佐藤太郎は勇者である/桐生戦兎は仮面ライダーである 作:鮭愊毘
神樹のことを●●したいと思うこともあった。
犠牲が無ければ力は手に入らないのか?
俺は認めない。
そのためにも PROJECT●●●●●を完成させる。
例え俺が俺でなくなったとしても
葛城巧
あの三人は今日、学校でオリエンテーションを行っているらしい。
俺には『しばらく休暇を取るように』とメッセージが来た。
大赦のほうでは現在、精霊実装の準備が完了している。しかしこれを実装するにはいったんあいつらの端末をここへ預けなければならない。もちろん俺も。
「……」
そして俺は今大赦の技術開発部にいる。将来ここで働くことが決まっているため何をやっているのか学ぶ必要がある。……が
「葛城さん……」
「ん?」
俺はさっきから宙に浮いている白い牛のようなものと丸っこい烏みたいのと赤い武士みたいなのと卵っぽいのを指さす。
「これは……?」
「精霊だよ」
「これが?」
「そう」
名前もちゃんとあるらしく、牛っぽいのは"牛鬼"、烏っぽいのは"烏天狗"、武士っぽいのは"義輝"、卵っぽいのは"青坊主"というらしい。
「太郎君の精霊は牛鬼だからね。今のうちに仲良くなっておくといいよ」
どうやら精霊は勇者の色に揃えてあるらしく、憶測ではあるが烏天狗は園子、義輝は銀、青坊主は須美だろう。
だとしたらパーソナルカラーがネイビーブルーの俺が白とピンクの精霊……?
「あの、何かおかしくないですか?いろいろ」
ビーフジャーキーをかじる牛鬼を見る。
「いやー、実は神樹様に精霊貰う時巫女が、『勇者は四人』って言っちゃったらしくてね。
それ信じてほんとに四体くれたんだって。………………ああそうだよ作り話だよ
あ、言い忘れてたけど、君の勇者システムは勇者システムの発展型として計画している
"PROJECT BUILD"
の試作型だよ。君のおかげでデータは九割集まった。ありがとうね」
俺の勇者システムが葛城さん製だってのは前に聞いたけど、こんなことになってたとは。
「……で、牛鬼はどうするんです?」
「牛鬼は本来次の世代の勇者の精霊。でもさっき言ったことがあって早くこちらに来てしまった。
だから、次の世代が戦いやすくなるよう、君が指導してほしい」
「指導?」
「ああ。こいつは中々くせ者で……あっ!」
「ん?」
葛城さんが珍しく驚愕の表情をしている。
そこへ自分も目を移すと
「外道メ」
義輝の頭に牛鬼が噛みついている。それと……
「今、喋りました?」
「こいつは驚いた。すごいね」
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「……で、これが精霊?」
「ああ、陰に隠れて煮干し食ってるお前ぐらいかわいいよな」
「なっ!?なんでそれを……」
「まあまあ」
「まあまあじゃない!」
「そうカッカするなよ。次期勇者有力候補さん」
「有力候補……。任せなさい!私が勇者になった暁には、アンタ以上に活躍して見せるわ!だから安心して引退しなさい!」
「お、おう」
正直不安である
今回はアニメ三話分の話でした。
主人公が小学生ではないので三人との絡みは少なかったです。……少ないどころか全くないやん!
次回例の四話やってくからお兄さん許して