Fate/Ultra Order【本編完結】 作:無限正義頑駄無
時間軸は第5特異点修復後です。
嘘予告を限りなくマジに近付けた結果こうなりました。
※サーヴァント約1名キャラ崩壊注意
「パパ、起きて。朝だよ」
「んっ……」
身体を揺さぶられ、意識が覚醒する。
「……おはよう、プロテア」
「おはよう、パパ!」
自身を父と呼び慕うサーヴァント、キングプロテアに起こされる。
それが俺、藤丸立香の日常だ。
彼女と出会ったのは第2特異点だ。
場所は西暦60年のローマ帝国。
敵は天球ガーディアン・ビートスターが率いるロボット軍団。
その圧倒的な数の差を少しでも覆すために、急遽特異点内での英霊召喚を実行することになった。
結果召喚されたのが、全身を包帯で包み身長が30mほどもある巨大な女性、キングプロテアだった。
彼女は戦闘経験が無いそうなので、逃げ遅れたローマ市民を運ぶ役目を頼んだのだが、これが非常に助かった。
戦闘が終わった後で「頑張ったから頭を撫でて欲しい」とせがまれたので、ウルトラマンの姿のまま、彼女の頭を撫でてやった。
それだけで嬉しそうな表情をする彼女を見て、見た目に反して
いつのまにか呼び名が「マスター」から「パパ」に変わっていたのが、その予想を確信へと変える。
その後特異点は無事に修復したが、プロテアをどうやってカルデアに連れ帰ろうか悩んだ。
そこで助け船を出してくれたのが、特異点で出会ったウルトラマンギンガこと
彼は「ギンガコンフォート」という技でプロテアの力を肉体から切り離し、「スパークドールズ」という人形に変えた。
その結果、プロテアは包帯の上にドレスを纏った人間サイズの少女となった。
これがプロテアの年相応の姿なのだろう。
この時のプロテアはサーヴァントとしての力を全てスパークドールズに移しているため、霊体化不可・スキル無し・幸運以外のステータスオールEとなっている。
スパークドールズの力を使うためには、ヒカルさんの持つ「ギンガスパーク」のような特殊な道具が必要なのだが、「歌Deカルチャー」作戦によって人類に価値を見出して人理焼却を中止したビートスターが地球を去る前にギンガスパークを複製してくれたことで解決した。
身支度を済ませて、プロテアと共に食堂へと向かう。
「おはようございます。ティアマトさん、エミヤさん」
「おはよう立香、プロテア」
「おはよう」
食堂を仕切っているのは俺が冬木で最初に召喚したサーヴァントであるティアマトさんと、立花が契約しているエミヤさんだ。
ティアマトさんは本来、人類の敵なのだそうだ。
だが今起きている人理焼却を放置していると、人類どころか地球がヤバいらしい。
地球に生きている者同士で争っている場合ではないということで、あの召喚に応じてくれた。
俺も立花も彼女が人類悪だと理解しているが、それでも彼女に感謝している。
冬木で召喚されたのがティアマトさんじゃなかったら、今頃俺たちはどうなっていたことか。
朝食の載ったトレーを受け取り席に着く。
「遅かったな、立香」
「おはようメドゥーサ 」
「だからわたしのことはゴルゴーンと呼べとあれほど言っただろう……」
メドゥーサは冬木の特異点を修復した後、エミヤさんと同時期に召喚されたサーヴァントだ。
当時は鎌を持った少女の姿をしており、女神としての側面が大きかったが、第4特異点のロンドンで俺とウルトラマンティガが邪神ガタノゾーアによって石像に変えられた際、石になって動けない俺たちを守るために怪物となった。
メドゥーサは地母神としての側面を持つ。
石像と化した俺を通してティアマトさんからエネルギーを吸収し、「変化する女神」という特性を利用して霊基のリミッターを解除。
結果、魔獣ゴルゴーンへと変貌を遂げた。
ゴルゴーンと化したメドゥーサの力は凄まじく、ロンドン市民の光で俺とティガが復活するまでの時間を稼ぐどころかガタノゾーアと互角の戦いを繰り広げていた。
グリッター化した俺とティガが加勢したことによってガタノゾーアは撃破したが、オーブから人の姿に戻った際にオーブカリバーが石化。
砂となって俺の手から消え去った。
ティアマトさんは俺がオーブカリバーに相応しい人間になったらまた手元に戻ってくると言っていたが……。
「これでも妥協してる方だぞ、『さっちゃん』」
「ッ!その呼び方だけは絶対にやめろ!くっ、その呼び名を許容した昔の自分が恨めしい……!」
彼女が召喚された当時は、サーヴァントである彼女と仲良くなるために「メドゥーサだから『さっちゃん』」というあだ名で呼んでいた。
