D.Gray‐man~転生した兄妹の物語   作:晴月

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第五夜 黒の教団 壊滅!?そして、デート!?

アレンが入団してから数日後、雷渡と月は修練場で胴着の様な服を着て、修行を行っていた。

 

今、二人が行っているのは組手。相手がアクマや千年伯爵だけでなくノアの一族まで介入してきたのだからイノセンスにばかり頼っていられないと考え、二人はノアと接触した次の日から組手を行っていた。

 

今現在、雷渡が右の正拳を繰り出し、月が左腕でガードしながら右足で雷渡の顔に蹴りを入れる。雷渡はすかさずしゃがみ込み、月に足払いをかける。月は見切ったのかすかさずジャンプして、そのままバク転して間合いを取る。

 

雷「はぁ....はぁ....やるな。」

 

月「そっち.....こそ......」

 

お互い息切れしながらも会話する。

 

雷「次で....決めてやる。」

 

月「それは....こっちのセリフ...よっ!」

 

お互いに拳を構え、床を蹴って、拳を叩き込もうとした瞬間、

 

ピーッピーッと用意していた目覚まし時計から音が鳴った。

 

お互いの顔面に拳を叩き込もうとして、拳を止める。音が鳴らなければ互いの顔面に拳が入っていた距離だった。

 

雷「.....ここまでか。」

 

ドサッと尻餅をつき、天井を見上げる。

 

月「あ~~もう少しで勝てたのに~。」

 

天井を仰ぎ見る様に背中からドサッと床に倒れ込む。

 

雷「....でもまぁ、これで少しは対人戦が出来るようになったんじゃないか?」

 

天井に向けていた顔を月の方に向ける。

 

月「でも、いつまでたってもお互い引き分けって悔しいよ。」

 

雷「そう言うなって、それだけ俺らの対人戦での実力が拮抗してるってことだ。....それよりも、そろそろ着替えて朝食食べないと...今日はリーバー班長達科学班の手伝いをする約束だろ?」

 

月「あーすっかり忘れてた。」

 

右手で顔を抑える。雷渡は立ち上がり、

 

雷「まぁ、手伝いは夜からだからまだいいが...ほら、さっさと起きろ。」

 

右手を月に差し出し、月を起き上がらせる。

 

雷「ほら、まずは自室に戻って着替えてこい。それから食堂で朝食食べに行くぞ。」

 

月「ん。分かった。」

 

その後、二人は着替えてから食堂へと向かうのであった。

 

・・・・・

 

イギリス どこかの町

 

雷「.......遅い。」

 

二人は食堂で朝食を食べた後、教団の外の駅前で待ち合わせすることになったのだが、どうやら月が待ち合わせの時間になっても来ないようだ。

 

雷「俺も待ち合わせの時間よりも一時間早く来て待ってるけど....いくらなんでも遅いだろ。」

 

待ち合わせの時間から一時間が経とうとしていたところ。

 

月「ゴメン。遅れちゃった」

 

月が待ち合わせ場所に走ってきた。

 

雷「遅い、何してたんだ?」

 

月「パフェ食べてました。」

 

キャハ、と笑って謝ってきた。

 

雷「そうか。じゃ、俺一人でいくわ。じゃあな。」

 

月に背を向けて町へ行こうとして、

 

月「待って!!」

 

月に右手を両手で掴まれる。

 

月「ご、ゴメン。パフェ食べ終わった頃に思い出して、そこから急いで走ってきたから....だから許して。」

 

今にも泣きそうな目で雷渡を見る。

 

雷「.......はぁ、分かった。そもそも出掛けたいって言い出したのお前だろ?お前が忘れてどうするんだ。」

 

雷渡は諦めたのかそう言って月と共に町へと歩いていく。

 

月「それで兄さん。今日は何処にいくの?」

 

月は何処へ行くか決めていなかったので雷渡に聞いてみる。

 

雷「ああ。ちょっと見たいものがあってな。」

 

雷渡はそう言うとある店の前で止まった。

 

雷「ここだ。」

 

そこはこの時代なら何処にでもありそうな店だった。

 

月「雑貨屋? 」

 

雷「そうだ、雑貨屋だ。....多分ここなら売ってる筈なんだけどな....。」

 

そう言って雷渡は何かをキョロキョロと探し始める。

 

月(兄さん....一体何を探しているんだろう?)

