Fate/apocrypha La Divina Commedia   作:K-15

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第七話 天魔失墜

 クレーターを抜けてセイバーは歩き続ける。眼前にそびえ立つのは巨大な城、敵のねぐらであるユグドミレニア城。

 バーサーカーを倒したが黒の陣営の攻撃がこれで終わる訳ではない。防いだとは言え宝具を受けたセイバーはボロボロの鎧のまま満身創痍で進んで行く。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……」

 

(すまん、セイバー。流石に全快させるだけの魔力は流せない)

 

「心配すんな。それより作戦通り頼んだぜ」

 

 魔術回路のパスを通して会話するセイバーと獅子劫。二人は赤の陣営ではあるが他のマスターやサーヴァントとチームとして動くのではなく、動きやすい単独行動で敵陣に攻め入っている。

 二人がこうしている間にも赤のライダーと黒のキャスターが対峙しているし、ユグドミレニア城内から続々と現れるゴーレムやホムンクルス達を赤のアーチャーが次々に射抜く。

 

(わかっている。そっちが派手に暴れてくれたお陰でこっちは至って順調だ)

 

「良し……ならもう一発ド派手に行くかぁ!」

 

 セイバーの前に男が立ち塞がる。手には大剣を握り、纏う鎧は灰色。肩まで伸びる長髪をなびかせるのは黒のセイバー。

 

「赤のセイバーだな?」

 

「そっちは黒のセイバーだろ? 探す手間が省けた。お前の首も頂くぜ」

 

 剣を構える赤のセイバー。しかし相手は構えすら取らず無表情な顔を向けるだけ。

 

「バーサーカーとの戦いで酷くやられているな。そのような状態で俺に勝てるとでも?」

 

「抜かせ、あの程度の相手何ともねぇよ。手応えのある相手とやり合いたかった所だ」

 

「随分と見くびられた物だ」

 

「やる気がないならこっちから行くぜッ! ハァァァッ!」

 

 クラレントの柄を両手に握るモードレッドは黒のセイバーに向かって駆ける。しかし突如として彼女の足が止まってしまう。

 目の前のセイバーが攻撃したからではない。どこからか飛来してきた剣のせいだ。赤のセイバーの眼前には地面に突き刺さる銀色の大剣。彼女はそれをどこかで見た事がある。鍔の部分にドクロの彫刻。

 聞こえて来るのは軽々しいあの男の声。

 

「どうしたデンジャラスガール? 随分とズタボロじゃねぇか」

 

「このムカつく声……忘れもしねぇ、ダンテだな!」

 

 エンジンの甲高い音とマフラーから鳴り響く爆音、赤色のオープンカーが間に割り込んで来た。運転席から現れるのは真っ赤なコートをなびかせる長身の男。

 

「覚えててくれたのか? 感激だねぇ」

 

「さっさと忘れてぇよ。それよりも何の用だ? 邪魔するなら今度は殺すぞ?」

 

「こんなド派手なパーティーを自分一人で楽しむなって。俺も参加させてくれ。招待状は持ってないけどな」

 

「ケッ、良いぜ。だったらまずテメェから仕留めてやるよ!」

 

 クラレントを振り上げるセイバーとリベリオンを地面から引き抜くダンテ。鋭い視線がぶつかる二人は再び剣を交える。

 

「ハァァァッ!」

 

「ハッハァ!」

 

 袈裟斬り、振り払い、横一閃。二つの刃が幾度もぶつかり火花が飛ぶ。互いに剣術の腕は一流。だがそのスタイルは全く違う。騎士として訓練したセイバーとデビルハンターとして経験を育んだダンテ。

 構えを取るセイバーは威力がありながらも無駄のない動きでクレラントを振る。一方ダンテは決まった構えなどない。リベリオンの扱い方もチャンバラのそれだ。

 二本の大剣が激突し鍔迫り合いになる。

 

「どうなってんだよお前は! 無茶苦茶な剣の使い方しやがって!」

 

「あぁ、ガキの頃にオヤジに教わったんだ。お前はパパに教わらなかったか?」

 

