ぶっちゃっけ驚きでいっぱいです((((;゜Д゜)))
拾三鐘 安珍と安部一族
同日『何....だと!?後編』
服装は背負子の中で入れていたちゃんとした袈裟を武器も持っていっても良いらしいとの事なので、破戒と無銘を武器袋にしまい白狐と共に安部家の元に向かった。
因みに顔はガチ顔の営業モードにしている。
流石に初めて会う貴族や法事の時にあの顔をしてたらなに言われるか分からんからな。
貴族の場合は親しくなると、何時もの顔に戻しますよ?すげぇ表情筋を酷使して疲れるから。
名前とか聞こうにも、すげぇ話しかけるなオーラが半端なくて喋れず、安部家の屋敷まで俺ら二人とも無言のまま辿り着いた。
屋敷の門に着くと白狐は門番に話しかけた後、門が開き屋敷に入ると、そこには見事な庭園が広がっていた。そこで白狐と別れた後、違う式神が来て寢殿前に案内された。
その式神から白狐について話を聞くと、何でも『加賀の小雪』と呼ばれる程の実力者で安部保名の式神の一人、そして葛の葉さん直属の部下らしい。
小雪ねぇ....可愛らしい名前とは違って凍え死ぬ程の殺気放ってたよあの白狐。
長くなりそうだから此処で区切ろう。
同日『突撃有名な安部さん家!!』
寢殿前に辿り着くとそこには、安部家の家来、手練れの武士と式神が各々の場所に居座り、
うわぁ...此処にいる全員かなりの手練れ達だ。
てか皆覇気が凄すぎない?ここだけ財宝求める海賊漫画の新世界の億越え海賊達みたいになってるけど。
そう思いながら敷物が敷かれた場所で正座で座り頭を下げ、礼節を弁えた言葉を使い挨拶した。
やべぇ...此で合っているよな?前世のサラリーマン作法、幼少期寺で身体に染み付く位何度も礼節や平安式作法について練習したけど大丈夫だよな?
前世ですら味わった事のない全く新しい緊張に不安になっていたが、安部保名さんが顔を上げても良いと言われた。セーフ何だよな....?
顔を上げると同時に御簾が妖術で巻き上げられ安部様と葛の葉様の姿が見えた。
葛の葉様の横に狐の面を被った白狐、小雪さんが違う服装をし尻尾生やして座っていた。
小雪さん胸.....デカいな、そして葛の葉様も。
安部様は髭生やした修羅場を切り抜けたカリスマ溢れるイケメンダンディ、葛の葉様は大人の魅惑を持つ大和撫子できよひー母と同じアルビノだ。
そして安部様から俺を呼んだ経緯を初めて聞かされた。
どうやらが奥州のがしゃどくろ討伐の時から俺について知っていたらしく、旅に出た後俺が次々と手に負えない各地の魑魅魍魎達を拳と『破ァ!』で解決していく内に葛の葉共々興味を持ったとの事だ。
そして、大和で助けた白狐『小雪』から俺が京に修行目的で数年滞在することを知り、この俺に会いたい事と部下を助けたお礼を兼ねてこの屋敷に呼んだらしい。
流石に二人から感謝のお礼された時は焦った。貴族が平民に頭を下げるってこの時代だとあり得ない事だからね。
この後葛の葉様が、俺が各地で解決した事件を知りたいと言うことで俺は琵琶を借りて弾き語りをした。
何で弾き語り?そっちの方が盛り上がるし、やり易いからだよ。
琵琶を借りると息を吸って昔風のリズムで引きながら唄った。
最初は旅の切欠である奥州がしゃどくろ討伐
白河での女郎蜘蛛姉妹
漁村で巻き込まれた邪神阻止作戦
名の知らぬ(大嘘)女剣士との旅
大和の祟り大猪一刀両断
最後に京に着いた景色を歌に乗せて語った。
同日『何だっていい!修行場を貰えるチャンスだ! 』
唄が終わった頃には皆が拍手や喝采を上げる程にとても喜んでいた。
安部夫妻も喜んでるし良かった~。
その後、あれこれ話をして盛り上がった頃、安部様から俺の腕を見込んで三つの依頼をやらないかと尋ねてきた。
一つは祟り神と化した悪霊によって呪われた村を解放
二つは山奥にある廃墟の屋敷に住む化物の討伐
最後は摂津(大阪)で最近、屍人を作り出す血吸い鬼の討伐だ。
サポート役として小雪さんを出すらしい。
しかし、明らかに俺が今どれくらいの実力を持っているか試すような依頼だな。小雪さんは監視役と言ったところなのか?