 

月は訳が分からずに雷渡に付いて店内を歩いている。

すると突然、雷渡が目的の物を見つけたのか。月を呼んで目当ての商品を指差した。

 

雷「これだよ月。これが俺の見たかった物だ。」

 

月は雷渡が指差した方に目を向けると、

 

月「わぁ......綺麗。」

 

そこにはドーム状の置物の中に複数のフィギュアが飾られている置物が展示されていた。

 

雷「これが俺の見たかった物。スノードームだ。」

 

そうこれが雷渡の見たかった物。現代ではスノードームと呼ばれる物である。

 

月「へぇ。この時代でもスノードームが会ったんだね。」

 

雷「ああ。スノードームは1889年にパリ万博で展示されていた物が始まりなんだ。そしてこの時代は19世紀。スノードームが普通に売られていてもおかしくないんじゃないかと思って見てみたかったんだ。」

 

その時の雷渡の表情は屈託の無い笑顔だった。

 

月「ふ~ん。あっ、ねぇ兄さん。」

 

雷「ん?何だ?」

 

月「この中からどれか一つ買ってくれない?」

 

月はスノードームが欲しくなったのか雷渡におねだりし始める。

 

雷「別にいいぞ。というか俺も一つ買うつもりだったし。」

 

そう言って雷渡はドームの中に雪の結晶の形をしたフィギュアが入ったスノードームを商品棚から手に取って月に見せる。

 

雷「俺はこれにするから決まったら持ってこいよ。」

 

月「うん。分かった。」

 

雷渡はまだ見たいものがあるのか店内を散策している。一方、月の方は

 

月「う~ん。どれにしよっかな~.....これもいいし、このデザインも可愛くていいんだよな~。」

 

どれにしようか決めあぐねていた。

 

月「あっ!これいいかも。」

 

そう言って月が手に取ったのはドームの中に白猫と黒猫が身を寄せあっていて、互いの尻尾がハートの形になるように設計されているスノードームだった。

 

月「よし、これにしよう。」

 

月は雷渡を探して店内のあちこちを見て回った。レジの近くを通ろうとした時、そこで雷渡が待っていた。

 

月「兄さん。これ買って。」

 

雷「分かった。ちょっと待ってろ。」

 

雷渡はそう言うと商品の会計を済ませ、月と共に店を出る。

 

雷「さて、これで一件目は終わりっと。」

 

月「え!まだあるの?」

 

雷渡はああ。とだけ答え、次の店に寄る。そこは、

 

月「ここって、アクセサリーショップ?」

 

雷「ああ。ちょうど指輪とか欲しかったし、少し買っていこう。」

 

雷渡はそう言うと店内へと入っていく。

 

月「あっ、兄さんちょっと待っ....」

 

雷渡を追いかけようとして 月は追いかける時にふと店のショーウィンドーを見てみると、

 

月「わぁ....。」

 

そこには見るからに女性物のネックレスが飾られていた。デザインとしてはシルバー一色のハート型のネックレスである。

 

雷「ん? どうした?」

 

月が店に入ってこないのが気になったのか雷渡が店内から出てきた。

 

月「な、何でもないよ。さぁ、早く見よう。」

 

雷「お、おう。」

 

雷渡はふと、月の見ていたショーウィンドーの中を少し除き込み、そのまま店内へと戻った。

 

アクセサリーショップ店内。そこは見るからに指輪や、ネックレス、イヤリング等様々なアクセサリーが展示されている。

 

雷「さてと、指輪は何処のコーナーかな~。」

 

よっぽどここに来たかったのか雷渡は子供のようにはしゃいでいる。

 

