転生したら幻想郷でチルノ様の世話をすることになったった件について\(^o^)/ 作:タケノコ委員長
「あたいが倒すんだ!」
思っていた通りに、チルノが前に出た。これで自分はゆっくり休めるー!とか、心の中で全く思っていないぞ?勘違いしないでよね!---。
まぁ、そんなことはともかく、いきなりこんな怪しい場所について、3人とも冷や汗をかいていたが、チルノが勝負ムードになると、急に止まっていった。
前線に立ったチルノだったが、今日最初に戦ったのが幽々子だったから、かなり上から目線で敵を見ていた。
「私は幽谷響子。確かチルノって言ったわね。妖精のようだけど。」
「あたいはさいきょーのチルノだ!」
なんかよく分からないが、多分---昔とは違い自分の事をさいきょーだと信じているのだろう。
そんな中で、霊夢と私でチルノの事は全く心配せずに雑談をしていた。チルノに会って何年経ったとか、彼女と勝負したらどうやるとか---。
前者についてはもうよく分からないが少なくとも3年くらいは一緒だと。後者についてはその日の体調とやる気次第だとは伝えておいた。
15秒して、霊夢がいきなりフフッと笑ってきたが、きっと後者が嘘だとバレたのだろう。
こんな感じにテキトーに話している間に、すぐにチルノが戻ってきた。
「あ、チルノ様。如何でしたか?」
「結構楽勝だった!なんか前より体が軽い気がする!」
そう言ってきたが、よく見たら左手に軽い怪我をしていた。ただ、本人はまだまだ動けそうだし、見つめるだけにしておいた。
「ところでさ---。」
いきなりチルノの声がちょい低くなった気がした。が、それは事実だった。
「ところでさ---。なんで、煎餅食べながら待っていたの---?」
そう、2人で呑気に煎餅を食べながら色々話していたのだった。どうやらチルノも食べたかったのかもしれない。
「あ---。チルノ様。ちょ、ガチでぶっ倒すとかやめ---。」
「アイシクルフォール!!」
いつも通り---。いや、今日は霊夢も一緒に0距離でアイシクルフォールを受けた。
2分ほどして、いつもの冷たい攻撃が止まった。その頃にはもう共に白目を向いて倒れていた。
更に2分ほどして2人共回復した。なんか鳥肌だけはおさまらないが、まぁ---大丈夫だろう!
それから、すぐに立って、また命蓮寺の方へ進んでいった。
「ねぇねぇ、終わったらあたいにも煎餅食べさせてよね!」
「それまだ考えていたのですか?」
「うん!」
そうやって煎餅の話をしているうちに、またまた次のミッションがやって来た。別にインポッシブルな敵では無さそうだった。
「ねぇねぇ、またあたいが倒すー!いいよね---?」
そう言われたが、拒否するしないを言う権利さえ無さそうに見えた。
「お気を付けて下さいよ---?今怪我したら後半どうなるかわかりませんからね---?」
そう言うと、チルノは嬉しそうに敵退治を再開した。なんか---また後で嫌な予感がしそうなのだが---。まぁ、それは気のせいだろう!
それから、よく見ると相手は何やら怪しいものを持っている。傘のように見えるが---。きっと何かの武器だろう。
「あたいはチルノ!さいきょー過ぎて男子が一日に1000人以上寄ってくるほどの天才だ!」
なんだか段々自己紹介が壊れてきているが、そんなことはどーでも良い。ただ、チルノが無傷で帰ってこれることを望んでいた。
「私は多々良小傘。よくからかさお化けって思われてるんだけど、まぁ。そんなもんかなぁ。って、前に会ったような?」
攻撃する前から不気味だと思うのは当たり前のように、怪しげな雰囲気を散らしていた。
その頃、私は---。
「ひっ---幽霊やんっ。に、逃げなきゃ食われるー!」
そう、昔から私は大の幽霊好きだった。折角煎餅を食べながら待っていたのに、その楽しみが台無しにされた気がした。
「うわぁ---。あんた幽霊苦手なの?」
霊夢からそう言われたが、何も返せなかった。だって、本当に苦手なんだし---。
ずっと幽霊を見たら夢に出てくるから嫌だと思ってきたのだろう。なんとなく脳内に幽霊は怖いものです~。と押し付けられている気がする。
しかも、今回はただそこら辺に現れる幽霊ではなく、なんらかの能力を使えるからかさお化けだ。更に怖いのは当たり前だろう。
「チルノ様---。早く、たおして---!」
そういう願いが届くか届かないかは、今までの練習の成果を出せるか、チルノにかかっていた。
「フフフ、一気に倒して1人で異変解決!そういう風に幻想郷で話題にさせるんだ!アイシクルフォール!!」
いきなり攻撃を仕掛けるが、相手もすこしは避けていった。流石に5秒で終わる敵ではなかった。本気を出せばわからないが。
そういえば、多々良小傘。今更だが、どこかで勝負したようなしてないような---。ただ、倒した相手の事なんて一晩で忘れてしまう。
「アンブレラサイクロン!」
色々話していたが、いきなり攻撃をしてきた。しかし、チルノだってそんな攻撃で地面に落とされる訳にはいかなかった。
「フッフッフ---後ろ、見てみなよ。」
そう言って、チルノが挑発してきたが、流石に小傘ものるわけがない。これにのるのはシラフとは程遠い魔理沙位だろう。
「そんなことには引っ掛からないよー!って、ぶふっ!---う、そ。」
しかし、よく見たら後ろからも攻撃出来るように避けていたのだ。これは、私が昔教えたものだった。そう、相手を油断させて死角から攻撃して勝ってしまおう大作戦だ!
「ぐっ---。」
そう言って、小傘は地面に落とされていった。
「やったー!今回は無傷だー!」
勝負する前も笑顔だったが、今はその倍はある。あの最後の後ろへの警戒感を消す技は、簡単ではない。上手く成功させているのには驚かされたが---。
「えへへ。あたいさいきょー!って---ねぇ。な、何してるの?」
あまりにも幽霊が苦手なため、ずっと後ろを向いて体がふるふる震えていたらしい。
「大丈夫。あたいが倒したよ!怖いなら、あたいの背中に乗ってよ!おんぶしてあげる!」
気遣いは有り難かったが、流石にそれをされるとこちらが情けない気がしたので拒否した。それから、今度は霊夢の方を向いた。
霊夢の方を向いて3秒ほどして、急にチルノの顔が変わった。
「そ、その---煎餅ー!」
「まって、チルノ。私だけじゃなくて彼も食べてたわよ!」
「霊夢ぅぅぅぅううう!!裏切ったなぁぁぁぁあ!!!」
そのときのチルノの目が、さっきの500万倍暗い感じがする。これからどうなるか大体予想していた。もちろん、その予想は的中した。
5分後、2人は一緒に地面に突き刺さっていた。私たちが回復するまでに、チルノがゆっくり煎餅を食べていたらしい---。 終
次回もお楽しみに!