馬鹿と??と「おるたな」なガーゴイル。   作:亜莉守

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第一問

あれから一年、色々ありすぎなぐらい色々あったけどあたしたちはコンビとして裏の学問にどっぷり浸かって(とりあえず)無事に過ごした。

 

「「「遅刻(だ)(じゃ)ー」」」

 

三人そろって遅刻しかけるって何よ。時間に気が付かなかったあたしたちにも問題はあるけど!!

校門に向かえば補習担当の西村先生が仁王立ちしている。

そういえば明久君たちから「鉄人」って呼ばれているんだっけ? 確かトライアスロンが趣味で筋骨隆々だったからよね。

 

「木下姉妹、吉井、遅刻ぎりぎりだぞ」

「西村教諭、ワシは妹ではなく弟じゃ!」

「……すまない、木下弟。それにしても木下姉は珍しいな」

「すみません」

 

時間に気が付かなかったんです。ごめんなさい。

明久君は普段通りに来たのにあたしたちが遅れたせいで遅刻なんて悪いことしたなぁ。

 

「それではクラス分けの封筒だ」

「そういえば先生、何で封筒なんですか? 掲示板に張り出せばいいのに」

 

あ、確かにそうかも。その方が効率的よね。

 

「世間に注目されている試験校だからな」

 

なるほどね、こういうところでも世間を気にしないといけないといけないって大変だわ。まあ、そのおかげで色々やらせてもらっていますが。

封筒を開ける。なるほどね、

 

「吉井、去年一年のお前を見ていて、俺は……いや、俺たち教師は、全員がお前のことを本物のバカだと思っていた」

「まー確かにバカやらかしましたしね」

 

でも、明久は本当はバカじゃないとは思うわよ。どっちかって言うとクレイジーな感じの方の馬鹿よね。それこそ頭は良いのに不遇ポジション満載だし。

 

「しかし、その考えは見事にいい方向で裏切られた」

 

―――― 吉井明久 Aクラス。

 

「一年間頑張れ」

「はい!」

 

当然あたしもAクラス さて、秀吉はどうなのかしら?

 

「秀吉、あんたはどうなの?」

「………き、奇跡じゃ。奇跡が起きたのじゃ!」

 

―――― 木下秀吉 Aクラス。

 

本当に奇跡が起こってしまった。

 




三人称side

「遅れるぎりぎりかな?」
「大丈夫よ…後ろからこっそり入れば」
「姉上、それは優等生の考えることではないはずじゃ」

三人がAクラスへの道を歩いているとAクラスの周囲に張り付いている無数の男が居た。

「「「・・・・・・・」」」
「ねえ、秀吉先いk「嫌じゃ」
「どうしよう…手持ちのスt「それは考えんでいいのじゃ」

普通の学園生活でスタンガンのお世話になることは少ないはずだ。

「「どうしよう」」

その声に反応したのか男たちが一斉にこちらを向く。
それはまるで飢えた獣のようだ。
目がピカーンと光ってこちらに飛び掛ろうとしたその時!

「いい加減にしろ!」

何者かによって網が投げつけられた。網に絡まって男たちは抜け出せなくなる。

「あ、宮坂先生」
「大丈夫か? Fクラスが迷惑をかけたなー」

それは赤いくせっ毛に全身真っ黒なスーツ姿の若い教師だった。
彼は宮坂陽炎、こんななりでも教師である。

「AクラスはHR始まりかかっているから急げよ」
「「「はーい!」」」

気軽に話せる教師として有名だ。

「さーて………ってあれ?」

網の中は空になっていた。
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