月(兄さんも案外可愛い所あるな~。)

 

月は雷渡の行動にホッコリしながら先程見ていたネックレスの事を思い出す。

 

月(いや、ダメだボク! さっき兄さんに買ってもらったばっかりじゃないか。此処でも兄さんに甘える訳にはいかない!自分で買わないと。)

 

月は先程ショーウィンドーに飾られていたネックレスを探すことにした。

 

雷渡side

 

さてと、指輪のコーナーは....っと、あったあった。

それで、値段の方は......おお。思ってたよりも安い。

 

それじゃどれにしようかな.....

 

お?これいいかも。

 

俺の目に止まったのは、真ん中に十字架のマークが入った盾の様なデザインの指輪だった。

 

雷「これの値段は....うん 安い。....よし、まずはこれ。」

 

一つ決まり、次を探していると、

 

雷「ん?なんだこれ?」

 

それは、黒と白のチェック柄のデザインが施された指輪だった。しかも二組ある。

 

雷「これ、月とお揃いに出来るな。....うん。これにしよう。これは後で店員さんにチェーン通してもらおっと。」

 

その時 俺はふと、思った。もし右目でここの指輪達を見たらどんな風に反応するだろうと、

 

雷(試してみよう。)「イノセンス 断罪の瞳《ブラッディー・クロス》発動。」

 

俺は右目に着けていた眼帯を外し、展示されている指輪達を見てみた。

すると、一つだけ"紅く"光を放っている指輪を見つけた。

 

デザインは真ん中に赤い色の宝石の様な物が付いていて、指を嵌める輪の部分には十字架が描かれたデザインの指輪だった。

 

雷(最初にこの世界に来たときに見たあの手紙には、右目で見た物がイノセンスなら"紅く"光を放つと書かれていたから...ビンゴだな。)

 

雷「よし、これも買おう。」(もし、人間に化けたアクマや、ノアに買われたら厄介だからな。)

 

その後、雷渡は店内を見回したがイノセンスの反応は何処にも無かった。

 

雷「さて、月を探すか。」(そういやあいつ、あのネックレス欲しいのかな? だったら買ってやってもいいんだがなぁ。)

 

雷渡は月が居そうなネックレスのコーナーを見てみることにして、月を探すのだった。

 

月side

 

うーん、どうしよう。このネックレス可愛いから欲しいんだけど、.....値段が思ってたよりも高いなぁ。

 

月「どうしよう。」

 

雷「なんなら俺が買ってやろうか?」

 

え?と思い、振り向くと兄さんがボクの後ろに立っていた。

 

月「に、兄さん!?何時からそこに?」

 

雷「つい、さっきだが。.....それよりもそのネックレス、欲しいんだろ?買ってやるよ。」

 

それは嬉しいけど、

 

月「いやでもこのネックレス...高いよ。」

 

そう。思っていたよりも高くてボクも手が出せないんだ。

 

雷「大丈夫だって。俺達の所持金いくらあると思ってるんだよ。」

 

あ~そういえば最初に財布の中を数えた時、結構入ってたな。兄さんもボクも。

 

月「でも、兄さん。いいの?兄さんの財布の中ばかり減ってない?」

 

雷「いいんだよ。俺はお前の兄貴なんだから妹に何かを買ってやるのは兄貴として当然の事だ。」

 

兄さんはそう言って私の持っていたネックレスを持って、レジへと歩いていった。そういえば今気づいたけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何で兄さん"右目"でネックレス見てたんだろうか?

