「ようkyoka。準備してきたぜ。」
「…何してたのさ。」
「ん?そりゃあこの訓練でヴィラン役なんだ。バカ正直に闘っても面白くないだろ?」
「いや、面白くないわけじゃ…」
「だからさ、サイコロ2つ、持ってきたのさ。」
「いやだからこれ一応訓練だし授業だから…」
「それで俺とお前さんの個性で、すごろくをやるのさ。スタート地点はお前さんなら、わかるんだよな?」
「あぁだめだこれ全然聞く耳持たない…
うん、まぁ分かるけど…マスとかはどうするの?」
「マスは俺が作れる。ちょっと疲れるが面白い方がよっぽどいいだろ?
…おっと、肝心なマスの中身もちゃんと書いてきたぜ。」
「…まぁいっか。結局ヴィランはヴィランでも戦わないやつもいるって事なのかな…」
たのしーことをたのしーと思えることが大事。
そう、大事なのだ!(やけくそ)
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ビルの外
「なぁ芦戸、作戦どうするよ?
あっちの個性はsansがワープで耳郎がイヤホンジャック…だっけ?」
「うん、確かそうだった…はず。
でも個性の規模によって変わってきちゃうからねぇ…例えばワープできるのは本人だけなのと他の人もできるのとではかなり違ってくるし…
作戦、考えてもしょうがないよ!とりあえず、罠とか奇襲に気をつけながら上に行こう!」
「おう!その通りだな!」
…脳筋な答えを出し、ビルに潜入する。
何歩か進むと、芦戸が大声で…
「ちょっ!上鳴!天井からなんか変なのが!」
「うわっ!なんだあれ!網目状に…
ありゃあ『骨』…なのか?
ッ!あれ降りて来てるぞ!避けろ!」
「きゃあっ!」
「ッ!?しまった!分断された!
…おいおい、聞いてねーぜ…
骨ってことはsansの個性ってことだろ…?
やっぱりアイツただのワープするだけのスケルトンじゃなかったか…!」
「階層全体がマス目状に分断されてるよ…」
「なんちゅー強個性だ…
だが階層全部潰して戦闘不能にしてこなかったってこたぁ、これが限界ってことだろ!
芦戸!その骨溶かせるか!?」
「うん!たぶんいけるはず!えいっ!…
えっ!?」
「…酸が骨をすり抜けた…?どういうことだ!?」
困惑する2人。上鳴が恐る恐る天井から床までを貫く骨に、保険として帯電させた指先で触れる。
「いってぇぇぇぇ!
…なんだこりゃあ!?」
「か、上鳴!?だいじょーぶ!?」
「だ、大丈夫だ!指に傷は…ない?どういうことだ…」
「おっ、賑やかだなお前さんたち。」
「「!?」」
「sans!」
「へへ…その骨には触ろうとしない方が身のためだぜ?すり抜けちまうし、痛い目にあうことになる。…まぁちょっと疲れるけどな。
まぁそれはいいとしてだ。
別に俺はこの時点でテープを巻く事もできないわけじゃないんだ。
でもそれじゃあ面白くないだろ?ヒーロー殿。」
「ッ!…何をする気だ?」
sansはすっかりヴィランになりきっているようだ。
実にコメディアンな彼らしい。
「へへへ…
それはな…」
「「…それは…?」」
一体どんなことをするのか。
2人は息を飲む。
「…スゴロクさ。」
「「…え?」」
「いや、今なんて?アタシにはめっちゃ平和な単語が聞こえたんだけど…」
「ああ、俺もだ。…わかった!何かしらの隠喩的なやつだろ!?」
「ん?スゴロクはスゴロクだぜ?
ちゃんとサイコロを振ってやるやつ。」
sansはサイコロとボードを掲げながら言う、
「…えっほんとに?」
「…これ一応戦闘訓練だぜ?」
「…ん、一つ言い忘れてたな。」
sansは目の前から消えて…
「コマはお前たちだぜ、ヒーロー。」
後ろからの声。
「…はぁ!?どういうことだおい!」
2人は振り向いて問い詰めようとする。が、そこにはもう彼の姿はない。
そして、どこからか聞こえる。
「…Have fun.」
「『耳なしSans』?その通りだぜ。骨だからな。」ツクテ-ン
…タイトルとノルマのダジャレはここで回収。