職業=ボーダー隊員な社畜と功名餓鬼、時々JKのボーダー生活日誌   作:地雷一等兵

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エネドラさんの黒トリガーって、強いよなぁやっぱり……


では本編をどうぞ↓


第15話 大規模侵攻③

 

 

「あぁん?なんだ?かなりいるじゃねぇか。」

 

二宮が指揮を任されているB級合同Bチームの担当する南地区には、黒角の青年、エネドラが現れた。

マントから漏れでるように黒い何かを纏いながら現れた彼に目の前の二宮は眉間に皺を寄せる。

 

『こちら二宮……、人型と遭遇。角は黒、ブラックトリガーだ。……本部?』

 

『すまガザ通信が……ガザッザザ……』

 

『本部っ!?』

 

通信の様子がおかしいことに不安を感じた二宮は慌てて本部の方を見る。そこにはこの前の爆撃型トリオン兵が複数、本部に突撃しようとしていた。

 

「なるほどな。仕方ない、犬飼、辻、やるぞ。」

 

「犬飼了解!」

 

「辻、了解!」

 

二宮の合図に犬飼も辻も獲物をエネドラに向ける。

その裏で彼の指揮するBチームは止めどなく襲ってくるトリオン兵を相手に奮闘する。

人型や新型には勝てなくとも彼らはB級隊員、普通のトリオン兵は雑作もないことだ。

彼らが無理ならB級上位、そしてA級がいる。

そして上位陣はそんな彼らの信頼があるからこそ手を抜かない。

彼らボーダーの防衛任務はこの信頼のサイクルで成り立っている。

 

 

「アステロイド!」

 

「効かねぇなぁ!!」

 

トリオンキューブを分割して放たれた弾丸はエネドラを捉えるものの、水面に石を投げ込んだように手応えがない。

次いで辻が旋空を起動させて中距離からの斬撃を放ち、犬飼が弾丸をばら蒔いてエネドラの体を両断し蜂の巣にした。のだが、直ぐにその体は再生する。

 

「っ……!?」

 

「あれあれ~、ヤバ気かな?」

 

辻は驚きの顔を浮かべてエネドラから距離を取り、犬飼もおどけたように笑うも、目の奥は笑っていない。

迅の風刃や天羽で実感はしているが、実際に目の前で戦うことになって実感する黒トリガーの厄介さ。それも、単純な力押しが通用しない相手ということもあってか、犬飼と辻は息を呑んだ。

 

 

『辻、犬飼。解析の時間を稼ぐぞ。可能な限りパターンを試す。』

 

『犬飼了解!』

 

『辻、了解。』

 

二宮の言葉に二人は散会し、3人でエネドラを囲むように位置する。

 

「メテオラ!」

 

「どこにあるのかなっと!」

 

「叩き切る!」

 

二宮のメテオラ、犬飼の掃射、そして追い討つように放たれる鋭い辻の旋空はエネドラを攻め立てる。

だが……

 

「無駄っつってんだろ猿が!」

 

「っ?!」

 

それでもエネドラは倒れなかった。倒せなかった。

一斉攻撃を受けても形を保ち、攻勢に出る。

その一瞬前の気配を直感で感じ取った二宮は直ぐ様その場から飛び退き、視界の端で捉えていた二人もその場から跳ぶ。

その直後に彼らのいた場所の真下から大量のブレードが飛び出した。あと一瞬遅ければ無事でなかったと、犬飼は顔を青くする。

 

「マジでヤバいやつじゃん。」

 

「硬質化と、液体化……か。やはり点ではなく面で攻めるぞ。」

 

「はい。」

 

少しだけ動揺の色を見せる犬飼に対して二宮は変わらずいつもの調子で指示を出す。その態度に二人も普段の落ち着きを取り戻した。

 

『足を止めるな、足元からの攻撃に気を配れ。』

 

『了解!』

 

『了解!』

 

二宮隊の3人は足を止めず常に動き回ってエネドラを逃がさない。

シューター、ガンナー、旋空と、射程持ち3人の二宮隊による中距離からの猛攻。これならばいかに黒トリガーと言えども無事ではないだろう。オペレーター氷見はそう思った。

だが、そう上手くいかなかった。突然のことだった。辻の体からブレードが飛び出し、トリオン供給機関を破壊したのだ。

 