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

二人がアクセサリーショップを出てから数分後、二人は昼食をとろうとして、レストランにやって来ていた。二人は窓辺の席に座り、注文した料理を食べている。ちなみに雷渡はローストビーフとフイッシュ・アンド・チップスを注文。月はサンドイッチとアップルパイを注文している。

 

雷「旨い。....イギリス料理は不味い。なんて現代で生きてた頃はよく聞いたけど、あれガセだな。」

 

月「うん。本当に美味しい。」

 

二人が料理を食べ終わり、雷渡が勘定を払うため、席を経った頃。

 

「この店綺麗だなぁ。」「よし。この店にしようぜ。」

 

「ああ。」

 

見るからに金髪でチャラチャラした男や、厳つい顔をした男達が店に入ってきた。

 

月(何か嫌だなぁ...無視してよ。)

 

月が窓の方を向き、外の風景を見ていると、

 

「おい、あの娘可愛くね。」「いいねぇ。」

 

「ちょっと、話しかけてこようぜ。」

 

月の方は意識して三人を視界に入れないようにしていたが三人の方が月を見つけてしまい、直ぐに月に近づいてきた。

 

「ねぇ。君一人?」「もし良かったら俺達と遊ばない?」「例えばベッドの上でとかな。」

 

ギャハハハと三人は笑い月を見る。

 

月(最...悪。)

 

月としてはこの三人とは関わり会いたくないので無視を決めて元から相手にはしていないのだが男の一人が言い放った最低な下ネタで更に相手にしないようにと思い、無視を続けることにした。

 

「おい、聞いてんのかよ!」「こっちは話しかけてるんだぞ!」「返事位したらどうだ!」

 

男の一人が右手でぐいっと力強く月の左腕を掴む。

 

月「痛い。...止めてください。」

 

月は堪らなくなり、椅子から立ち上がって男達に止める様に言う。

 

「....可愛い。」「おい、この娘持ち帰ろうぜ。」「そうだな。...さぁ俺達と一緒に来い!」

 

男達は月の話を聞かずに月をまるで物の様に扱っている。

 

月「話して!....止めて!」

 

月はそれでも自分の左腕を掴んでいる男に放すように言う。

 

「うるせぇ!いいからさっさと来い!」

 

しかし、男は聞く耳を持たずに月を連れ去ろうとする。

 

月(助けて....兄さん。)

 

月のその祈りが届いたのか、

 

雷「おい。.....てめぇら....何してやがる!」

 

月の左腕を掴んでいた男から月を離し、月を自分の方に抱き寄せ、

 

月「兄さん。」

 

冷たい目で男達を睨み付け、男達の目の前に雷渡が立っていた。

 

「お前、なんなんだよ。」

 

男達は自分の獲物を奪われたとばかりに雷渡に突っかかってくる。

 

雷「俺の彼女に何してんのかって聞いてんだよ。」

 

雷渡は相手の男の声が聞こえていないのか男達に同じ質問を繰り返す。

 

「何って、そりゃあ見てたら分かるだろ。その娘を遊びに誘ってたんだよ。」

 

厳つい顔をした男がそう答える。

 

雷「嫌がってただろ。」

 

「それがどうしたよ。そっちこそ邪魔すんな!」

 

チャラチャラした男が雷渡に右の拳で殴りかかるが雷渡はそれを左手で掴み、力一杯握りしめる。

 

「ギャアアア...は、離せ...離せよ!」

 

今度は左手で拳を作り、雷渡に殴りかかる。

 

すると雷渡は右手を掴んでいた左手を離し、今度は男の左腕を掴み、力一杯逆方向に折り曲げる。

 

「ギャアアアアアア....う、腕が...腕があああ。」

 

男は左腕を右手で抑えている。見るからに男の左腕は折れていた。

 

「おい、てめぇ!なんてことしてくれたんだ!」

 

「そうだ!治療費払え!」

 

雷渡としては折って当然だと思っていたが二人の男がギャーギャー騒いだため、これ以上は店に迷惑が掛かると考えて懐から黒いカードを男達の目の前に投げる。

 

雷「治療費ならそこに請求しろ。好きなだけ持っていけ.....ハイエナども。」

 

雷渡はそう言って背を向けて店を出ようとする。

 

「ふざけんな!女も置いていけ!」「そうだ!それが筋を通すってことじゃないのか!」

 

と訳の分からない戯言を雷渡に言い放った。すると、雷渡は

 

