安部保名「三つの依頼(激ムズ)クリアしたら修行場提供するけどやる?」
安珍「できらぁ!」
では、本編始まります。
ゼリー×クラッシュ月 =ブルァァ!!日『ドゥエ,ドゥエ』
天気 曇り
三つの難題の一つ、血吸い鬼の討伐をするための
旅の中で使った風の魔術で纏いながらの忍者跳びを朝から初め、休憩を挟みながら半日、夕日が出始めた頃に目的地である対策本部として使われている屋敷に辿り着いた。
因みに小雪さんは鷹の式神に乗ってました。
そこまでして急ぐ理由それは、相手が『死徒』の可能性が有るからである。
師匠から聞いた情報しかソイツについて分からないが、簡単に言えば『化物でかなりしぶとく、感染映画式グールを作り出すヤベェ奴』だ。
何でも吸血鬼の様な性質と強さ、ソイツに噛まれると
しかも低確率で
....本当にヤバいな、倒せるだろうか。
その為、俺は安部さんに今知る限りの情報と作戦を伝えた。その日に情報を持った式神が大阪にある対策本部に向け飛んでいった。
その為、俺達が着く頃にはその作戦準備が進んでいた。
作戦はある無人屋敷で殺気を放ち奴をおびき寄せる。
来たところで俺が死徒に突貫、その内に強力な結界で俺ごと閉じ込める。
そして、俺はひたすら対象が完全に死ぬまで殺る。それでも生きていたら拘束して、朝日の光で灰にさせる作戦だ。
因みに破戒と無銘は呪いの村対策の秘策の為、今回は使えない。其処が痛いが仕方ない。今回の武器と血闘でどうにかするしかない。
そして小雪さん他現地メンバーは結界の維持、及び結界外のグールの殲滅だ。
小雪さんが眉を潜めていたが此ばかしは仕方ない。そろそろ奴が出没する時間帯になる。確実に殺して生きて帰ろう。
...場合によっては使いたくないけどあの奥義使おう。
( 圭)月<フゥンッッ!!日『必見必殺!必見必殺!』
天気 晴れ
その日の夜、俺がある廃墟になった貴族の屋敷の外でわざと殺気を放ちながら立ち座禅して一時間、ソイツは手下を連れて現れた。
名前はクリーク・バッカス。全身黒い服の金髪ロン毛の男だ。
ソイツは二十七祖を越えたものやら、真祖など無用の存在とか大層な事をベラベラ喋り、舐め腐った態度で俺を嘲笑っていた。俺にとっては馬耳東風だけど。
その後、小手調べとして死徒化した鬼四匹、グール12体を使い襲ったが既に屍みたいなもの、『破ァ!』の効果が一番受けやすいタイプだ。
最近威力が上がった『破ァ!』を全力で叫び12体のグール全員を灰にし、浄化で煙が上がって悶えている死徒鬼達を炎を宿した血闘で灰にした。
手を叩きながら何かテンションが上がるバッカスを無視し、背負子から脇差し位の
投げつけた鉄杭は右肩、胸、足等の順に突き刺さり、鉄杭に魔術紋章が浮かび上がり発熱し始める。
鉄杭が赤熱し、煙が上がりバッカスは痛みで叫んだ。
此の鉄杭突き刺さると其処から『破ァ』が流れると同時に高熱を発生させる対死徒用魔術礼装だ。
フフフ....『破ァ!』を練り込んだ鉄杭は痛かろう...
煙を上げながら叫ぶ奴に対して鉄杭を両手で持ち突貫する。
『あんたは二十七祖を越えると言った。なら全力で殺す。
さぁ、
その言葉が殺し合いが開始、数時間の激闘の末、朝日が出る頃には討伐対象のバッカスは死亡、こっち側の死者が数人出たが残党グールは全滅、難題の一つをクリアした。
最初、鉄杭と血闘でひたすら攻撃したせいかバッカスはかなりボロボロだったが、途中『鬼の血から抽出した液体』を飲んで鬼化した時は少し苦戦したが問題はなかった。
飲んだとき『此が死徒を越える力だ!!』っと言いながら服が破け、筋肉で鉄杭が抜け落ち、ズボンがピチピチの短パン状態なデカい赤黒い鬼に変貌していた。
もしかしてそれが二十七祖を越える力?それなら失笑である。
鬼の力を手に入れた結果強い。だがさっきまでの正確な攻撃が無くなり単調な大振りに、言葉もやや片言になる程、知能がかなり下がって獣化してた。
越える所か全然ダメじゃん。ぶっちゃけ、それになる前の方がそれなりに強かったぞ。まぁ馬鹿力のせいで結界壊れて逃げられかけたけど。
大笑いしながら高く跳び逃げかけた瞬間、小雪さんが蒼白く燃える式神従えて、白い大鎌でバッカス切り裂く。
動きが止まった瞬間、蹴りを加え逃げるのを阻止した。
その時、ヒラコー作品みたいにすげぇ笑顔だった。あっやっぱり戦闘狂だ。
小雪さんから油断するなとかの色々な小言を貰い、その後は二人で朝日が出る瞬間まで獣になったバッカスを殺しまくり、最後は血闘を外し、両拳に魔力を回し近付く。
かつて師匠と考案した結果、色々とヤバすぎて封印した秘技、『
名前の通り、殴った瞬間、右手に
禁忌とした理由は、あまりにもアベシッ!が強すぎて何とも言えない空気が漂うからだ。試しに外で大根に対して使ったら、少し村で騒ぎになるぐらい膨張爆発がヤバいのだ。
喰らったバッカスは、世紀末ヒャハッー!のように身体が膨れ破裂、モザイク処理クラスの肉塊になり、再生しないように鉄杭を二人で刺しまくり阻止、その後は朝日が出た瞬間肉塊の心臓らしき部分に全力『破ァ!』の拳で殴り付け灰にした。
