“靴の整い方が違うな”
「勝手に上がった手前、私が言えた筋合いではないが、貴様は『ただいま』も言わないのか?」
「……ただいま戻りました」
宜しいと芹沢が頷くが、安田当人としては口を開かずにおいて正解だった。
日頃の調子で銀香にフランクな挨拶などしようものなら、この忠信厚い侍従がどのような表情をしたかなど想像に難くない。
「姉君はご不在で?」
「ああ、喜べ。暫くは貴様も羽を伸ばせるぞ」
“現代戦の何たるかを学べる、良い機会だったのだがな”
装備一つ取っても、本の知識と直接身に着けるのでは違う。現地に派遣される人間の苦労を身を以て体験するのは、士官候補生時代に下士官として隊付勤務を経験した時から、十二分に己を育めると理解し得ていただけに、ジーヤの不在は素直に喜べなかった。
“とはいえ、芹沢さんが来られた事に不満を抱くのは筋が違う”
ジーヤが滞在したこと自体、予期せぬ幸運であったに過ぎないのだ。何より、自らの意思で招き入れた居候の生活を、己の都合で束縛すること自体間違っている。当面は反復練習と下地の強化を入念に行うとして、今は客を饗すべきだろう。
「お食事は私が用意しますので、芹沢さんはごゆるりとお過ごし下さい」
「いや、今日は私が作ろう」
台所を借りるぞと、有無を言わせず進んでいく。調理器具を手際よく出しているところからして、おそらくは銀香から聞いたか、戻るまでに一通り調べたのだろう。
途端、手持ち無沙汰となってしまっただけに何とも居心地が悪い。
「……手伝います」
「そうか。なら、肉を捏ねてくれ」
肉を捏ねる傍ら、洗い終えたキャベツの芯を手早く芹沢が切っていく。
「ロールキャベツですね」
「家庭的な物の方が、お嬢様も喜ぶと思ってな。しかし、聞いてはいたが料理が出来たのだな」
「男の仕事ではないと?」
「そうは言わんが……そうだな、確かに意外だった」
古風な男だと思っていたのでな、と笑いながら潰したトマトを煮込んでいく。鍋から漂う匂いが鼻腔をくすぐる中、階段を下りた銀香が顔を覗かせた。
「……お腹すいたー。やすだ、テレビつけるぞ~」
「……どうぞ」
首だけを背後に向け、安田はソファに背を預ける銀香を見る。座る位置が、平時とは違った。
「銀香様に見蕩れたか?」
「……家に家族以外の女性が居る事に、未だ慣れていないものでして」
無理もないな、と芹沢は納得しつつ調理を続ける。安田もまた、そういう日もあるかと同じく止めていた手を動かした。
◇
「芹沢さん。茶会での返事ですが」
「言わずとも良い。あれは、私の我が儘に過ぎなかった」
だからもう気にするなと。忘れて欲しい事のように、芹沢は打ち切った。その意味を、安田は銀香のつけたテレビから理解した。
『本日は国民の皆様に、大変喜ばしいお知らせがあります。
先程、綾之峰財閥広報部より発表があり、この度綾之峰次期当主、英里華様がめでたくお見合いの───』
切られるテレビ。耳を塞ぐようにソファに寝そべる銀香以上に、安田はこの事態に驚きを隠せなかった。
「……今日の七夕茶会の折、内々に通達があった。見合いと称しても、実質ご婚儀を結ぶ為の段取りだ」
そして、安田自身がそれを知らないという事は……。
「貴様とて、動揺くらいするか」
芹沢の苦笑には、様々な感情が混じっていた。その一つ一つを、安田は理解しきれはしない。ただ、芹沢個人がこの婚儀を望んでいない事だけは解る。
「……英里華様が二人に分かれた時点で、こうなるのは判っていた事だ。綾之峰は千の時をも越え継がれし巫女の血筋。貴様に巫女姫の占い通り、片割れたる銀香様を宛てがわれたのだとすれば、英里華様もまた神託によって相手を告げられる」
