Fate/Ultra Order【本編完結】   作:無限正義頑駄無

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大変お待たせしました。
最終話です。

ティアマト→立花→立香→マシュと視点がコロコロ変わるので、少し読みにくいかもしれません。

※今話で立香がオリ主の領域に片足突っ込んだので、念のためオリ主タグを付けます。


決意のクリスマス

わたしが虚数空間に閉じ込められた時、わたしは再び神として現世に舞い戻ることしか考えていなかった。

そんなわたしを変えたのが、ひとりの女性のウルトラマン……いやウルトラウーマンとの出会いだった。

 

マリーと名乗った彼女からは色々な話を聞いた。

光の国の戦士として戦う夫の話。

そんな夫に憧れる息子の話。

そしてわたしも自分のことを話した。

自分の子供のこと。

そして自分が子供に殺され、ここに閉じ込められていること。

それを聞いたマリーはわたしにこう言った。

 

「自分の子供に殺される……。それがどれほどの悲しみをあなたに与えたのかはわからない。だけどこれだけは言えるわ。子供はいつか親から離れて自立する。あなたの子供たちも巣立ちの時が来ていたのよ」

 

……そう。

それが親と子の正しい関係なのね。

それを聞いてスッキリした自分が居る。

でも殺された件に関してはまだ思うところがある。

だから次に会った時は拳骨と説教をしようと思う。

 

「ええ。それがあなたが親として子供にしてあげられる最後のやり取りになるでしょう」

 

そしてマリーと別れる際、◾️◾️◾️◾️◾️が◾️◾️◾️◾️の◾️◾️を奪って世界を滅ぼそうとしていることを聞いた。

わたしはそれを阻止するための準備を始めた。

別世界で獣に堕ちたわたしが天文台の魔術師に敗北した光景を見たわたしは、この世界の天文台の魔術師の味方をすることにした。

そして湖の乙女から譲り受けた聖剣を改造して生まれたオーブカリバー片手に召喚に応じたわたしを出迎えたのは、3人の少年少女だった。

 

藤丸立香。

藤丸立花。

マシュ・キリエライト。

 

今を生きる3人の子供たち。

一度は獣に堕ちたわたしを慕ってくれる彼らのためなら、何を失おうと惜しくは無い。

 

「だから立香、必ず勝ちなさい」

 

 

 

 

 

☆★☆★☆

 

 

 

 

 

『どうした!こんなものかぁっ!』

「ぐぅ……!」

 

ティアマト母さんの力を受け継いだお兄ちゃんだけど、黒いオーブに押されている。

まだ力を使いこなせていないのだろうか?

 

「立花、君の歌をマスターに届けるんだ!」

「ニチアーサー!?」

 

ニチアーサーが破滅魔人と戦いながらわたしに呼びかける。

 

「コイツらの相手は僕らに任せて、君はマスターのために歌うんだ!」

「先輩、やりましょう」

「わたしたちの歌で、立香くんを元気付けてあげましょう」

 

マシュ、ジャンヌさん……。

ウルトラマンギンガを応援する歌を歌う千草さんに倣って、わたしたちもウルトラマンオーブを応援する歌を作った。

今歌わないでいつ歌うというのだろう。

 

「マシュ!ジャンヌさん!いくよ!」

「えぇ!」

「はい!」

「お兄ちゃんに届け、『オーブの祈り』!」

 

 

 

 

 

☆★☆★☆

 

 

 

 

 

ウルトラマンオーブ・ゴッデスオリジン。

お母さんの力を受け継いで生まれ変わったこの姿は四元素の力が強化されている。

魔術王の聖杯から生まれたオーブオルタと互角かそれ以上のスペックを有している。

 

なのに攻めきれないどころか押されている。

原因は俺が強化された四元素の力の方向性をまだ決めていないからだ。

未だに良いイメージが浮かんでこない。

このままじゃ……。

 

『ふんっ!』

「ぐぁっ!」

 

オーブオルタの剣の切っ先が、俺の左肩に突き刺さる。

 

『藤丸立香。ティアマトの寵愛を受けた貴様なら、ただの人間よりはマシな存在になれたものを……!結局、不完全なただの人間だ!』

「そうだ!不完全だから人間なんだ!」

『なんだと?』

「不完全だから助け合うし、不完全だから想いを託す。人間は、明日がある限り繋がっていく!それが、周りに72の魔神しか居ないお前と74億居る人類(俺たち)の決定的な違いだ!」

 

その時、どこからか歌声が聞こえてきた。

 