その後は自分にこびりついた血を洗い落とし、包帯で傷を塞ぎ、この戦いで亡くなった人、バッカスの犠牲者に対して黙祷、読経で成仏させ朝日を見た。
小雪さんが何か言っていたので答えたが、徹夜と魔力不足、戦闘で負ったダメージで立ち気絶した為、何を言っていたが覚えていない。
ーーーーーーーーーー
五尾の白狐、小雪は念仏を終え、朝日を見たまま立ち尽くす袈裟がボロボロで包帯を巻いた男『安珍』を見てさっきまでの出来事、バッカスと安珍の最終決戦を思い返していた。
『なゼ、そゴまでつyoイ!ワたsiは死徒にぃ十七祖を超ェダ存在ダゾォ!?何故ダ!そreなノにぃ...ナゼnaZe何故...』
今回の討伐対象『クリーク・バッカス』はバグをおこしたような声で叫ぶ。
精製された鬼の血で変貌した5mの赤黒い鬼の化物になったにも関わらず今の身体は無惨な姿だった。
身体の至るところに鉄杭が刺さり、身体中には殴られた打撲痕、小雪の大鎌で抉られ切り裂かれた傷があり左手に至っては既に無くなっていた。
そんな獣に安珍は両手にある鉄杭を器用に回し、真剣な顔で答えた。
『簡単な話だバッカス。お前は鬼の力で喜んでいたがその力を使いこなす強さを持っていなかった。その結果、只の力が強いだけの阿呆に成り下がった。』
『ぎっ....貴様ァ!』
『後、一つお前は人間を舐めすぎだ。人間知恵と技術と鍛練さえすればあんたらを殺せる脅威になるんだよ。』
『貴様は何"者"ダァあぁぁAaaa!!』
『只のしがない破戒僧さ。』
『ぁつ.....a.....aA!!』
安珍はそう言いながら、血闘を外しある言葉を紡いだ。
バッカスに対しては恐怖で動けないでいる。
『
『右手に慈悲なる破戒を、左手に無慈悲な再生を』
『この一撃は禁忌の奥義、人の世に反する行為故に、神仏よ許したまえ。』
『
白雪は安珍に感銘を受けていた。たった一人で敵の部下を瞬殺、奥の手を使わせるまで追い込んだ。
奥の手を使われた後は傷が増えたが致命傷を避け、最小限のダメージに抑えていた上で相手の上をいっていた。
自分以上の強さに憧れると同時に、表情がアレなのに何故強いという憎悪に近い嫉妬が入り交じっていた。
そんな嫉妬と憧れの気持ちを隠し、無表情で安珍に対して質問をぶつけた。『何故、そこまで強いのか?』その言葉に安珍は答えた。
「んぁ?理由。そんなの簡単だよ。3食忘れず毎日半日位、血反吐を出すくらいの肉体と魔術の鍛練だ。
きわめつけに精神を鍛えるために夏も冬も一時間、滝行と燃え盛る炎で8.5間(約8.1m)火渡り10往復もした。」
「最初は死ぬほど辛い。一日くらい休もうかとつい考えてしまう。
だが俺は強くなるために どんなに苦しくても血反吐をぶちまけても毎日続けた。」
「手足が重く動かなくなってもやり、魔術回路がプチプチと変な音を立てても断行した。その結果こうなった。
死に物狂いで己を鍛えこむ、それが強くなる唯一の方法だ」
「やれ至高なる死徒だの鬼の力で自惚れていたバッカスには到底辿り着けない領域、自分で変われるのが人間の強さだなうん。」
(いや、その発想は可笑しい。)
『とある人の格言の受け売りな。』や『自分なりに解釈したせいで、少し温い方だけど』と苦笑いで答える安珍に小雪は心の中で突っ込んだ。そして何故か少し吹っ切れた。
(その理論を発案した男も気になるが、自分で変わることが人間の強さの秘訣か....それがこの男を強くした理由の一つ、しかし)
「私はまだお前を認めた訳ではない。貴様が弱者ならすぐその場で切り捨て...!?」
「.....スゥ。」
「ハァ....貴様といると葛の葉とは違う感じで調子が狂うな。しかし、これも悪くないか。」
立ったまま寝る安珍に小雪は溜め息を吐きながらも母親のような優しい笑みで彼を見ていた。
サイタマ鍛練法を自分なりに改造してやった結果、本家の強さにならなかったけど、頭可笑しいレベルに安珍は強くなりました。
正月の間行事などの関係で、もしかしたら投稿が遅れるかもしれません。
それでは皆様良いお年を!!
オマケ
死徒専用鉄杭
脇差し位の鉄杭、突き刺すと魔術紋章が浮かび上がり高温で発熱と内包した『破ァ!』で二重苦が襲う使い捨て装備
理導/開道・元素破壊(シュトラセ/ゲーエン ・エレメントダイ)
師匠ジョジョが存命の時、二人で開発した奥義、右手に理導/開道を使い細胞を破壊、左手は起源を利用し過度な回復をさせ、最終的にヒデブ!させる技。
あまりにもえげつないため封印した奥義であり、この一戦以降使うことが一生ない悲しい奥義。
バッカス
元魔術師な死徒、日本に住む幻想種鬼の力を求めて日本に来訪し、大阪で暴れてた。
鬼の力を手にいれて有頂天だったがその力を上手く使えず、安珍達にぼこぼこにされ灰になった。
強さは死徒の中で上の中だが、二十七組程の強さは持っていない。