「え」
俺は動揺していた。人がバラバラになって死んでいるのと、
「人間か」
全身血まみれで、黒い羽を生やした男がいたからだ。
俺の脳が早く逃げないとと警鐘をならしていた。
だが体が思うように動かない。
逃げたいが怖くて体が動かないのだ。
そして次の瞬間男が俺の視界から消え、代わりに、俺の後ろからズブリと音がした。
えっ···
俺は体に嫌な感触を覚え、恐る恐る見てみると···
俺の体に男の手が突き刺さっていた。
「ガッアッアアアアアアアアアアアアアアア」
俺は今まで感じたことのなかった痛みに苦しみながら、あの男に殺されないように痛みに耐えながらただひたすら逃げた。
男は追っては来なかった。
大量に出血して、意識を失いかけたとき、ある言葉を思い出した。
『君は、悪魔がいるって信じてる?』
(何であんなどうでもいい言葉を思い出したんだろう?もうすぐ死ぬのに、そういえばあのときの陽乃さん、いつもよりおかしかったな)
そんなことを考えながら、比企谷八幡は意識を手放した。
いい匂いがする。物凄く落ち着く匂い。この匂いは···陽乃さんの····
「やっと起きた」
目を開けたらそこには、陽乃さんがいた。
「陽乃···?さん」
意識が覚醒したところでやっと気付いた。
「あれっ傷がない。」
あの男に開けられた傷はきれいに無くなっていた。
「そうだ、この前の質問の答え、教えてあげる。背中を見て」
陽乃さんの背中を見たらそこには·····
「正解は゛存在する゛でした」
あの男と同じ、
黒い羽が生えていた。
「じゃあ、陽乃さんは···」
「そう。私は悪魔。あっそれと君を襲った悪魔は殺しといたから」
さらっと怖いこと言わないでください。
「じゃあ俺の傷が治っているのは···」
「あっそれは···」
陽乃さんは言いにくそうだったが、しばらくして顔を上げて
「君を悪魔に転生させた」
「は?」
「それ以外比企谷君を助けることができなかったから···」
俺は陽乃さんが本当のことを言っているのを確信する。今の陽乃さんは、完全に仮面を外した素の雪ノ下陽乃だったからである。
「怒ってる?」
「いえ、逆に助けてくれてありがとうございます。代わりに、悪魔のことを教えてください」
そして、陽乃さんから悪魔のことを教えてもらった。
「そういえば陽乃さんは俺以外に眷族とかいるんですか?」
「君とめぐり以外いないよ」
「あの人悪魔だったんですか!」
マジか全く気付かなかった
「比企谷君に言わなければいけないことがあって····」
またも言いにくそうにしている。今度はなんだ?
「世間では君が行方不明になっているの」
「マジか」
俺の予想の斜め上をいく答えだった。
感想お待ちしております。···小説書くの結構楽しい。