安珍マンが英霊になってから人理焼却迄の出来事を書きます。
零の歩み 安珍、英霊になるってよ
「.........。」
とある山に満月に照らされひっそりと佇む狐を祀る小さな神社にある鍛練場で数本の蝋燭台に灯った火に照らされ一人の僧侶が立ちながら瞑想をしてた。
その僧侶は一切の雑念は無く、「無」そのものを体現し拳を握りながら腕を垂らし両眼を瞑っていたが、蝋燭の火が大きく揺らいだ瞬間、真剣な顔で男の眼が見開くと同時に右ストレートを放った。
「.........っ!セイッ.......!」
その右ストレートはとても早く見事なもので放った後に空気を震わせる程で数秒遅れて空を切った音が鳴る。続けざまに左フックを放ちその攻撃も先程のストレートと同じく空気を震わせる。
「.......シッ!ハッ!ソイッ!!」
何回かボクシングスタイルで拳を何度も振るった後に回し蹴りやニーキックを合わせ、水のように緩やかだが滝のように激しい動きで武術演舞を行う。
最終的には八極拳で用いられる発勁や震脚、鉄山靠をも使い始め、最後に床を強く踏みしめ深呼吸をしながら右腕を引っ込める。
「......スーッ、ッッッ『破ァッ』!!!」
ドワァオッ!!
「.......フゥ。」
数秒停止した状態を維持すると、気合いの籠った「破ァッ!」と共に正拳突きを放つ。その一撃は音や衝撃が追い付けない速度で放たれ、数秒無音が続くと一気に空気が嵐のように荒ぶり、爆発したかのような爆音と衝撃波が周りを包み込んだ。
男は正拳突きを放ったまま息を吐く。すると、風船の空気が抜けたかのように真剣な顔付きから表情筋が全く働いていない、ふざけているのかと言われても可笑しくないDQに出てくるスライムのようなふにゃっとした顔になる。
「よし、準備体操終わった事だし外の空気でも吸いに行くか。」
さっきまでの真剣な雰囲気から、かなり砕けた雰囲気になった男は蝋燭の火を消し鍛練場を後にすると、廊下を通り外に出る。
外に出ると満月と無数の星々が照らす夜空に広がり、男は石畳を踏みながらある場所を目指す。その場所は朱色の鳥居でその隅には、吊るされていない大きな鐘が鎮座し良く見ると何かが突き破ったかのような大きな穴が開いている鐘が置かれていた。
「よっと、ふぅ。」
「....ノッブから貰った酒でも飲むか。」
男は軽く膝を曲げそのまま一気に跳躍して鐘の上に到達すると再び跳躍し鳥居まで辿り着くと、猫のようにしなやかに着地し外の景色を見る。鳥居から見る景色に映るのは、大きな池が存在し水面の月を写している綺麗な光景だった。
男は立ったまま酒瓶と盃を取り出すと蓋を開けその中に入った酒を盃に注ぎ飲み始める。
「ハァッ。月を見ながら酒を飲むのは雅だがやっぱり心寂しいな。此処にて何年、いや数えるのも億劫だな。」
盃にある酒を飲み干すと再び酒を注ぎながら男は愚痴を溢す。この場所は『英霊の座』現実世界とはかけ離れた英雄が死後辿り着く場所で、ある存在から護る為に存在する防衛プログラムみたいなものだが、今は聖杯戦争という全く違う使い方をされているのが今の現状である。
この場所に来てからかなりの年月が経過し、夜の景色は絶景と言えるのだが、親の顔以上に見飽きた光景なのでこの男にとっては面白味もないのだ。
再び酒を一気に飲み干すと腕で口を拭い、彼らしくない弱音を吐いた。
「はぁ、怪異関連とか事件とかで外に出れるけど、やっぱり年々神秘が減ってるから最近外なる神関連の事件の時しか行ってないなぁ。
外に出れるのは良いけど、狂信者だし召喚しかけで世界ヤバい案件だったり、結構エグくて気持ち悪い奴ばっかで萎えるしなぁ。」
「はぁ、最近誰も来ないし....きよひーと小雪に会えたならこの寂しさを埋めれるのかなぁ。....本当にきよひー達と会いたいよ。」
