もしもシャルティア・ブラッドフォールンがポンコツでなかったら……【完結】   作:善太夫

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オマケ短編です


◆ペロロンチーノの帰還

「……ナザリックよ。私は帰ってきた!」

 

 ナザリック地下大墳墓の上空に現れた金色に輝くバードマンはバズーカ砲を取り出すと空に向かって撃った。

 

 ヒュルルルルル…………ドドーン!

 

 大きな音を伴って巨大な花火が広がる。

 

 

「──! ペロロンチーノさん?」

 

 アインズが駆けつけて両手を拡げる。

 

「……モモンガさん! ようやくたどり着きましたよ!」

 

 顔中をクシャクシャにしてバードマンがアインズに抱きつく。彼こそはアインズ・ウール・ゴウンのメンバー、ペロロンチーノだ。

 

「──ペロロンチーノ様っ!」

 

 シャルティアもまた顔中を涙とよだれでグシャグシャにしてペロロンチーノに飛びつく。

 

「うおおお! シャルティアが、シャルティアがしゃべってるッ!」

 

 ペロロンチーノは抱きついてきたシャルティアの肩に手をかけて顔を覗きこむと、静かに尋ねた。

 

「あー、シャルティアよ。大切な事を確認したい。これは答えによっては俺は自らを滅ぼすか、もしくはこの世界を滅ぼすかという結果をもたらすかも知れない」

 

 ペロロンチーノは遠い目をしながら言葉を続けた。

 

「ちなみにナザリックにたどり着く途中で俺はひとつの国を滅ぼしてきたッ!」

 

「……ペロロンチーノさん!」

 

 アインズはペロロンチーノが過ごしてきたであろう苦労を思い、彼の背中を叩いた。

 

「だってさ、モモンガさん。ケモノ耳のモフモフはケモノ娘こその特権っすよ? それが野郎ばかりがウジャウジャウジャウジャ……これって冒涜じゃないっすか? しかもヤツラが滅ぼそうってのがまだ幼さの残る女王様っていうのですからどっちを助けるべきか決まっているじゃないっすか?」

 

「…………ああ、うん」

 

「俺はやってやりましたよ。ドラウディロン女王の為にむさ苦しいケモノ男のビーストマンをちぎっては投げちぎっては投げ、獅子奮迅の活躍で──」

 

「さすがはペロロンチーノ様でありんす!」

 

「で、逃げていくヤツラを追いかけてビーストマンの王国にいってきたんですがね、モモンガさん、信じられないですよ? ケモノ耳娘が一人もいないんですよ? 信じられますか? ウサ耳娘も犬耳っ娘も猫耳娘も……ビーストマンのメスってただのケモノにしか見えない姿なんですよ? 信じられますか? いや、モモンガさん、これが許されます?」

 

 ペロロンチーノの瞳は怒りに染まっていた。

 

「これは許せないですよ、俺は! パッケージ詐欺ですよ! ロリ物エロゲーなのに行為がないとかそういう類いの詐欺ですよ……で、その王国は滅んでもらいましたが……」

 

 ペロロンチーノはシャルティアに向き直った。真剣な面持ちで。

 

「……シャルティア。お前の胸は……貧乳か?」

 

 シャルティアは恥じらいながら答えた。

 

 

 

 

 

 

 二人のやり取りを眺めながら、アインズは思った。ああ、ペロロンチーノさんは変わらないな。そして、随分と騒がしくなりそうだ、と。

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