バカとつばきちゃんとクレヨンしんちゃん 作:星の王子(笑)。
アルバイト初日が終わって、しんのすけとつばきは帰路についていた。
「しんちゃんの家もこっちなんだね」
「お陰でつばきちゃんと毎日帰ることが出来るゾ。俺がつばきちゃんを守ってやる!」
「ふふ、ありがとしんちゃん」
そうしてしんのすけの家の玄関までついた。
「つばきちゃんの事とうちゃん達にも教えたいし夜ご飯家で食べてかない?」
「いいの?」
「勿論だゾ!」
「……じゃあ、お言葉に甘えて」
「とうちゃんとうちゃん!」
「お、今日は元気だな。どうしたんだしんのすけ?それにそっちの娘は彼女か?」
家に入ると、既に帰宅していたひろしがビールを開けていた。しんのすけは後ろにいたつばきの手を引く。
「彼女はつばきちゃんだゾ。ほらとうちゃん、覚えてない?」
「…つばきちゃん?……ああ!カスカベ座の!?」
手を打ち、大声で叫ぶひろし。その声に台所からみさえが寄ってくる。
「あら、お客さん?」
「かあちゃん、つばきちゃんだゾ。覚えてない?」
「つばきちゃん?……あ!カスカベ座のつばきちゃん!?」
「はい、その節はありがとうございました」
「お礼を言うのはこっちの方だよ。つばきちゃんが封印の場所を教えてくれたから、俺たちはあの映画から出れたんだ」
「それで?つばきちゃんはあの映画の世界の住人だったのに、どうやってこっちに出てきてるんだ?」
ご飯を食べたあと、ひろしから本題に入る。
「…私もあまり覚えてないんです……気づいたら春日部にいました」
「えっ…記憶がないの?」
「はい、ただしんちゃんに会ったとき、あの映画の中で、しんちゃんが春日部に帰りたがってたこと、皆さんが協力して終わりを迎えたこと、そしてしんちゃんが一緒に帰ろうって言ってくれたことを思い出せたんです」
「つばきちゃん……」
「それはきっと、つばきちゃんとしんのすけの築いた思い出のおかげよ」
「そうだな、二人の愛の力が奇跡でも起こしたんだな」
「そ、そんな……愛だなんて……」
「いやー、照れちゃいますなー!」
りんごのように顔を赤くするつばきに、照れを隠そうとわざとらしく照れるしんのすけ。
「でもつばきさんいいの?
「あんなのとはなんだあんなのとは!」
確かに普段のふざけた態度で台無しだが、高校生になって大人びたためか周りの女性から声をかけられることもあるくらいには格好良くなっていた。普段の態度で台無しだが。
「しんちゃんはしんちゃんだからいいんだよ、ひまわりちゃん」