ただのネタです。
見なくても特に問題ないので、こんなん許せねえ!という人はブラウザバックを推奨します。だから低評価は勘弁して……マイナスvote、記事削除……ウッアタマガ(本家でのトラウマ)
後かなり作者の趣味盛ってるのでそこにも注意です。
セキシキの提言 SCP-███ 『逆行運河・創世光年』
警告:貴方がアクセスを試みているファイルはレベル5/███ クリアランスを持つ人員にのみアクセスが許可されています。適性なユーザー情報及びクリアランスを持たない職員によるアクセスはあらゆる処罰を含む懲戒処分を行う根拠になります。また不正なアクセスを確認した場合、機動部隊デルタ-10"審判者"によって即時確保されO-5評議会によって処罰が決定されます。
[ファイルアクセス]
Password: ██████
ユーザー:████・████████
ユーザー情報認証中……
ユーザー情報認証中……
ユーザー認証が完了しました。ようこそ、████様。
アイテム番号: SCP-███
オブジェクトクラス: Apollyon
特別収容プロトコル:SCP-███は現在財団の収容下にありません。財団内外への情報漏洩を防ぐため、この報告書を含めたSCP-███の情報はO5によって管理、統制されねばなりません。
想定されるあらゆる状況に備えるため、プロトコル███を策定し必要手順を一工程ごとに分け財団所属の全職員に担当させることで、情報を隠蔽しつつ発生すると思われるイベント███への対処手段を確立しています。
説明:SCP-███は遥か以前から計画され、いずれ発生すると考えられているK-クラスシナリオです。いつ、どこで、何のために、どのような手段によって発生するのか等の情報は全くもって不明です。
SCP-███が考案された正確な時期は不明ですが、現代から遡って3000年ほど前であると思われます。また何らかの手段によって現代まで計画が継続しており、その計画もしくは思想に賛同する信者のような存在(SCP-███-A)がいるようです。SCP-███-Aの存在は1名を除き一切確認されていません。
SCP-███に関する情報の全ては、Dr.█████によって齎されました。Dr.█████は自身がSCP-███-Aであること、何らかの手段によってK-クラスシナリオの発生が画策されていることを報告しましたが、それ以上の情報は保有しておらず一切の証拠も提出出来ませんでした。そのためDr.█████の発言のみを頼りにオブジェクト指定を行うことについて議論が行われましたが、Dr.█████に対し実施された各種精神検査の結果正常と判断されたため、Dr.█████の高い忠誠と実績を加味しSCP-███に対するプロトコルが制定されました。引き続きSCP-███に関する情報の収集が行われています。
インタビュー記録███
対象:Dr.█████・█・██████████
インタビュアー:Dr.██████████・█████
付記: このインタビューは、自身の発言を記録して欲しいというDr.█████の嘆願により、Dr.██████████が個人的に行ったものです。
録音開始:
Dr.██████████: ……よし、録音を開始したぞ。これでいいのか、█████?
Dr.█████: あ、ああ……。すまない、話しても信じて貰えそうにないのはわかっているんだがもう自分の中で抱え込むことが出来そうにないんだ。
Dr.██████████: 水臭いな、俺とお前の仲じゃないか。[Dr.█████とDr.██████████は長年に渡る交友関係がありました]世界が滅びる、だったか。そりゃここで働いてれば冗談ではすまされないけどよ……お前の担当って、確かSafeオブジェクトじゃなかったっけ?
Dr.█████: 違う、違うんだよ██████████。財団の職務とかは関係ないんだ、これは俺だけの問題で、人類全ての問題なんだ。
Dr.██████████: [黙り込んで]わかった、とりあえず話してくれ。
Dr.█████: ありがとう。ただ俺に分かることはほとんどないんだ。世界がいつか滅ぼされることくらいしか知らない……。
Dr.██████████: そりゃ、世界はいつか滅びるだろうしそれが出来るScipなんて山ほどいるだろうけどさ。
Dr.█████: ██████████、お前は勘違いしてるよ。滅びるんじゃない、滅ぼされるんだ。世界を滅ぼそうと画策してる大馬鹿野郎がいたんだよ!