雷「筋を通す?....ふざけるなよ....てめぇらが何者かは知らねぇ。だがな筋を通すっていうのは少なくともお前らのようなゴキブリ以下の奴等に都合のいいように出来ちゃいねぇんだよ!!!」

 

雷渡は顔だけを男達に向け、また睨み付けるように言い放つ。今度は男達は何も言わなかった。

 

雷「さぁ月、もう帰ろう。そろそろ時間だ。」

雷渡は店側にも、迷惑料なら男達に渡したカードの場所に請求して下さい。と言って月を連れて店から出ていった。

 

・・・・・

 

所変わって教団付近の森

 

雷「大丈夫か月?」

 

月「.....」

 

月は何も言わない。

 

雷「済まなかった。お前を一人にするべきじゃ無かったな。」

 

そう言って雷渡は月を抱きしめる。

 

月「う、うわぁぁぁぁん こ、怖かったよおおおおお。」

 

月は我慢の限界だったのか遂に泣き出してしまった。

 

雷「よしよし。もう大丈夫だ。」

 

雷渡は月の頭を撫でながら月をなだめる。

 

月はそのまま雷渡の胸の中に顔を埋めて泣き続けていた。

 

・・・・・

 

暫くして、

 

月「ありがとう。もう大丈夫だから。」

 

雷「....そうか。じゃあ、そろそろ時間だ。行くか。」

 

月「.....うん。」

 

・・・・・

 

科学班研究室

 

雷「お待たせしました。リーバー班長。」

 

リーバー(以降リー)「お~待ってたぜ雷渡、月。じゃあ早速頼まれてくれ。」

 

雷、月「「了解です。」」

 

その後二人の手伝いにより科学班の仕事は順調に進み、残すところあと少しという所まで来ていた。

 

リー「助かった雷渡、月。二人のお陰でなんとか終わりそうだ。」

 

雷「いえいえ。それよりもちゃんと手伝ったんですから、約束は守ってくださいね。」

 

リー「ああ、分かってる。皆に相談してちゃんと作るから。」

 

雷「ならいいです。」

 

雷渡の言う約束とは何か? それはいずれまた話すとしよう。

 

雷「さてと、一段落したところで....リーバー班長。すいませんがちょっとお手洗いに行かせて貰いますね。」

 

月「あっ、ボクも。」

 

リー「おう。扉から出て左側の突き当たりだ。」

 

雷「では、続きは戻ってから手伝います。」

 

月「では。」

 

リー「おう。お疲れ。」

 

リーバー班長は二人に右手を向けて、休んでこいと言わんばかりの仕草を二人に見せる。

 

リー「さて、残りはあと少し...頑張るか。」

 

リーバー班長が仕事を終わらせようと意気込んだ所で

 

リ「コーヒー飲む人ー?」

 

リナリーが科学班の皆を気遣ってかコーヒーを班員全員分を淹れてきてくれた。

 

「「「はーい♥️」」」

 

これには科学班全員が涙を流しながら手を上げる。

 

全員がコーヒーを受け取ったと同時かと思われるその時、

 

コ「おーい 皆起きてるー?」

 

突然科学班室長でありリナリーの兄でもあるコムイが皆の注目を集め出した。

 

コ「見てみて! ジャーン♪我が科学班の救世主こと「コムリンⅡ」でーす!!」

 

何をするかと思えば見るからにデカイロボットを科学班全員に見せた。

 

リー「室長ぉ...何すか そのムダにごっついロボは...」(帽子被ってるよ)

 

コ「だからコムリンだってば。」

 

その後コムイはコムリンについて説明していく。

 

コ「という訳で、このコムリンは簡単に言えば正にもう一人のボク!! これで仕事が楽になるぞー!!!」

 

その一言で科学班全員がコムイに泣きついた。

 

「「「室長ぉ~」」」

 

コ「うんうん。ボクってスゴイよね。」

 