「パパだと? 父上を侮辱するなッ!」

 

 魔力を開放し力任せに剣を振り下ろすセイバー。斬撃は空間ごと断ち切る勢いでそのまま地面をえぐる。しかしその先にダンテは居らず、数歩下がった所でリベリオンを肩に担いでいた。

 セイバはこめかみに青筋を立ててダンテを睨み付けている。

 

「テメェ……」

 

「悪かったって。そんなに怒るなよ?」

 

「俺の前で父上を貶す奴は誰だろうと許さねぇッ!」

 

「だからどうする?」

 

「殺す! うおおおォォォッ!」

 

 剣を構え走り出すセイバーはダンテに向かって攻撃を繰り出す。バーサーカーとの戦いで負傷しているにも関わらず、その動きはさっきまでよりも早いくらいだ。

 袈裟斬り、斬り上げ、再び袈裟斬り。休む暇もなく斬撃は続いていく。ダンテもセイバーの動きに合わせてリベリオンを振るう。

 ぶつかる度に火花が飛び、互いに剣を振り続ける。ダンテは卓越した運動能力と反射神経で決まった構えなど取らずともすぐさま攻撃に移る事ができた。

 しかもそのどれもがセイバーの攻撃に負けない程に強い。振り下ろすリベリオンを受けたセイバーの歩が二、三歩下がる。

 

「ぐぅッ!?」

 

「休憩した方が良いんじゃないか?」

 

「うるっせぇッ!」

 

 口を動かしながらもダンテの攻撃は止まらない。距離を詰め斬り上げ、更に体全体を一回転させ逆袈裟斬り。

 攻撃をクラレントで受ける事しかできないセイバー。そこにダンテは右手で銃を取り出しトリガーを引いた。マズルフラッシュと轟音が響く。

 

「ッ!? でもなぁ――」

 

 腰を落とすセイバーは弾丸を避け、ダンテの両足を水平に蹴ると姿勢を崩させる。

 

「おぉ!?」

 

「取ったぞ!」

 

 瞬時に立ち上がるセイバーは鋭い切っ先を突き出した。もう避ける暇はない。

 だが必殺に思われた一撃を、指を出し剣の横腹を掴むとサーカスの雑技団のように逆立ちした。

 

「なッ!?」

 

「ハァッ! やるじゃねぇか、デンジャラスガール」

 

 あまりにも無茶苦茶な動きに思わず目が見開く。しかしそのわずかな隙が生じた間に彼女の視界からダンテの姿は消えていた。

 

「しまった。どこに――」

 

「後ろに居るぜ」

 

「ッ!?」

 

 声の方向に振り返ろうとした時にはもう遅い。今度はセイバーの両足が払われ地面から離れる。

 

(やられる!? でも魔力を開放すればある程度は防げる。それにコイツごと吹き飛ばしてやれば良いだけだ)

 

「っと。少し大人しくしてろよ?」

 

 だがセイバーに攻撃は来なかった。痛くも痒くもない。気が付けば彼女の体はダンテの両腕の中で抱えられていた。背中を右腕で、両膝を左腕で、その抱え方はお姫様抱っこと呼ばれる物。

 自分の今の状態を把握したセイバーは顔を真っ赤にして暴れだす。

 

「なッ!? 何してんだよテメェは!? 離せ、離しやがれ!」

 

「大人しくしろって言ってんだろ? あの優男は俺が相手する。選手交代だ、休んでな」

 

「だから必要ねぇって言ってんだろ! アイツは俺がやる! それよりも早く降ろせ、このぉ!」

 

「やれやれ、我儘なお姫様だ」

 

「ひめッ!? お、俺は王になる男だ!」

 

「どっちでも良いよ。それより……」

 

 トマトのように顔が真っ赤になる彼女を地面へと降ろす。地に足をつけ立ち上がろうとするセイバーだが、ダンテに肩を押さえ付けられて立ち上がれない。

 一方のダンテは握るリベリオンの切っ先を黒のセイバーに突き付ける。

 

