虎の威を借る狐ども   作:クリームマグロ

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威を借る狐 第一問 答え

私は狐。だけど元から狐だった訳じゃないんだ。聞いて驚くなよ?

つい一週間前までは人だったんだ。おや?さっき同じような獣の話を見てきたとこだって?

まあそんなこともあるだろうな。何せ今じゃ8割が動物さ。

だがここからの話はまだしらないんじゃないかな?

つい最近まで人だった獣を騙した狐の実話なんて私にしか話せないだろうからね。

 

 

 「よりにもよって狐かぁ」

 

狐になって最初に思ったことはこんなことだったね。

あまり自分の見た目は気にしないから驚きはしなかったな。

ただ、この先どう生きていこうかとか、そんなことばかり考えてたね。

 

 

ある日、獣に襲われている別の狐を見たんだ。まあ狐に変わった人は少なくないから

珍しい事ではないんだけどね。でも私は何故か留まって狐が食われるのを見てたんだ。

 

 「私は神の使いよ、私を殺したとき、貴方に天罰が下るわ。」

 

バカなのかなって思ったね。今どきそんな子供だまし獣にも通じないだろって。

でも、それを見たお陰でいい考えが浮かんだんだ。

 

思い立ったが吉日ってことで早速狐の利用している掲示板でこう書き込んだんだ。

 

[肉食動物になった奴らは知能が低下してるから

「私は神の使いよ、私を殺したとき、天罰が下るわ」

 って言えばすぐに信じて許してくれる]

 

狐ってのは騙すのが生き甲斐だからね。皆試したがって獣に突っ込んで死んでいったさ。

そうして死んでいった奴らを使って獣を化かした。

んで、見事に奴隷にして見せたって訳だ。

綺麗な漁夫の利だろう?我ながら惚れ惚れだね。

ただ、今もなお騙され続けて死にに行ってる狐...もとい馬鹿どものことは可哀想って思うけどね(笑)

 

 

 

どうだい? 楽しんでもらえたかな? 君に楽しめてもらえたのなら、

私も騙した甲斐があったってものさ。 え? 獣はこの先どうなるのかって?

そうだなあ... このまま私の下で働き続けるのが個人的には一番いいかな。

 

 

掲示板の事がバレて私が殺されるってのも、悪くはないストーリーだけどね。(笑)

 

 

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月明かりの下で僕はその話を聞いていた。何でそんなことを話されたのかは知らない。

と言うか僕はこの狐を知らない。

 

 「あの、一つ質問良いですか?」

 

 「いいよ。なんだい?」

 

 「もし僕が獣さんにこのことを話したら狐さんは殺されてしまう。

  そんなリスクを負ってまで初対面の僕に話した理由を教えてください」

 

 「それは、君が信用できる人だと知っているからだよ。」

 

 「初対面なのにですか?」

 

 「そこがまず違うんだよね。」

 

一呼吸置いて狐が言う。

 

 「君と私は初対面じゃないんだ」




いかがでしたでしょうか。問 答 の前後編で書かせていただきましたが、
少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです。
素人ですので間違った言葉の使い方等があればご指摘の方お願いします。

次回の話の主人公は今回の最後に出てきた奴にしようかと思います。
それではまた会う日までさようなら
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