D.Gray‐man~転生した兄妹の物語   作:晴月

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今回から吹き出しを分かりやすく区別します。

※雷「」、月「」という風に変えます。


第二夜 教団へ...

扉を開けたその先には、まさに西洋といった風景が見てとれた。

 

雷「イギリスかな?」

 

月「多分。」

 

ある日目覚めると転生していた兄妹

 

過神 雷渡(かがみ らいと)とその妹過神 月(かがみ るな)は見知らぬ部屋の扉を開け外に出てみると、そこには歴史の教科書に出てきそうな風景が広がっていた。

 

雷「取り敢えず、先ずはこの目を隠さないといけないんだけど。眼帯とか持ってる?」

 

ポケットを探るもあるのは黒革の財布のみ。

 

月「財布しか入ってない。」

 

妹の方も同じようにポケットの中身は財布だけだった。

 

雷「仕方ない。付近で売ってないか探すとしよう。」

 

月「分かった。」

 

雷「さて、幾らくらい入ってるかな。」

 

そう言って財布の中を確認すると、なんとお札がぎっしり

 

雷「......はい?」

 

見間違いかなと思い、一度財布を閉じてもう一度確認する。しかし、どう見てもお札がぎっしりと財布に入っていた。しかもそのお札にはギニーという単位が描かれている。

 

雷「え...何で?」

 

月「どうしたの?」

 

雷「なぁこの世界での通貨の最高価格の単位ってなんだったっけ?」

 

月「えっと、ギニーじゃなかったっけ。それがどうしたの?」

 

雷「これ、見てくれよ。」

 

財布の中を見せると月は驚いた表情に変わった。

 

月「な...何でそんなに?」

 

雷「分からない。もしかしたら転生特典ってやつじゃないかな?...そっちの財布の中は?」

 

そう聞くと、月はすぐに自分の財布の中を確認しだした。

 

月「.....同じように札束がぎっしりと入ってるわ。」

 

雷「...そうか。」

 

この事から財布の中に札束が入っていたのは転生特典だと理解した二人は近くの出店で眼帯を購入。雷渡は黒い逆三角形形の眼帯を、月はピンク色のハート形の眼帯を購入した。

 

雷「さて...次に今の俺達の服装だが、今の時代だとどうだろうか?」

 

月「ちょっと浮いてると思う。」

 

二人がそう言うのも無理はない。今の二人の服装は言ってみれば、現代の服装だからである。

 

ここで二人の服装に触れてみよう。

 

まず、雷渡の服装は、左耳にはロザリオのピアス、上着は黒のライダースジャケット、その下に黒シャツ、茶色のベルトを通した青いデニム、そしてベルトが付いた黒のブーツ。

 

一方...月の服装は、右耳には雷渡と同じロザリオのピアス、上着も同じ黒のライダースジャケット、黒シャツ、デニム生地のホットパンツに黒ストッキング、そしてヒールの少し高いショートブーツ。

 

どう見ても現代の服装である。

 

雷「まぁ...服装に関してはこのままで良いと思うし、これで行こうか。」

 

月「それはそうと兄さん。」

 

雷「何だ?」

 

月「黒の教団が何処にあるか知ってるの?」

 

雷「.....え~っと。」

 

月「知らないんだね。」

 

雷「.......はい。」

 

その後、二人は道行く人に道を聞いて黒の教団の場所を教えてもらった。もちろん、黒の教団の事は伏せて。

 

雷「原作通り、この崖をよじ登らなければ黒の教団本部にはたどり着けないんだったな。」

 

月「でもどうする?兄さんならともかく、ボクはこの崖をよじ登る筋力も握力も無いよ。」

 

雷「...月、俺に掴まれ。」

 

月「...え、何で?」

 

雷「この崖はお前の力じゃ登れないだろ。だから俺におぶさって俺がそのまま崖をよじ登る。それなら二人とも無事にたどり着く。」

 

月「無茶だよ。いくらなんでも人を一人背負いながら崖をよじ登るなんて。」

 

雷「心配するな。女の子一人くらい背負うのは苦じゃない。それに...。」

 

月「それに?」

 

雷「お前は妹なんだ。妹の面倒を見るのは兄として当然のことだからな。」

 

月「////.....ありがと。」

 

雷「良いって。じゃ、登るか。」

 

雷渡が月を背負い、崖をよじ登ろうと手をかけた所で雷渡は気が付いた。

 

月「どうしたの?」

 

雷「いや、崖登るのってこんなに楽に感じるものなのかな。」

 

月「え?どういうこと?」

 

雷「いや...思ってたよりも楽に登れそうな気がする。」

 

雷渡がそう言って崖を楽々と登って行く。

 

雷(もしかして、転生特典で身体能力まで強化されてるのか?...だとしたら、月もなのか?。)

 

そう思いながらも着々と崖をよじ登っていく雷渡。すると目の前には、...

