それ逝けあんちんマン!   作:アビャア

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安珍 新たな技を習得するの巻





四鐘 安珍しゅぎょー

( T)月ダイスンスーン日 『破ァの可能性』

天気 晴れ

 

915年12歳になった秋の頃、栗とか芋とか美味しい季節『破ァ』に新しい派生技が出来た。それは『癒シィ』だ。

 

『癒シィ』は回復魔術を取り入れており、解呪に特化している。

まず対象の身体を解析し呪いの核を見つけ、直接『破ァ』を打ち込み解呪する技で、人や物に憑いた悪霊にも効果にもある自分にとって現状嬉しい技だ。

 

『破ァ』でも憑いた悪霊でも除霊出来るが、人にかなり憑依期間が長い奴には殴って付け込む隙が出来た瞬間に『破ァ』を送り込む方法なので、取り憑かれた人に負担が掛かってしまい負担を和らぐ為回復魔術や処方した痛み止を使ったりと、手間が掛かり魔力の消費も大きかったが、この技はその手間が省けて消費も抑えられるので今後に期待大だ。

 

しかし最近、悪霊や妖怪が頻繁に出現し始めた。京都では鬼がどうたらこうたらと言ってたので其が関係しているのだろうか?

 

 

 

( 興)月 干 日 『1日感謝の正拳突き一万は無理』

天気 晴れ

 

拳にも『破ァ』等が纏えるようになったので、今はひたすらボクシングの感を取り戻すため半日位修行している。

滝行と読経等の仏修行はどうしたのかって?いやしようとしたんだが住職からは『もうそこまでの域に達している』と言われ12歳以降瞑想と薙刀の練習以外免除になっている。

 

あれかな俺が読経したら確実に成仏出来なくてさ迷う幽霊達が集るからか?仲間から『あの少し間抜けた声で集まる上、そのまま成仏するとかどうゆうことなの..』とかなり困惑してたし、火渡りや滝行も何も苦もなく表情変えずにしてたせいか?思い当たる節が多いな....

最近、仲間からも俺を拝む人も現れたし俺君らが思っている以上に煩悩まだある不良僧だよ?

 

その為拳で人を悪鬼羅刹から守る名目で修行しているのだ。今は包帯で拳を巻き、地面に刺さった大木をサンドバッグ代わりに殴ったり、物干し竿の要領で作った木製の鉄棒で、懸垂や逆さまで腹筋等筋トレを行い、その後皆と合流し住職から薙刀の練習を習っている。

 

はぐれ妖怪対策で武士も派遣されているが数が少ないため、住職が人を守るために薙刀の練習が始まったのだが、住職強スギィ!?

あんた実は無双ゲーの住人だろ!?人が一振りで吹き飛ぶ所初めて見たわ!?

俺も粘るけど最終的にI can fly。高所恐怖症の俺にはじごくです。

 

 

 

( OHO)月フロート日 『しくじった....』

天気 曇り時々雪

 

魔術や武術も上手くいき、妖怪や悪霊も『破ァ!』や拳で余裕に倒せるようになった冬、調子に乗って大怪我を負った。魔術を用いた治療のお陰で一週間で完治するがとても痛い尋常じゃない位に痛い。

 

相手は京の妖怪覇権争いに負けた鬼、薬屋で修行していたところ突然手下を連れて、村を襲って来たのだ。

 

手下の鬼は餓鬼といった下級クラスは師匠も居たので瞬殺だったが、その大将が強い。

最初は二人で有利に進んでいたが、斧の風圧で師匠が飛ばされ分断、師匠は此方に来ようとしたが伏兵の鬼が現れ邪魔をしてきたのだ。

遅れてきた武士や武装した僧も対処に追われており、一対一の殺し合いになった。どうやら現状一番厄介な俺を潰す魂胆らしい。

 

大きさは3mの緑の体に黒い毛を生やした牛の顔を持つ焦眼の鬼は破こぼれした斧を持ち涎をたらし威嚇、殺し合いが始まった。

獣のような動きで斧を振り回し、民家を破壊していたが動きはノロマ、なら素早さで奔放しようと動き撹乱し薙刀でチクチク斬り続け、持ち手の腕を深く斬り付け痛みで斧を手放した瞬間、生きている片目に刃を深く突き付け『破ァ』を送り込んだ。

『勝った』と気が緩んだのがいけなかった。

 

腐っても鬼、生命力が強く俺を掴むと残りの力で強く握る。肉体強化をしていたとはいえ幾つかの骨が折れた。

そのまま地面に叩きつけられ痛みの余り気絶、二日半意識がない状態に陥った。

師匠も殲滅し終わり、踏みつけようとする鬼にガントの上位版フィンの一撃を撃ち込み死んだらしい。

 

眼が覚めた後は師匠と住職のダブル説教三時間だった。『最後まで気を緩めるな』『化物はゴキブリ張りにしぶとい』『力を過信するな』『鍛えていたお陰で生きているが鍛えてなかったら死んでいた』などぐうの音も出なかった。

 

しかも師匠がその罰として俺に処方した薬は治りが早いが治る際の痛みがかなり来る薬、完治するまで生き地獄を味わった。

 

 

その激痛の中、己の力を過信せず最後まで気を抜かずにいこうと心に刻んだ.....ヌワァー!ホネガァァ!?

 

フクイデ月ワールド日 『人外の域に突入』

天気 雪

 

あの生き地獄事件から年が越え916年になった。自分が保護されて約3年は経つのかぁと染々と思い大木に拳を打ち込むと本日三本目の大木が真ん中から折れた。

折れた木は薪にしてますよ?手刀でだが。

 

最初は潰れた豆や木のささくれで痛かったが今の自分の拳は怪我、回復の繰り返しでささくれも刺さらない頑丈な拳になった。

どれくらい強くなったか試しに5mの大岩を肉体強化込みで殴り付けたら拳を打ち込んだ岩が木っ端微塵に砕け3mの空洞がある岩に変貌した。

どうゆうことだってばよ...理導/開道(シュトラセ/ゲーエン)も使ってないのにと15分間頭を抱えた。

 

そんな俺だが魔術の修行もそろそろ終わりに近付いている。来月には最終試験を行うらしい、頑張らねば。

 

しかし最近師匠であるジョジョの身体の調子が少し悪い。後で薬屋に寄る前に山に薬草とか摘んで身体の内から温める漢方作って渡そう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かつて安珍が暮らしていた住職の寺跡地にある近くの山に奇妙な岩がある。

それは5mの大岩だが、残りの3mは大穴が空いたドーム状になっているのだ。

此には幾つかの諸説があり、酔っ払った鬼が殴り大穴を開けた、彫刻家が暇潰しに彫った、神の指輪が天から落ちた等色々あるが真相は誰も知らず、現在は不思議スポットとして有名である。

 

 

『とある観光ブック』

 

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