転生したら幻想郷でチルノ様の世話をすることになったった件について\(^o^)/ 作:タケノコ委員長
ドアをコンコンっと鳴らし、まずは中に入る。そして、すぐにレミリアの顔を見る。やはり、かなり不機嫌なようだ。
「失礼します---!」
出来るだけ、相手の気分を更に悪くさせないよう、そーっと素早く入った。
「出ていきなさい。」
レミリアからいきなりそんな事を言われてしまったが、当たり前だが今回の目的上、出ていくことはできない。
フランとチルノが何をしているか少し頭の片隅で興味を持ちながらも、すぐにフランを紅魔館に戻してあげたいという気持ちもあり、静かに一歩前に進んだ。
そんな事をしている間、フランとチルノは大妖精、ルーミアを連れて一緒に遊んでいるようだ。分身から羨ましい情報が流れてくるが、気にすることはなかった。
「さて、フランちゃんに謝ってもらいましょうか---。」
「もうそっちにまでこの事が流れていたのか。」
少し意外だと思ったようだが、表情は全く変えようとはしなかった。このまま勝負せずに終わらせることは不可能そうだ。
「ふぅ---。」
2人が同時に大きくため息をついた。それから、目線を一度横に向け、戻したときには戦闘モードになっていた。
「最後のチャンスよ。ここから出ていきなさい。」
「もう、私が何をするかわかりますよね---。」
その言葉を言った瞬間、レミリアが一気に攻撃してきた。それを予測していた私は、そんなもの余裕でかわしていく。
「で、これ以上攻撃するとこちらも攻撃しますよ?」
今度はこっちが忠告したが、さっきの私同様、攻撃してきた。
「ふぅ---。」
静かに目が暗くなり、手を前に出して、レミリアの弾幕を全て、しかも軽そうに、笑顔で止めた。
「さすがに今のを止めるくらいの実力はあるのね。天罰を下しましょう。スターオブダビデ!」
いきなりスペカを打ってきたが、鍛えてきた身体能力ですべてかわしていった。その間にも、少しずつ相手にダメージを負わせていっている。
数分して、レミリアの体力が残り僅かになってきたところ---。
「こ---これで負けてしまっては、何を言われるかわからないんだっ---スカーレットマイスタ!!!」
さっきまでとは比べ物にならないほどの威力。避けることがほぼ出来ず、どんどん体に当たっていく。腕に当たったり、足に当たったりだが、急所に当たりそうになったらそれだけは避けるようにした。
「もう、これで終わりよっ!」
レミリアが仕上げの一言。それに対し、私は苦笑いしながら相手が攻撃する瞬間を見ていた。
「紅色の幻想郷。これで終わり---さぁ、二度と紅魔館に来ないで---って---もういないのかっ。」
スペカを打ち、当てた瞬間に消えたから、倒れたんだと思っていた。しかし、現実はそう甘くはない。
「誰が消えたんですって?」
「はっ!?」
振り向いたときにはもう遅く、首のちょい下、気絶するかしないかギリギリの所を強くついた。
「うっ!!!」
悲鳴が紅魔館中に響き渡り、2発目で気絶した。
「はぁ---なんでこんなことしなきゃっ---。ごめんなさい。少しベッドの上で休んで。それと、そのあと反省してもらいましょうか。」
すぐに咲夜の所に行って、彼女の様子を見ておくように伝え、チルノ達がいる場所に戻った。
「かーごめかごめ、かごの中の鳥はー、いついつ---。」
「あらら、なんか皆さん集まって遊んでますねー。」
「あー!帰ってきた!どうだった?」
正直、ここは紅魔館内の問題というわけで、フランだけを連れてまたそこに向かった。
「もう、大丈夫なの?」
勿論、フランの質問にもうなずき、いつの間にか寝ている美鈴をたたき起こしてから中に入る。それから2階に上がり、寝ているレミリアの前にたつ。
「あら、フラン様。お帰りなさいませ!」
ずっと待っていた咲夜の横に立ち、レミリアが起きる瞬間を見ていた。
「うっ---あれ?なんでここに?」
「お姉様ー。」
暗く笑っているフランを見て、無言で逃げようとするが、すぐには逃げられない。上から押さえつけ、ずっと笑い続ける。
「ちょっと待って、フラン。これはっ!」
「お姉さま。何を言っても許さないからね!」
「わかった、働くから、働くから!」
フランと咲夜が見つめ合い、こういった。
「お姉さま。1週間咲夜の仕事を全てやりきったら許してあげる。ただ、出来なかったら、1ヶ月デザート禁止!」
既に目が真っ白になり、天の先を見つめていたレミリアは、泣きながら承認した。
「さ、咲夜ー、一緒に遊ぼー!」
「ええ、フラン様!美鈴とパチュリー様も入れましょう!」
そうして、レミリアを置いて他の紅魔館全体のメンバーで遊び始めたが、結局勝手にやって来た妖精達も参加した。
「よーし、まずは美鈴が鬼ねー!」
「私からですか?」
「うん!」
みんなでわいわいして、私も含めとても楽しんでいる間、レミリアだけ掃除をしていた。
夜になり、みんなが帰っても、レミリアは一人仕事だった。
「あー、全然終わらないっ!」
その頃、部屋に戻った私とチルノは---。
「ふぅー、楽しかったねー!」
「そうですね、チルノ様!」
大妖精、ルーミアもそれぞれ帰っていき、また2人に戻った。
「ねぇねぇ、今日は深夜まで遊ぼうよ!」
「えっ---まぁ、今日くらいは---!」
夜なので、静かに2人で楽しんだ。
翌日、せっかくプチ異変が終わったと思ったが、次の日---。外は真っ暗闇に染まっていた。もう太陽は登っているはずなのに---。
「うわぁ---大雨っ---。これ、異変じゃないの?」
「いや、これはただ天候が荒れているだけですねー。」
異変ではないのは明らかだった。幻想郷から妖気は全く感じられなかった。少なくとも、今は---。
「折角今日も大ちゃんと遊びに行こうとしたのにー。」
今日の雨は、大きな傘でも役に立たなさそうな豪雨だったので、部屋で勉強していた。
その頃、霊夢は---。
「あーーーーーー!!!金だぁぁぁ!!!金がほしいんだぁぁぁあ!!!」
と、錯覚を起こすほどずっと発狂し続けていた。しかし、そこら辺から金が降ることはまずない。雨のなか、神社の中でぐるぐる回っていた。
ゲリラ豪雨というものだったのか、思ったより早くその雨は止み、外は明るくなった。しかし、これが新たな悪夢への誘いだった。
「あー、雨やんだ。」
霊夢がそのように外をじっと見ていたところ、なにやら怪しいものが見えた。
「えっ---あれは、宝船!?」
すぐにそこに向かい飛び立つ。世の中、そんなに甘くはないのだが---。今はそんなことより発狂を抑えたかったのだろう。 終
次回、第Ⅵ章、お楽しみに!