それ逝けあんちんマン!   作:アビャア

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拾弐鐘 いざ参らん京へ

サイ 月 [ガードベント]日『京へ』

天気 晴れ

 

白狐を保護した翌朝、何故か白狐に威嚇された。しかも五尾の尻尾が生えた状態で..解せぬ。

 

しかし初めてガチの妖狐見た気がするなぁ。今まで化け専門の妖狐しか見なかったからかなり新鮮だ。

 

朝、早く目が覚めて焚き火をしてたら白狐が起きて俺を見ると、見事な回転でバックして着地、尻尾ふぁさーで妖気満々で威嚇ですよ。

そしてチベスナ顔....ツラいのだ。

 

孤成は妖気で目が覚めて飛び出し、白狐を見て慌てていたけど、俺は気にしなかった。何故って?んなもん何度も強い妖怪の戦闘の際に浴び続けてたせいで慣れた。

 

とりあえず落ち着かせる為、最近出番が多いウルトラなコスモス風に『癒シィ』を浴びせたら落ち着いた。

それでもチベスナ顔のままだったけどな!!

 

この後皆で干し柿と炒めた大豆食い終わると未だにチベスナ顔だった白狐が『何故助けた?』といきなり喋った。

そんな妖狐に俺は『理由?見殺しは余り嫌なもんでね』とけろっと喋ると、何も言わず洞窟を出ていった。

 

孤成はキエェェェ!シャベッタァァァァァ!状態だったので取り敢えずデコピンして正気に戻した。

 

その後はかなり珍しく妖怪トラブルに巻き込まれずに昼頃、天空寺に辿り着いた。

 

昨日着く筈だった孤成が来なかったらしく、寺に住む人達にめっちゃ心配されてた。

まじか...姿まんまそっくりだ。ヤバい嬉しさと緊張で気絶しそう。

 

 

p.s.孤成を助けたお陰でこの後滅茶苦茶お礼された。

案の定嬉しさの余り、目を開けたまま立ち気絶した。

仕方ないやん....

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンマー 月 目眩を起こす! 日『物件(洞窟)探し初日』

天気 晴れ

 

天空寺に暫く居候することになった俺は、彼等の手伝いをしつつも拠点地兼工房に適した場所を探しに、龍脈探知機と掘削道具片手に周辺の場所を散策した。

 

しかし、大抵の場所は有力な貴族や陰陽に属する者、かなりの強さを持った妖怪達が拠点にしている。

 

下手に拠点を持っている妖怪の拠点地を奪っても、組織ぐるみで報復される可能性があるので手を出せないでいる。

 

住む上でかなり適した場所はある。龍脈の有無に拘らないなら、だが。あるならあるに越したことはないので、とりあえずは暫く探そうと思う。

 

 

③月Х日『物件(洞窟)探し三日目』

天気 大雨時々曇り

 

あれから三日経つが、中々良い場所が見つからない。

龍脈が流れていて誰も見つけていない場所もあったが今にも途切れそうな小川レベルだ。

その気になれば龍脈の拡張も出来るが、多分上の連中に処されるからやっていない。

 

今日は雨でやることがないので気分転換に村宛の手紙ときよひー宛の文通を綴り使い魔に託した。

 

数日前、初めて使い魔として二匹の雀と契約した太い方の『鞠尾』に村宛の手紙を、細い『瑠威児』にきよひー宛の手紙を託し雨が止んだ頃飛ばした。

 

この二匹は、大和のある小山で八割死んでいた所を保護し、式神契約を応用して使い魔として契約した。

ちゃんと自分の意思で動きますよ?

 

使い魔の特徴である目の共有や操る事は出来ないけど、個人差がある代わりに知性が人並みになり喋れるようになったり、鍛練を積めば人に化けたり、簡単な魔術や妖術を扱えるのでかなり助かる。

 

しかも魔力は供給も出来るけど、自ら妖気等で補う事も出来るし、契約した二匹の自己治癒能力と戦闘能力が下級の妖怪クラスに変貌出来るほどの強化も出来るのだ。

 

魔術師が使う使い魔作成方法が好きではない俺にとっては良い方法だが欠点がある。

一つは、契約の際にされる側の同意を得らないといけないし、契約の際、自分の血を媒介に契りを交わすので少し貧血がちになるのが弱点だ。

 

契約の陣の線を自分の血で満たさないといけないから結構使う。

...起源極めたら血の量増やせるかな?下手したら血脈がパンクするかもしれないから止めておこう。

 

 

 

ps鞠尾は赤いスカーフ、瑠威児は緑のスカーフを巻いてます。

 

 

 

 

 

 

Φ月Φ日『物件(ry7日目』

天気 曇り時々大雨

 

全っ然.....見つからねぇ。まじでどうしよ.....

