転生したら幻想郷でチルノ様の世話をすることになったった件について\(^o^)/ 作:タケノコ委員長
「紅魔館---脱出!よっしゃぁぁぁあ!」
満面の笑みに満ちた私は、一人で来たと思われる道を後にした。それから数時間歩き---。
「あれ?あそこにいるのは---誰だ?」
何か小さな人っぽい影があった。話しかけてみることにした。
「ねぇ、大丈夫?」
「え?あたい?」
「うん---。」
「別に、大丈夫だけど---もしかして、あんたって人間!?」
「そりゃ、どっからどうみても人間ですよ?」
「そうなんだー。」
氷の羽らしき物を纏い、笑顔で私に話しかけてきた。
「あたいが倒してやる!」
「た、倒す?私はさっき紅魔館から脱出したばかりなんですよー。」
「あ、そうなの?じゃあここでおとなしく捕まってね!」
こっちの体力を完全に無視して来て、いきなり攻撃を始めた。
「うわぁ---めんどっ---。」
このときから既にチルノペースだった。
「エヘヘ、アイシクルフォールー!」
「アイスフリーズ?」
「違う、アイシクルフォールだ!これ喰らってあたいの下僕となって一生あたいの元で働かせてやる!」
だんだん意味不明な事を言ってきた。夢でなかったら瞬時に反省させられるが、このときの私はあまりにも弱いため、アイシクルフォールを止めることは出来ず、避け続けるしかなかった。
「うわぁ!っと---危ない危ない---って、またやって来た!」
2分程度この状態が続いた。いつの間にかチルノを見失っていた。
「あれ?アイシクルフォールが止まった?」
そう思ったら、後ろに何か重いものが当たった気がした。それも、1回や2回だけでなく、何度も何度も---。
「うっ!」
「後ろってのは気付かなかったでしょ?」
いつの間にか戦線離脱しようとして、こっそり洞窟に隠れていた。さっき私がチルノを見失ったが、今度は逆バージョンで起こっている。
「あれ?消えた?」
反射的に後ろを振り向くチルノだったが、誰もいなかった。
「逃げたかな?探してやる!」
そうして、近くを探し始めた。
「どこに逃げたのかなー。」
⑨なチルノは、近くにあった洞窟にさえ気付かなかった。
「あ、あの木の上とかどうかな?」
近くに20メートル位の大きな木が1本立っていた。その上を飛んで確認したが、やっぱり誰もいなかった。その間、私は---。
「今なら、誰もいない!チャンス!」
洞窟にいるため、一定の高さを越えるとどこに標的がいるかがわからなくなる。因みに、このときチルノは洞窟の真上にいた。
「よし、誰もいないな!逃げろっ---。」
逃げようと決めたのとほぼ同時に、チルノが私の存在に気付き---。
「今度こそ---アイシクルフォール!」
「ぐふっ---うっ!」
そのまま、地面に倒れていた。洞窟内で数十分もいたのに、結局紅魔館を制覇した(してくれた)挙げ句、チルノにやられてしまった。
「うっ---。」
「おはよう---。夢、どうだった?いい結末だった?」
ずっと歩いていたのか、いつの間にか朝になっていた。
「あら、チルノ様。夢の中でも会いましたよ?」
「本当?で、どんな感じだったの?」
「あなたのせいで紅魔館から逃げたのに捕まりましたよ!---まったく、夢の中でも~。」
「エヘヘー、って、人の夢は人の夢だよ---。」
「そうですね---。」
なんとなく、あれで夢は終わった気がした。一応、その夢をチルノに全て話してあげた。
「なんか、出会った頃が懐かしいよね~。」
「そうですねぇー。もうどれだけ前なのか---。」
「そういえば、昨日は一緒に遊べなくてごめん---。」
「いきなりその話ですか?」
一応、昨日の事は覚えていた。
「で、昨日は何をしたんですか?」
だいたいは分かってたが、何も聞かないとなると、興味ない?と思われるから、色々聞くことにした。
「ええっとねー、大ちゃんと遊んだ!」
「おお、それはよかったですねー!」
「楽しかったよー!でもね、今日の事は今から決めているんだー。」
「え?」
「今日はあんたとたくさん遊ぶ!」
「わ、私と?」
「ねぇ、今日暇ー?」
「暫く暇ですよー。異変が起きない限り私の出番は少ないですからねー。」
「それって、霊夢と同じじゃん。」
チルノが霊夢扱いしてきたのには少しムカついたが、逆に苦笑いしてしまった。それから---。
「ちっ---ちょ、あの貧乏人と一緒にしないでください!私の年収はあの人の100倍ですから!」
「今舌打ちしたなー!」
「してませんよ!」
そんな感じに喧嘩っぽいものが続くのかなと思っていたら、誰かやって来た。
「誰かやって来ましたねー。開けてきます。」
「よろしくー。」
そうして、ドアを開けると、そこに立っていたのは---。
「げっ---これは---まずい!」
「やぁやぁやぁ---。」
半ギレ&超超超笑顔の霊夢だった。
「あははー、まぁまぁ、中にどうぞー。」
「お邪魔しまーす。」
笑顔なのに、ずっと睨み付けているような感覚がして---。
「ちょっと、チルノに相談があるの---。2人だけにしてくれない?大丈夫よ。私が妖精を攻撃なんかそんなにしないから---。」
「わかりました。」
そうして、私の部屋に戻り、15分程度仕事をやった。実は、チルノに暇と言ったが、嘘だった。
「いいよー。」
チルノの声が聞こえ、外に出てみた。
「ねぇねぇ、口開けて!」
「え?あーーー。」
よくわからないが、チルノに口を開けてと言われたから、適当に開けてみた。
「アイシクルフォール!」
「げっ。」
前に口の中にアイシクルフォールを撃たれて、体が動かなくなりかけたこともあった為、即座に危険を察知した。
「ちょ、だから口の中はあぁぁぁぁぁぁあ!!!」
「今回はここで終わりじゃない!霊夢ー!」
「夢想封印!!!」
「ぐふっ、この状態でこれはっ---どはっっっつっ!!!」
もう訳がわからないほど攻撃を繰り返され、床に倒れこんだ。
「はぁ---はぁ---ううっ。なんで、こんな目に---。」
そういったが、なんとなく予想はついていた。
「そっちが私を貧乏人扱いするからよ。」
「だって、あたいに対して舌打ちしたからね、あたいの怖さを教えておこうと思ったんだよ!」
「くっ、チルノ様。賢くなりましたねぇ!」
「でしょー。」
そうして2人で話しているときに---。
「じゃ、私は帰るからじゃあねー。また異変あったらよろしくねー。私は出動したくないから---。」
「出動してくださいよ---。では、また今度---。」
それからも、チルノと言いあいをし続けた。その日の夜は、もう紅魔館の夢は見なかった。
「ムニャー、パンケーキオイシーイ!」
なんだか、楽しい夢を見ていた気がするが、楽しい夢に限って色々忘れてしまっているのである。 終
次回から第Ⅰ章!お楽しみに!