神童元樹は苦労人である[休止中]   作:二坪

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取り敢えずは生きてます、本当に申し訳ありません…

久しぶりの執筆なので多分おかしな点が多々あると思いますがどうか許して下さい…

では、良い…お年を…


三好夏凜の場合

 先生は私にとって恩人で大好きな人…。

 

あの人、先生と初めて会ったのは私に勇者適正があるのが判明して大赦の中の訓練所だった。

 

あの頃の私は、大赦の中でもエリートであった兄貴への劣等感に陥っていて周りの人間を寄せ付けず常に一人でいた。

 

 そして何時ものように大赦の中の訓練所で一人訓練して、訓練終わりにシャワーを浴びに行こうとしてると、 廊下で偶々通りかかった大赦役員の会話が聴こえた。

 

 要約すると、男の身で勇者に変身できる人がこの大赦に来る言う事らしい。

 

その話を聴いた私は、その人からどうすればもっと強くなれるか、勇者として何を為せば良いか聴こうとその人に会いに行った。

 

 そして、会いに行けば私の目に映ったのは本当に男の人で勇者服を着ていた人物だった。

 

体のメンテナンスをしているのかあの人は両手に刀を持ち演武の様に体を動かしていた。

 

 その光景に私は目を奪われていた。

 

先生の演武はとても綺麗なものだった。

私も剣を2本使うがあんな綺麗な剣捌きは見たことが無かった。

 

 そうして先生が演武の終了するまでじっと観賞していた私は先生の演武が終了するとすぐに先生の元に行き、自分に指導してくれませんかと、お願いした。

 

 先生は一瞬驚いたような表情をしたがその後は笑顔で了承してくれた。

 

その日から先生は時間を使っては、大赦に来て稽古をつけてくれる様になった。

 

 稽古をつけてもらっている内に私はどんどん先生に惹かれていくのを感じていた。

 

他の大人達や親は私がどれだけ努力しようと何時も兄貴と比較しそんなに褒めてくれはしない。

しかし、先生は私が課題をクリアすればキチンと褒めてくれてちゃんと間違った事は叱ってくれて兄貴の妹ではなく私自身を見てくれいた。

 

 先生との稽古はとても楽しかったがそんな楽しい日々は長く続かなかった。

 

ある日から先生は大赦に来なくなった。

 

 来る日も来る日も一人で先生に教えて貰った稽古をしながら先生を待ち続けたが結局先生が大赦を訪れる事は無かった。

 

 

 なんで? どうして? 先生は私を捨てたの? 

 

 

 そんな考えが次第に頭によぎりだした。

 

 

 そんな筈は無い…先生は私を見捨てない…

 

 

 頭の中で否定し続けても先生は戻って来なかった。

 

 

 それから月日は経ち私は中学生の歳になっていた。

 

私は努力あってか見事勇者に選ばれ先輩勇者の三ノ輪銀と同じ勇者システムのデバイスが渡された。

 

何でも私のスタイルはその先輩と似ているためとの事らしい。

 

 そして中学生二年生になる私は大赦の命令で活動中の讃州中学勇者部のサポートにむかった。

 

そこで私は先生と再会した…

先生はこの勇者部の顧問をしており讃州中学で教師をしていたらしい。

 

 私は先生に色々言いたがったが体から沸き起こって来たのは喜びだった。

 

 

 ああ、先生は私を見捨てた訳じゃなかったんだ!

 

 

 そういった感情がどんどん沸いてきたがそれを顔や表情には出さない。

 

散々私を振り回したのだ先生にはずっと私と一緒に居ないと割りに合わない。

 

 そうと決まればまずはあの勇者部の全員を先生の隣から離さねばならない…

 

 だが私は全然素直に好意をあらわせられる性格ではない。

 

それならば素直になれなくても先生に好意を示せるよう頑張るだけだ。

 

 見たところ私の先輩以外は先生にベッタリだしこれなら私は疲れた先生を誰も居ない所で労ってあげれば良い。

 

 先生以外の誰も居ないのであれば私も素直になれるだろうし…

 

 ただ、私の先輩は危険だ…あれは言わば犬だ。

主人である先生が何もしなければ行動しないし、先生に何かあればそれを隠れた場所で全力で排除しようとする。

 

それで二人きりになればとことん主人にじゃれつく犬だ。

 

 

 だがそれがどうした?

 

 

誰が相手だろうと関係ない。

先生の隣は私の物だ。

例え先輩だろうと邪魔をするなら全力で排除する。

先生の隣には私以外必要ないのだから。

 

だから先生素直になれない私でもまた見捨てないで下さいね?

 

 

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気がついたら今年が終わる…来年はもっと速く更新出来るようにしなくては…。

取り敢えず色々考えた結果、補足の回は一旦消しました。

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