 

居候の身になってから一週間が経ち、この寺の人達とかなり仲良くなった。

一緒に座禅したり、剣術の鍛練、仕事の同行等ほぼ天空寺メンバーになりつつあるが、このままではいけない。

 

俺の修行内容をやる上では龍脈ありの場所が必要不可欠だ。

主に起源の理解、『破ァ!』の強化においてかなり重要な要素になる。

こうなったらあれだ。危険だが龍脈のある森で鍛練するしかないのか....嫌、ダメだ。鬼の頭領がどこかにいる状況で鍛練するとか自殺行為だし、どうしたものか。

 

 

座禅をしながら考えていると、両膝を突かれる。

目を開くとそこには、鞠尾と瑠威児が返事の手紙を持って帰って来た。

 

考えても埒が明かないので、二匹を肩に乗せ手紙を読むことにした。

 

村の方は皆元気にやっているらしく、住職もまだ衰えてなく今日も馬を追い越したらしい。元気だなうん。

 

祭星さんも夫と共に元気に繁盛しているが、何と祭星さん、子供を授かったの事だ。

凄いな。よし、孫の代まで祝ってやる。

 

きよひーの方は環境に慣れたらしく、季節の風物詩を書いた和歌や、俺の事を心配している文章を綴っていた。

良い娘だよ....本当に。

 

最近きよひー、薙刀を習っているとの事。目指す目標は妖怪を倒せるほどの腕前になることらしい。

文章といい言葉使いといい綺麗だなぁ。

 

 

後で祭星さん宛に癒シィと破ァ!練り込んだ安産祈願の御守りを、きよひーには薙刀を使うコツ等を書いたメモを手紙と一緒に贈ろう。

 

よし、元気になった。もうちょい粘りますか!!

 

手紙を読んだ後、猛の父である劉さんと軽く模擬戦をしたのだが、強すぎないあの人!?防ぐたび腕が痺れるのだけれども!!

打ち合いで腕が痺れたの、武蔵ちゃんと住職以来だ。

 

 

 

 

 

○月△日 『何.....だと!?前編』

天気 晴れ

 

仕事が終わり、物件探しに行こうと準備していたら孤成に呼び止められた。

何でも門の前に自分を待っている美人な巫女さんがいるらしい。

 

不思議に思って門の所に言ってみると、白と青を基調とした巫女服を来た青目のおかっぱ白髪美人さんがいた。

 

因みに裾が異様に短かったり、脇出した巫女服とは違うち ゃ ん と した巫女服である。

 

初めて見る顔だけど、何か会ったことの有るような....あっこの人以前助けた狐か。

 

僅かに感じるあの妖気、顔もあの時の表情しているし。

 

因みに劉さんと猛はそれらを察知して警戒している。そりゃ五尾クラスの妖狐だからね仕方ない。

 

取り敢えず何時も通りの感じで聞いてみると短い言葉でこう伝えてきた。

 

『お前の腕を見込んで安倍保名と葛の葉様がお呼びだ。付いてこい。』

 

 

 

 

その言葉に寺の人達は驚いていたけど、えっ?かなりの有名人なの?

 

少し準備してくるから待ってくれと部屋に戻り寺の人に聞いたら陰陽師の中で有名な一族らしい。

 

 

 

陰陽師....安部....あっ(察し)。

 

 

 

まっまさか後の陰陽師界の凄い人、安部清明のご両親!?

 

なんか俺何かしたっけ!?物件(龍脈)探しただけで、勝手に人の領土を弄ったりしていませんよ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

安珍と陰陽において有名な安部家は意外にも深い繋がりがあった。

 

大和のある山で傷付いた白狐を安珍が看病したのが事の始まりで、その狐が、葛の葉の遣いだったのだ。

 

その狐から話を聞き、前々から興味を持っていた安珍の特殊な力とその人物像に一層興味を持ち、屋敷に呼んだのが始まりである。

 

しかしこの事実が判明するのは、それからかなりの時期が経った1998年。

木造のとある廃墟から、それらを纏めた巻物が複数発見された。

 

 

その書物の中には清姫物語以外あまり語られておらず、どう生きていたか不明だった安珍についての書かれた書物もあり、その書物や巻物が文化遺産になる程の歴史的発見でもあった。

 

 

 

『2000年発行 [安珍の謎] 税込1680円』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







助けた白狐は安部清明の母、葛の葉の遣いでした。
その狐の人間態の姿はアズレンの加賀です。そうした理由は

白狐ネームレスで出したい→少しググる→アズールレーンの加賀を見付ける→今に至ります。

因みに相棒のヤベー赤城さんは出しませんよ。確実に物語が崩壊する程のヤンデレ力が半端ないので。

動画でボイス聞いたときヒエッてなりました。





オマケ

鞠尾&瑠威児
安珍の初式神。半自立でちゃんと自分の意思で動けたりすることが出来る。まだ人語が喋れない。
主な仕事は偵察や手紙の運搬。
名前の由来は体型と雰囲気がやや似ていることから

丸っこい体型で赤いスカーフが鞠尾、細長い体型の緑スカーフが瑠威児



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