「デンジャラスガールはハーフタイムだ。ここからは俺がやる」

 

「余興は済んだか? 貴公、ランサーと戦っていた男だな」

 

「そうだぜ、久しぶりだな」

 

「貴公の手腕は以前に見ている。ランサーと対等に戦えるだけの力。だが彼が全力を出していたとは言い難い。人間がサーヴァントに勝つなど並大抵の事ではないぞ?」

 

「そんなのやってみないとわからないだろ? それよりセイバーが二人も居るとややこしくてしょうがねぇ。お前名前は? って、英雄様は秘密主義だったか……」

 

 そう言うダンテに黒のセイパーは眉一つ動かさない。彼に軽口をどれだけ言われた所で精神状態が乱れる事はなかった。しかし黒のセイバーはその口を開く。

 

「良いだろう。貴公は聖杯大戦に参加するマスターでもサーヴァントでもない。礼儀を重んじるくらいマスターでも許してくれるだろう。俺の名はジークフリート」

 

「へぇ、話が通じる奴じゃねぇか。俺はダンテだ」

 

「ダンテ……相手をする以上、手加減はしない」

 

「上等だ。英雄様のジークフリートと戦える。こんな幸運、早々ねぇぜ……」

 

 

 

 第七話 天魔失墜

 

 

 

 剣を握る二人はぶつかり合う。刃と刃が交わり、それだけで衝撃が生まれ周囲の空気が歪む。

 ダンテが剣を振り下ろせば、ジークフリートも剣を斬り上げる。一進一退の攻防がいつまでも続く。絶え間ない斬撃の乱舞。火花が舞い散り轟音が鳴り響く。

 

「流石は英雄様のジークフリートだ。良い腕してるじゃねぇか」

 

「ダンテ、貴公は何の為に俺と戦う? この聖杯大戦に参加もしていなければ赤のセイバーを助けに来たのも本心とは思えん」

 

「こっちも色々と事情があってな。お前らの所にアストルフォって奴が居るだろ? アイツにお嬢ちゃんを拐われた」

 

「お嬢ちゃん?」

 

「すんなり返してくれれば俺だって帰るんだけどな。どうする?」

 

 ダンテからの問いをジークフリートは言葉では返さない。戦闘が始まってからも変わらぬ彼の表情。右手に握る愛刀、魔剣バルムンクの柄を両手で握り直すと彼は大きく振り下ろした。

 

「そうかよッ!」

 

「悪いがここから先は何人たりとも通す訳にはいかん。それがマスターからの指示だ」

 

「ならぶっ倒すだけだ!」

 

ジークフリートからの一振りを押し返すダンテは再びリベリオンで攻め込む。袈裟斬りなどの斬撃を繰り返すがそれでは今までと同じ。相手は完璧に往なして来る。

 

「行くぜ、優男!」

 

 リベリオンを目線の所にまで持って来るダンテは水平に構え、腕力で持ってジークフリートに投げ付ける。

 

「自ら剣を手放すだと!?」

 

「ダンスの時間だ!」

 

 投げ付けられたリベリオンに一瞬ではあるが意識が途切れる。その隙を突きダンテはエボニー・アンド・アイボリーの銃口を向けてトリガーを引いた。

 激しく光るマズルフラッシュと飛来する大口径の弾丸。

 

「ぐッ!」

 

 バルムンクでリベリオンの投擲を受ける。が、リベリオンは弾かれる事なく空中で回転したままジークフリートを襲う。そして無数の弾丸が鎧に直撃した。

 だが彼に銃弾は意味をなさない。

 

「このような攻撃で!」

 

 腕を振り払い弾かれるリベリオンは回転しながらダンテの手元へ戻る。

 

「どうなってんだよ? 確かに鉛玉をぶち込んだ筈なのに」

 

「普通の人間と同じにして貰っては困るな。俺はサーヴァントだ。そうでなくともそのような攻撃で死ぬ事はない」

 

「ご丁寧にどうも」

 

 言うとダンテはエボニー・アンド・アイボリーのトリガーを連続して引く。けれども狙うのはジークフリートではなく、彼より一メートル手前の地面。弾丸が地面に直撃し大量の土煙が上がる。