当時はメドゥーサも気に入っていたのだが、ゴルゴーンとなった今は駄目らしい。
しかしテーブルの下ではメドゥーサの髪である
以前彼女は「わたしの髪に理性は無い」と言っていた。
理性が無いということは本能の赴くままに動くということ。
つまり俺に甘えることが彼女の本能だということだ。
女神だろうと怪物だろうと、メドゥーサであることに変わりない。
早く元の関係に戻りたいものだ。
朝食を食べ終わり、プロテアをティアマトさんに預けてシミュレーションルームへ向かう。
「ダイゴさん!」
《ウルトラマンティガ》
『チャッ!』
「アスカさん!」
《ウルトラマンダイナ》
『デヤッ!』
「希望の光の力、お借りします!」
《フュージョンアップ!》
《ウルトラマンオーブ ゼペリオンソルジェント!》
オーブカリバーを失って丸腰となった俺に、ティアマトさんが与えた新たなアイテム「オーブリング」。
各特異点で出会ったウルトラマンの方々から貰った「フュージョンカード」。
このふたつを組み合わせることで、俺は再びウルトラマンになった。
本来ティアマトさんの手によって生まれたオーブは、光の国からやって来たウルトラマン達と違って地球での活動制限時間は無いのだが、フュージョンアップはふたりのウルトラマンの力をひとつの身体に宿しているため負担が大きく、3分間という制限時間がある。
人間サイズで変身して、サーヴァントと模擬戦を行う。
今日の相手はアーサー・ペンドラゴンさんだ。
「いくぞ立香!」
「はい!」
アーサーさんは情熱に満ち溢れた人柄をしている。
彼を召喚したのは第4特異点修復後だったが、その時のやり取りが……。
「人の命は地球の未来!燃えるブリテン魂!アーサー・ペンドラゴン、セイバーのクラスにて只今参上!!マスター、世界の果てまで僕と相乗りする勇気はあるかい?」
なんていうか、ニチアサヒーロー的なノリで生きる人だった。
立花が面白半分でつけた「ニチアーサー」というあだ名も気に入るし。
ティアマトさんが彼に依頼したオーブリングへの声の吹き込みもノリノリでやっていた。
また、王様なのにスパルタクスが「同志」認定している。
ギネヴィア王妃はこのノリについて行けなくてランスロットと浮気したのだろうか……。
「いくぞ!第5特異点でアルジュナから学んだ、『魔力放出(炎)』!」
「
サーヴァントって、基本的に学習はしても成長はしないんじゃなかったっけ!?
「だったらこれで!
《ウルトラマンガイア》
『チクワッ!』
「ショウさん!」
《ウルトラマンビクトリー》
『シェエッ!』
「母なる大地の力、お借りします!」
《フュージョンアップ!》
《ウルトラマンオーブ フォトンビクトリウム!》
「おりゃあっ!」
「むっ、新しいフュージョンアップは防御力が高いみたいだね。なら僕はさらにその上を行く!」
短いようで長い3分間の模擬戦。
これも今となっては立派な日課だ。
☆★☆★☆
午後。
模擬戦でかいた汗をシャワーで流し、昼食を摂った後に立花とマシュと合流し、召喚ルームへと向かう。
ちなみに現在の契約状況は、
俺
ティアマトさん
メドゥーサ(槍→讐)
プロテア
スパルタクス
アーサーさん
立花
マシュ
エミヤさん
ジャンヌ・ダルクさん
ジル・ド・レェ(術)さん
ヘラクレス(狂)さん
となっている。
今回は第5特異点で縁を結んだ英霊を召喚するのだが、第5特異点は俺たちがレイシフトした時点で人理崩壊の一歩手前だった。
場所は1783年の北アメリカ大陸。
特異点の原因は暗黒惑星グランスフィア。
あらゆる生命・有機物・無機物、さらには惑星をも融合して生まれた生命体。
それがグランスフィアの正体だ。
グランスフィアの目的は地球を取り込んで融合すること。
地球の地面とグランスフィアの体表が接触した瞬間に人理崩壊が確定してしまう。
グランスフィア自身の移動速度と、グランスフィアが放つ強力な重力によって地球が引き寄せられているため、タイムリミットが間近に迫っていた。
尚、グランスフィアが放ったスフィア合成獣が大陸各地に跋扈しており、地球の重力から離れるとグランスフィアに吸い込まれるため空も飛べないという有様だ。
これまでの特異点では敵のサーヴァントが居たりしたが、今回の特異点ではグランスフィアに賛同する者がひとりも居らず、ケルト軍・アメリカ軍・レジスタンス、そしてウルトラマンガイアこと
そしてグランスフィアを倒すための3段階の作戦が立てられた。
1.アメリカ軍と我夢さんがグランスフィアが最初に地球に接触するポイントを割り出す。
2.