 

雷「着いたぁ~。」

 

月「これが...黒の教団本部。」

 

黒の教団本部が見えていた。

 

雷「想像以上の大きさだな。」

 

見るからに大きな建物が二人の眼前にそびえ立っていた。

 

雷「取り敢えず、行ってみるか。」

 

月「うん。」

 

二人は歩きだし、門の前までやって来た。

 

雷「じゃあ、言うぞ。」

 

月「うん。」

 

二人は意を決して。

 

雷「すいませーん。エクソシスト希望で入団したいんですけどー。」

 

一方、その様子を黒の教団内部で見ていた人物は

 

「おい、どうする?」

 

「どうするって言われてもな...。」

 

「取り敢えず、門番の検査受けてもらってから決めれば良いだろう。」

 

「そうだな。」

 

その人物達の中で、見るからに上の役職の人物が二人に対して、

 

「取り敢えず、門番の検査受けて。」

 

そう言い放ち、結果を待つことにした。

 

一方で、入団しに来た二人は、

 

「取り敢えず、門番の検査受けて。」

 

そう言われ、門番の検査を受けることにした。

 

雷(まぁ、俺達はアレンみたいにアクマに呪われてる訳じゃないから大丈夫だろ。)

 

そう思いながらも検査を受け、門番の次の言葉を二人は待つ。

 

門「異常無~し。開門ー。」

 

雷(さてと、誰が出てくるかな。)

 

門の中へと足を踏み入れると、そこにはツインテールの髪型の少女が待っていた。

 

月「あっ...リn」

 

月がリナリーの名前を呼びそうになり、慌てて雷渡は月の口を塞ぐ。

 

雷(馬鹿!俺らは初対面なんだぞ、お前が名前を知っていたらおかしいだろ。)

 

月(ご..ゴメン、兄さん.....そうだったね。気を付けるよ。)

 

「....?」

 

雷「ああ...何でもないから気にしないで。」

 

「そ、そう?」

 

少女は不思議そうに二人を見ている。

 

雷「所で君は?」

 

リ「あっ、ゴメンなさい。自己紹介がまだだったわね。私はリナリー・リー、エクソシストよ。」

 

雷「過神 雷渡だ。宜しく。」

 

月「過神 月《るな》。宜しく。」

 

リ「へー月《るな》っていうんだ。変わった名前ね。」

 

月「よく言われる。」

 

現代では月と書いてるなと読むのはいわゆるキラキラネームと呼ばれるものなので、現代では恥ずかしい思いをするのだが、この時代ではまだキラキラネームがなかった時代なので月にとっては...まぁ..良いことなんだろう...うん、きっと。

 

雷「それで、リナリーだっけ。何で俺達を出迎えたんだ?もしかして俺達に黒の教団の案内を頼まれてるんじゃないのか?」

 

リ「あっそうだった。じゃあ今から施設の中を案内するね。」

 

雷(やれやれ、やっとか。)

 

はぁ、とため息をつき、リナリーに付いていく雷渡と後ろから付いていく月

 

リ「ここは食堂よ。エクソシストや他の職員達が食事をする場所よ。」

 

雷(...アレンがいたらよく利用してそうだな。そういえば、アレン達は居るのかな....後で聞いてみよう。)

 

リ「次にここは修練場、3階層に渡ってあるのよ。」

 

月(修練場...か。もしかしてだけど狙撃の練習とか出来るのかな。.....もしあればやってみたいな。)

 

リ「それじゃあ、次の場所に行くね。」

 

それからは談話室、療養所等を紹介してもらい雷渡と月はそれぞれの感性で興味を持つのだった。

 

リ「どう。ここまでの感想は?」

 

雷「そうだな。ここで暮らすとなると快適に過ごせそうだな。」

 