───曰く、神のお告げだそうだ。
「まさか……」
「ああ。おそらくはあの女神だろう。私も綾之峰の文献を調べ判ったが、あれは綾之峰の祭神として祀られているそうだ。その神託を直接賜ったとすれば、巫女姫たる歌凛子様以上に重きを置かれる」
だから、芹沢はもう良いと言った。もう、安田登郎には何も出来る事はないと。
遠い世界に行くのだと。そう告げたのだ。
◆
同時刻。綾之峰家、迎賓館。
その中で最も華美たる鳳凰の間にて、綾之峰万里華は、英里華と共にある人物を待っていた。とはいえ、二人には件の人物が何者かなど知る由もない。
彼女らに知らされているのは、迎えるべき相手が綾之峰英里華の見合い相手であり、実質婿入りを果たす婚約者となる男ということだ。
「緊張を、なさっておいでですか?」
「いいえ。叔母様。綾之峰に生まれた者として、既に覚悟しております」
かつて、同じ事が我が身に降りかかった万里華としても不憫だとは思う。それでも当主代理として、言わねばならぬ責務がある。
「そうですか……この現代社会において、神のお告げなどと思われるでしょうが、お二方に分かれた英里華さんの存在から、その実存を疑う事は出来ません」
そうでなければ、取れる手段は残されていたかもしれない。例えば、星読みの巫女らに再度お言葉を賜るなり、或いは当主代理として英里華には時期尚早と訴え出るなり。
しかし、巫女姫より上位の、力そのものを授けた神の御言葉ともなれば、万里華に綾之峰の人間として出来る事はなかった。何故なら……
「お気遣い、痛み入ります。ですが、此度の見合いは綾之峰家先々代当主、綾之峰
この扉より、如何なる者が現れようと───
「───待たせたな」
◇
「ですが、納得はし切れていないのでしょう?」
全ては決まった事。終わってしまったのだと。そう告げた芹沢に、安田は問う。
「だとしても……」
一体どうしろと言う。若い身空で、望むことなど何一つ儘ならなかった主に何が出来る。籠の鳥も同然の主の為に、非力な従者が何をしてやれるというのだ。
「確かに、出来る事は多くないのでしょう」
けれど、それは何も出来ないという事ではない筈だ。
「銀香さん。しばし家を空けますので、先に芹沢さんと夕食を召し上がって頂けますか?」
「何処へ行く……?」
「真実を問いに」
それぐらいは出来る筈だと。
いち早く現地に向かうべく、安田は備え付けの受話器を取った。
◆
「───待たせたな」
来訪を告げるその言葉に、真っ先に反応したのは英里華ではなかった。
“
年の頃はどう若く見積もっても三十半ば。磨き上げた革靴や礼服こそ貴人のそれだが、伝法な口調からして、慎みや奥ゆかしさとは無縁の人種と分かるだろう。
目鼻立ちこそ整ってはいても、その顔からは野心と、何よりも下卑た欲望を隠しきれてはいなかった。
「……国元より追放された筈では?」
「久々に会った従兄弟に随分な挨拶だな、万里華」
私は悲しいよ、と。心にもない癖、大仰な動作を取る征麻呂に、万里華はその端正な顔を隠しもせず歪ませた。
「だが、それは不敬というものだ。私は次期当主の義父となる男だぞ? さて、紹介しよう。我が息子───綾之峰
「初めまして。綾之峰征綺華です」
今度こそ。奥より現れた者に、万里華は英里華共々言葉を失った。
◇
「タクシー代は、こちらで持つ」
何も付いて来る事は無かったろうにと、安田は食事も摂らぬまま同行した銀香と芹沢を引き連れ、学園敷地内の泉へと至る。
「女神殿。坐すならば是非お聞かせ頂けませんか? 貴女が下されたという、ご神託に関する事を」