『〜〜〜♪』

「これは、立花たちの歌……」

 

見ると、立花・マシュ・ジャンヌさんが歌っており、彼女らの後ろではジルさんと並行世界のマスターがオタ芸をしていた。

魔神柱を狩り尽くしてドン底状態だった彼らは、ジルさんの持つ宇宙ケミカルライトであっさり洗脳されたようだ。

 

「嗚呼ジャンヌよ、歌姫となった聖女よ!友と共に歌声を響かせ青春を謳歌するその姿こそ、まさにわたしの求める理想のジャンヌ!ジャンヌゥゥゥゥゥッ!」

 

ウルクで出来なかった分すごい気合い入ってるな……。

歌詞に耳を傾けると、どうやらウルトラマンオーブの歌のようだ。

闇夜を照らせ光の戦士、か……。

なんか恥ずかしいな。

だけど歌のおかげか四元素のイメージを閃いた。

 

左肩に刺さったままのオーブオルタの剣を掴む。

そして鎧の背部にあるお母さんの角を模した突起が両肩にマウントし、先端に穴が開いて砲門となる。

 

目覚めよ燃える火のエレメント。

思い描くは四度の裏切りの果てに忠義を尽くした航空参謀!

 

「オーブフレイムキャノン!!」

『ぐああ!』

 

大出力の光線が噴き出し、オーブオルタが剣を手放して吹き飛ばす。

だがまだまだこれからだ。

左肩から剣を抜いて投げ捨てる。

突起が元に戻ったあと横に切れ目が入り上下に分かれる。

 

目覚めよ疾走(はし)る風のエレメント。

思い描くは音速の青き新獣王!

 

「オーブウィンドブースター!!」

 

断面から風の魔力が放出され、俺の体を押し出す。

オーブオルタに一気に肉薄し、すれ違いざまにオーブカリバーで切りつけ再び距離を取る。

 

目覚めよ揺蕩(たゆた)う水のエレメント。

思い描くは勇気と希望の凄弓!

 

鎧から突起が分離し、連結して弓を形作る。

 

「オーブウォーターアロー!!」

 

青い光の矢がオーブオルタのライフゲージを撃ち抜く。

光の粒子となって消滅していくオーブオルタから魔術王が姿を現す。

オーブウォーターアローはエクスカリバーや乖離剣には及ばないものの、生まれた経緯を考えれば立派な神造兵器だ。

今の一撃で決まったと思ったんだが……。

 

「己の贋作にうち勝つか。そんな貴様の努力に敬意を表してお見せしよう。貴様らの旅の終わり。この星を滅ぼす。人類史の終焉。我が大業成就の瞬間を!」

 

「第三宝具展開。『誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの(アルス・アルマデル・サロモニス)』。さぁ、芥のように燃え尽きるがいい!」

 

 

 

 

 

☆★☆★☆

 

 

 

 

 

「目覚めよ唸る土のエレメント。思い描くは希望の皇の絶対防御!オーブグランドバリア!!」

 

「其は全ての疵、全ての怨恨を癒す我らが故郷。顕現せよ、『いまは遥か理想の城(ロード・キャメロット)』!!」

 

わたしと立香先輩で、魔術王の宝具から立花先輩や皆を守る。

第7特異点でゾグを倒した時点で寿命が尽きる一歩手前だったわたしですが、ティアマトさんの治療を受けたおかげで今は元気いっぱいです。

本来、わたしの治療は聖杯でも不可能なことなのですが、生命を司る神であるティアマトさんにとっては得意分野らしく一晩で治してくれました。

今のわたしを貫けるものなど、あるはずがありません!

 

「おのれぇ……()く燃え尽きろ!」

 

歯噛みする魔術王。

その時、この場の誰でもない声が響き渡る。

 

「ようやく隙を見せたな、簒奪者よ」

「貴様はっ……!」

 

魔術王の背後に現れたふたりの人物。

ひとりは黄金の肉体を持つトナカイ怪人。

もうひとりはドクター。

ってドクター!?ドクターじゃないですか!ドクターが何故ここに!?どうやって?まさか自力でレイシフトを!?

 

「破滅招来体よ、貴様が奪った我が主の骸、今こそ返してもらおう」

 

破滅招来体?奪った?

つまり目の前に居る魔術王はソロモン本人ではなく、ソロモンを騙る破滅招来体だということですか?

