転生者の魔都『海鳴市』   作:咲夜泪

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39/『悪』

 

『――あら、目覚めたの? もう少し寝ていれば良かったのに』

 

 ――思考がぐらぐら揺らぐ微睡みの中、誰かの言葉が脳裏に響き渡る。

 まるで何も見えない暗い昏い深海に沈んでいくよう。状況は大体把握している癖に、一欠片が埋まらず、空回りし続けて藻掻く事すら出来ない。

 

『――無駄よ。貴女は私の幻術に囚われている。無限の微睡みの中、貴女は見届けるしか出来ない』

 

 ……悔しいけど、あの女の言う通り。外部からの強い衝撃でも無い限り、この封殺された精神的な拘束状態を解く事は私でも不可能だろう。

 

『――でも、私のやろうとしている事は、貴女にとっては唯一の救いかもよ?』

 

 ……何を戯言を。その身勝手な自殺願望の何処に救いがあるというのか?

 

『――貴女には償っても償い切れない罪がある。それを精算出来ずに苦しんでいる。だって、気づいているでしょ? 罪を償う都合の良い方法なんてこの世界には無いのだから』

 

 ――。

 

『――でも、もし、間違いを犯す前に無かった事に出来るとしたら。今度こそ正しい選択を選べるなら、その時こそ貴女は自分自身を許す事が出来ると思わない?』

 

 

 

 

「柚葉、大丈夫か……?」

 

 『魔術師』による過激な救出方法には色々と文句はあるが、一先ず横脇に置いて奪還した柚葉に声を掛ける。

 だが、彼女からの反応は無く――焦点のあっていない虚ろな眼にオレは眉を顰める。意識はあるそうだが、未だに幻術の影響下にあって受け答えが出来ないようだ。

 確か『NARUTO』の原作では幻術を解くにはチャクラを乱せば良いという事を思い出し――思い出したものの、そもそもチャクラを操れない上に忍者じゃない自分にどうやって解くんだと文句を言いたくなる。

 

 とらあえず、レクイエム化している『蒼の亡霊』で軽く殴れば解除されるだろうと単純に思い、実際に実行しようとし――それに「待った」をかけたのは『魔術師』だった。

 

「――待て。迂闊に解除しようとするな。幻術の解除をトリガーに発動する罠だったらどうする? 私だったら人質は奪還される前提で『人間爆弾』にするがね」

「……お前が敵じゃなくて良かったと心底思うよ」

 

 相変わらずえげつねぇ、と思いながらも、オレは『魔術師』の言葉を少しばかり疑問視する。

 あの『うちは一族の転生者』の鬼気迫る悔し顔とその反応を感じている『魔術師』の嘲笑から、彼自身はそういう仕掛けが100%無い事を確信しているのだろう。

 それなのに「待った」を掛けるという事は奴の腹に一物あるという事。『魔術師』の腹がどんだけ黒くて底無しの闇を孕んでいるかは言うまでもない。

 この時点で『うちは一族の転生者』に対する警戒心よりも『魔術師』に対する警戒心の方が必然的に強くなる。オレは胡散臭そうなものを見るような眼で間近に歩いてきた『魔術師』を睨んだ。

 

「存分に感謝するが良い。さ、豊海柚葉の事は私に任せて、アイツの始末を先にしろ」

「……うわぁ、纏めて殺そうとした奴に預けるとか激しく抵抗あるぞ? それに良いのか? アイツに一番煮え湯を飲まされたのはアンタだろ?」

 

 そして『魔術師』から言い渡された本題にオレは心底不思議そうに返す。

 復讐・仕返しは悪の華、一番美味しい処を他人に無条件で譲るなど普段の『魔術師』の思考からは考えられない。何か裏があると疑念を抱くのは当然過ぎる反応である。

 対する『魔術師』は浅い溜息を吐いた後、負のオーラを全面に押し出した不機嫌極まる表情に変わる。

 