その時、リナリーが持ってきていたコーヒーの残り。即ちコムイの分のコーヒーがコムリンに飲まれてしまった。

 

リ「それ...兄さんのコーヒー....」

 

それと同時か雷渡と月がトイレから戻ってきた。

 

雷「お待たせしましたリーバー班長。さて、手伝いの続きを...って何だ!このロボット!?」

 

月「兄さんどうしたの?....って何これ!?」

 

ちょうどトイレに行っていた二人がタイミングよく戻ってきたと同時に二人の目にコムリンが飛び込んできた。

 

雷(あれ?あのロボット...何か飲んでないか?)「なぁコムイ?....あのロボットって飲み物飲めるのか?」

 

コ「何を言ってるんだい雷渡君。コムリンはいくらボクにそっくりだからってそんな事あるわけないじゃないか。」

 

月「でも今確かに何か飲んでたよ?」

 

コ「え!?.....飲んだの...?」

 

雷渡と月が頷くと同時か突如コムリンからドン、と大きな音がしたかと思うと突然リナリーの首に注射器を刺した。そして、リナリーがドサッ、と倒れる。

 

コ「キャー! リナリー!!!」

 

すると何処からか声が聞こえてきた。

 

『私...は..コム..リン ....エクソシスト....強く...する...この女..はエクソ...シスト....この女をマッチョに改良手術すべし!!』

 

全「な、なにぃー!!!」

 

雷渡と月も思わず叫んでしまった。

 

『ついでにそこの女もマッチョにすべし!!』

 

コムリンは月にもそう言い放つ。

 

月「い、嫌だ!....マッチョは...マッチョは嫌だー!!!」

 

雷「る、月!?」

 

月はいきなり走り出して何処かへ行ってしまった。

 

『優先順位...変更。...過神 雷渡から手術します。』

 

雷「えっ!? 俺!?」

 

リー「逃げろ!!!雷渡、そいつの狙いはエクソシストだ!」

 

雷「ちっくしょう。」

 

雷渡はコムリンによって眠らされたリナリーを背負うと脇目も降らずに出入り口の扉へと走り、そのまま全力疾走でコムリンから逃げる。

 

『逃がさない。過神雷渡.....手術だー!! 』

 

コムリンは逃げた雷渡の後を追うようにそのまま追いかけて行った。

 

残された科学班の面々とこの騒動の元凶は

 

全「ポカーン」

 

未だに唖然としていた。

 

リー「はっ!...ヤバい!急いで雷渡を助けないと。」

 

コ「え~別にいいじゃん。それよりもコムリンが、」

 

リー「そんな事言ってる場合じゃないでしょ!?早くしないと雷渡とリナリーが、」

 

コ「はっ!そうだ。リナリー....リナリーを助けないと。」

 

リー「あんた本当に妹のことしか頭に無いんだな!!」

 

リーバー班長は見るからにそろそろキレそうになっていた。

 

コ「でもコムリンも大事だし....どうすれば?」

 

リー「いい加減にしろー!!!」

 

・・・・・

 

雷渡side

 

雷「くっそ....まだ追ってくるのかよ。」

 

『待て!過神雷渡!!!手術だー!』

 

雷「誰が受けるか!このポンコツが!!!」

 

こっちは全力疾走なのに未だに撒けない。一体どうなってるんだよ 突然暴走したコムリンに襲われるなんて。

 

アレンやリナリーが狙われるのは分かってた分かってたよ。

 

雷「何で俺を狙うんだよこのポンコツー!!!」

 

仕方ない。何処かにリナリーを置いてきてからこのポンコツの相手をするとしよう。

 

ああ。ホント、割りに合わない。

 

・・・・・

 

雷「よし、ここなら。」

 

所変わってリナリーの自室。コムリンがあの馬鹿と同じ思考回路ならここを破壊することも無いだろう。

 

雷「リナリーには悪いけど、ここで少し寝ててくれ。」

 

リナリーをベッドに寝かせてっと、よし行こう。

 

