「おい、大丈夫か?兄貴」
そう目の前の爬虫類に似た雰囲気の男が声を掛けてくる。
「......あぁ、大丈夫だ」
取り敢えず返事をしてみるが、良く考えると全然大丈夫じゃない。何故なら、俺に弟は居ないからだ。特に背中に火炎放射器なんて背負った弟などお断りしたい。でも俺はこの男を知っている。知っているというか見たことがあるからだ。この男は積田剛保もとい断罪兄弟・弟。特殊な能力 地の善導 を持っており、火炎放射器 人影 を背中に背負っている十二大戦の戦士の一人である。そんな奴が俺をアニキと呼ぶとしたら俺は........
積田長幸もとい断罪兄弟・兄じゃねーか!ふざけんな!せめて牛とか鼠とか強いのにしろよ!出来ることなんて空を飛ぶ(笑)と背中の氷冷放射器だけじゃねーか!しかも、二人のコンビネーションがなきゃ勝てない奴らだー‼︎まてまて、まてよ!一応憑依した時に今までの記憶が入ってきたから闘いに置いてはまぁまぁナントカなるけど、こいつら.......簡単に死ぬんじゃなかったっけ?弟が開始までに、兄は中盤何もせず死んだはず。アニメ7話と簡単なネタバレ結末しか観てないから終わりかたとか分かんねぇ!もう、取り敢えず死なない事を目標に生き抜くしかねぇ。
と、考えているとエレベーターが止まったようだ。ここからが死亡フラグ的なのが乱発する最初の難関、THE弟の死 だ。ここで弟を失えば俺の勝率もとい生き残る確率も減ってしまうため、何とか牛さんが来るまで持ち堪え無ければいけない!
「おい、油断すんなよ。ここから先はなにが起こっても不思議じゃねぇ」
と、俺が注意すると
「へいへい、わあっーた、わあっーた。分かりましたよ」
ぜってぇわかってねぇ!と心の叫びをあげる。
そして、兎さん発見。思ったんだけど最初ウェイター姿なのにいつ脱いだんだろう?てか、脱いだら格好が変態すぎる.........
てな感じで会話が進んでいく。これ7話を観てなかったら俺が死んでた可能性も十分にあるが、観ている俺は一味違う。必要なタイミングで弟を引っ張れば問題ない。.........あれ?これってフラグかな?
そして、弟が下にいる猿の戦士を察知したのか、こちらを振り返る瞬間に、引っ張る!
「おい、兄貴っ⁉︎って何すんだよ!」
「......前をしっかり見ろ。引っ張んなきゃ死んでたぞ。大戦の前に死ぬなんて笑えるから止めろよ」
「ちっ、すまねえ兄貴。てか、よくもやってくれたな!この兎野郎!」
「違うよぉ。僕は友達にしようとしただけだよぉ」
「ちっ、やっぱこいつ頭おかしいんじゃねぇの?」
「取り敢えず距離を取るぞ。こいつの近くにいるとまたやられそうだ」
一見、冷静に見えるが、内心超やばい。ずっと演技しなきゃいけないから二重に疲れる。てか、兎ほんと頭可笑しいんじゃねぇの?そして距離をとった時。エレベーターが開く。牛さん!ほんと、ほんと感謝です!
「なんだね、君たちは?始まる前から戦っているのかね?」
「いやいや、聞いてくれよ?牛の旦那〜。こいつが俺様の弟を殺そうとしたんだぜ?なら、兄である俺様が殺すってのはありじゃねえか?」
「いや、兄貴。こいつは俺が殺すんだぜ?あんな舐め腐ったことをしてくれたんだ。その命でもって償わなきゃなぁ?」
「戦ってないよ?戦ってないよ?証拠もないのに疑うなんて君はなんて奴なんだ」
どうしようか?めっちゃ聞いてると腹立つんだけど。でも、正直、牛に兎を倒して欲しい所存た。尚、相討ちが好ましい。他の奴なら兎も角、兎と猿と牛に関しては勝ち目はないと言ってもいい。鼠についてはチート過ぎるので分からん。なので、取り敢えず此処は、原作知識とデタラメで、牛さんに兎がネクロマンチストだと知ってもらい優先的に駆除してもらいたい。
「そいつの戯言はおいといて、まだ人数が揃ってないにしても良く殺そうとしたなぁ?しかも、たいして素の戦士としては強くねぇとみた。強いのであればここで、俺様たちを殺し、より優位に立てるが不意打ちなら兎も角油断しなければそこまで大したことはない。なら、何故リスクを犯してまでやったのか?つまり、お前は死体または、殺す事で発動する能力をもっているな?しかも、友達になろうとして殺すってことは、ネクロマンサーいやネクロマンチストの確率が高いと見たぜ?俺様は」
「「「 ⁉︎ 」」」
俺以外の三人が動揺する。我ながらかなりデタラメを言ったのだが、どうだろうか?
「まさか、そんな能力があったとはね。.........それに君の評価をあらためるべきだな」
「危うく俺は、こいつの人形になる所だったってことかよ⁉︎尚更、ぶっ殺す!」
「..........へぇ、良く分かったね?その通り僕は殺した相手と友達になれるんだ。君達も僕のお友達にしてあげるよ」
あっぶねぇ⁉︎成功したのかよ!自分でもビックリだわ!てか、牛さんの評価が上がったのって兎ですよね⁉︎俺じゃないですよね⁉︎
なんて事を思いつつ他の人も来たので取り敢えず一安心だ。