転生したら幻想郷でチルノ様の世話をすることになったった件について\(^o^)/ 作:タケノコ委員長
いよいよ本当の最後の敵。少し明るい所に出てしまったため、闇色ドラゴンは使えなさそうだ。まずはチルノに任せる。
「あたいはチルノ!お前は誰だ?」
何を言うのか考えていたが、なんか思ったより普通な事を言うチルノ。でも、これが彼女のやり方。特に驚いていない。
「私は少名針妙丸。私達にも楽しめる幻想郷を作りたい。そのために今戦っているの。」
そう、なんか意味深な事を言ってくるが、容赦ないチルノは、どんどん攻撃していく。
それに比べて自分はただ彼女の成長を確認。高みの見物をしている呑気なやつだ---。1発チルノにやられたらと思うくらいに。
別に、彼女の今の目標は私を越えることだし、1発やられたらそれは彼女の成長記録の大きな1ページなのだ。悪いことなんかではない。
そんなこんなでチルノが頑張っている姿を見ると惚れてしまう。心の中身は隠しきれないのだ。
「うっ---まだまだ---小人の道!」
チルノも小さいが、少名針もかなり小さい。小さいもの同士だが、掲げるものはその体の何十倍、いや何百倍にもでかい。なんとなく勝負からその様子が見える。
「あのお椀被ってる敵さん、何か操られているな?」
私がそう思ったが、それが合っているとはこの時全く思ってもいなかった。ただの野生の勘みたいなものだった。
「ぐふっ、ぐふっ---まだまだ行ける。大きくなあれ!」
今まで出してきた攻撃がとても大きくなり、チルノに襲いかかる。それは、ピアニッシモがフォルテシモに急に変わり出したように。
「うわぁっ!」
流石に避けきれずに、少しはチルノに当たってしまった。彼女もこれまでの戦いで少し疲れ気味だ。
「にひひー、アイシクルフォール!!」
「うわぁぁぁぁ!!!」
そう思っていたら、チルノがいきなり本気になった。たった1撃で敵を倒してしまうほどに。
すぐにチルノが少名針を取り押さえる。
「ねぇ、何でこんなことしたの?教えなきゃもう一発出すよ?」
そのときの笑顔交じりの顔は、誰もが恐ろしいと思うはずだ。躊躇せず慌てて答える。
「正邪に、一緒に弱者でも楽しめる幻想郷。楽園を作ろうよって誘われたのよ。」
「せ、正邪!?まだいるの!?」
「後は人里にいる正邪に任せるわ---。」
まだ魔理沙とアリスの結果を知らない2人は、急いで人里の方へと進んでいった。既にお互い限界を越える中。
もう一戦やらなきゃいけない。そう2人が思い、今にも休みたいと考える。が、そんなことをゆったり考える時間は異変中1分1秒もない。
だからこそ人里に行くのではないか。それで、平和をとり戻すのだ。そういう未来を想像していた。
あれこれ考えているうちに、いよいよ人里についた。しかし、魔理沙達とは反対側にいたため、まだ2人の事には気づかない。
しかも、私なんかチルノのことばかり考えていて、あの2人の事は忘れかけていた。本人の前で言ったらただじゃ済まない。
「チルノ様、正邪って敵。一緒に倒しませんか?」
「それ、あたいも言おうとしてたよ?」
まだどんな敵か全く想像できてない中、誰かが床に縛り付けられてるのが見えた。しかも、ちょっと怪しい。
その隣には、黄色い姿の魔法使い達が立っていた。彼女達の事を思い出したのもちょうどその時だ。
「あれは、魔理沙とアリス。まさか---?」
そう。そのまさかなんだ---。正邪を倒そうとしたが、その望みは先行してやって来た者に奪われてしまったのだ。まぁ、これも悪いことではないが。
「あら、お疲れ様です。そこに縛り付けてるのが正邪ってやつですか?」
「何で名前を?」
2人が悩んでいるなか、正邪だけはなにかを察したように冷や汗ブシャーしている。
「少名針妙丸。」
後ろからチルノが正邪を更に追い詰める。主に精神的にだが、かなり大ダメージだ。
「で、正邪とやら。なんでこのような事をしたのかな?」
私がゆっくりと問い詰める。ただ、普段と雰囲気を変えてはいる。仲間まで追い詰められるようなものだ。
今までこれに応答しないものはいなく、今回もちゃんと理由を説明した。
「弱者でも楽しめる幻想郷。楽園を作ろうとしたんだ。」
「それで少名針を操ったと?」
「なぜそれを---。」
「それは後で本人から聞きなさい。本人が分からなかったらこっちの想像です。」
徐々に威圧を強くしていく私。まだまだ最大の6割程度だが、既にアリス、魔理沙がガタガタ状態だ。
チルノはこのような威圧には馴れているため、ビクともしない。恐ろしい子に育ってしまった。
「なるほどね---今の幻想郷は弱者にとっては厳しいところだったと。」
思ったより正論を言ってきて、なにか返そうと思っても、正論以外思い浮かばなかった。
「そうでしたか---。でも、この世界は弱者を守る人もたくさんいるのですよ?たった2回、3回強者に虐められただけでそんな行為を起こすとしたら、あなたが間違っています。」
そう言うと、急に正邪が下を向いた。硬いヒモに縛られながら、自分で荒らした人里を眺めていた。すると---。
「今から荒らしたところ、完璧に治すから、許してください---。」
さっきまでとは別人となり、急に反省したようだ。さっきの言葉が効いたのだろうか。
そう言うと、静かに紐をほどき、1つ1つ丁寧に修理し始めた。
その修理はかなり長い時間やっていたようだが、最後にはしっかり綺麗になったようだ。
終わってから、既に部屋に戻っている私達の所にわざわざ顔を出してきた。
「あ---お疲れ様です。」
「今日は色々これからについて見直せるような日でした。その---ありがとう。」
「それなら良かった。もう荒らしなんかしないでよね!また治させるから---フフフ。」
それから数分、色々と話していき、その後静かに帰っていった。ただ、この時チルノはお風呂に入っていた為、顔を出すことが出来なかった。
そこで、彼女へ伝言を残していった。
「あの黄色い2人、強かったし、友達をもっと大切に思ってよね。」
きっと彼女にこれを言うと、もうしてるよ!と思ったが、更にもう一言残していった。
「お前、彼女に告白しなよ?」
それを言うと帰っていったのだが、私への伝言とはいえ、流石にそれを言うことは出来ない。
彼女が風呂からあがり、まずは最初の方の伝言を伝える。
「そんなの知ってるに決まってるじゃん!」
やはり自分が考えてたのと同じ事を言ってきた。
「では、お休みなさい。チルノ様。好きですよ!」
「うん、おやすみー。---はっ!?」
その場で動けなくなるチルノ。私が寝た後、彼女が何を考えていたかは全くわからない。 終
次回もお楽しみに!