰めて脱出用の車に載せておけ!勿論能力阻害用の手錠を忘れるなよ!」

 

「「「了解」」」

 

竜巻?その手の能力者が反旗でも翻したのかな…それなら嬉しいんだけど。

でももう信じられる人間なんて居ないわ…親は私達を売り飛ばす、()は音沙汰なし、一度外部実験の時に…近くの商店街のオバさんに助けを求めても冗談として相手にされない。

もう信じる事なんてできない、信じられるのは妹のフブキだけ!

私達姉妹に周りなんて物は必要ない…フブキは私を、私はフブキを見ていればそれでいいのよ。

何故こんなにも簡単な事に気づけなかったのかな…

 

「原因、判明しました」

 

「何!?続けろ!」

 

「攻撃を仕掛けたのは対象番号(ターゲットナンバー)08-Type-W!アルバート·ゲーニッツ!先程までとベータの部隊が交戦していましたが殲滅されました!」

 

…嘘。

 

「……馬鹿な、ガンマとベータは下手をすると並の軍隊以上の強さを誇る傭兵集団だぞ!?」

 

「アルファが我々の作成した生物兵器、T-02 Tyrant(暴君)とT-05 BB(ベースベアー)、T-04 Scorpion(スコーピオン)を使用し排除にかかりました」

 

その報告を聞いて、私は一瞬頭の中が真っ白になった。

 

…嘘よ、彼が来るはずない。

 

そう思い込んでも、今聞いた名前は彼以外に私は知らない。

 

「…結果は?」

 

「アルファは全滅、スコーピオンは瀕死ですが、後の二体はほぼ損傷無しで稼働中。対象は大怪我を負っているうえにScorpion(スコーピオン)の毒も食らっています。じき死ぬでしょう」

 

 

瀕死―――――それは、つまり。死にかけている?

 

 

「そうか…よし、脱出は中止する!下手人は我々の実験対象として死体を利用させてもらう」

 

…なんで?出会って1年、確かに楽しい日々だったけど彼がわざわざ助けに来る理由にはならないでしょ!?

しかもこの組織のヤバさは少し調べればわかるはず、なのになんで!?

 

「き、緊急報告!対象の他に乱入者が現れ、対象と共闘!乱入者はこの実験棟に侵入した模様!」

 

…大怪我までして私達を助けるメリットは?

何が目的でここまでやってきたの!?訳わかんないわ!

 

「脱出準備解除!急g…」

 

…は?気付いたら研究員皆倒れてる…。

しかもなんか変な衣装着たオッサンがこっち見てるわ。

しかも肩には女の子担いで…フブキ!?なんでこいつフブキ背負ってんのよ!




UA10000…!?

………マジ?
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