転生したら幻想郷でチルノ様の世話をすることになったった件について\(^o^)/ 作:タケノコ委員長
太陽が昇ってきた。
太陽が真上にやって来た。
太陽が沈んだ。
太陽は時間と共に位置が変化していくが、今のチルノを同じように表すことが出来る気がする。
チルノと出会った。
チルノに脅され、一緒に強くなってきた。
いつの間にかチルノに追い越された。
ずっと側にいて、彼女の事はよくわかっているが、霊夢の側にいることはあまりない。
もし霊夢を表すとしたら。
霊夢に出会った。
一緒に異変解決した。
なんだろうか---?
最後がどうなるかはこの後の勝負で決まるはず。チルノが勝てば、やはり追い越しただし、勝てなかったらやはり霊夢は強かったになるだろう。
ただ、僕らが強くなっているのは太陽をチルノに変えた文でよくわかる。
一番最初がスタート地点として、ゴール地点は一番下なのか?と言われたら、きっとそれは違うだろう。
僕らが別れるわけではないし、もし別れたとしても1つの小さな冒険が終わるだけで、まだまだスタートとゴールは存在する。
いつか出会ったものは別れに繋がる。むしろ、別れがあるから出会いがあると言った方が良いのかもしれない。
その期間が、1年だとしても、5年だとしても。永遠ではない。
しかし、僕らの絆は永遠に続くと思う。体は消えても何か、赤い糸のようなもので繋がっているモノや人は大量にあるのだろう。
そうして、彼女は毎日のように大変な特訓に耐え続けた。今度は彼女から色々教わる番なのか?
「おーい---。」
円卓を囲み一緒に英語や数学のお勉強したり、太陽の光があまり入らない森の中で修行したり。
「おーーーーい!何妄想してるのーーーー?」
まぁ、どちらにせよ完全に彼女に勝てなくなっていそうな気がするし---。
「アイシクルフォール!」
「痛い痛い痛い痛い!ちょ!---。」
「その、おはよう。今から勝負するし、折角だし見てみてよ!」
今日はチルノが霊夢と勝負する日。ずっと彼女の側で寝ていたようだ。
ゆっくり起きようとしているがチルノはある言葉を残して博麗神社へと向かった。まぁ、早く来てよね!っていう極単純な言葉ではあるが。
霊夢の掌の上で一人踊らされるか、良い勝負が出来るか、展開がどちらに傾くかはわからない。
ただ、すぐに博麗神社の元へ行くと、既に勝負が始まっていたようだ。
こんな寝起きすぐにどうやって勝負するのかよくわからない。こっちは眠くて眠くて倒れそうなのに---。
ただ、あの2人は熟睡したかのようだ。準備運動も終わらせ、勝負をするときの目に変わっていく。
「じゃあ、あたいの実力。いや、あたい達の実力、とことん味わわせてやる!」
「あたい---達?」
言いたいことはきっと、1人で強くなったわけではないということだろう。ただ、そのあと彼女はその話題が無かったかのように攻撃を開始した。
戦闘の扉を開けると、そこは戦場。いつ攻撃されてもおかしくない。
「アイシクルフォール!」
「やっと来たわね---って、強すぎじゃない!?」
最近チルノと霊夢が勝負したのはいつなのか?全然分からないが、その時からは明らかに強の世界へと向かっている。刃の研がれ方が全く違う。
「さ、流石にすぐに終わられようと思ったけど、なかなか厳しいようね。」
さっきまで裁判で白を貰ったときのように余裕そうだった霊夢が、1つ証拠品を出されたように内面では少し慌てている。
「私も巫女として、負けてられないのよ---。チルノ。折角だし、本気で勝負してあげるわ!」
「最初から本気でいてほしかったよ---!」
お互い交感神経を働かせはじめ、勝利の杯をつぎに、戦場での弾の数は急激に多くなっていく。
