目覚めると、そこは見慣れない部屋だった。
「ここは一体何処だ?」
周りを見回すと目の前には無機質な木で作られた机と背もたれのある椅子。そして、後ろには赤い色の一人用のソファーが一つ ただ、そこに置かれている。そのソファーに一人 銀髪でロングヘアー、そして左目が 例えるならば海のように青いアクアマリン色の瞳をした少女が眠っていた。
「この子は誰だ?」
目の前の眠っている少女を一瞥し、少し考える。何故俺はこんなところに要るのか? ここは一体何処なのかと俺の頭の中がそのことで埋め尽くされる。その時にズボンの右ポケットに手を突っ込むとなにやら手紙らしものが入っていた。
「これは、手紙?」
一体誰がこの手紙を入れたか などは頭に無く、もしかしたらこの場所のことが書かれているかもしれないと思い、手紙を見てみることにした。
「この手紙を見ているということは無事、転生できた出来たようでなによりじゃ。実はこちらの不手際でおぬしを死なせてしまったのじゃ。流石にそれはあまりにも不憫だと思い、この世界 D.Graymanの世界に転生させたのじゃ。 そこでお主にはその世界でエクソシストとして生きてもらおうと思い、転生特典としてお主の右目に細工をし、その世界で戦えるようにイノセンスとして変えておいた。それだけではなく、お主が今所持している2本の刀も転生特典の一つでイノセンスとして扱えるようにしておいた。それとお主の後ろで寝ている少女はお主と同じで、こちらの不手際で死なせてしまった子なのじゃ。その子にはお主の妹として生きてもらうことにした。その子は見てもらった通り、左目がお主と同じようにイノセンスとして扱えるように変えておいた。ではそろそろここで手紙を終わるとしよう それでは頑張ってな。」
手紙にはそう書いてあった。
この手紙の内容が本当ならもしかして俺は異世界に転生してしまったのか? だとするとこの子も俺と同じように転生してしまったのだろうか。ん?手紙の後ろに手紙?まだ伝えることがあるのか?見てみるとそこには
「イノセンス 名称・能力 過神雷渡 左の刀:
あ、あった。今の自分から見て右側に設置されている。今の俺の姿はどうなんだろうか 確認してみるか。
「何だこれ?」
見てみるとそこには銀髪に所々赤みがかった頭髪に、右目が赤い青年が佇んでいた。これが今の俺の姿か...
じゃあ次は情報を整理してみようか。
最初は俺の名前を覚えているか確かめてみよう。
俺の名前は
次に、前にいた世界のことは....
ダメだ、全く思い出せない。多分記憶を消されたんだろうな。
次は、手紙に書かれていたこの少女についてだな。
気持ち良さそうに寝ているところ悪いが、起こすか。
「う~ん ここは?」
「D.Graymanの世界だとさ」
少女を起こすと俺はそう答えた。
「D.Grayman!? それって漫画の話じゃないの?」
少女は飛び起きた。俺はビックリしながら
「そのはずなんだけどなぁ。」
と、頭をかきながら答えた。
「とりあえず、この手紙読んでくれる?」
そう言って俺は少女に手紙を渡す。
少女が読み終わるまで数分間待っていると...
「何これ!? ボクが妹!? 何でそうなるの!?」
どうやら読み終わったみたいだ。というかボクっ子だったのかなんか以外だな。
「そう言われてもなぁ それ以外なら友人か恋人位しかないぞ。」
そう言うと、少女は
「こっ...恋人っ //// 」
と顔を赤くしながら頭を抱えて左右に降りながら困惑していた。
「そろそろいいか?」
「あ、うん ゴメン 彼氏とかいた記憶がないからつい...」
はぁ...と内心ため息をつきながら
「手紙は全部読んだな?」
「うん。」
「2枚目もか?」
「うん。」
「なら、今俺達がやるべきことは分かるな?」
「黒の教団にエクソシストとして入団する事。」
「そうだ。現状で俺達が分かっていることはこの世界のこと、そして俺達はイノセンスの適合者であるということだ。」
「なら、早く行こうよ。」
「その前に2つ程注意してほしいことがある。」
「何?注意してほしいことって?」
「先ず1つ 原作知識のことは誰にも話さないこと。」
「何で? 教えておいた方が便利じゃん。」
「もし俺達がノアやこれから襲われるであろうアクマの情報を知っていて、それが教団側にバレたらどうなると思う。」
「それは.....」
「最悪の場合、中央庁から千年伯爵の手先だと思われてどんなエグい目にあわせられるか分かったもんじゃないからな。だから、隠しておいた方が身のためだ 分かったな。」
「わ...分かった。」
「次に、2つ目だが この目のことなんだけどさ。」
「うん。」
「なるべく隠しておいた方がいいんじゃないのかな?」
「.....理由は?」
「千年伯爵やノアにバレると先ず真っ先にこの目を抉るか、潰しに来ると思えるからだ。だからこの目のことを教える相手はコムイやヘブラスカなんかの頼めば黙っていてくれそうな相手にしか教えないでおこうと思うんだけど どうだろうか?」
「分かったよ。兄貴がそうしたいならそうすればいいさ。
」
「あ..兄貴?」
「いやだってボク達兄妹って設定じゃない。だったら呼び方くらい妹らしくしないとと思ってさ。」
「でも、兄貴はちょっとなぁ..」
「他の呼び方の方が良い? だったら...兄さん、にーに、兄上、兄様...あ! お兄ちゃん 何てどう?」
「....えっ//// 」
その一瞬、俺は顔が赤くなるのを感じた。
「.....今それも良いなって思ったでしょ。 」
「べっ 別に...そんな事は無い///」
「まったまたぁ~照れちゃってもう~。」
俺の義妹がこんなに小悪魔なわけない。
「兄さんで頼む。」
「はいはい、わかりましたよ 兄さん。」
妹はやれやれといった感じで納得してくれた。
「それじゃあ」
俺は少女に右手を差し出し、
「過神 雷渡だ。これからよろしくな。」
そう言うと少女も俺の差し出した 右手に触れ、
「過神 月《るな》って言います。こちらこそよろしく 兄さん。」
そう言い合い、俺達は互いに握手を交わした。
「先ずは黒の教団を目指すとしようか。」
「そうだね。じゃあ 行こっか 兄さん。」
「ああ。」
そう言い合い、俺達はこの部屋を後にする。
これから先、何が起こるか分からないが それでも二人なら何故か頑張れる気がした。
この先にどれだけ過酷な運命が待ち受けているとも知らずに。
初めまして、晴月《はるつき》と言います。今回初めて小説を投稿しましたので 駄文が多いと思いますが、多目に見て下さい。これからどんどん次話を投稿していきたいと考えていますので、どうか応援よろしくお願いいたします。それでは。