「……秋瀬直也、お前は私を『シュトロハイム』にしたいのか? 確かに奴には心臓を穿ち貫かれて両眼を引き裂かれた恨みがあるがね。――ああ、痛かった。凄く痛かったとも。感覚共有を解いてなかったからな。暫く悶え苦しんだとも」

 

 物凄く怨念の篭った、尚且つ恨み骨髄といった表情で『魔術師』はつまらなそうに言う。

 

 シュトロハイム――『ジョジョの奇妙な冒険』第二部に出てきた『ルドル・フォン・シュトロハイム』の事か。

 彼は自惚れがやや強いが誇り高きナチス・ドイツの軍人であり、『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する重要アイテム『石仮面』研究の責任者であり――『魔術師』が言っているのは『石仮面』を作った『柱の男』の最後の一人『カーズ』に必要の無い止めを刺そうとし、逆に『究極の生命体』になる原因になってしまった人物である。……まぁ、最後の決め手になったのもまた彼なんだが。

 

「不意打ちだったとは言え、私はあれに一度殺されて敗北している。奴に引導を渡すのは裏方に回った私の役目ではない、最後まで劇場に立ち続けたお前の役目だ」

 

 まるで『空の境界』の『荒耶宗蓮』に敗れた『蒼崎橙子』みたいな鮮やかな引き際であり、何か良い感じの言葉で言い包めようとしている感が強いが――要するに、自分ではまともに相手にしたくないと言っているようなものである。

 全ての策を粉砕した今尚『魔術師』は『うちは一族の転生者』を最大限に警戒している事の証左であり、あの『少女』の危険度は微塵も衰えてないという認識なのだろう。

 オレ自身も『魔術師』も、あの『うちは一族の転生者』を絶対に見逃せないという意見は言わずとも一致しており――。

 

 

「――4つ目の落ち度。それは貴方の『人形』を『穢土転生』した事だと思うけど?」

 

 

 『うちは一族の転生者』からの言葉に、瞬時に『魔術師』の顔から感情が消え去った。

 彼の露骨なまでのポーカーフェイスは感情の動きがあったという事の裏返しであり――先程までの様子とは違って『うちは一族の転生者』は艶やかに嘲笑う。

 

「それによって『人形』の脳髄に私の記憶が刻まれ、私の情報が貴方の本体に渡った。――今の貴方は、この私が如何なる存在か、唯一理解出来る存在だと思うけど?」

 

 場違いなまでに余裕そうな表情の中に自嘲が盛り込まれている『うちは一族の転生者』に、『魔術師』は無感情の中から隠しきれぬ憎悪を滲ませて盛大に舌打ちする。

 

 

「――幾多の並行世界を死に渡る『無限転生者』、そして我々転生者が生まれた『元凶』の片割れか。君自身の記憶が正常なものか、その判断には苦しむがね」

 

 

 ……その4つ目の落ち度を指摘しなかった理由は、この事実をそのまま永久の闇に葬り去りたかったからに他ならない。

 一体どういう事だ? アイツがオレ達転生者を生んだ『元凶』の片割れ?

 オレは驚愕の眼を持って『魔術師』と『うちは一族の転生者』を見るが、『魔術師』は敢えて無視する。

 

 

「――神咲悠陽。貴方の本当の願いを私が叶えられるとしたら、貴方はどうする?」

 

 

 

 

「――神咲悠陽。貴方の本当の願いを私が叶えられるとしたら、貴方はどうする?」

 

 

 その悪魔の囁きめいた言葉に、『魔術師』は小馬鹿にしたように鼻で笑う。

 

「……さて、君が私の本当の願いを把握しているとは思えないが?」

「嘗ては『基幹世界』への帰還だった。だけど、貴方は諦めた。――その当時から、貴方にはある疑念があった。果たして一回目の自分が生きた『基幹世界』は自分の知るままなのだろうか?」

 

 『魔術師』の無表情の装いが即座に殺意立った凶相に歪む。

 