 

「すまないゲーティア。これは本来僕がやるべきことだったのに」

「よいのだ王よ。立香たち(かれら)はわたしに綺麗なものを見せてくれた。星を跨いで異星人と結ばれる絆、これこそがわたしの見たかったものだ」

 

そう言ってトナカイ怪人……ゲーティアはドクターから指輪を受け取る。

あれは……。

 

「藤丸立香、藤丸立花、そしてマシュ・キリエライトよ。君たちに感謝を。そしてこれが貴様の最期だ簒奪者。『訣別の時きたれり、其は世界を手放すもの(アルス・ノヴァ)』」

 

その瞬間、わたしたちに注がれていた熱が急激に勢いを失っていく。

 

「ゲーティア、貴様ァ!」

 

偽の魔術王の肉体が崩壊を始めた。

そしてゲーティアの肉体も光の粒子となって消えていく。

 

「王よ、わかっているな。約束を……」

「もちろんだ、必ず見つけてみせるよ。人の心を、人としての幸福を」

「……あぁ、安心した」

 

その言葉を最後に、ゲーティアは消滅した。

 

「立香くん、今だ!」

 

「はい!十三拘束(シールサーティーン)天文台議決開始(ディシジョンスタート)!!」

 

「是は、生きるための戦いである」

《承認、藤丸立花》

 

「是は、愛を守るための戦いである」

《承認、マシュ・キリエライト》

 

「是は、地球の生命を脅かす者との戦いである」

《承認、ティアマト》

 

「是は、女神との戦いではない」

《承認、さっちゃん》

 

「是は、己の正義に基づく戦いである」

《承認、エミヤ》

 

「是は、祖国を救う戦いである」

《承認、ジャンヌ・ダルク》

 

「共に戦う者に聖女が居なければならない」

《承認、ジル・ド・レェ》

 

「是は、愛を知るための戦いである」

《承認、キングプロテア》

 

「是は、圧政者との戦いである」

《承認、スパルタクス》

 

「是は、己より巨大かつ強大な者との戦いである」

《承認、ヘラクレス》

 

「是は、日本の朝を担う戦いである」

《承認、ニチアーサー》

 

「是は、欲望を満たすための戦いである」

《承認、殺生院キアラ》

 

「是は、明日を掴むための戦いである」

《承認、藤丸立香》

 

 

 

《解き放て、オーブの力!》

絆繋がる円谷の剣(オーブスプリームカリバー)ーーーーーッ!!」

 

 

 

人類史の熱量に匹敵するほどの光の奔流が、偽の魔術王を飲み込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人理修復 完了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だからさっちゃんではなくゴルゴーンだ!」

「どうどう」

「人類史の熱量……。どうせならわたしが受け止めたかったですね」

「フォウ(それはアカン)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『憐憫』は未来に希望を見出した。

『回帰』はただの母となり。

『愛欲』は雌伏の時を過ごし。

『比較』は惰眠を貪る。

 

 

 

 

 

しかしカルデアの戦いはまだまだ続く。

 

 

 

 

 

「僕は、本物の立香に会いたい!」

 

立香たちの人理修復の旅が『ウルトラマンオーブ』という特撮テレビ番組として存在している世界。

 

 

 

 

 

「ここは……、現代日本か?」

 

ひとりの少年の願いによって町に降り立つ立香。

 

 

 

 

 

「立香ー、オーブに変身してー!」

「立香、変身してよー!」

「何なんだこの町は!?どうして皆俺がオーブだって知っているんだ!?」

 

新たな旅、新たな戦いが幕を開ける!

 

 

 

 

 

Fate/Urtra Order

 

亜種特異点 虚構具現都市・◾️◾️




ティアマトは虚数空間でウルトラの母に出会っていました。
彼女から最後に聞いた話
→破滅招来体がソロモンの遺体を奪って世界を滅ぼそうとしていること

メサイアカードを肩代わりしてヒロムの代わりに消えた陣。
指輪を肩代わりしてロマンの代わりに消えたゲーティア。
特命戦隊ゴーバスターズの最終話をイメージして書きましたがうまく表現できていたでしょうか?

四元素技の元ネタ
火…スタースクリームのナル光線キャノン(トランスフォーマー マイクロン伝説)
風…ライガーゼロイエーガーのイオンブースター(ゾイド)
水…勇気と希望の凄弓(モンスターハンター)
土…希望皇ホープのムーンバリア(遊戯王ゼアル)

最後の嘘予告。
「ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦」をイメージしています。
嘘予告を作った時点でネタが無くなったので今度こそ続きません。
ごめんなさい。

約1ヶ月の間、応援ありがとうございました。
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