3.ポイントに到着したら半分がバリアを張ってグランスフィアを受け止め、もう半分がグランスフィアを攻撃して撃破する。
結果、俺とメドゥーサとプロテアがグランスフィアを受け止め、ガイア
今思うとエヴァンゲリオンみたいな作戦だったな。
特異点修復後、俺と立花はケルト軍の頭目である女王メイヴに気に入られ、「必ずわたしを召喚しなさい」という言葉と共に触媒を与えられた。
カルデアにはライダーのサーヴァントが居ないので、こちらとしても願ったり叶ったりだ。
「じゃあまずはメイヴさんを呼ぼうか」
「そうだね」
触媒を設置し、召喚サークルを起動させる。
室内が一瞬光に包まれ、召喚されたサーヴァントが姿を現す。
「アルターエゴ。殺生院キアラ。救いを求める声を聞いて参上いたしました」
「「「……………あれ?」」」
英霊本人から貰った触媒なのに別の人来ちゃったんですけど?
☆★☆★☆
「よく来てくれたね、ふたりとも」
「はい、それで話って何ですか?」
あの後、3人でキアラさんにカルデアを案内する予定だったのだが、俺と立花はダヴィンチちゃんから緊急の呼び出しを受けたため、マシュとちょうど通りかかったジャンヌさんにキアラさんを任せて俺たちはダヴィンチちゃんの元へ向かった。
「たった今彼女……殺生院キアラの霊基の登録が完了したのだが、それによってカルデアの容量が満杯になってしまったんだ」
「てことはもう英霊召喚ができないんですか?」
「えっ、冗談ですよね?だってマシュとダヴィンチちゃんを除くとまだ10人目ですよ?」
「確かにカルデアには100人以上のサーヴァントと契約できるだけの容量がある。だがティアマトやキングプロテアのような規格外のサーヴァントは想定してなかったんだよ。メドゥーサもゴルゴーンになったことで霊基が膨らんだみたいだしね」
そうだった……。
あまり前線に出ずに後方支援に徹しているティアマトさんだが、その正体はグランドサーヴァントが7人居てやっと互角な
むしろティアマトさんの後に重量級を含めたサーヴァント9人と契約できたカルデアの容量を褒めるべきだろう。
「本当ならあと4〜5人は契約できる筈だったんだけどね。残りの容量を殺生院キアラが全部持って行ってしまったよ。つまり彼女にはそれだけのポテンシャルがあるということだろう」
「つまり戦力としての期待はできる、と……」
「その通り。しかし彼女の人柄はまだわからないからね。上手くコミュニケーションを取ってくれ」
「「わかりました」」
しかし参ったな。
これじゃあメイヴさんとの約束が果たせない。
何故メイヴさんの触媒でキアラさんが召喚されたのだろう。
ふたりは何か共通点でもあったのか?
☆★☆★☆
翌日。
ロマンさんによって、カルデアに居る全ての人間とサーヴァントが招集された。
「つい先程、小規模だが新たな特異点が発見された。人理に影響を及ぼす程ではないが放置して良いものでもない。第6特異点がまだ見つかっていない以上、今の内にこの特異点を修復してほしい」
という訳でレイシフトする俺たち。
そこで最初に見たものは……。
「ライダーのサーヴァント?しかしわたしの直感が、あなたがセイバーだと告げている。わたし以外のセイバー死ね!
青いジャージに帽子とマフラーを着けた金髪少女が、アーサーさんのエクスカリバーそっくりの剣を片手に仮面ライダーXに襲い掛かっていた。
…………なにコレ?
ガンバライジングとかだと、ライドルを持ったXは
歌Deカルチャー作戦はマクロスのミンメイ・アタックそのまんまです。
作戦名は某スマホゲームから。
嘘予告で気付いていると思いますが、第2特異点にはウルトラマンギンガだけじゃなく久野 千草とメトロン星人ジェイスも居ました。
アーサーの召喚時のセリフは救急戦隊ゴーゴーファイブと仮面ライダーWをイメージしてます。
当初考えていた第2特異点のラスト↓
レフが聖杯とロボット怪獣の残骸を取り込んで怪獣化、オーブとギンガを圧倒する。
そこへビートスターがレフを羽交い締めにし、自分ごと攻撃しろと言う。
オーブはロボット怪獣からもぎ取って使っていた銃を投げ捨て、叫び声を上げながらレフにキックを叩き込む。
といった感じの、仮面ライダー555の最終話をイメージした戦いの予定でした。