輝く水面。蛍火のような光が、既に星明かりしかない世界の闇を引き裂いて、麗しき女神から放たれる。
「───何やら、面白いことになっておるようじゃの」
愉快愉快と、口元を隠し笑う女神を見据えて、安田は確信する。
「成程、全て与り知らぬ事でありましたか」
「なんじゃ、詰まらぬ。一人で納得しおってからに」
説明せいと、王が臣下に下知でもするかのように片腕を伸ばした。
◇
「成程のう……それはまた、随分と不遜な輩も居った者よの」
説明を手早く終えた安田に対し、明らかに機嫌を損ねた声で女神は漏らす。
「察するに、文献を漁った某かが謀ったか」
神の名を騙る不届き者はいつの世とて多い。女神とてそれは承知しているが、見過ごしてやる理由もない。
「罰を与えたい所ではあるが、妾とて神として縛られる身での。とはいえ、対価さえ払えばその限りではないが?」
「いえ。それさえ分かれば、こちらで動きます」
「良かろう。呼び付けた対価は、此度の収束をもって不要とする」
女神が消える。その姿を見送りつつ、良いのかと芹沢が問うが、安田としては人の力でどうにかなるのであれば、神には頼りたくなかった。
「神託が偽装であるなら、幾らでも手は打てます。先ずは、」
「待て。連絡だ」
一旦遮って、芹沢は携帯を耳に当てる。数秒の後、携帯が安田に手渡された。
「貴様宛だ。当主代理からだぞ」
「代わりました。安田で、」
『恩を返して貰うわ。見合いを潰して頂戴』
思わず、幻聴かと耳を疑った。
◆
時間は、安田らが泉に辿り着く直前まで遡る。
「初めまして。綾之峰征綺華です」
咲き誇るような笑みを見せた相手に、万里華も英里華も言葉を失う。
確かに、目も眩む美貌の持ち主ではある。年の頃も英里華に近く、父と違い気品というものも動作から感じられる。
……とはいえ、到底その姿は、見合いの儀を執り行えるようなものではなかったが。
「───女?」
万里華が口走るのも、無理からぬことだろう。
腰まで届く艶やかな髪。瞳は大きく、線の細い体躯と白磁の肌は、到底男のそれではない。何より……
「可愛いでしょ? 初顔合わせだから、特注で仕立てて貰ったんだ」
煌びやかなドレスの端を掴みながら、にこやかに笑う様などを見て、誰が男などと思えようか。
「確かに女と見紛うのも無理はない。だが、征綺華は確かにこの征麻呂が産ませた男子よ」
「もう、やめてよパパ、男子だなんて。そこはせめて───」
───男の娘って呼んでくれないかな?
◇
『恩を返して貰うわ。見合いを潰して頂戴』
かくして時間は戻る。無論、安田には先の情報は一切伝わっておらず、困惑する一方であったが。
“綾之峰さんの不遇に、居ても立ってもいられなかったのだろうな……”
と。相手との齟齬に気付かぬまま肉親としての絆に感じ入りつつ、電話越しに大いに頷く。
「承知致しました。実は───」
そして、事情を説明すること数分。あちらからも息を呑む音が聞こえ、同時に万里華は形勢の逆転を確信した。
『事情は分かったわ。登郎さんは英里華を攫って頂戴。時間さえ稼いで頂ければ、大刀自様は私が説得します』
「お、お待ちを! それは余りに無謀です!」
が、通話に割り込む形で芹沢は止める。今は迎賓館に居るとしても、最終的には大刀自の坐す奥屋敷に移ってしまう。いや、既に移動を開始しているだろう。
「綾之峰の御本家には、千を超す護衛官と電子機器の監視体制を敷いています。如何に安田が優秀と言えども……」
『芹沢さん。貴女とて内心は、この見合いに反対であった筈。私とて、この席の相手が英里華の幸せとなるならば、ここまで考えなかったわ』
だが、あれに関しては問題外だと吐き捨てる。