リ「月はどう?」

 

月「そうだね。修練場のことなんだけど、ボクのイノセンスは銃だから射撃の練習が出来る場所があれば良いなと思ったかな。」

 

リ「そう。それじゃあ後で科学班の皆にそう伝えておくわ。」

 

雷「もう一つ感想を言うなら、ここは我が家のような安心感かな?」

 

雷渡がそう言うとリナリーがクスッと笑った。

 

リ「あっ、ゴメンなさい。そんな風に言ってくれると思わなくて。」

 

雷「そ...そう。」

 

リ「実はね、本部のことをホームって呼ぶ人もいるのよ。まぁ、出ていったっきり帰ってきてない人もいるけど。」

 

雷、月((絶対クロスのことだ。))

 

初めて二人の思考が一致した瞬間であった。

 

次に案内されたのは扉の一つに赤いバツ印が付いた部屋の前に来ていた。

 

雷「ここは?」

 

リ「ここはいいの。」

 

雷「え?」

 

リ「ここはいいの。」

 

リナリーはそう答えるだけだった。

 

雷、月((ああ。コムイの個人的な実験室か...))

 

それからも教団内部の様々な施設を案内され、遂に室長室へとやって来た。

 

コ「はい、ど~もぉ科学班室長のコムイ・リーです。」

 

雷「過神 雷渡です。」

 

月「過神 月です。」

 

コ「じゃあ、早速で悪いけど付いてきてくれるかい?」

 

・・・・・・

 

 

 

雷「あの....ここは?」

 

コ「すぐに分かるよ。」

 

エレベーターに乗って下へと降りていると何処からか声が聞こえてきた。

 

「それは..."神のイノセンス"...」

 

「全知全能の力なり...」

 

「またひとつ...我らは神を手に入れた...」

 

雷「あの人達は?」

 

コ「僕らのボス、大元帥の方々だよ。」

 

「其方の価値...我らに示してみよ」

 

雷、月「─え?」

 

その瞬間雷渡と月の身体は宙に浮いた。

 

『イ....イノ...イノセンス』

 

雷、月((ヘブラスカ!!))

 

二人は後ろから白い触手のようなものを出してきたヘブラスカと呼ばれた白い巨人?に持ち上げられてしまった。次の瞬間、身体に白い触手のようなものが巻きつき、身体の中を探られる感覚が二人を襲う

 

雷(く...っそ、分かってはいたけどやっぱり気持ち悪い。)

 

二人はヘブラスカのこの行為がイノセンスとのシンクロ率を測るために行っているものだとは理解していた。理解はしていたが、

 

雷、月((でもやっぱり、気持ち悪い!))

 

そろそろ二人の限界が近づいていた。

 

コ「どうかな、ヘブラスカ? 二人は君のお気に召すかな?」

 

ヘブラスカと呼ばれた白い巨人は雷渡の額に自分の額を合わせだした。その瞬間、突如眩い光が輝き始めた。余りの光の眩しさに雷渡は目を瞑る。するとヘブラスカが何かを数えるような声が聞こえてきた。

 

ヘ『5%.....25%.....49%......67%....86%...!』

 

何かの数値を測っている声が突如止まった。

 

ヘ『98%』

 

コ「....!」

 

雷(98%...それが今の俺のシンクロ率...か。)

 

ヘブラスカは次に月の額にも同じように自分の額を近づける。

 

ヘ『6%....35%.....68%.....89%..!』

 

またもやヘブラスカの声が止まった。

 

ヘ『95%』

 

コ「....!」

 

雷(月も俺と似たようなシンクロ率なんだな。)

 

ヘ『今のお前達のイノセンス達とのシンクロ率の最高値は全て90%以上のようだ。』

 

コ「あれ?ヘブラスカ、イノセンス達って?」

 

ヘ『この二人はイノセンスを3つ所持している。そして3つとも二人が適合者だ。』

 

コ「....!!」

 

雷「....そうか。」

 

もしかしてこれも転生特典ってやつなのかと内心思いながらもここまでイノセンスとのシンクロ率が高いとアクマ達との戦いでは楽になりそうだなと思う雷渡

 

コ「すごい、すごいよ二人とも!...イノセンスを3つも所持していて、しかも3つとも二人が適合者なんて珍しいことだよ!。」

 