男はそう愚痴り、再び酒を盃に注ぎ始める。
この男の名は加賀乃鐘彦。真名は『安珍』。
『安珍清姫伝説』で最低な死に方をする『安珍』という存在に転生?しても拳と『破ァッ!』だけで生き抜く処かその彼を焼き殺した『清姫』と添い遂げて結婚し一人の娘である『加賀乃白百合』を授かったのだ。
しかもこの男、式神兼相棒だった『加賀小雪』さえも第二妻という形で結婚した規格外男で、英霊になった今でも数多くの怪異や魑魅魍魎関連の事件を裏で滅し解決している生粋の神秘・怪異殺しである。
人脈も凄い。陰陽師界の天才一族な安部清明とその両親、数多くの妖怪を滅した源頼光と四天王寺達、龍をも殺す大百足を酔った状態で尚且つ三本の矢という状況で討ち取った米俵藤太等の平安時代の怪異関連の人達と関わりがあるトンデモ元僧侶がこの安珍なのだ。
そんな男の今は、『英霊の座』に刻まれたことにより英霊となり、時間すら分からないこの場所で怪異等を秘密裏に解決する第三の人生を送っていた。
二人の妻に会えないことに嘆きながらも僅かな可能性信じて拳と『破ァッ!』を振るいながら、起きた出来事を綴る為に宝石爺が作った礼装が不思議な事が起きて突然変異した『安珍日記』に記していく。
此は、安珍がこの座に来てから世界規模のある事件が起きた数時間の記録を綴った日記の内容である。
記録『俺、英霊になっちゃったよ』
死んだら、何か英霊と呼ばれる存在になった。
アラヤから掠めた記録でそういったのがあるよー。というのはというのは知っていたがまさか自分が英霊になるとは思いもしなかった。
まさかの第三人生スタートで困惑気味だ。
この英霊の座に来て頭の中に自動的に得る事が出来た情報なのだが、どうやら俺は他の英霊とは違い、外なる神関連の事件や怪物怪異関連の案件、ビーストと呼ばれる獣や地球ヤバい案件を解決する特殊タイプの英霊らしい。
やることは生前と同じなので変わらないが、どうやら英霊として現界した際には、『破ァッ!』を連発すると自分の霊基がダメージを負い、奥の手である明鏡止水・焔結びの使用時間が2分40秒で過ぎれば最悪死ぬという弱体化を喰らった。
....まぁ英霊はある種の実体をもった幽霊みたいなものだから、『破ァッ!』の負荷に耐えきれないのだろう。
次いでに『破ァッ!』は、神聖な存在には無意味との事だ。そこは殴れば問題ないか。
気分転換に周囲を探索しよう、日向寺そのものだが微動だにしない満月が浮かぶ夜空だし何か変わった所が有るかも知れない。時間はあるんだ、色々と調べて見るか。
何時もは曜日とか天気を記していたが、英霊の座自体時間の概念がなくずっとこの景色のままなので書かないことにする。
....死んだ後もこの日記があって本当に良かった。
『英霊の座の調査結果』
英霊になったがまだ神秘は減っているがまだ存在し、その問題を解決出来る人達が沢山いるため仕事はなく暇だった為、英霊の座周辺を調べて初めて二週間?経過した。
英霊の座は英雄が死んだ場所や、心に深く残っている場所を再現されるのだが、結果から言うと俺の座はごちゃ混ぜだ。
森林や寺、朱色の鳥居及び石造りの階段は日向寺なのだが、空はきよひーと戦った際の夜空と満月、寺からを出ると、蛇になったきよひーの力を封印した際に用いた結界陣が描かれた道明寺の石畳が敷き詰められ観賞用の木や岩がある庭と例の鐘、階段を降りた先には清姫と一緒に入水した事になっている大きな池が広がる闇鍋状態になっていた。
こんなヘンテコな事になるのは英霊史上俺だけだと思う。
朱色の鳥居辺りから掴めそうで掴めない変な感覚がある。もしかしたら何かあるかもしれないから、毎日あの場所で掴むような感じで正拳突きをしてみるか。
『何かニュッと出た』