「――今の貴方なら、明確な結論が出ている筈よね? この次元世界だけでも数千人規模の転生者、千差万別の死因なれども唯一の共通点、そして噛み合わない『基幹世界』での記憶、其処から導き出される答えは――」

 

 その昔、『魔術師』は自身の『魔術工房』に訪れた無謀な来訪者から戦利品としてあらゆるモノを奪い去った。生命、人としての尊厳、そして『基幹世界』での記憶を、ありとあらゆる方法を使って。

 結果、解った事は九割方の転生者が『巷の吸血鬼』とやらによって殺害されている事。殺害された年数に十数年前後のバラ付きがある事。そして――噛み合わない歴史的重大事件・自然災害の発生年数。酷い時は特定年号の日本の総理の名前さえ十人十色だった。

 その不可解な相違点と『うちは一族の転生者』の記憶の断片を総合すれば、導き出される答えは一つ――。

 

 

「――『基幹世界』は原型を留めないほど改変されている。恐らく私達が生きた痕跡も、いや、存在したという事実も事象の彼方に葬り去られて無かった事にされているだろう。……私の帰るべき『故郷』はもう記憶の中にしかない幻の都という訳だ」

 

 

 あくまでも『うちは一族の転生者』の記憶が正しいという前提の元の仮説に過ぎないが――『基幹世界』は一人の特異点を基軸に永劫回帰しており、その特異点によって『基幹世界』から存在そのモノを弾き出されたのが我々『転生者』なる存在なのだろう。

 放逐された者の席は空席になるのか、それとも全く別の誰かが代わりに座るのかは解らないが、何方にしても『転生者』となった者は『基幹世界』に最初から存在していない事にでもなっているだろう。

 

 ――不意に脳裏に過ったのは、ifの選択肢。

 冬木での『第二次聖杯戦争』を勝ち抜き、『小聖杯』を使って『大聖杯』を起動し、根源に到達して『第二魔法』に至った神咲悠陽が居たのならば――自分の存在そのモノが無かった事にされた『基幹世界』を見て、どう思うだろうか。考えるだけで気が狂いそうになる。

 

「――だけど、私ならば貴方の本当の望みを叶えられる。最初の過ちが起こる前まで逆行する事で、それから起こる全ての事象を無かった事に出来る――世界を一つ食い潰す事で、世界の枠組みを超える事で連鎖的に原初まで遡れる……!」

 

 それが『うちは一族の転生者』の本来の力であり、法外なまでの逆行能力。その狂気の沙汰が可能である事を『魔術師』は正しく認識している。

 

「――神咲悠陽、貴方は私と同じ。最初の一歩を致命的なまでに間違えた人間。取り返せない過ちを未来永劫・過去永劫に後悔し続けた。その苦しみを、嘆きを、悲しみを、私は誰よりも理解出来る」

 

 

 

 

「――神咲悠陽、貴方は私と同じ。最初の一歩を致命的なまでに間違えた人間。取り返せない過ちを未来永劫・過去永劫に後悔し続けた。その苦しみを、嘆きを、悲しみを、私は誰よりも理解出来る」

 

 ……あの『魔術師』に、完成された『悪』そのモノの神咲悠陽に、後悔の念がある?

 『万華鏡写輪眼』の幻術によって行動不能に陥りながらも、彼に一体どんな『自責』があるのか、疑問に思う。

 『魔術師』神咲悠陽が完全に揺るがぬ『悪』であるのは、他人の評価に羽虫ほどの価値も置いてないからだ。

 自分自身の判断基準こそ唯一無二にして絶対の秤であり、他人の言葉で揺らぐ事など無い。だからこそ彼を説き伏せたければ彼自身の『自責』が必要だ。あの彼にそんなものがあるとは到底思えないが――。

 

 

「貴方の手に『聖杯』が握られたのは、きっとこの時の為。さぁ、全てをやり直しましょう? 貴方ほどの強大な自我の持ち主ならば、改変された後の『基幹世界』でも記憶を保持したまま戻れる――火事で逃げ遅れた哀れな少女を助けようとして焼け死んだ一回目の無意味な結末を、その手で変えましょう?」

 

 

 ――火事で逃げ遅れた少女を助けようとして、焼け死んだ――?

