それ逝けあんちんマン!   作:アビャア

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十七鐘 安珍修行

016月08日『本格始動?』

天気 晴れ

 

昨日、安部一族が所有している山の秘境にある日向寺を貰うと同時に三つの難題で相棒を勤めた五尾の妖狐『加賀小雪』が『真の強者についていく』という名目で半強制的に俺の式神になった。

強者って.....その時、『戦いの神(笑)』と『フロート』が頭に過った。

 

いやマジでどうしてこうなった?

しかも着ている服装も良い素材と最高峰の陰陽的加工が施された白無垢仕様の礼装だし。

弧成達がおめでとうオーラ出していたけど、違うからね!?

勘違いをとくために二人で慌てたのは良い思い出だ。

その後は部屋の中を詮索し天空寺メンバーと別れた。

 

しかし、まさかあの某RPGの呪いの装備仕様を生で見られるとは。解呪条件も契約しないと解除出来ない仕様だし、そんな大袈裟な事をしなくても良いのに。

 

 

そこから、一段落して休憩しその日の夜に式神契約をした。陰陽界のトップクラスである安部一族が使う契約陣の上で小刀で軽く手を斬ってお互いの血を垂し合わせるように言葉を紡ぐ。

すると、垂れた血が契約陣のラインを沿うように流れ真ん中にある陰陽が描かれた部分で混じりあった瞬間光が迸り契約が完了した。

 

魔力のリソースをかなり使うから凄い疲れた。小雪さんも肩で息をして立つのがやっとの状態だった。

その後は、軽く此れからも宜しく的な挨拶をしてから自室に戻りそのまま寝た。

 

朝、早朝に起きて台所に向かうと小雪さんが朝食を作り始めた所だったので俺も手伝い作り一緒に食べたのだが小雪さんが作る料理はとても美味しい。

俺が担当した漬物や釜戸炊きの白米も相まって最高だった。

 

本当なら鍛練を始めたいけど、まだ契約した際に生じた魔術回路の完治を専念するため今日一日休む事にした。

戦闘狂である小雪さんもまだ疲れが残っていたのか渋々了承した。

 

取り敢えず暇なので修行内容をこの日記に纏めたのだが...

・『破ァ!』と起源魔術、奥義の強化及び開発

・それらに耐えられるように鍛練と武術を磨く

・『闘気』の発動条件及び変異回路の究明

・魔術や呪術等の勉学

 

武術と呪術に関しては小雪さんに教えを乞えば、確実に成長するだろうが一番ネックなのは闘気だろう。

あれ以来自分の意思で発動出来ておらず困り果てている。人外魔境な京を生き抜く為に確実に必要な技術だから早めに習得したい。

 

お金もそこそこあるが礼装や補修費で消えると思うから魑魅魍魎退治とか依頼をこなしておこう。

 

 

 

 

 

p.s.白無垢であの下ネタが巧妙に隠れているロボットアニメ思い出したけどあの作品色んな意味で凄かったなぁ。

 

 

 

 

 

雪男 月 粉砕ゼリー日『鍛えてますから』

天気 晴れ

 

早朝、我流サイタマ修行を済ませ白雪さんと軽い模擬戦してから朝食。

その後は瞑想したり、武術や魔術を磨いたりと何時も通りだが一味違う。

素振りは頑丈な棒に10kgの円形の重しを七つ付け300回振ったり魔力を通すと5Kgになるリストバンドを両腕両足につけてボクシングの練習をしたりとファンタジーテンプレ修行も取り入れている。

 

だが一番キツいのは瞑想だ。魔力を流し闘気の居場所を探しそこを解放して使いこなすのが目的だが精神と肉体にかなり負担が掛かるから難しい。

闘気を発動する場所は変異回路を通したことで見つけたが、いざ蓋を開けてみたら激流のように流れ込み魔術回路が少し焼ききれそうになった。

 

あれを上手く巡回させるのには変異回路の完全なる理解、武人の極みの一つ『明鏡止水』を取得しないといけない。

上手く闘気を使いこなせるかもって思ったが世の中上手くいかないものだ。

 

 

 

 

星降る 月Amazon's日『進歩どうですか?』

天気 晴れ

 

数日経ったが上手いこと闘気維持のコツが掴めん。

打開策として前世のオタク知識を漁っているが転生してから二十年以上経つからかなりうろ覚え状態だ。

しかし、後少しでこの膠着状態を打開するとある作品の技術が思い出せそうだから頑張ろう。

 

その前に任務が来たからやるか。依頼は妖怪退治二件と何時もの悪霊払い三件か、油断せずにやりましょうか。

 

 