雷、月「「ああ、はい。」」

 

コ「あれ?なんか二人とも驚いてないね。」

 

雷「驚きすぎて逆に冷静なだけですから。」

 

月「同じく」

 

コ「あ..そ、そう。」

 

雷(もしかしてだけど新入団員はこれを受けなければいけないのか?だとしたら最悪だな。)

 

ヘ『コムイ、そろそろいいか?』

 

コ「あ、ああ ゴメン。続けて。」

 

この後、ヘブラスカから二人に対する予言が言い渡されたのだが、二人はその内容にただ驚愕するばかりだった。

 

ヘ『お前達二人は───』

 

雷、月「「.....!!」」

 

・・・・・

 

雷「はぁ、疲れた。」

 

月「疲れたぁ~。」

 

ヘブラスカの予言のその後 様々な手続きを済ませ、現在二人は食堂の長テーブルで突っ伏していた。

 

雷「でもまぁ、これで俺達も晴れてエクソシストの仲間入りだ。 これから任務をこなして周りのエクソシスト達に認められるように頑張っていこう。」

 

月「うん。そうだね これから頑張っていこう。」

 

おー と二人が意気込んでいると、

 

リ「本当に仲が良いのね。二人とも。」

 

リナリーが話しかけてきた

 

雷「ああ、一応兄妹だからな。」

 

リ「えっ...そうだったっけ?」

 

月「リナリーはボク達をどういう風に見てたの?」

 

リナリーは顔を赤らめながら、手で顔を覆い

 

リ「てっきり....その....恋人とか」

 

月「/////....っはぁ!? ちち違うし、そんなんじゃないから!」

 

雷「俺達が自己紹介した時言わなかったか?兄妹だって。」

 

リ「あれ? そうだったっけ?」

 

はて?と首をかしげるリナリー

 

雷(あれ?もしかしてリナリーって...天然!?)

 

リナリーの意外な一面に驚きながらも話を続けようと雷渡はリナリーの方に向き直るが視界の端に月が顔を赤らめている様が見られる。

 

雷「お~い いつまでそうしてるんだ?」

 

月「いや....だって恋人、恋人って...////」

 

ダメだなこりゃ....はぁ...

 

雷「そういえば、リナリーに聞きたい事があるんだけど。」

 

リ「うん? 何?」

 

雷「いや、大したことじゃないんだけどさ...今いるエクソシストの事を聞きたいんだよ。そうだな...例えばだけど白髪の見た目のエクソシストっている? 」

 

リ「白髪のエクソシスト? 居なかったと思うけど、それがどうかしたの?」

 

雷「ああ、いや 何でもないんだ...ただちょっと気になっただけだから。」

 

リ「そう?役に立てたなら良かった。」

 

雷(やっぱり思ってた通り、アレンが居ない...か。どうやら俺達は原作の話よりも前に教団に来たみたいだな。)

 

雷「さて、と じゃあ何か頼もうか。」

 

せっかく食堂に来ているのだから食事を楽しもう。取り敢えず考えるのはそれからだ。

 

・・・・・

 

所変わって自室。雷渡と月はもちろん別室となった。

 

雷「さてと、先ずはエクソシストになることができた。次は....そうだな、原作で死んだエクソシスト達を死なせないようにしないと。」

 

原作で死んだエクソシストは結構いたはずだ。何人いたかまでは流石に覚えてないけれど、救えるなら救いたい。

 

雷(神田辺りに聞かれたらキレられそうだな...。今日はもう寝よう。)

 

一方、月の方は・・・・

 

月「///....はぁ。」

 

ひとりため息をつきながら今日の事を思い返していた。

 

 

月(リナリーに恋人通しって言われた。.....恋人通しって。/////)

 

リナリーの発言にひとり悶々としていた。

 

月(やっぱり他の人から見たらボク達二人はそう見えちゃうのかな?....とにかく、今日はもう寝よう。)

 

この世界に来てからまだ1日も経っていないのにも関わらずここまで来ることが出来た。だが、これからだ....これからなんだと一人、胸の内で考えながらも雷渡と月は眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




転生特典その1:イノセンス3つ

転生特典その2:言語理解と発言(主に英語)

転生特典その3:所持金の増加(現在の所持金5000ギニー)

転生特典その4:身体能力の強化

転生特典その5:シンクロ率90%以上
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