Dr.██████████: ……どういうことだ?
Dr.█████: わからない、わからないんだ!でも世界を滅ぼす計画を立てて、大昔から続けてる奴がいるんだ!
Dr.██████████: おいおい、いくらなんでも荒唐無稽すぎるぜ████。そりゃお前の事を信じてやりたいが……
Dr.█████: 信じられないのもわかる、この際信じてくれなくてもいい!もう俺には耐えられない、あの悪魔みたいな囁きに抗うことが出来ないんだ……!
Dr.██████████: 他に解っていることはないのか?誰が主犯なのかとか、世界を滅ぼす手段とか。何でもいいんだ、知ってる事を全部教えてくれ。
Dr.█████: 俺に理解出来ているのは、世界が焼き尽くされることと、俺自身が化け物になってその手下になるってことだけだ。後のことは駄目なんだ。次元が違いすぎて、スケールに差が有りすぎて、今の俺では説明が出来ない。知っているのに、理解することが出来ないんだ。
Dr.██████████: 世界が焼かれる……現実改変能力か?……って、待て待て待て!化け物になるってどういうことだ!?
Dr.█████: そのままの意味さ。世界を焼き尽くすことを至上としてそのために全てを捧げるただの化け物に成り果てるんだよ、[暴言につき編集済]。
Dr.██████████: ……。
Dr.█████: 多分、受け入れて化け物に成れば理解出来るようになるんだろうけど、そうなったらもう後戻り出来ない。財団を蹴散らして、世界を滅ぼす尖兵になってしまうだろうな。
Dr.██████████: ……それは、財団と渡り合えるほどなのか?
Dr.█████: ああ。化け物になった俺を殺すことは出来るだろうけど、その上にいるのは多分規格外だ。俺達じゃ手も足も出ないかもしれない。
Dr.██████████: ……ほとんど何もわからない上に相手は俺達よりも圧倒的に上位の存在、か。何だか何時もの財団って感じもするが。
Dr.█████: それでも、俺達が扱って来たKeterオブジェクト何かとは比べものにならない。正体もわからず収容も出来ず、ただ滅びるのを待つだけなんだから。
Dr.██████████: ……お前はどうするんだ?
Dr.█████: ……化け物になんざなりたくねぇ。さんざ見てきた末路じゃないか。
Dr.██████████: ……。
Dr.█████: 何時からだったか、俺の中にいるナニカが話し掛けて来るんだ。お前の生まれてきた意味を果たせって、それがお前の宿業なんだって。受け入れれば、人何かより偉大な存在になって、偉業の一助になれるんだって!
Dr.██████████: でも、そんなのには成りたくないんだろう?
Dr.█████: 当たり前だ!そんなものに成り果てたく何てない!
Dr.█████: 散々見てきたから、人として生きていけることがどんなに幸せな事か知ってる!人がどれだけ脆くて弱くて、それでも強い事も知ってる!
Dr.█████: どうしようもないクズ共も、ろくでなしの博士達も、恐怖に膝を屈した人間も、化け物になってしまった奴らも沢山見てきた!
Dr.█████: でもそんな奴らが、必死になって戦って来たことを知ってる!人類の平和と未来を守る何て青臭い理想のために、名も無き職員達が英雄の如く戦って来たのを知ってるんだ!
