〒月&日
クロッカスさんとラブーンと別れて海に出た。
ログポースに従って進めばいつか『ラフテル』に辿り着けるらしいが……この海は凄いな。
雪が降ったり、桜が舞ったり、雨が降ったと思ったら日差しになり、気が付いたら船が逆走して今までの常識が通じない。
予め
早くこの海に適応しないとな……。
〒月:日
ギンに言われて初めて知ったが、どうやらオレのオーラは色を変える事が出来るらしい。詳しく聞いてみると、最初は赤犬のマグマで赤く見えたと思っていたが、よくよく見るとオレの腕から出ていたのはいつもの透明色ではなく赤色。さらに、最後の一撃を叩き込んだ時は一瞬だけだったけど水色に変わったとのこと。
試しに力を込めてみると深い青色に変化した。面白かったので色々と変化させて遊んでいると……ぶっ倒れた。どうやら、代償無しにできる技では無いようで、体力がごっそりと削られた。
メアリーにオーラは生命力なんだから、いきなりそんな事すれば当たり前だとギン共々怒られた。
くそ、メアリーの癖に生意気な……。
〒月・日
メアリーが賞金首になりたいと言っていたので、赤犬と戦うか? と言ってみたところ全力で拒否されて『殺す気か!?』と言われた。アイツと戦ったら一億になれるんだけどな。大将一人一億。……なんか安く感じる。
で、メアリーに触発されてか他のクルー達も賞金首になりたいと言い出した。ファッションか何かだと勘違いしていないか?
〒月=日
この島でログが溜まるのは20時間らしいので、補給するだけに留めておいた。
〒月×日
メアリーが昨日の島で高い買い物をした。なんと、悪魔の実だった。これで戦力アップできると喜んでいた。コツコツと小遣いを貯めていたのは知っていたが……この為だったのか。今まで立ち寄った島でも探していたらしい。
で、メアリーが食べた悪魔の実の名前は『スカスカの実』。あらゆる物体を通り抜ける能力だ。
いや、能力が発動した瞬間はビックリした。いきなり船板の中に消えたかと思えば、そのまま海の中で溺れて危うく死に掛けて、能力に慣れるまで覇気を使えるオレに掴まって泣いていた。……オレも一緒に沈み始めた時は流石に焦ったが。
やれやれ。メアリーには早く能力に慣れて貰わないと。
〒月%日
メアリー、能力に慣れるの早くないか?
能力者自身を死なせるハズレだと思われていたスカスカの実だったが、使いこなすと凄い力を発揮する有用な悪魔の実だった。
足の裏以外の体を能力で通り抜けるようにすると、覇気を纏わせた攻撃以外はすべて通り抜ける事ができる。クルー達が無遠慮にメアリーの体に手を突っ込む光景はセクハラ以外の何物でも無かったが、戦闘でこれを使えば相手の攻撃を避ける事ができ、罠や障害物も有って無いようなものだ。
加えて、この能力は他人や物にも効果があり、海獣が何度襲って来ても通り抜けて楽だった。
メアリーは他にも使い方があり、研究のしがいがあると目を輝かせている。能力を使った戦闘方法も考えているのだろう。鎖やら爆弾やら、途中で武器だけ透過解除やら物騒な言葉を漏らしていた。
……兄として少し心配である。
〒月/日
ログポースが示す島に辿り着いた。町が見えたのでなるべく目立たない所に船を止めた。オレ達は既にお尋ね者。軽率な行動をすればまたマグマ野郎みたいな輩に追われそうだからな。
で、入ってみた町の感想は……言っちゃ悪いが普通だな。
思わずそう言うと、すれ違い様に「ありがとう」と言われた。……何でだ?
そういえば、何処かで見たことあるスーツを着た男たちが居たな。デカくて丸いのと歌舞伎で路銀を稼いでいる男だ。オーラを見る限り、この町の人間じゃないみたいだが……。
〒月$日
妙な噂を聞いた。何でも、この島の近くに革命軍の支部基地があり、世界政府の諜報機関の人間が暗殺をしに来ている、と。……何でここまで詳しい内容の噂が流れているんだ。
そして、その噂を聞いた人たちは不安そうにしていた。何でも、この島は少し前まで国と国の戦争に巻き込まれていたらしい。この島にある鉱山から取れる鉄は、特殊な性質を持っていて強い武器が作れるとのこと。それを採掘するためにこの島は国に無理矢理支配下にされて、先住民である彼らは奴隷のように扱き使われたり、兵士として連れて行かれたりしたらしい。しかし、それを革命軍が介入し、以後戦火の渦に巻き込まれないようにしている、とのこと。
だからもし革命軍の人間が殺されれば、再び戦争によって荒れる。
その事を教えてくれた女の子は泣きそうな顔で、もう誰かが死ぬのはイヤだと言っていた。女の子の両親は既に連れていかれてしまったようで、養子に取った酒場の店主も辛そうな顔をしていた。
オレはこの町は普通だと思っていた。しかし、それは違った。この町はようやく平和になったんだ。
それを再び奪われようとしている。
〒月^日
今日、オレは特に理由は無いが町に出てゆっくりと酒を飲みたくなった。そしてまたもや偶然にも、近くにある基地っぽい所に宝がある予感がして、無性に行きたくなった。もしそこに誰か居ても、何か起きていても知らないが、オレ達海賊にとって目の上のタンコブである世界政府の諜報機関の人間が居たら、防衛本能が働いて倒してしまうかもしれない。
そして、それはメアリーもギンもクルーの皆も同じだったようだ。ならば全員で行こうと思い立ち……現在牢屋の中にぶち込まれている。
どうやら先住民が居たようで、オレ達はあっという間に捕らえられてしまった。その時につい口から不審な気配を建物の中に感じると言ってしまったが……忙しなく動いている所から察するに、戦闘中なようだ。
やれやれ。見聞色の覇気を広範囲に張り巡らせ続けるのは疲れるな。メアリーが鍵を取って来るまで覇気の回復を待つか。
この後は、いやが応にも防衛本能が働くからな。
〒月〜日
CP9。正義の……いや、世界政府の正義の為なら、何でもする戦闘集団。そして、人造兵器パシフィスタ。
海賊で、一億の賞金首であるオレが言うのも何だが……あんな吐き気のする正義は一生理解できる気がしねぇな。
世界の為だ、平和の為だと抗弁垂れながら弱者を利用して踏み躙る。それに抗うのが悪だと云うのなら、オレは一生悪で良い。自分曲げてまで生きたくないしな……。
しかし、本当に良かったのだろうか。あの女の子に……いや、島の住民達が望むままに鉱山を殴り砕いたが、アレはアレで有効活用すれば革命軍の力になると思ったんだが。
そう尋ねると、革命軍も扱いに困っていたようでオレがさっさと壊して悩みの種が消えたと笑っていた。
それにしても縄張りか……海賊は、特に
いや、このまま前に進むのが心配だとクルー達が言うものだから革命軍の提案に乗ったし、島の人達も喜んでくれたから何も問題無いが……まだ一億の賞金首なだけの海賊だからなぁ。
革命軍が守っている間に力を付けないとな。アイツらはもうオレの仲間みたいなものだし。
〒月,日
次の島に向かって出発した。その際に島の人達と革命軍に見送って貰った。
あの島はすぐに強くなるだろう。
守って貰うばかりじゃイヤだ。自分たちも戦う、と革命軍に守る為の戦い方を教えて貰っていたしな。
さて、次はどんな島かな?
〒月€日
懸賞金が二億に上がっていた。
世界政府及び海軍本部「おっ、案の定暴れとるやんけ。懸賞金上げたろ」