此処に来てからかなり時間が経った気がする。
時間といった概念が英霊の座はないからマジで分からない。
使命も来ないから外に出ようにも出れない、きよひーと小雪、愛娘である白百合も会えない、なんという地獄絵図だろうか。
腕が鈍らないように鍛練をしても独りぼっちだから割りと寂しい気持ちになってしまう。
そんな気持ちな苛まれながら早何百年?今日も今日とて鍛練終わりに鳥居周辺でガチャを回す感じで正拳突きをしまくったら空間に捻れた歪みが起きて何か掴んだ。
取り敢えず思いっきり引っ張ると歪みから痛いと俺の腕を掴みながら連呼し、白装束の長髪少女がニュルンと現れた。
いやぁ、あの時目と目を見つめあったまま何とも言えない間があったけどヤバかったね。一歩間違えたら火縄銃(神秘殺し)で蜂の巣だった。
この後何やかんやあってその女性とは仲良くなって酒を飲み交わして彼女が帰るまで久方振りのどんちゃん騒ぎをした。
その女性の名前は織田信長、あの第六天魔王で有名な織田信長である。
......大江山の二大鬼っ娘とか、らいこーといい『男として語られているけど実は女でした。』ってパターンが多いなこの世界。別に慣れてしまったから良いけど
『来訪者達』
織田信長(♀)ニュルン事件から時間が経ったのだが、空間が歪んだ影響なのか低確率で鳥居を通して色んな人物がこの座に来るようになった。
信長ことノッブと仲良くなりお酒を飲み交わしたり敦盛をやる仲になった頃、一人で何時ものように鍛練をしていたら鳥居周辺から歪みが起こりエジプトっぽい衣装を着た褐色少女が現れた。名前は『ネフェルタリ』、ファラオのオジ何とかさんの王妃らしく清楚と可憐さが滲み出ていた。
ネフェルさんはとても良い人で、話の最中にも夫を気にかけたり、俺の事情を知って優しく頭を撫でて慰めたりと本当にぐう聖な人だった。
またある時は、インテリ眼鏡を掛けたシグルドと呼ばれる人が迷い混んで、同じ境遇(主に恋愛)で意気投合、何故か愛の証明について謎の盛り上げがあった。
彼が座に帰った後に頭から羽のようなものがニュッと生えているピンク髪のヴァルキリーと呼ばれる英霊が来てヴァルハラ勧誘されたのは良い思い出だ。
ヴァルキリーは毎回一人ずつ違うのが来て、腕が鈍らないようにという理由で模擬戦を行ったりしている。
後は神性猿の胸糞悪い呪いが掛かった少女の呪いの七割を祓ったり、隙があれば『うちの巴御前は鬼愛らしい』と嫁語りをする太陽のような武将と嫁自慢をしたりしている。
この調子できよひー達と再会出来れば良いのだが。
『お仕事』
神秘が急激に減ったのか怪異事件解決の依頼が沢山来て、まだ残る龍脈や神秘を辿って現世に召喚、数多くの事件を解決を日々を送っている。
一応、バレたら色々と不味いので甚平を着たり、白シャツに藍色の着物の明治verに刺繍が入った魔術師ローブ、シルクハットに似合うスーツを着て召喚に応じている。
最初は淀んだ悪意が詰まった霧の都ロンドンで宇宙的恐怖を撒き散らす存在の排除、次に日本の明治時代中期と禁酒時代のアメリカで邪教や怪異の解決、第二次のナチスといったオカルトの軍事利用を企んだ組織の壊滅といった仕事をやった。
こういった任務や事件は次郎系ラーメンのような人間の悪意増し増しな為、慣れているとはいえナイーブになる。
まぁ、それでもその中にはそんな世の中をどうにかしようと頑張る人達もいるから俺は影ながら悪意を薙ぎ倒して応援しよう。
しかし、最近抑止力側の英霊、特に赤ずきんのような頭巾をした男と出くわす。
名前を言わないから此方が勝手に『赤頭巾』と呼称しているがあいつ鬼畜ヒーローみたいな事を平然とする男たがら意見が衝突する事が多い。話し合いの結果、今は利用し合うという事で協力している。