でも今は、そんな事はどうでもいいんだ。重要な事じゃない。
報酬の一つとして龍脈が通っている小さな寺の提供と言われた瞬間、頭にそんな言葉が過り即答した。
.....一瞬濃い霧と共にオレンジドヤ顔男が頭に過ったが気のせいだ。絶対に気のせいだ。
この後その依頼についての内容や状況説明を軽くメモしながら20分経過した。
そして、三つの依頼開始は明日から、言われた順番通りにしなくても良い、サポート役の小雪を天空寺に向かわせるとの事で夕方頃にお開きになった。
...よし、この依頼を達成せねば。今日は色々と準備して明日に備えて早く寝よう。
問題はサポート役の小雪さんと上手く連携がとれるかどうかだ。
クールな見た目だけど戦闘狂の臭いがプンプンするんだよなぁ。そこが不安で仕方ない......
ps.夢の中で霧と共にオレンジ野郎が数々の腹立つ発言しながらガバディする悪夢を見て深夜起きてしまった。
もう一回寝たらガバデイしながら再登場したので、ソイツに全力腹パン喰らわせた。
ーーーーーーーー
夜の寢殿、灯台の火で光が灯れた部屋の中、三人の男女がそこにいた。
「葛の葉様、安部保名様、私の我が儘に付き合って下さって誠に有り難う御座います。」
「良いのよ~小雪ちゃん。狐時代の旧友じゃない。それに私達も彼に興味を持っていたし、ねぇ貴方。」
「あぁ私も彼を見て俄然興味が沸いたから問題ないさ。しかし小雪君の言うとおり彼、
あれは私が考えている以上に修羅場を潜り抜けているね。全く面白い人材を見付けたよ。」
「しかし、葛の葉様。此処は防音など様々な術を施した上、私達しか居ないとはいえ気を抜きすぎでは?
私は式神という設定で通っていますのでこの姿でも問題ないが、葛の葉様は.....」
「大丈夫よ~。此処にいる皆は口が固いし、常時
正座をしながら感謝する女性『小雪』に対し二人は親友の様に接していた。
今の彼女の姿は五つの狐の尻尾を生やし、狐の面を頭の斜め上に乗せていた。
服装も大分変わっており、鋼の腹巻と青のミニスカート、青と白の巫女服がはだけているような仕様になっている。
そんな巫女服の下に黒い着物のようなものを着ていた。
葛の葉は二歳になる息子『清明』の寝顔を見ながら優しく撫で、微笑んでいるのだが安珍の時とは全く違う砕けた口調だ。そんな葛の葉の口調と
そう、今の葛の葉の姿は、"人に生えてない筈の狐の尻尾と耳がある状態なのだ"
「
「......ハァ。」
そう彼女の正体は妖狐、しかも八尾の狐であるのだ。自分の旧友兼上司である葛の葉のテンションに溜め息を吐く。
「なっ何よぉ小雪ちゃん。」
「....いえ、何も。」
「そうなの。今日は変ね?あっ!もしかしてあの坊さんの事す.....」
「 な い で す 葛 の 葉 様 。」
「アッハイ。」
チベスナ顔で即答し、葛の葉を黙らした小雪は例の男『安珍』について考え始めた。
(あの男は強者だ。あの佇まいからして私ですら震え上がらせる程の。しかしそれを弱者の為に使う...何故だ?)
(強者は弱者を蹂躙する者。どれだけ理想を持とうが力がなければ淘汰され、只、虚しく啜り泣くのがこの世の理。奴もその事を既に知っているはずだ。
それなのに奴は自分の為ではなく他人に対して守るだけだけに使う。)
(僧だからという理由もあると思うが違う、奴は徳の高い僧の皮を被った破戒僧だ。
闘いの中で喜びを得る生粋の戦士だ。
そんな考えと理性が矛盾している事に気付きながらも何故その道を突き進む?そして、彼処まで出鱈目に強いのは何故だ!?)
(奴を貪欲なまでに力を欲し、強くさせる理屈は何だ?それを知れば私も遥かな高みへ至ることが出来る。)
(そう、誰にも屈しない圧倒的な力を持つ真の強者に!)
「しかし、何時見ても綺麗だよ葛の葉。君の絹のような美しい尻尾と髪、月のように光り輝くその姿に初めて君がその姿で現れたあの満月の夜を今でも昨日の様に感じられるよ。」
「まぁ....私もよ。妖でも恐れぬ心と優しさ、あぁ!何時見ても貴方に助けて貰ったあの時の気持ちになるわ!」
「葛の葉....。」
「貴方.....。」
「.....そういうのは私が居ないときにしてくれ。」
「「えぇ~。」」
「.....はぁ、この恋馬鹿夫婦めが。」
こうしてとある白狐の夜が明けていった.....。
はい、安珍三つの難題編始まりました。
全部難しい任務なのに、明らかに一つあからさまな型月製吸血鬼のアレがいるけど大丈夫なのか!?
そして新しい相棒が強者バナナ思考で、色々と不安要素があるが無事に生き残り目標の修行場を手に入れる事が出来るのか!?
新たな戦地の大地に、甦れ!安珍!!
オマケ
葛の葉
後の陰陽師の凄い人になる安部清明の母。
その正体は八尾の狐。佇まい、言葉が綺麗で月のように白く赤い眼を持つ妖艶な雰囲気と大和撫子を上手く混ざりあった美女。
しかし、その正体は少女の様に明るい夫大好きウーマン。
安部保名
陰陽師界では有名な人。交渉や立ち回りがとても上手く生粋のカリスマ持ちで陰陽師としてもかなりの実力者。そして腹黒い髭を生やしたイケモン。
妻大好きマン。
加賀小雪
姿、性格まんまアズレンの加賀五尾ver。『加賀の小雪』と呼ばれる程の強者。葛の葉とは旧友兼直属の部下。武器は式神、白い鎌と呪術。
思考回路がバナナ強者と同じ。