何故、俺と弟が目配せで行動に移れたかと言うと、事前に作戦会議しておいたからだ。
とりあえず狙い目は俺が足元。
弟が顔。
俺は足元を凍らせ、動きを封じ、弟はその内に舌を噛み切る前に頭を燃やし尽くして殺す。
憂城はネクロマンサー、誰かが殺される前にしっかりと殺さないと後々面倒だ。
それに此処が二次元時空なら、死ぬ間際でもピンチの復活とかありそう。
大抵ゾンビ映画では最終的に自分をゾンビにするのは、ありきたりだしな。
っていうか自分の手は汚さず、弟にやらせる俺って...ゲスかもしれない(今更)
なんて考えていると、憂城の両手から剣が落ちる。
少しホッとしたものの、油断せずそのまま俺たち二人は攻撃し続ける。
そして、憂城の頭皮がハゲになり、下半身全てが凍った時に一旦ストップし、距離を取る。
すると砂粒は、まるで信じられない、とでも言った風な顔になり、距離を取りつつ叫ぶ。
「こんな...酷い。剣が落ちた時には既に彼は死んでいたはずよ!」
「それは違うぜ!」
某推理物アドベンチャーの主人公並みに断言する。
結末、もといネタバレを知っているが故に、俺はこと設定や能力に関した事は誰よりも知っている。
だから俺は、コイツが自分をゾンビ化できることも知っている。
故に宣言する。
「こいつはな、自分をゾンビ化することも出来るんだよ」
「えっ? どういう事⁉︎」
「コイツがネクロマンチストなのは知ってると思うが、コイツは他人だけでは無く自分もゾンビに出来るんだ。だからあの時点では演技の可能性もあった」
そんな俺の言葉を聞いて、砂粒は驚く。
卯の戦士が......ネクロマンチスト⁉︎ そんな⁉︎
だよな。流石に自分をゾンビ化出来るとは誰も思わな......ん?
今、何て?
「え? 憂城がネクロマンサーなのは知ってるだろ?」
「いや知らなかったけど......」
......はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎
なんでぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ⁉︎
「にっ、鶏から情報を聞いたから地下から出てきたんだろ⁉︎」
「たっ、確かに聞いたけど...これは聞いていないわ⁉︎ というか君がなんでそれを⁉︎ 」
「ウルセェ! どうでも良いだろそんなこと!」
えっ? どういう事だ?
鶏が砂粒に会って情報を渡した。そこまではあってるが、この情報を渡してないと言うことは......
まっ、まさか...俺が余計なことしたから原作から逸れすぎた⁉︎
最悪だぁぁぁ。
やらかしたぁぁぁ。
これ詰むわー、もう無理ー、絶対他も違くなってるじゃん。
確定で死んだのが異能肉しかいないってどういうことだよ!
まてよ待てよ!
ということは、つまり鶏は、情報を渡してない→会話時間が短い→つまり丑の戦士と会ってないから死んでない確率が高い。
そして丑は、俺、または憂城の評価を改めた→警戒して行動が多少変わる。
少なくともこんな風にはなる。
原作の修正力さん。どうか私を助けてくださいぃぃ!