 

 確かに私は、『代行者』から『魔術師』の二回目の死因が『焼身自殺』である事を知っている。一回目の死因もそれに則したものだろうと予測はしていたが――不意に繋がってしまった。

 

 ――燃え盛る炎の中で『彼』は誰かを必死に探し続けて、結局見つけられずに焼死する夢。

 

 ……もし幻術が解けていたのならば、私の顔は歪みに歪んでいただろう。

 その誰かが誰だって? ああ、何で今此処で気づいてしまったのだろう。この時ばかりは私の直感が憎たらしい……!

 

 

(……あの神咲悠陽が、一回目の世界において焼け死のうとしていた私を救う為に火に飛び込んで、一緒に焼け死んだ……?)

 

 

 全くもって信じられない。だが、『彼』が誰よりも死を体現する人物だと思ったのは皮肉なまでに正鵠を得ていたという訳だ。

 それは『前世』の死の光景をそのまま繰り抜いて出てきた、性質の悪い冗談そのもの。まさか『彼』との因縁が其処から始まっていたなんて――。

 

(……それなら、そんな間違いを選択してしまった『彼』がやり直しを願ったとしても、私には止められない――)

 

 『彼』がそうなった元凶である私に、『彼』を止める権利も資格も最初から無い。

 神咲悠陽はその事を一生涯に渡って後悔し続けただろう。尊い日常をその為に失った。私の犯した悪に対する後悔とは違う種類のそれだが――故にまずい。この状況は、非常に、とてつもなく。

 

「――確かに、私はあの時の選択を未来永劫・過去永劫に渡って後悔し続ける。ミイラ取りがミイラになって、見知らぬ少女と一緒に仲良く焼け死ぬとか、嗚呼、何て愚かな選択をしたのだろう。何とも馬鹿馬鹿しい、愚かの極みだと。今の私ならば絶対に選択しないし、出来ない事だ。もしやり直せるのならば、違う選択肢を間違いなく選ぶだろう――」

 

 自嘲しながら『魔術師』は胸に永遠と溜まった膿を告白する。

 ――そう、『彼』が『聖杯』を死蔵した最大の理由は自身のサーヴァントの魂だろうが、最初の目的を諦めた理由はそれまでの道筋を思い描けなかったからだ。

 

 『聖杯』は万能の願望機でも『使い手』は万能ではない。『使い手』が過程を思い描けなければ万能の願望機もただの杯に堕ちよう。

 だが、あの『うちは一族の転生者』ならば、『転生者』そのモノの成り立ちを無かった事に出来る。原初への逆行による歴史改変、否、多元宇宙の改変。それを成せれば――故郷に帰りたいと切望した『彼』の原初の望みが忠実に叶えられる。

 

 だから、私は頷くと思った。

 そう、私は――最初から『彼』の事を見誤っていたのだ。

 

 

「――けれども、だからこそ、私の『三回』に渡る人生の中で、それだけが唯一誇れる事だったのだよ」

 

 

 ――その『彼』の口から紡がれた信じられない告白。

 私は幻術の支配下に置かれてなければ『うちは一族の転生者』と同じ表情になっていただろう。

 

「――ぇ? 身の丈を考えずに、何も掴めずに無残に焼け死んだ、あの結末が……?」

「ありったけの勇気を振り絞って『ヒーロー』を目指して志半ばで死んだ。それが一回目の私の死に様であると、私は胸を張って誇らしげに言えるぞ?」

 

 ……どうして、よりによって『彼』がそんな事を断言出来るのだろうか?

