ザザザザ・・・・
提督「ふむ・・・まだ静かだな」
大淀「提督、油断は禁物ですよ。嵐の前の静けさといいますから」
提督「もちろんだ。赤城、索敵は任せたぞ」
赤城「了解しました。艦載機の皆、よろしくね」
赤城から、熟練の艦載機たちが次々と飛びたって行く。赤城の艦載機なら信用できるし、索敵機の数がいつもより多いので、より安心だ。
三十分後
赤城「・・・ん?・・・・偵察機から連絡!前方右舷に敵影!」
響「・・・あの島の向こう側か。迎え撃とうって魂胆だね。多分、こっちにいることはばれてるよ」
提督「むむー、最近奴等の電探の性能もよくなってきてるって報告が来てるからなぁ・・」
提督「まあでも、こっちだって相手の場所は掴んでるんだ。場所がわかればこっちも備えられるからな。総員、空母からの攻撃に備え、輪形陣に移行!響、対空は任せたぞ」
艦娘たち「了解!」
しばらくして・・・
最上「敵影、目視確認。うわー、すごい数だね。・・・僕生きて帰れるのかな?」
提督「生きて帰れるかな、じゃなくて、生きて帰るんだ。じゃないと、間宮さんのおいしい料理食べれないじゃん」
最上「提督はそればっかりだね・・・色気より食い気ってところかな?」
提督「まあいいだろそこは。昼は間宮さんとこで、夜は鳳翔さんとこで飯を食うのが俺の楽しみなんだよ」
響「・・・司令官、ジジ臭いって言われない?」
提督「あー・・・言われるなぁ。お前実は三十代だろとか」
響「だと思った」
大淀「皆さん、雑談はよろしいのですが、敵艦は接近中ですよ」
提督「おっと、そうだったな。じゃー行くぞ金剛」
金剛「いつもの、だよネ?」
提督「おう」
赤城「皆さん、準備はいいですか!?・・・って、聞くまでもないですよね」
提督「よし、最上と赤城は艦載機で先制攻撃」
赤城「第一次攻撃隊、発艦!」
提督「比叡と大淀、響は砲撃を頼む。なーに当らなくても、俺と金剛が近づくまでの目くらましをしてくれれば、それでいい。金剛が戻ってきたら、ちゃんと狙ってくれ」
四人「了解」
提督「よっしゃあ、じゃあ」
金剛「突撃!バーニングラァーブ!」
ドドーンパーンドゴーン
提督「金剛!できるだけ水柱に近づくように動いてくれ!」
金剛「もちろん!私だって狙われたくはないからネー」
重厚は砲撃音が、提督と金剛がついさっきいたところから響く。
ついで、水柱が上がる。そこに二人は、突っ込んでいく。
金剛は、戦艦らしからぬ敏捷さで奴らがいるはず場所に肉薄する。
提督「よし!ここまで近づいたらだいじょぶだ!金剛は戻って砲撃を!」
金剛「え?こ、この距離じゃ、テートクじゃ・・・」
提督「だいじょぶだって!夕張に頼んでコレ、改修してもらったから」
俺が取り出したのは、夕張の渾身作。名前はついていないが、簡単に言うと「足がついたところの水分を凝固させ、足場を作り出す装置」だ。これによって提督は、短時間だが水面を動き回ることができる・・・らしい。
金剛「わ、わかったネ・・でも、危なくなったら、ちゃんと言ってクダサイ!」
提督「わかってるって、じゃあ俺、行くから」
提督は、金剛が戻っていくのを確認しながら、装置を起動する。
提督「いつみても不思議なもんだな。どうやってんだよこれ」
みるみるうちに俺の足場の水が固体へと変わる。でも氷っていうわけでもない、不思議な物だ。
提督「まあいっか・・・それじゃ、いくぞ!」
水柱の中から、俺は前に見える艦影に向かって飛ぶ。そこにいたのは、駆逐艦だ。
提督「なんだぁ、はずれか。まあいいや。食らえ!」
俺は腰の刀、愛用の秘剣・村雨に手をかける。
提督「飛天御剣流!画竜点晴!」
俺が居合いの技、画流点晴を放つと、次の瞬間、敵駆逐艦イ級は声もださず真っ二つになる。
提督「よっし、とりあえず一匹・・・うおっ!?」
ダダダダーン
大きめの銃声が響くと、俺に奇襲をかけて来た駆逐ロ級が蜂の巣にされる。ビックリしたなぁ・・・。
響「ふう・・・危ないところだったね。司令官、後ろも気をつけないと」
提督「あ、ああ・・そうだな・・サンキュ」
響「司令官を守るのは当然のことさ。それに、司令官を助けられたのはたまたま。私みたいな駆逐艦はどうしても、近づかないと当らないからね」
響はこう言っているけど、俺に配慮して、主砲ではなく対空砲で駆逐艦を倒すなんて・・・無茶するなぁ。
響「さぁ司令官。私に背中は任せて、ぞんぶんに敵を斬ってきていいよ」
提督「任せとけ。負けるわけには・・・いかないからなぁっ!」
そう言い捨てつつ、俺は近くにいた軽巡ホ級に斬りかかった。
バトルシーンが少なめになっちゃいましたね・・・まぁまたそれは次回ということで、お許しください。