夢を見た。俺はある部屋にいた。そこには、陽乃さんとめぐり先輩、そして俺がいた。二人は楽しそうに話している。俺はその光景をずっと見ている。その光景を見ている内に、これがずっと続けばいいのに。そう思ってしまった。
俺は意識が覚醒し、ゆっくりと目を開けた。
「「比企谷くん!」」
「ヒッキー!」
「先輩!」
雪ノ下と由井ヶ浜と一色とめぐり先輩が俺を心配したような声で話してきた。
「陽乃さんは?」
「用事で今は居ないわ。後で来ると思うけれど」
「そうか」
静かに言ったが、正直今は物凄く会いたい。
「Xガンモロに喰らってよく生きてたな俺」
「本当だよ。喰らってる時体膨れてたんだからね」
知りたくとないことを普通に言ってきやがった。
「それにしても先輩よく生きてましたねー」
それは自分でもびっくりだ。
「それより比企谷君、姉さんが来たら今日はずっとそばに居なさい。今回のことで一番悲しんでいたのが姉さんだからよ」
陽乃さんそんなに悲しんでたの!?急に罪悪感が沸いてきた。
「それじゃ比企谷君、今日は安静にしてなさい」
そう言って三人はこの部屋から出ていった。
少し眠くなってきたので、俺は眠るために目を閉じた。
ドアの開く音で俺は目を覚ました。ドアの方を見たら陽乃さんがいた。
「ひゃっはろー比企谷君。目が覚めたようだね」
陽乃さんはいつもの笑顔で話してきた。
「まだ体は痛いですけどね」
「君は相変わらずひねくれてるなー」
そう言って陽乃さんはなぜか俺の上に乗ってきた。
「なにやって···」
そこで言葉が止まってしまった。なぜなら····
陽乃さんの目から溢れんばかりの涙が出ていた。
「もう、無茶しないで!!」
陽乃さんの顔を見て、これは本心で言っていることがわかった。そんな陽乃さんを見て再び罪悪感が沸いてきた。
「わかりました。もう無茶なことはしません」
「約束だからね」
「はい」
「じゃあ···」
「えっ?」
俺は言葉を出そうとしたら遮られた。
陽乃さんの唇によって。
そして数秒後に陽乃さんと俺の唇が離れた。そして陽乃さんは、
「契約成立」
と、いつもの小悪魔のような笑みで俺の耳元で囁いてきた。
そして俺から離れて、
「じゃあ、もう帰るから、安静にしてるんだぞ!」
笑いながら帰っていった。
一方俺はというと·····
「あああああああ!」
俺は初めてのキスにベッドの上で暴れていた。
一方陽乃さんは、
(わあああああああ!)
声に出してはいないがかなり動揺していた。
だが二人が動揺しているのはそれだけではなかった。
なぜか離れたときに胸が引き締められる感覚があった。
この気持ちはなんだろうと考え続けて結局二人は一睡もできなかった。