『あの、征麻呂が義父になり得るというだけで、不愉快だというのに……』
「あの征麻呂が義父に!?」
既に安田の手にはない携帯を耳に、芹沢は驚愕の声を上げる。
「失敬。話から察するに、件の人物は……」
「貴様の想像通りの男だ。こちらは手が離せんのでな、詳しくは銀香様から……銀香様?」
「……あ、ああ。そうか……よりによって、あの征麻呂の」
頭を抱え、蹲るように視線を地に落とす。その動作のみで安田は大いに察せられたが、敢えて詳細を訊く。
曰く、綾之峰征麻呂なる分家筋のこの男は、代々綾之峰が女系である事を疑念視し、血筋の上では最も近い己が頂点に立つべく、十になったばかりの英里華に婚姻を迫った痴れ者であるという。
「加えて、生粋の
おそらくは幼い頃に体験した、好色な視線を思い出したのだろう。震える体を自ら抱く銀香には、どうしようもないほどの恐怖があった。
「神託の通り婚姻を結ぶに当たって、息子当人と親元の縁を切れなかったので?」
それ以前に、国元から離された時点で一族の縁を切らされそうなものだが。
「……話に区切りがついた。そこからは私から話そう」
身を震わせる銀香に代わり、芹沢が言うには征麻呂自身は大刀自の孫という事情が考慮され、財閥の保有する電子会社のUSA支部社長として国外追放されるに落ち着いたらしく、そこで多大な業績を上げた事が、本社社長として帰参する口実を与えたのだという。
“初めは野心と欲。今は復権の為に我が子を使うか”
下衆め、と安田は心中で吐き捨てた。表面でこそ不快感を示す事はなかったが、漂う怒気を感じ取ったのだろう。二人の少女は、平時での重厚温和な立ち振る舞いとの違いに瞠目しつつ、その正しい憤怒には同意した。
……とはいえ実の所、こと性癖に関してだけは、安田改め黒瀬とて褒められたものではない。若気の至りといえば可愛く聞こえるが、家庭を持つ前は色欲しさに二人ほど春を買った事があるのだ。
仔細は省くが、結果としては家庭を持った後に母と妻にバレていたことを知り、すぐさま妻には婚姻前に不浄の身であった事を、腹を切る覚悟で謝罪したという最低な過去があったりするのだが、それはさておき。
「その怒りは、英里華様をお救いする為に使え。今はこの場から動くぞ」
◇
待たせていたタクシーから一時帰宅し、すぐさま先に動いていたジーヤから手渡された装備一式を、各々手早く身に着けて用意された大型車に乗り込む。
「マイシスターが用意していた夕食はタッパーに詰めたので、食べながら聞いて欲しいであります。現在、英里華様と見合い相手の息子氏は奥屋敷に移動中でありますが、到着後の流れを説明しましょう。
互いを確認する『顔合わせの段』は既に終了。
残る一連の流れは、まず奥屋敷到着後の小休止を挟んでからの本格的な見合いとなる『会食の段』。これが終わるまでに、奥屋敷に潜入するのが理想的ですな。
次に大刀自様への挨拶がありますが、これは報告だけでありますし、何より大刀自様が坐す場でお嬢様を攫う事は不可能であります。
なので、この後の沐浴からの神前での祝言結納か、初夜の儀にて掻っ攫うのが理想であります。婚姻破棄を考えれば、何としてでも祝言結納までに攫いたいところでありますが」
初夜という言葉に反応してか、銀香も芹沢も耳朶まで朱に染める。
が、安田は気にした風もなく手早くロールキャベツを汁まで腹に流し込み、口元を拭いて装具の確認などを行っていた。ジーヤのように、未通女をからかう趣味はないのだ。
「潜入経路はどのように?」
「距離、警備状況を含め、綾峰山北側からの崖越えが最良であります。安田少年、ロッククライミングの経験があるのは本当でありますな?」
