ぶつけても何も問題ないよね!(白眼)
冗談はさておき始めての投稿な訳でして不慣れなんですがよろしくお願いします。
後悔はないです
・・・けて!
頭に直接響いてくる様な悲痛な叫びらしきものに目が醒める。同時に、周囲の光景に愕然とする。
———なんだこれは?
燃やし尽くされた大地、粉砕された山々、蒸発した広大な湖、多くの人々が居たであろう国の残骸、けたたましい咆哮をあげ走りながら巨大化し続け、崩壊して行く獣達。
そして、それらの破壊をもたらしながら進み続ける天を貫く白き巨人。否、“巨神”。
此処はなんだ?この光景はなんだ?何が起きている?なにより・・・
「俺はなんだ・・・?」
己が何者かわからない。人間である事以外はいくら思い出そうとしても、名前すら思い出せない。初めから記憶などないかの様に。ただ眼前に広がる地獄を眺めながら立っているだけの人間。
混乱する中、視界を閃光が覆った。
「ぬぅっ!?」
徐々に視界が安定し、前方が見えてくる。あの白き巨神の前で細く発光する一筋の光が見えた。光線、だろうか?大地にあった何かに向かって放たれたであろうそれは、間違いなく対象を消しとばしたであろう。
だが、不思議と“恐怖は感じなかった”。
寧ろ、熱い何かが己の内から湧き上がってくる。
同時に再び脳内に響く悲鳴は、明確になっていく。
———助けて!救ってくれ!誰か!
それはきっと、この地獄に見舞われた人々の叫び。怒り、悲しみ、絶望、そしてなにより生きたいという悲痛な叫びが脳内で木霊し続ける。
それを明確に感じとった時、胸中で湧き上がる熱いなにかは加速度的に燃え上がっていく。
なんだこの地獄は。なんだこの絶望は。なんだこの不条理は巫山戯るな。なぜ無辜の者達がこんなものを味わなければならんのだ。
瞬間、己は走り出していた。いや、射出したとでも言うべきか。何故此処までの力があるのか?そんなものは気にならない。出来て当然だと感じているから。
凄まじい衝撃と爆音を置き去りにしながら、己は数秒足らずで白き巨神の前に立ち塞がっていた。
天を貫く巨体には人間大の己などあまりにもちっぽけで無力に見えるだろう。だが、ソレがどうしたという?だからと言って目を背けるのか?逃げるのか?否、断じて否。
これ程までの愚行、見逃せるものか。
・・・・・・
「そこまでだ」
その光景を目にした者達には、それはどれほどの希望と見えたか。大地は砕かれ、文明は砕かれ、姿を現した神々すら砕かれた。
絶望しかなくなった世界に突如現れたその偉丈夫の一言は巨神の齎らす轟音すら掻き消してはっきりと耳に届いた。
「俺は自身が何者なのかさえわからぬ、曖昧な人間だ。だが、この胸で燃え盛る何が訴えている。貴様を止めろと、悲劇に幕を下ろし、救えと。故に必ず粉砕しよう、勝つのは俺だ・・・!」
爆発的に上昇する男の存在感。それに伴って男から迸る超出力の爆炎と雷光。いつのまにか両手に握られていたふた振りの長剣も、その熱量を帯びて発光していた。出鱈目な質量、そして出力。一つの太陽とすら形容できるソレが告げる。
「———征くぞ」
絶対的な意思によって告げられた、絶対的な死刑宣告。
その一言に、巨神は始めて男に視線を落とした。恐らく、男を明確な脅威と判断したのだろう。その顔を睨めつけ、直後男は流星と化した。
・・・・・・
その日、あらゆる文明が滅び去り、一部を除いた神々すら粉砕された。それらをもたらした白き巨神を打ち払ったのは、黄金の閃光。巨神を覆い尽くし、天を貫き、
人理に刻まれる事なく、ただ生き残った神々と極一部の民族、そして地球と月という星のみに記録された、古の記憶。
1万4000年前に引き起こされた悲劇に幕を下ろしたのは、1人の
トンチキとウルトラトンチキの合わさったナニカは本人達ではありませんのでご了承下さい。