 

「目眩ましのつもりか? その程度で!」

 

 バルムンクで振り払えばたちまち突風が生まれる。土煙は途端に吹き飛ばされ、開かれた視界の先にはもうダンテの姿はない。

 

「こいつでどうだ!」

 

「上から来ようが!」

 

 重力に引かれてダンテが真上から攻める。大きく振り上げたリベリオンをジークフリートへ叩き付けるが、彼も難なく攻撃を受け止めた。衝撃にジークフリートが踏ん張る両足を通し地面にヒビが走る。

 けれどもダンテの攻撃はこれだけではない。以前に撒いた布石が全方位から相手を襲う。

 

「これは!?」

 

「そう言わずにもう一発くらい貰っとけ!」

 

 目眩ましの為に乱射した弾丸、それらは地面を弾いて反射する。無数の弾丸は幾度もの反射を得てジークフリートを軸にして戻って来た。

 全方位から迫る銃弾。流石の彼の一瞬ではあるが動揺が走るが鎧はダメージを通さない。

 

「ぐッ!?」

 

 だが彼は自らの体を庇った。ダンテを押し返すと背後から迫る弾丸を斬り払う。だが、その隙を見逃してくれる筈もない。

 

「フンッ!」

 

「俺はこんな事では死ねんのだ!」

 

 鋭く突き出されるリベリオンの切っ先は彼の背中の肉を貫いた。そしてそれは心臓が位置する場所。激しい血しぶきが上がりダンテの顔を濡らす。

 

「取ったぞ、ダンテ!」

 

 振り返るジークフリートにダンテの手がリベリオンから離れる。そしてジークフリートはバルムンクの切っ先を相手の心臓部に突き立てた。吹き出る血は同様に彼の顔も汚す。

 だが、戦いの決着はまだ付かない。

 

「あん? サーヴァントってのは心臓ぶっ刺しても生きてられるのか?」

 

「それはこちらのセリフだ。心臓を貫かれて生きている人間などいない」

 

「お前だってそうじゃねぇか」

 

「俺はもう人間を捨てた身。サーヴァントとしてではない。邪竜ファヴニールの血を浴びた時から、俺は人々の願いを叶える願望機になった」

 

「何だそりゃ? お前、聞いてもない事をペラペラ喋るタイプか。気をつけないと嫌われるぜ」

 

「フッ……そうだな……」

 

 体に大剣が刺さった状態で会話する二人の光景は異様だ。傷口からは止めどなく血が流れ出ているが気にも留めていない。

 

「ダンテ、お前は何の為に戦う? 何の為に生きる?」

 

「哲学か? 悪いが考えた事もないね。晩飯にはオリーブを抜いたピザ、デザートはストロベリーサンデー。シャワーを浴びてベッドに入れば朝までぐっすりだ。後はたまに悪魔共をぶっ倒せば気分は爽快さ」

 

「お前には欲があるのだな。俺には何もない。空虚な心だ。自らに望みがなければ、他者の望みを叶えればこの空っぽの中身も埋まるのではと考えていたがそんな事はなかった。人々は様々な願いを俺に託し、俺は様々な願いを叶えてきた。希望も夢も未来もない虚しい生だった」

 

「当たり前だろ? そんなのは人間の生き方じゃねぇ」

 

「ならば教えてくれ。どうすれば俺は人間に成れる……人間に戻る事ができる……」

 

「知るか。どいつもこいつも俺に人生相談して来やがって。俺は神父様じゃねぇんだぞ? それよりも縁遠い、悪魔をぶっ倒すデビルハンター。でも今じゃ、サーヴァントなんて奴らとも戦ってる」

 

「実に楽しそうに生きているな。貴公は」

 

「人生ってのは刺激があるから楽しいんだぜ?」

 

 言うとダンテは心臓部分に突き刺さる大剣を両手で引き抜き、対面するジークフリートも同様に体から剣を抜いた。魔剣バルムンクを杖代わりにするダンテは笑みを浮かべながら話を続けようとする。