ガチャ、と部屋の扉を開けてリナリーの部屋から少し離れた場所に移動する。

 

よし、ここならあいつを迎え撃てる。

 

雷「後はやつが来るのを待とう。」

 

アレンside

 

ア「ふあ~あ。だいぶ遅くなっちゃいましたね~~~~」

 

トマ(以降ト)「この嵐で汽車が遅れましたから...」

 

時刻はもう真夜中皆もう寝ちゃってるかな? 何て思ってたら

 

リー「あ、アレン....か?」

 

階段の方から声がしたと思い、振り替えるとそこには左腕を押さえるリーバー班長の姿が!

 

ア「リーバーさん!?」

 

慌てて倒れそうになっているリーバーさんに僕は肩を貸した。

 

ア「その傷...?何が会ったんですか?」

 

何が会ったのか分からないのでリーバーさんに訪ねてみる。

 

リー「に...逃げろ コムリンが来る...」

 

ア「は?」

 

すると階段の左側からドカン、という大きな音がしたかと思うとそこには大きなロボットがこっちを見ていた。

 

リー「来たぁ」

 

え!?何あれ...ロボット?何でこっちを見てるんだ?

 

ア「え!?な、何アレ?何アレ!?」

 

リー「くっそなんて足の速い奴だ...」

 

するとロボットが何か言い出した。

 

『発...見! アレン・ウォーカーエクソシスト一名 発見』

 

えっ!?何 何でこっちを見てるの?

 

リー「逃げろアレン!こいつはエクソシストを狙ってる!!」

 

『手術だー!』

 

ヤバいと思い、階段をかけ上がって逃げる。

 

ア「うわっ、追ってくる!」

 

階段を掛け上がりながらも後ろからロボットが追いかけてくる。

 

ア「リーバーさん!ワケがわかりません!!」

 

リー「ウムあれはだなコムイ室長が造った万能ロボ「コムリン」つって...見ての通り暴走している!」

 

ア「何で!?」

 

・・・・・

 

その後コムリンを撒いてから「コムリン」と呼ばれたロボットが暴走するまでの間、何があったかを聞いた。

 

ア、ト((あ、アホくさ....!!))

 

ア「それで、リナリーは?」

 

リー「今は雷渡が何処か安全な所に連れていってる筈だ。」

 

暫くして、リーバー班長が口を開く。

 

リー「はぁ~~~楽になりたいなんて思ったバチかなぁ。」

 

ア「え?」

 

リー「お前達エクソシストや探索部隊は命懸けで戦場にいるってのにさ、悪いな。...お帰り。」

 

リーバー班長にお帰りと言われた瞬間、アレンはあることを思い出していた。

 

『おかえりアレン』

 

ア(マナ...)

 

リー「アレン?」

 

ア「え...あっはい!」

 

リーバー班長の呼び掛けでアレンはやっと我に帰る。

 

リー「どうした、大丈夫か?」

 

ア「い、いえ大丈夫です。...た、ただいま。」

 

ニコッ、と笑いながらリーバー班長に挨拶を交わす。

 

リー「?....あっ、そういえば仕事。雷渡と月が手伝ってくれたからあと少しで終わる筈だったんだ。...あの巻き毛....絶対殺す。」

 

ゴゴゴ、と凄まじいオーラを発して突如コムイに怒りを露にしだす。すると突然

 

科学班「おおーい無事かー!!」

 

目の前から科学班全員がエレベーターに乗って助けに来た。

 

リー「皆。」

 

ジョニー(以降ジ)「班長ぉ早くこっちへ!」

 

「あ、アレンとトマも帰ってたの?こっち来い早く...」

 

コ「リナリーぃー何処だーい!?」

 

皆慌てているのか軽いパニック状態だった。

 

リー「落ち着けお前ら...」

 

するとアレン達の背後からコムリンがやって来た。

 

ア、ト、リー「来たぁ」

 

コムリンはドガガガと教団内を壊しながらアレン達に迫って来る。

 