ニヒルなことを言う姑系野郎と協力した時は俺が持っている雲斬りと白銘を投影して矢に改造して放ち
魔術杭は許すが、贋作とはいえ目の前で愛着あるこの二つの武器を爆破するのは許さなかった。後悔も無ければ反省もしていない。因みにこいつは『なんでさ』と呼称している。
そういえば明治時代の時、ノッブの服装が軍服になり新たに沖田総司(♀)を連れてやって来たのだが、沖田ことオッキーは病弱で普通に吐血をするから、簡単な薬とか処方して渡している。
しかし、あの吐血はある種の芸だと思う。
『都市伝説、甚平ハゲ』
時代が進むにつれ神秘が減り、怪異事件を解決しながら清姫達とどうにかして会えないかと考える毎日を送ったら現世では2005年になっていた。
この頃の怪異といえば都市伝説。人の思いが形となって具現化した物が多く俺はそれを事前に殴ったり、敢えてその怪異に遭遇してからカウンターが多い。そんな事を甚平姿でしまくったせいか『甚平ハゲ』と呼ばれたり、同じく都市伝説として語られる赤ジャン和服魔眼少女に追われたり協力したりした。
その関係で分霊の貞子と八尺が式神として仲間になったのだが、式神関連の宝具は生前娘に巻物として譲渡したから彼女達は自動的に娘の配下として彼女の座に行った。
その後、森の中に古井戸が現れたまに彼女達が白百合の手紙を持って帰省してくる。
久々に白百合からの手紙を見て涙が出た。
『せーはいせんそー』
1992年頃に一人の少女を助けて何週間掛けてケアをした。似て非なる世界で同じ少女を助け、彼女のサーヴァント[キャスター(狂化D-)]として第四次聖杯戦争に参加した。
優勝賞品である聖杯が実は『破ァッ!』でも完全浄化出来ないレベルで汚染されていて、それが発動した時の被害を抑えつつ出来るだけ浄化するために自爆覚悟の宝具を使ったせいでその戦争の記憶と日記の内容が焼けてうろ覚え状態だが大変だった。
召喚されたマスターが自分と同じ虚数属性で驚いたが、六歳で日記には書けないレベルのヤベェ事されていて目と感情が死んでたもん。
その元凶に同じ目を何百回もあわせて燃やし絶ったは良いもののバーサーカーのマスター(蟲汚染)がその光景を見て発狂してしまい情けない怯えた声で逃走して以降、バーサーカーを使って何度も襲ってくるし、マスターの身に起きた事を知った彼女の母親が娘を連れて押し掛けてきたり、何かもう大変だった。後、ワカメ少年を魔術じゃなくて科学の道へと諭した。
マスターの事を考えて護身術を教えたり、子供を人質兼生け贄として利用しようとした海魔産み出す畜生キャスターを森の中で仕留めたり、キャスターのマスターが彼の宝具から数ページ分引きちぎった紙と自分を生け贄にして巨大海魔を召喚してそれをサーヴァント達でどうにかしたり、マスターの複雑な親子関係(その父親は死亡)をどうにかしようと奮闘したりライダーとそのマスターと同盟組んだりもした。
大変だったがマスターのお陰で俺は頑張れたし、それにマスターと触れあう事で俺の心は癒された。それと、マスターの母親に娘を助けてくれた事への感謝をされたり、アーチャーが何故か遊びに来たりとこれ聖杯戦争?って感じで楽しい事は確かにあった。
まぁ最期は冬木の町の被害を減らす為に泣きじゃくるマスターを慰めて単身で突撃、そこで出会ったセイバーに左腕を残す形でわざと倒されて汚染された聖杯に侵入、聖杯が起動したと同時に現世に残した左腕を燃やして『転心焔ノ龍』を発動して被害を出来るだけ抑える事に成功し意識を失った。
その代償としてマスターの名前を思い出せないし、聖杯戦争の記憶とはとても曖昧で日記の内容も一部が焼け落ち大体の内容しか残っていない。
それでも俺はそのマスターの事を思い出す度にちょっとした後悔と自分に勇気をくれた感謝で胸が一杯になる。