「ええ。ですが、芹沢さんはともかく、銀香さんは如何しますか?」
置いていくのも問題だが、同伴させるには崖は危険すぎる。
「い、行く……私にも、同じ私として責任がある!!」
「ですが、お嬢様。高所恐怖症では無いとしても、この高さは少々危険かと」
「そ、それでもだ……」
決意は変わらないのだろう。ジーヤは僅かに息を吐いて、妹を見やる。
「マイシスター、お嬢様を頼むであります。遅れるようであれば、ジーヤと安田少年のみで行くでありますから」
「安田に銀香様をお任せしては駄目なのか?」
正規の訓練を幾度も受けている芹沢からすれば、当然の提案である。しかし、ジーヤの目算では、妹より安田の方が成功率は高い。何より。
「お嬢様が密着する状況を、マイシスターは見過ごせるでありますか?」
「……確かに。言動で安心しきっていたが、私と同い年だった」
◇
「マイシスター。他の侍従からの連絡はどうでありますか?」
『監視網の一部は既にハッキング済みだ。ただ、長くは保たんぞ』
結構であります。と無線を一旦切り、登攀を終えた後、事前に確認した警備状況と差異がないかジーヤは安田と共に双眼鏡と目視で確認する。
「安田少年。護衛官は全員が敵という訳でなく、英里華様個人に忠誠を誓う者も多いですが、万里華様が抱き込めた人数には限りがあるであります」
腕時計を右につけた者がそうだと語り、左利きの人間は予め歩哨の道筋を確認させた。
「控えの広間に居られないことから、会食の儀か大刀自様への挨拶に伺っている筈。その間を利用し、先んじて広間へ到達。護衛官を無力化し、規定時刻に所定の位置に到達するヘリに乗り込んで空港まで移動。大型飛行艇で本土から脱出するでありますよ」
防水の為、ジップロックに包んだ印の書き込まれた見取り図を確認し、迅速に行動を開始していった。
◆
“次の儀式開始まで、ここで待て。か……”
安田らが屋敷内に踏み込むのと、控えの広間に英里華が着いたのはほぼ同時刻。未だ芹沢らは登攀の最中であり、安田らのように周囲を確認するには至らない。
“姫を閉じ込めるなら、深い森に囲まれた高い塔……古典通り”
「まるで、嫌がら、」
「なんだい? 高いところは苦手かな?」
耳元で囁かれる。美しい筈のその声が、英里華はどうしても気に入らなかった。
「酷いなぁ。花婿の僕を放っておいて、悲劇のお姫様ぶってさ」
虫酸が走るよ、と。愛らしい笑顔でと澄んだ瞳で少年は囁く。流石に大刀自の前でおふざけは出来ぬのか、奥屋敷に着いた時点で、初顔合わせのドレスから五つ紋の黒紋付羽織袴に着替えていた。
「流石はお嬢様。こんなこと言われても笑顔のまま。お家が決めた相手にだって、抵抗の一つもしやしない」
白磁の手が、衣類越しに乳房を鷲掴む。細い指は、まるで肌を這う毒蜘蛛のようだった。
「───自分だけが、不幸だなんて思うなよ?」
「え?」
耳を疑う。見目麗しい姿のまま、英里華がしてきたように、征綺華は笑みを作り続けている。嘲るような声はまるでスピーカーで、笑顔は張り付いた仮面のようだった。
「でも、もう良いじゃないか」
君も僕も同じだと。嫌なことを、嫌と言えないままここまで来たじゃないかと。
天使のような笑顔で、悪魔のように囁いた。
「誰も助けになんて来ない。愛しい王子さまなんて、何処にだって居やしない」
だから。
「仮初の結婚の後は、お互い好きにしてやろう」
たとえその後、どんな事になるとしても。
「僕と君が滅茶苦茶にされたように、全部滅茶苦茶にしてやろうよ」
───この家も。国さえも。
男の娘が普通にヒロイン化してる昨今。
時代は進んだな~。