ハイスクールD×D−正義の味方− 作:蒼月無銘
あけましておめでとうございます。
蒼月無銘です
投稿遅くなってごめんなさい。
仕事が忙しかったのとなかなか文章にまとめるのが難しくて遅れちゃいました。
次回以降も遅れるかもしれないですが生暖かい目で見守っていただけると嬉しいです。
はぐれ悪魔討伐から数日たった朝
衛宮士郎の朝は早い。
陽の登る少し前に起床しロードワーク諸々をこなし、弁当と朝食を作り食事をして駒王学園へと向かう。
誰よりも早く教室へ入り、教室内を綺麗に清掃していく。清掃が終わり落ち着いたタイミングにクラスメイトの皆が登校してくる。
「衛宮くんおはよう。」
「士郎くん今日も早いね。」
士郎が編入してから毎日、教室の掃除や頼まれ事を嫌な顔せず見返りを求めない姿から、ここ駒王学園でも【駒王のブラウニー】と噂され始めている。
休み時間になると様々な人達が士郎目当てに集まっていく。勿論目当ては何かしら頼み事をする為で、元々女子校だったからか生徒の八割近くが女子生徒で男手が重宝されている。
なおかつ士郎は優しくどんな頼み事でも断らないので同学年、下級生問わず女子生徒からの人気が高くファンクラブが出来る寸前まできているが本人は知る由も無い。
昼休み
士郎は剣道場へと足を運んでいた。
目的は剣道部女子の頼みで清掃と防具、竹刀のメンテナンスの手伝いで来ている。
「衛宮先輩、急なお願い聞いて頂いてありがとうございます。」
「構わないよ。それで俺は何処からやろうか?」
「道場のワックス掛けをするので、道場内の物を外に出してください。それが終わったら竹刀と防具の手入れをお願いします。」
「はいよ」
返事をすると剣道部の子達と荷物を全て道場から運び出す。この際、女子に重い物を持たせないようにさり気なく行動していく。
イケメンではない士郎が女子から人気を集めている理由がこの些細な優しさであった。士郎は他人の好意に鈍感な為、フラグ一級建築士の才能をもっている。
運び終えた後、竹刀と防具のメンテナンスを進めていく。
昼休みも終盤に差し掛かった時、女子達が汗を流すとの事で士郎は剣道場から外へ出て一息をつくと怪しい人影が3つ剣道場の裏へと行く姿があった。
人影はシャワー室や更衣室のある方向へ向かっていたので不審に思った士郎は、後を追って裏へと向かう。
剣道場の更衣室を覗く三人が居た。兵藤、松田、元浜の三人組、校内では変態三人組といわれている。
最悪の場面に士郎は出くわしてしまったみたいである。士郎は彼等三人の背後にひっそりと立ち、兵藤の肩を叩く。
「君たちちょっと話いいか?」
「「「えっ…見つかった!」」」
とっさに振り返った三人に士郎は優しく微笑んで見せる。
それと同時に肩を叩かれた兵藤を見捨て松田と元浜は脱兎のごとく逃げてしまう。
「この裏切り者〜〜!!」
兵藤の切実な叫びか周囲にこだまする。剣道部女子達に聞こえてしまうほど…
その叫びを聞き女子達が声を頼りに士郎たち目掛けて近づいてくる。
それを感じた士郎は兵藤の口を塞ぎ静かにするように指示してすぐ近くの茂みに隠し、女子達の方へと歩いて行く。
「衛宮先輩は何でここに?」
「何か不審な人影を見てな。」
「そうですか。こっちに変態三人組いませんでしたか?」
「三人?…逃げてく二人なら見たが確かあっちに向かって走っていったよ。」
士郎は兵藤が隠れている茂みではなく松田と元浜が逃げた方向を指差し、
「ありがとうございます。」
剣道部女子がお辞儀をすると、士郎が指差した方へと全力で追いかけて行った。
姿が完全に見えなくなったところで兵藤に出てくるように指示をして二人でその場を後にする。
昼休み終了間際、
校舎裏の人目のつかない場所に士郎が兵藤を連れて行き。
「ここなら落ち着いて話せるな。」
「さっきはありがとうございました。俺、2年の兵藤一誠です。名前いいですか?」
「俺は今年3年に編入した衛宮士郎。よろしくな兵藤。」
互いに自己紹介を済ませて軽く握手をする。
「衛宮先輩ってあの編入してきたブラウニーで噂の……俺のことはイッセーって呼んでください。仲いい奴はそう呼ぶんで。」
「ここでもそのあだ名か。イッセーなわかったよ。」
自分の事が周囲にブラウニーと呼ばれている事実を知り士郎は軽くため息をついてしまう。
しかし、ここに連れてきた理由があった為すぐに切り替えて真面目な表情になる。
「今日の放課後、時間いいか?」
「構いませんけど要件はなんですか?」
「それは放課後のお楽しみって事で。じゃ放課後、剣道場前で集合な。」
士郎が言い終えると予鈴のチャイムの音が聞こえ士郎と兵藤あらためイッセーはその場を後にし教室へと戻って行く。
戻った際、士郎は授業開始のギリギリで帰ってきた為リアスに色々と聞かれ、
一方イッセーの方は教室に戻った際、ボロボロになった松田と元浜になんで助かったかを問い詰められる結果になっていた。
全て授業を終え放課後
リアスに今日のオカ研に遅れるのを説明し教室を出、
士郎は現在剣道場の前で立っている。もちろん剣道部女子達の許可を取った上でイッセーを待っているので不審がっている者は誰一人いない。許可を取っていなかったとしても不審がる者はいないのだが、それは編入してからの行動を皆が知っているからで普通であれば不審者だ。
周りは部活の喧騒の中、少し待つと約束していたイッセーが姿を現わせる。
「すいません遅くなりました。」
「いやそんなに待ってないし気にしなくていいよ。」
「とりあえず場所移そうか。」
士郎はイッセーを連れて剣道場から少し離れた場所へ行き真剣な目で話し始める。
「昼にイッセー達がやろうとしてた事、どういう事か理解してるよな?」
「はい…一応は。」
「女子が好きな気持ちは………まあ分かるがそれは逆に自分の株を下げる行為になる事も分かった上でならもう何も言わないけど、少しでも後ろめたさがあるなら謝りに行かないか?俺も手伝うから。」
全てを言い終えた士郎は優しい表情をしイッセーの反応を待つ。
「衛宮先輩優しいっすね。俺そんな言葉かけてもらったの初めてだから泣きそうです。それにそこまで言ってもらって断ったら男じゃない。衛宮先輩、俺やります。」
「そうか…なら誠心誠意、彼女達に謝ろうな。きっと分かってくれるさ。」
それから二人で剣道場に向かいイッセーは誠心誠意今までの事を謝罪した。
約束通り士郎も悪さをした弟と一緒に謝りに来た兄の如く一緒に謝罪し、剣道部女子達も今後覗きとかをしなければと一応許してくれた。
それから士郎は兵藤一誠に滅茶苦茶懐かれた…
こうして眠れる赤龍と錬鉄ノ兵士は初の邂逅を果たすのであった……