マスターが元気にしていれば良いが....いや慎ましくありながら逞しく生きているな。何か性格は違えどきよひーと似た波長をしていたもん。それだけはハッキリと覚えている。
『どういうことだってばよ....』
何時も通りの日々を過ごしてきたある日、突然人類が消滅した。
突然のことだった。強い振動が起きた後、人類が積み上げてきたもの全部が一部を除いて焼却されなくなっていたのだ。
突然の事に混乱していた俺だったが急に眠気が襲い眠ってしまうと、綺麗な花畑と塔がある場所に来て胡散臭い男がそこにいた。あまりにも胡散臭いからヘッドロックをかましたが罪悪感はない。
名前はマーリン。あのアーサー王に仕えた魔術師で今はこの場所に幽閉されている夢魔のハーフ野郎がこの原因について教えてくれた。
マーリン曰く、正体は知らないのだがある存在が人類史を焼却しようと企んでいるらしく、既に殆どが焼け落ちて残すのは七つの特異点と呼ばれる場所と、2016年の最後以降、人類が消滅する事をある機材で知って秘密裏にそれを阻止する為に動いていた『人理継続保障機関フィニス・カルデア』しか残ってないらしい。
人類を救うには人類史におけるターニングポイントに異変が起きた七つの特異点の解決で救えるとのことだが、七つのうち一つでも特異点が崩壊したらアウト、人類史を存続する為に秘密裏に動いたカルデアも敵のスパイによって壊滅、残すのはたった二人の双子のマスターと20人程のスタッフしかいないとのことだ。
完全に詰めかけてるじゃん........
その事を言うとマーリンは苦笑いしながら俺に依頼を申し込んできた。
その依頼は特異点にはぐれサーヴァントとして召喚してカルデアのマスター達と協力して解決して欲しいとの事だった。
その依頼に俺は直ぐに頷いた。俺にとって護りたい人達がいて、きよひー達との歩んだ記録が訳判らん奴によって消されようとしているのだ。
絶対に許すわけにはいかない、顔面崩壊するまで殴らないと気が済まないと指の骨を鳴らしながら了承すると、マーリンは冷や汗を流して『そっそだねー。』と返事をした。
俺が最初に行く特異点は『フランス』。百年戦争を終わらせたジャンヌダルクが処刑された1431年に向かって召喚されるらしく、マーリンは別の時代に召喚される予定とのことだった。
マーリンは『君にとっては、かけがえのない旅と報酬が待っている。』とニッコリと笑いながら指を鳴らすと、意識が朦朧となり眠るように意識がなくなる。
待っていろよ人理焼却野郎、タコ殴りにしてやらスヤァ......。
こうして安珍は人理を守る為に花の魔術師、マーリンの手によって特異点と化した1431年のオルレアンにはぐれサーヴァントとして赴いた。
安珍はまだ知らない、この旅は長く、カルデアのマスターの出会いによって彼にとって大きな出来事が沢山あることに。
これは愛を知った安珍が三つの特異点に赴き、失った何かを取り戻す旅である。
安珍マン、死んだ後も色んな人物と交流を深めながら、
記憶は朧気だが第四次に参加して桜&遠坂葵を救済する。次いでにワカメ。だけど蟲爺は生き地獄を味わって死亡、蟲叔父は原作通りに死ぬ()。
この世界線ではジルは最初の森で安珍に殺され、龍之介は生き延びて最期に自分を生け贄にして巨大海魔を召喚してますが他は原作通りです。
優雅たれさんの精神はボドボドです。
前回それらしいヒントを書いていましたが、日向寺の廃墟を見つけたのは桜ちゃんと遠坂母娘です。
アバンで終わらせましたが、fate/zero編は確実にエタるので書きません。
その代わり関連キャラとかFGO,fate/zeroコラボ編で詳しく書く予定です。
次からはFGO編に本格的に突入するので安珍マンの暴れる様を楽しみにして下さい。