....俺の依頼のやつ毎回難しい依頼ばかりだな。

数日かけてやる依頼を2時間で終らすって異常な事なんだろうか。段々そういった感覚が麻痺してきて何とも思わくなった。

前世の俺が見たら何とも言えない顔をして苦笑いするだろうな。

 

 

 

 

 

防人 月 壁盛 日『チャクラ練り練り』

天気 雨

 

 

あれから1ヶ月過ぎ鍛練の方は瞑想を除けば程々に順調だ。

前世で培ったアニメ・ゲーム知識等の知識を応用したお陰でかなり進んでいるが闘気に至っては何とも言えない状況だ。

 

明鏡止水の代名詞『Gガンダム』に出てきた水の一滴という表現をイメージしながらNARUTOのチャクラの仕組みを必死に思い出して応用した結果、煙状態の闘気を出せるようになったが維持したま立ち上がった瞬間解除され身体から力が抜けて暫く動けなかった。

 

やはり闘気と魔力の配合が難しいな。

どちらかの配分が傾いた瞬間、磁石のように反発しあって一気になくなってしまう、何か固定する別の力が必要だな。

明鏡止水の方は何とか出来たが制御が難しく維持したまま動くのははまだ先のようだ。

これを使っていた主人公と師匠はあんな激しい動きをして明鏡止水を維持しているから頭可笑しい(褒め言葉)。

 

しかし、チャクラを使いこなせば螺旋玉や火遁豪火球も使えたり、応用して十傑集走りやHAKKEIとかも...やっぱり架空の技を自分の手で再現出来ると考えると童心に戻るなぁ。

 

 

 

 

 

 

( |)月<ナナチカワイイ日『わーい!たーのーしー(白目)!』

天気 晴れ

 

あれから2ヶ月経過した。蝉が鳴いてうるさいし、太陽もギラギラでファッキンホットだ。

 

あれから何度も練習、チャクラ(偽)の方は使いこなせるようになり水の上を歩いたり垂直な壁を走ったりと短時間限定だが可能になったがやはり系統が余りにも違うため忍術は無理だった。

明鏡止水は.....まだ実戦で使えるほど実用化されていない。これをクリアすれば闘気が完成するかも知れないのに歯痒いものである。

 

梅雨が終わった頃に始めた小雪さん発案の修行法(地獄)はキツかった。

崖を己の力で登ったり、それなりの頻度で来る小雪さんの元部下達との連続組み手からの飛び交う魔術と呪術を一時間回避し続けるという血反吐所か吐きすぎて死ぬレベルをし続けた結果、身体能力が上がり、攻撃を捌いてのカウンター、受け身等が上手くなり、『縮地』が出来るようになったりとフィジカル面が強くなった。

 

 

それでもまだ小雪さんに勝てないがな!!

 

 

 

 

 

 

 

 

( OHO)月<float日『折れたぁッ!?(01)』

天気 晴れ

 

なんもいえねぇ....

 

ようやく『闘気』が発動出来るようになったのに。

その代償として破戒と無銘が折れるなんて

結構お気に入りだったんだぞ.....

 

 

その二つの要因が茨木童子酒呑童子山の戦いで同時に起きるとは.....

 

確かに闘気を使えるようになったのは嬉しいのだが、相棒的存在だったこの武器が折れたせいで何とも言えない気持ちだ。

この二振り折ったの茨木童子だし。あの二人女の子の姿なのにあの怪力は可笑しくないか?

酒呑童子は違う意味で滅茶苦茶怖いし。

 

あぁ...駄目だ。折れたショックがデカ過ぎて日記書くだけじゃ落ち着かねぇ。

 

 

一旦心を落ち着かせる為に、ふて寝しよう。

 

そして、落ち着いたら事の顛末を書くことにしよう。

 

 

 

マジでどうしよう.......

 

 

 

 

 







はい、安珍の相棒的存在『無銘』と『破戒』があの二人との初戦で折れた代わりに闘気が使えるようになりました。
何故このような事が起きたのか?この二つの武器の運命は?次回にご期待してください。




オマケ

チャクラ(意味 車輪 円輪)
インド起源の神秘的身体論における、物質的な身体と精微な身体にある複数の中枢を指す。
古代インドの宗教聖典『タントラ』の基盤である、特定の宇宙の各部は他の宇宙の別の部分に照応されるという思想における象徴。
安珍の場合、『NARUTO』で使われる精神エネルギーと肉体エネルギーを混ぜ合わせることで出来る『チャクラ』を真似し、精神エネルギーを闘気、肉体エネルギーを魔術と置き換えて混ぜ合わせている。
忍術は使えないが水面走りや崖での垂直走りを短時間限定で使える。


縮地(C-)
相手との間合いを詰める技術。
素早いがまだ未熟な為10秒のインターバルが必要、連続での使用は出来ない。



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