その美しさは華麗に咲いた薔薇の花をも軽々越え、太陽にまで届きそうなものだった。
「あれでやられないなら---絶対に決める!パーフェクトフリーズ!」
「反撃開始!夢想封印!!」
「そんなものに負けるわけ---うわぁっ!」
思ったより霊夢の1発が強く、いきなりピンチになるチルノ。
だが---。
チルノはこういう。しかも、本当の事みたいだ。
「うへへ、前よりも痛くないぞー。霊夢、あたいの本気をなめてもらっちゃ困るねー!フロストコラムス!」
「マジかっ。っつっ---。」
徐々に蓄積されていくチルノからのダメージ。
最初の攻撃をA、次をB、C---とすると、現在までのダメージはA+B+C---ではなく、きっとそれに何かが足されているはず。
霊夢の体は完全に冷えきり、鳥肌が立っている状態だ。
一方、チルノには夢想封印という攻撃Aしか当たっていない。現在チルノへのダメージは合計でAだけである。
ここからはお互いの体力がどこまで持つかだ。
必死に動いて冷えきった体を何とかしようとする霊夢。人の限界を越え、風車のように超高速で回転しながら攻撃している。
霊夢より小さいからだ、妖精でも人間に負けじと攻撃し続けるが、ずっと避けていると、いつかは限界が---。
「あたいに限界はない!これで決めてやる!アイシクルマシンガン!」
十数メートル先にいる霊夢に迫るこの技。
「いっけぇぇえ!あたいの全力で、最強になるんだぁぁ!!」
「うっ!」
霊夢に直撃!したように見えたこの攻撃。
ただ、私が一瞬見たのは、霊夢が瞬間移動をしたかのようにチルノの後ろに着くところだった。それも、1メートル程のところに。
「夢想封印。これで終わりよ!」
「はっ---ちょ、タンマ!うぁっ---。」
その後チルノは何も話さなかった。ただ地面に落ちていき、それを私が優しく持ち上げる。
「チルノ様、お疲れ様でした。頑張りましたね---!」
その姿に気付いた霊夢はこっちにやって来る。
ただ、よく見ると霊夢もかなりの傷を負っていた。もう体力は殆ど無さそうだった。
「ふぅ---彼女。強くなったわね。流石、良い育て方よ。」
「育てたのは私ですが、努力したのは彼女ですからね?彼女の努力の成果です!」
休んでいるチルノを見て、ちょっと顔が赤くなり、それから部屋に戻る。休んでいるチルノがますます可愛く見えてしまった。
それから1時間後、チルノがようやく目覚めた。
最初に聞いてきたことは、当たり前のように霊夢との勝負のことだった。
結果は現在の様子からよく分かるようだ。ただ、霊夢に会いたいという。
「チルノ様?霊夢なら、ここに。」
実は、彼女が起きるまで霊夢が側にいたのだ。
「れ、霊夢。お前---じゃなくて、霊夢はやっぱり強いんだね。あたい、やっぱり幻想郷で最強になるなんて無理なのかな?」
素朴な疑問の中にある深いチルノの望み。ただ、望みが海の底より遠くても、技術をあげていけばいつかは---。いつかはたどり着く場所なんだ。
チルノはそう考え、海の底より先へと向かう。
「あ、そういえば、勝負してくれてありがとう---ございました。」
「そんな、いきなり敬語使わなくて良いのよ?私も相当危なかったわ。正直、あれ避けられてたら負けてたかも。」
この一言だけでも今回の反省点はたくさんある。無限ではないが、しっかりやらないと直せないほどに。
チルノの希望。私の希望。目に見えないものであれば、それだけ到達地点の美しさが増していく。暗闇の先にある夢の場所に繋がっているのだろう。
「じゃ、私は帰るから、あとはよろしくね。」
「ありがとうございました。」
そうして、霊夢はまた神社へ戻るのだった。 終
次回もお楽しみに!