天才の憂鬱   作:なつ(*>△<)

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遅くなりました。
五話です。

よろしくお願いします。


Track 5 前夜

「師匠おつかれさまです!

 

「おう、ありがとな」

 

今日は十花のバンドLamplight のドーム公演であった。

 

弟子である麻弥はもちろん現地に来ていた、

 

十花のライブでは機材のセッティングは全て麻弥をリーダーに行われている。

 

「それよりお前はこんなことしてていいのか?明日がPastel*Palettesのデビューお披露目だろ?」

 

「今日のレッスンは無かったんですよ。どうせ演奏しないですからね。」

 

「まあ、それもそうか。」

 

「師匠は明日来てくれるんすよね?」

 

「んー。どうしようかな。」

 

「つれないこと言わないで来てくださいよ〜」

 

「冗談だよ。弟子の初ステージだ。もちろん行くよ。」

 

「やけに素直ですね今日は。」

 

十花は麻弥のおでこをコツンと叩く。

 

「余計なことを言うな。」

 

「ひどいですよ師匠〜。あっ自分そろそろ機材撤収に行ってきます。」

 

「おう、頼むな。それと伶花見なかったか?」

 

「社長ですか。ライブ終わってから事務所に戻ったと思いますよ。」

 

「分かった、ありがと。」

 

「じゃあ行ってくるっす!」

 

麻弥を見送り十花は楽屋に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十花が楽屋に戻ると珍しい人物がそこにいた。

 

「おやおや、人気女優さんがわざわざこんなところまでどうしたんですかい?」

 

「相変わらず感じ悪いわね。」

 

「おいおい、そんなに怒るなよ。俺とお前の仲だろ?ちーちゃん。」

 

「その呼び名はやめてって言ってるでしょ!!」

 

「ごめんごめん。久しぶりだからからかいたくなったんだよ。わざわざ来てくれてありがとな、千聖。」

 

「最初からそれでいいのよバカ。」

 

十花と千聖はこの事務所が立ち上がったときの最初のメンバーなので付き合いが長い。

 

「見に来たってことは今日は撮影なかったのか?」

 

「そうね。久しぶりのオフだったのよ。」

 

「久しぶりのオフにライブ見に来てくれるとは十花ちゃんは嬉しいぞ。」

 

「何言ってるのよ…私だって本当は毎回見にきたいわよ…」

 

「なんでいきなりデレるの?びっくりしたよ。」

 

千聖は顔を真っ赤にさせる。

 

「見にきたいもんは見にきたいんだからいいでしょ!」

 

「いや、逆ギレするなよ…」

 

「それとね、明日なんだけど…」

 

「Pastel*Palettesお披露目だろ?さっき弟子にも言われたよ。見にきてくれ!って。」

 

「来てくれるの?」

 

「ああ、行くよ。頑張れよ。」

 

「私は絶対にこのアイドルデビューも成功させて女優とアイドルどちらも成功させてみせる。そして…」

 

「そしてなんだよ」

 

『そして貴方に相応しい女になるの』

 

そんな言葉を言いそうになった千聖はまた顔を真っ赤にさせる。

 

「なんでもないわよ!私はこれで帰るから明日はよろしくね。」

 

そう言って足早に千聖は帰っていった。

 

「ったく騒がしい女だ。」

 

十花はそう言いながら今日の晩御飯はなにを食べようか考えるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いや、メインヒロイン彩ちゃんなんですよ…ほんとに…

千聖さんと蘭のトリプルヒロインで行くつもりです。

メインストーリーは彩ちゃんメインで後々他ヒロインメインのifストーリーでも書けたらなと思っています。

それにしても麻弥ちゃん出番多すぎ問題?w

次回もよろしくお願いします。感想お待ちしております。

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