職業=ボーダー隊員な社畜と功名餓鬼、時々JKのボーダー生活日誌   作:地雷一等兵

14 / 16

さて、この話となりました。

では本編をどうぞ↓


第13話 大規模侵攻①

 

 

正式入隊日も終えた1月の半ば、それは突然やってきた。

警戒区域が墨をぶちまけたように黒く染まったと、思えるほどの大量のゲートが出現したのだ。

 

「おいでなすったな、行くぞネコ!」

 

「にゃっはっはっ、このスコーピオンでバラバラにしてやるにゃ!」

 

市街地の中にいた鷹原と猫葉は警戒区域に駆け出した。

他にもこの異常事態に対して知らされていた隊員も知らなかった隊員もトリガーを持って走り出す。

 

 

「さぁ迎え撃つぞ。」

 

「本部から見て西、北西、東、南、南西の五方向に侵攻しています。」

 

「分散か、面倒だな。こちらをバラけさせる狙いか?」

 

モニターを睨みながら腕を組んでいる忍田の顔は渋かった。

だがその決断は早い。

 

「現場の部隊を三つに分けて東、南西、南の敵に当たらせろ。」

 

「了解です。」

 

「ちょ、西と北西は?!」

 

慌てるように声をあげる根付に対して大丈夫だと忍田が首を振る。

彼の視線の先には西と北西を映すモニター、そこにはそれぞれ一人の人物がいた。

 

「迅と天羽に任せている。」

 

そこにいるのはボーダーS級隊員の天羽とA級に降格した元S級の迅だった。

こと単体での戦力という点で彼ら二人に匹敵するのはボーダー広しとは言え数えるほどしかいない。

 

「あの二人なら安心だね、こういうときは頼りになるよ。」

 

「ええ、そして部隊が到着するまでは……。」

 

「分かっとる。基地のトリオンで罠を展開している。それで時間を稼げるわい。」

 

「そしてその時間があれば……。」

 

『鷹原隊現場に到着!! 仕事に掛かります!』

 

『諏訪隊現着! トリオン兵を排除する!』

 

『鈴鳴第二!!現場に到着しました!』

 

『東隊現場に到着。任務遂行に入ります!』

 

『王子隊到着。これより作戦行動に出ます。』

 

『生駒隊到着です。』

 

本部司令室に次々と入る現場到着の連絡。それはボーダー隊員によるトリオン兵の殲滅戦を意味している。

 

 

 

「にゃんばらりん!!」

 

「オラ!」

 

南西方面の一角で一騎当千の無双ぶりを発揮するのは鷹原と猫葉だ。

スナイパーの蓮川は学校にいたために合流できていない。が、他の地区で別の隊員と連携してことに当たったいるという連絡はあった。

 

「シールドもないならアイビスも防げねぇだろ!!」

 

「このスコーピオンの錆だにゃ。」

 

エスクードのバリケードを使ってトリオン兵の進行を妨げながら無防備な箇所にアイビスを撃ち込む。トリオン兵ならシールドもないため不意を討つことも大して必要ないため気が楽なのだとか。

そして猫葉もスコーピオンをいつものように三股にして鉤爪のようにして振り回し、トリオン兵を切り裂いていく。

南西方面だけ異様に流れていくトリオン兵が少ないのは彼らが理由だろう。

 

他の地区も順調に排除できている。このままのペースであれば大丈夫だろう、そう思った時にそれは姿を現した。

 

 

「あん……?」

 

「なんだ……、新型?」

 

諏訪隊の前に

 

 

「大型の中から新しいのが……。」

 

「来馬先輩さがってください、こいつはやばそうだ。」

 

鈴鳴第二の前に

 

 

「なんだこいつは……!」

 

東隊の前に

 

そして

 

「にゃはは、ヤバそうな奴だにゃ。」

 

「ネコ、気を抜くなよ。」

 

鷹原隊の前にも

 

 

 

基地南部方面、東隊……

 

 

「小荒井、奥寺、警戒を密にしろ。」

 

「「はい!」」

 

突如として現れた新型トリオン兵は人型に近く二足歩行していた。

大きな手とウサギのような足が特徴的なフォルムをしている。大きさは3メートルほどと、トリオン兵にしては普通な大きさだ。

 

「新型か……様子を見ながら攻める──!?」

 

「はや──!」

 

周囲の様子を伺うようにじっとしていたその新型は停止状態から急加速して一気に東隊と距離を詰める。

そしてその大きな腕を振りかぶり東に迫る。

それを咄嗟にアタッカーの奥寺と小荒井がインターセプトの為に間に割って入った。だが……

 

「ちぃ、重いっ……!!」

 

「奥寺っ!!」

 

振りかぶった腕を叩きつけ、奥寺を押し潰した新型、その勢いのままに小荒井に仕掛ける。

振り下ろさなかった方の腕を横凪ぎに払って小荒井を民家に叩きつけた。その衝撃で民家の壁は倒壊する。

そして小荒井に大してトドメの一撃を加えようとした時ら東によるアイビスの銃撃が新型の動きを止めた。

弾は新型の腕によって弾かれるものの、次に仕掛けるには十分な時間を稼ぐ。

 

「この……!」

 

「行くぜ!!」

 

小荒井は掴まれたまま腕だけ出して弧月を振りかぶり、奥寺は新型の背後から仕掛ける。

しかし、新型の背から針が飛び出したかと思えば目が眩むような光を放つ。そして背後の奥寺などいないかのように小荒井の腕を掴んだ。

 

 

「電撃?!」

 

「腕が!?」

 

針からの電撃によって奥寺は無力化され、小荒井は腕を一瞬でもぎ取られた。

そのパワーへの驚愕と新型の次の行動にその場の動きが一瞬止まる。新型の腹が割れ、中から虫の足のようなものが飛び出て小荒井を拘束しようと迫る。

 

「うわ、何これ、キモい!!」

 

「小荒井!」

 

腕をもがれ抵抗のできない小荒井を東は咄嗟の機転で頭を撃ち抜くことでベイルアウトさせて救出した。

 

 

 

『本部へ、こちら東隊。新型と遭遇し交戦中。サイズは3メートル強、人型、戦闘力は高い。特徴的な動きとしてこちらを捉えようとする動きがある。』

 

本部に対してあくまで冷静に伝えられる情報。それは即座に全隊員へと伝えられることとなる。

それは鷹原たちにも伝わっている。

 

 

 

「にゃはは、B級は合流しろ……ねぇ。」

 

「状況は最悪、だな、こりゃ。」

 

現れた新型を撃退し、東を中心としたB級合同に合流する為に移動しようとしていた鷹原と猫葉の前に新型が三体現れた。

 

 

 

 

 





絶対長くなる


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。