Dr.█████: 彼等の犠牲を無駄にしないためにも、こんな所で人理を壊させちゃいけないんだ……。
Dr.██████████: ……この事は、上に報告しよう。信じて貰えるかは分からないが、やれることをやろう。な?いつも通りじゃないか。
Dr.█████: ……ああ、そうだな。何時も通り、俺達の仕事をしよう。
補遺1: Dr.█████はインタビューの█週間後、自室にて自殺しました。以下の文書は、部屋から見つかったDr.█████の遺書です。
漸く、O5が緊急を要する議題だと認めてくれた。証拠が俺の証言のみだったせいで時間が掛かってしまったが、これでやっとスタートラインだ。どこまでやれるかは分からないが、彼等なら上手くやってくれるだろう。
しかし、俺はそこまで行けないらしい。俺の悪足掻きを覚ったのか日に日に声が大きく、強くなっているのを感じる。一日中悪魔みたいに囁いて、ご丁寧に夢にまで出てくる始末だ。あいつにはまだ言っていないが、今の俺は気狂い一歩手前だ。後数日のうちに誘惑に呑まれ、奴らの走狗になってしまうだろう。
……だから、自分で決着を着けることにした。
多分ここで俺が死んだところで、対して意味はないんだと思う。奴等は尋常でなく周到だ、化け物候補が一人死んでも問題ないように策を張っているだろう。俺の死はきっと、残酷なほどに無意味だ。
でも、それ以上に人類を滅ぼす尖兵になってしまうことが恐ろしい。人類の砦という誇りを自ら壊してしまうのが嫌で嫌で仕方がないんだ。
こんなところで降りてしまって、本当にすまないと思ってる。でも、俺なんかを愛して、育ててくれた父さんと母さんを傷つけるなんて絶対に許せない。そんな企みに関わるなんて虫酸が走るんだ。
悪い██████████、後のことは任せた。闇の中で戦う我が同胞に託す。人の未来に、光が有りますように――――
緊急通知: 2015/7/30、我々はCK-再構築シナリオに敗れた。残存する全職員は速やかに手順001の実行wo@k;cs/lxf!ade?------
K-クラスシナリオ
ja.scp-wiki.net/k-class-scenarios
というわけで、『FGOの人理焼却を財団風に表現したらこうなりそう』という(偽)提言でした。趣味もりもりで申し訳ない。以下少し補足です。
殆どオブジェクトの説明がないのは、財団でもその存在をほぼ認知してないだろうなぁという考えからです。魔術の専門であるはずの時計塔ですら未来見るまで気付けなかったからこれくらいが妥当かなと。
では認知出来ないものをどうしてオブジェクト指定出来たのかと言えば、とある博士が情報を持っていたから。インタビューや遺書見ればわかると思いますが、彼もアマデウスやレフと同じ魔■王[編集済]の因子を持つ魔人柱候補でした。事前の知識量がわからなかったので、「魂のステージが違いすぎて殆どわからない」という形を取りましたが。
彼はいつからか自身の中から発せられる幻聴、魔人柱への誘惑と戦って来ました。必死に耐えてきた彼は精神的に限界が来たので、古くからの知己であったもう一人の博士を頼り、そこから財団に認知されました。インタビューから自殺まで時間が開いたのは、彼らが上層部を説得するために掛かった時間ですね。直属の上司を必死に説き伏せ、O5まで報告書を上げてオブジェクト指定に成功したのです。だからこそのApollyon、『収容不可能で世界を滅ぼすオブジェクト』というクラスなのです。
そして最後に、何故彼が魔人柱の誘いを蹴り、Stay night時空のレフのように自殺を選ぶことが出来たのか。アマデウスがマリーと出会った奇跡と同じように、彼は財団で人間の可能性を見てきました。SCP財団で命掛けで戦う多くの職員、SCPの脅威に晒される機動部隊や研究、勲章を貰うまでいたったDクラスなど、歴史に名を刻むことのない数多無名の職員たちが人類をSCPから守るために日夜戦っていることを知っています。彼は人間が弱く、しかし勇気と誇りを持つ生き物であるかを見てきました。だからこそ、人類に希望を見出して仲間に後を託して死んだのです。
まあ、最後はお察しなのですが。財団の施設はいくつか残ってるかもですが、彼らにはもう出来ることはありません。あとは任せたぜカルデア!
長々と説明してきましたが、これで終了です。長文大変失礼しました。駆け足で書いてるので文書おかしいかもですけどご容赦下さい。今回は評価怖いなぁ。後悔はしてないがな!人類は敗北したって書きたかっただけだし!
感想や評価待ってます。ただ、マイナス評価入れるだけってのはやめて欲しいです。理由も入れてくれないと、何が悪いかわからないからね。趣味に合わないなら見なきゃいい話ですし。