 

「私が自分の意志で打算無く自発的に行った『正義』は後にも先にもそれだけだ。結果は伴わなかったのは非常に残念な話だが、結果次第で事の『善悪』が変わる事はあるまい」

 

 出発点は同じなのに、その眼に死が焼き付いて母を焼き払うという私以上に酷い過失無き損失を犯す羽目になったというのに、その最初の過ちを誇るだって――?

 私は救いなんて無いと思って焼け死んで『光』を見失ったのに、救えなくて光も失った『彼』がその『光』を見続けていた、だって――?

 

「それを無かった事にする? 同じ状況を繰り返して別の選択肢を? ――ふざけんな、人生は何度繰り返そうが一度限りの選択の積み重ねだ。其処にどんなに苦渋と苦悶があろうと、一生涯に渡る後悔があろうとも、私の下した一度限りの決断の数々は私の生きた証そのモノだ。それを見ただけに過ぎぬ貴様如きに否定されてたまるか」

 

 『魔術師』神咲悠陽は真正面から言葉の刃で切り捨てる。

 

「それに、やり直すというのならば今、現在進行形で人生をやり直してる最中だ。――消えろ、一夜限りの悪夢の残骸。その手の救済(まやかし)は我々には不要だ」

 

 ……我々『転生者』に対する唯一無二の救済を否定して、『彼』はいつも通り邪悪に嘲笑う。

 今度の今度こそ『うちは一族の転生者』は、『魔術師』神咲悠陽に対して一片の歪みな無き憎悪を吐き散らす。

 

「……ッッ、完全に見誤っていたわ。――この『偽悪者』め……!」

「相変わらず見る眼がない。それに『贋作(フェイク)』が『真作(オリジナル)』を凌駕しないという道理は何処にも無いがな。私の織り成す『虚構(フィクション)』は『現実(リアル)』を悉く凌駕するモノと識れ」

 

 

 

 

 







 SG・3 『悪』

 『彼』の最も秀でた才覚は誰もが知っての通り『悪』である。
 自身の起源である『焼却』と『歪曲』に強く引き摺られている『彼』は、他者の邪魔をするという一分野にかけては全盛期の豊海柚葉に匹敵する。
 だが『彼』自身、自分の在り方を『悪』と断ずるのは一回目の人生の道徳概念・倫理観がそのまま根底にあるからであり、『彼』にとって自身の最適な行動選択肢が『悪』の方向性である事は不本意極まりない処か自己憎悪の対象にすらなっている。

 それ故に――『彼』が『悪』を演じる事で成した『勝利』は『彼』にとって何の価値も無く、同時に無意味と化す。

 『正義』を愛し、『王道』を信仰する『彼』は誰よりも『悪』と『邪道』を忌み嫌うも、『彼』には『悪』と『邪道』しか成せない。
 『邪道』によって簒奪した『勝利』は『彼』に何も齎さず、だからこそ『彼』はあらゆる戦いを無意味に終わらせてしまう運命にある。
 不敗の『魔術師』は『結果』を最優先に求める余り、その『過程』で何一つ掴めずに『勝利』してしまったのである。

 ――もしも『彼』の運命を覆せる者が居たのならば。
 『彼』の描いた『悪』による『邪道』の物語を打破出来るのならば。
 『彼』の愛する『正義』によって『王道』の物語を指し示されたのならば。
 その時こそ『彼』は意味のある有意義な『敗北』を得る事が出来るだろう。

 『彼』の脚本に打ち勝つには見え透いた破滅の影に巧妙に隠れた本命の悪意を回避し、当人が望む最も困難な『王道』の選択肢を見つけて往けば良い。
 そうすれば『彼』は自ら敗北する事を良しとするだろう。

 ただし、『彼』の脚本をより強大な『悪』で覆すのならば覚悟が必要だ。
 その結末を『彼』自身が許容出来ない場合、『彼』はその『敗北』を認めもしなければ受け入れもせず、自身の思い描いた最凶最悪の『悪』を演じて何度でも覆してくるだろう――。




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