 

「お喋りはここまでだ。仕切り直しといこうぜ」

 

 二人は互いに剣を投げ合い元の持ち主へと返す。静寂した空気が周囲を包み込む。しかし、戦いは始まらない。

 ダンテでもジークフリートでも赤のセイバーの物でもない魔力が新たに感じ取れる。それを見てセイバーはダンテの隣へ立つ。

 

「どうやらそうもいかなくなったぜ。新しいサーヴァントだ」

 

「アイツか?」

 

 視線の先に居る人物。全身を青いマントで覆い金色のマスクを被るのは、黒のキャスター。その声はマスクのせいでくぐもっているが男の声。

 

「何をしているのですか、セイバー? 只の人間を相手に……このような前線に出るのは僕の性分ではないのですが、少々気になりましてね」

 

「キャスターか? すまない、少し手こずってな」

 

「いいえ、むしろ手こずってくれたお陰で助かりました。僕の宝具を完璧な物にする為のね。そこの人間」

 

 キャスターは右腕を伸ばすとダンテに指を突き付けた。思わず右へ左へ首を傾けるダンテは隣に立つセイバーをじっと見つめるが、彼女は肘で脇腹をこつく。

 

「お前の事だよ」

 

「だよな。で、俺に何の用だ?」

 

「人間……と言うには些か正確ではありませんね。ですが呼び方など些末な問題。重要なのは僕の宝具に使用する炉心足り得るかどうか。アナタは素晴らしい! 魔術師とは違い魔術回路は持っていないようですが、その体から発生する魔力量は一級品だ!」

 

「おい、デンジャラスガール。これって褒められてるのか?」

 

「あぁ~……多分な」

 

「その炉心って奴と俺と何の関係があるんだ?」

 

「簡単に言うと死ねって事さ」

 

 これだけのサーヴァントが揃っているにも関わらず会話だけが繰り広げられる奇妙な光景。そこでようやくダンテとセイバーはキャスターに剣を向けた。

 

「悪いがその話はナシだ。俺の話を聞いてなかったか?」

 

「あんな格好してる奴だ。どうせ性格も陰気だろ? 人と会話するのも久しぶりなんじゃねぇか?」

 

「なるほど。友達にはなれねぇタイプだな」

 

「違いねぇ」

 

 切っ先を向けられるキャスター。しかしマスクのせいでその表情や感情はわからない。それでも二人を前にして怖気づく様子は全くなかった。

 

「赤のセイバー、バーサーカーとの戦闘で体は満身創痍でしょう? そんなアナタなら僕でも勝機はある。セイバー、僕は援護します。アナタは前に」

 

 ジークフリートにマスクを向けるキャスターだが、彼はその指示には従わなかった。まぶたを閉じ剣を収めるとダンテと赤のセイバーから背を向ける。

 

「セイバー、どう言うつもりです?」

 

「マスターに呼ばれた。悪いが手は貸せない」

 

「見え透いた嘘を……セイバー!」

 

「同じ事を言わせるな。手は貸さん。ダンテ、貴公の生き様を俺に見させてくれ。それで何かがわかるかもしれない」

 

 ジークフリートは歩を進めこの場から離れて行き霊体化してしまう。景色の中へと消えて行く彼の姿に口元を釣り上げる。

 

「見たいなら勝手に見てろ。おい、デンジャラスガール。俺もこの先に用があってな。さっさと終わらせるぞ」

 

「当然だ。キャスターなんざに手こずったらセイバーの名が廃る。それより俺の足を引っ張るなよ?」

 

「こっちのセリフだ。付いて来れるか?」

 

 黒のキャスターと赤のセイバーとダンテ。サーヴァント同士の対決が始まる。




 黒のライダーの次回予告~
 いやぁ、終わっちゃいました。アニメ版フェイト・アポクリファ。面白かった?
 でも! この作品はアニメとも小説とも違う展開で進んでくからね!
 え……ボクの結末も変える……
 え……ジークの結末も変えるぅぅぅ!? そりゃないよマスター!?
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