するとエレベーターからガシャコンと音がして、砲台が現れる。

 

ジ「科学班《インテリ》をナメんなよぉ!!」

 

科学班一同「壊れー!!」

 

するとジョニーの背後から

 

コ「ボクのコムリンを撃つなぁ!!!」

 

コムイは両腕でジョニーの目を覆って邪魔をする。

その時ジョニーが砲台のスイッチレバーを引っ張ってしまい、

 

ドルルルル、とまるで独楽の様に砲台が回転し始める。

 

ア、ト、リー「どわわわっ」

 

撃たれた方は溜まったもんじゃない。三人は避けるので精一杯だった。

 

リー「何してんだお前ら!!殺す気か!!」

 

流石にリーバーもぶちギレた。

 

科「は、反逆者がいて...」

 

エレベーターに乗っていた科学班はコムイを縛ろうとしている。

 

やっとのことで縛り上げられたコムイはコムリンの目の前に突き出され、

 

コ「コムリン...アレン君の対アクマ武器が損傷してるんだって 治してあげなさい。」

 

ア「え?」

 

するとアレンの右足首にコムリンの腹部の扉から伸びた腕がアレンを引きずり込もうとする。

 

『手術♪手術♪とにかく手術♪』

 

マズイと感じ、アレンは新しく発現した自身のイノセンス(砲台の様な形状)をコムリンに向け、放とうとする。

しかし、

 

ア「ふにゅら しびれるる。」

 

突如何処からか吹き矢がアレンの首筋に飛んできた。

 

リー「アレーン!!」

 

ト「ウォーカー殿ー!!」

 

リーバー班長は見ていたのか、犯人が誰か分かっていた。

 

リー「室長ー!!!」

 

コ「だってだってあんなの撃たれたらコムリンがコムリンが」

 

科「大人になってください室長!!」

 

科学班の面々はコムイの吹き矢を奪おうと必死で押さえる。

 

ア「り、リーバーしゃん。逃げてくらしゃい。」

 

リー「あ、アレン。」

 

ア「ぱやく。」

 

シュー、とコムリンの手術室の扉が閉まり、アレンの手術が始まろうとしたその瞬間、

 

雷「あれ?リーバー班長。何でここに?」

 

突如コムリンの近くの廊下から雷渡が現れた。

 

リー「雷渡!? いやそれよりも早く逃げろ!」

 

雷「うん? ああ。大丈夫ですよ。」

 

雷渡はそう言ってコムリンへと向かっていく。

 

『過神雷渡 手術だー!』

 

コムリンが雷渡に襲いかかろうとしたその時、

 

雷渡が腰の左側に帯刀していた刀を抜き、

 

雷「『飛雷神』発動。」

 

そのままコムリンの横を通りすぎたかに思われたが突如コムリンがギギギ、と音を立てて崩れだした。

 

雷「『疾風迅雷』」雷渡が刀を鞘に納めると同時に言い放ちそのままコムリンは物言わぬ鉄屑へと変貌した。

 

コ「こ、コムリーン!!!」

 

コムイは流石にショックだったのか泣き出してしまった。

 

リー「す、すげぇ。」

 

雷「もういいですか?それじゃ俺明日任務あるんで休みますね。おやすみなさい。」

 

リー「あ、ああ。お休み。」

 

その後、アレンは無事に保護され、アレンが任務で回収したイノセンスは無事にヘブラスカに渡り、科学班の仕事も無事に終わらせることが出来たのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




主人公達の特徴を書くのを忘れていたのでここに書いておきます。

過神 雷渡

見た目:「僕アカ」の轟の痣が無くなった状態の顔。髪色は全体的に黒、所々血のように赤くなっている。

イメージCV:細谷佳正

過神 月

見た目:髪を降ろしたリナリーと同じ顔。髪色は銀色一色。

イメージCV:沢城みゆき

そして皆さん一日遅れてしまいましたがメリークリスマス! 皆さん良いクリスマスを過ごしてください。それでは。
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