「こ、これ、は……?!」

 

ビキビキとひび割れの音を立てながら辻のトリオン体は崩壊しベイルアウトする。

不可解な辻のダウンに二宮は思考を回す。

 

『氷見、あの時の辻に何があったか報告しろ。』

 

『は、はい! あの時の辻くんの体内から、交戦中の黒トリガーと同じトリオン反応が発生、その直後にブレードで体内の供給機関を破壊されています!』

 

(体内にトリオン反応……。)

 

氷見からの報告を聞いて二宮は頭を捻る。東の元で戦略・戦術を習っていた彼は観察する眼にも優れていた。

そしてそれを活かす頭もある。

 

『犬飼、あまり距離を詰めすぎるなよ。いま、辻と氷見に解析させている。それまでここに足止めさせればいい。』

 

『了解っす!』

 

二宮も犬飼もさらに慎重に距離を測りながら牽制する。

トリオン体であるならばどこかに伝達・供給機関があるはずである。

それさえ破壊できれば如何に黒トリガーと言えども無事ではない。

二宮もそれを狙っている。狙っているが故にメテオラを使って範囲を巻き込んでいるのだが、効果はないように見えるのだ。

 

「何回やっても無駄だって、分かんねぇのか?猿がよぉ!!」

 

遠巻きに削る二宮と犬飼にキレたエネドラが今までよりも激しくブレードで攻め立てるも、元から前のめりになっていない二人はどうにかその凶刃から逃れる。

しかしそれすらもエネドラは気に入らないのか眉間に更に皺を寄せて歯噛みする。

 

「チョロチョロとうざってぇ猿だなぁ!!」

 

「っ!?」

 

苛立ちを隠せないように怒鳴り付けるエネドラは次の瞬間に足元に大量のブレードを叩きつけて粉塵を巻き上げる。

それを見た犬飼と二宮は急いで足元にシールドを展開するも何も起こらない。

煙が晴れてそこを見れば、大きな穴が空いておりエネドラの姿はどこにもない。

 

「逃げられたか……。」

 

「みたいっすね。」

 

穴を慎重に見下ろしながら二宮と犬飼はそれぞれ周囲の気配に気を配る。

しかしエネドラの気配はなく、完全に遠くへと離れたと確信した。

 

『本部……。』

 

『あぁ、大丈夫だ。黒トリガーと遭遇とのことだが。』

 

『はい、逃げられました。今オペレーターからも映像を送りますが、能力は液体化と固体化。供給機関その他を体内で移動させていると思われる。使用者は攻撃的な性格でこちらのことを見下すような言動をしていました。』

 

『了解した。引き続き市街地の掃討に当たれ。』

 

『了解。』

 

忍田への報告も終わると二人は周囲の部隊に合流し、南地区のトリオン兵を一掃していく。

 

そしてその頃、市民の避難に当たっていたC級と、その援護に回っていた三雲修及び木虎藍はと言えば……

 

「かなり流れて来てるわね!」

 

「あぁ、やっぱり数が多いんだ!」

 

新型や人型近界民の出現による混乱の隙を突いて、または強引な数の暴力によってボーダーの防衛線を抜けてきたトリオン兵の排除に追われていた。

その多くが戦闘用のモールモッドや飛行型である。

 

「いくらなんでも多すぎる!」

 

「他の隊の援護があれば……!!」

 

いくら木虎がA級と言えど対応できる範囲には限りがある。

木虎がうち漏らしたトリオン兵をどうにか三雲が捌くものの、それでも数が多く、C級隊員たちは走って逃げる。

 

『本部!こちら嵐山隊木虎! 至急増援を願います。』

 

『了解した。至急部隊を向かわせる。なに、すぐに到着する。』

 

『了解です。』

 

本部との通信を切った木虎はスコーピオンで目の前のトリオン兵を切り刻む。

それでも目の前に迫るトリオン兵は多く、背後のC級に気を使う余裕はほとんどなかった。

 

 

 

 

 

 





他の二次創作の人みたいにパラメーターとか出した方がいいですかね?


では次回でお会いしましょうノシ

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