とある海賊の奇妙な冒険記【更新停止中】   作:解放したPNTマン
<< 前の話 次の話 >>

4 / 43
主人公日記 四ページ目


 ☆月(日。

 メアリーが引き篭もりになって一年経った。
 アイツ外界が怖いと言い、自分の部屋で一人っきりだ。理由を聞いても答えてくれないので分からないが、どうにも何かに圧し潰されてしまったように見える。
 さっき扉に耳を当てた所、ネガティブな事は言っていないので今日は大丈夫だと思う。酷い時は自殺を試みるからな……。

 それと、今日は能力の力が強くなったと思う。
 今までは薄っすらとモヤモヤが揺らめいていただけだったが、今日は色彩が付いて姿形が変わった。一瞬だけだけど。
 親父も驚いていた。パンチを二発喰らった感触だったと言っていた。これを鍛えたらオレは四本の腕でラッシュができる事になる。そうすれば、いつも余裕綽々な親父の鼻を明かすことができる。


 ☆月)日

 親父から能力の課題を三つ出された。
 一つは、あの腕を息をするように、できて当然だと思うように扱えと言ってきた。能力を自分の体の延長線上にあると思い込む事で、さらに強く進化するとのこと。
 二つ目は、精密な操作をすること。今も日記を作った腕で書いているが、力加減が難しく何本もペンを折ってしまった。遠くにあるものをオレの元に来させる訓練もしているが、かなり疲れる。距離が開けば開くほど色彩が無くなり、モヤモヤに戻ってしまう。
 三つめは、己を知り、己を信じ、己を呼び起こせ。昔レイさんが去り際に言った言葉だ。親父も同じ事言っていた。抽象的過ぎて良く分からないと言うと、親父は何時か分かると言ってそれ以上は何も話さなかった。


 ☆月?日

 買い出しの帰りの途中、漂流者を見つけた。男とオレと同じくらいの子どもだった。
 何でも85日間もの間、ずっと孤島で飢えに耐えていたらしい。
 とりあえず、飯を作って食わせて近くの島に向かった。親父に頼んで舟を改造していて正解だった。オレ、買い出しに行くとちょくちょく大渦やら嵐に巻き込まれて漂流するからな……。能力者だから泳げねえし。


 ☆月*日。

 救助した二人は、無事に元気を取り戻した。お礼に宝を貰ってくれと言われたが、親父が腐るほど持っているからと断っておいた。するとガキが遠慮するなとかなりの金額の宝を貰った。換金して二十万ベリーくらいかな? オレはこれでも十分過ぎるほどだったのだが、もっと持って行けとしつこく言われて、代わりにゼフの調理メモを貰った。この前親父に味付けについて文句言われたからな。これで見返してやる。

 あの二人は、海上レストランを作るらしい。海で漂流して餓死しかけている人たちを助けるため。多分こんな感じのことを言っていた。
 海賊でもか? と聞くと、ゼフって人は当たり前だと笑っていた。
 サンジも手伝うと張り切っていた。
 海賊になって、偉大なる航路(グランドライン)に行く前に寄ってみるか。


 ☆月_日

 東の海って偉大なる航路(グランドライン)並みに気候が荒れているのか?
 そう思うほど、オレの舟は嵐に良く遭遇して漂流する。
 しかも少し舟が壊れたから、帰るのが遅くなりそうだ。
 そんな風に困っていると、島の住人の女の人に助けられた。
 名前はベルメール。ナミとノジコっていう名前の娘が居る。
 ベルメールさんは、オレの舟が直るまで家に住んで良いと言っていた。良い人だ。
 ……金が無いと言うと、体で払って貰おうかなんて冗談をしかけてくる困った人だが。しかも、それを娘のナミが真似するものだから手に負えない。

 とりあえず宝をあげた。しかし突き返された。強情な人だ。


 ☆月@日

 ベルメールさんの家は貧乏らしい。それなのにオレを泊めた上に宿代が要らないなんて……。
 なんか癪だったので、海獣を獲って来た。そしたら拳骨された。扉開けたら海獣で驚いたらしい。でも食費が浮くと喜んでくれた。
 ちなみにどうやって獲ったのか? と聞かれたので気合(覇気)で気絶させて獲って来たと伝えておいた。すると妙なものを見る目で見られた。失礼な。


 ☆月¥日

 ナミは世界地図を作るのが夢らしい。でかい夢だと言うと照れていた。
 オレも自分の夢を教えると、探検家とか冒険家じゃいけないの? と言われ、オレは熱く海賊について語った。
 海賊は自由。宴を飲んで楽しみ、夢と冒険を追い続ける勇敢なる海の戦士だと。
 しかしナミは女だからか「へー」と気の無い返事を返された。
 なんか寂しかった。

 そう言えば、最近ノジコがゼフの調理メモに興味を持っていた。料理の練習をしてベルメールさんの手伝いをしたいってさ。
 メモさせてくれと頼まれたので、オレはそれに了承した。でもさ、ナミやベルメールさんみたいに体で払うみたいな事は言うなよ……本当似た者家族だ。
 そう言うとノジコは嬉しそうに笑っていた。


 ☆月~日

 舟が直ったので明日旅立つことにした。
 その事を三人に伝えると、別れを惜しんでくれた。

 ベルメールさんに宝を全部あげると言ったが、全然聞いてくれない。大人が子どもの世話になる訳にはいかないと。
 まぁ、最初から分かっていた事だけど。だからベルメールさんじゃなくてナミたちにあげた。するとまぁ大変。情けをかけられるために助けたんじゃないと怒られた。
 だからオレも義理を返すために、出せるものを出しただけだと突っ返した。
 結局お互いに譲らず、半分だけ受け取って貰う事に。
 頑固だな、と呟くとお前が言うなと返された。


 ☆月+日

 確かに半分受け取って貰ったけど、持って帰るとは言ってないもんね!
 舟を出してしばらくして響いた怒声にそう返したけど……次会った時がちょっと怖いな。女は……母は強いと言うし。

 それにしても、最後までマセてたなあの二人。将来は良い女になる。


 ☆月=日

 メアリーが復活していた。なんかテンションがハイになっていて「私は周りの人たちを守るんだ!」と叫んでいた。……心壊れたのか?
 親父に聞いてみると、泣きたいだけ泣かして、食いたいだけ食わして、寝たいだけ寝かせたらしい。うん、良く分からんが元気にはなったんだな。帰って来て早々抱き着いて頬にキスして来やがったしな。

 後、オレの船に乗せてくれと言われた。最初は買い出し用の事かと思って放り投げたら、違うと怒られた。
 何でも、もう船長になるのは諦めたらしい。と言うか、今回の事で自分は船長の器じゃないと気づいたとか。だから、オレの船に乗っていくとのこと。
 割り切り過ぎじゃないか?
 少し心配になって親父に聞くも、仲が良くてよろしいとのこと。

 なんか納得行かない。


 ☆月;日

 買い出しに行こうといたら、親父に止められた。
 何でも、オレが買い出しに行くと高確率で漂流するから流石に心配だと言われた。このままだと東の海を制覇するんじゃないか? と半ば呆れられた状態で言われた。失礼な親だ。
 メアリーは、偉大なる航路(グランドライン)で生きていけるの? と煎餅をボリボリ食い散らかしながら茶化してきた。
 違うと言いきれない自分が憎い。

 それと、これから修行が本格的に厳しくなるからという理由もある。今までは年を考えて抑えていたらしい。……あれで? 
 死なないように頑張れとも言われた。グダグダして体力が落ちたメアリーは白目を剥いていた。


 ☆月▲日

 むり、しぬ








※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。