――全く縁の無かった元管理局中将のアリア・クロイツとの『決闘』を通しての出遭いはまさに、改変後の『魔都』を象徴する遭遇では無いだろうか?
果たして元の世界で同じように彼女と出遭ったとしても、同じように爽やかな別離になっただろうか? それに対しては少しばかり首を傾げざるを得ない。
……何となしに、今後も通常では在り得ない出遭いが待ってるような気がした。予感というか、直感というか、確信に近い何か――おいおい、柚葉でもあるまいのに。
そしてこの出遭いもまた――アリア・クロイツとの『決闘』後にすぐ遭遇したとある少女との再会はまさに、カードの導くままに、であった。
「――秋瀬、直也……?」
背後の消え入りそうな声に振り向くと、其処に居たのは自分達と同年代の金髪ツインテールの少女……って、もう一人の魔法少女の――。
「フェイト・テスタロッサ……?」
この予想外の遭遇には意表を突かれ、咄嗟に反応を返せない。
彼女と最後に遭遇したのは三ヶ月以上も前で『闇の書の防衛システム』をフルボッコにした時――まぁその時は『魔術師』に集められ、同じ陣営、味方として共戦する立場だったが、会話一つ行ってなかった――それ以上前だと、管理局と『魔都』の全勢力が大規模抗争に至ったあの時の、敵対して命のやり取りをしていた頃まで遡る。
「……ひ、久しぶりだな。オレの事、覚えてくれていたんだなっ」
我ながら、当たり障りの無い言葉を選んだつもりだったが――とは言え、オレと彼女との今の関連性はほぼ絶無に等しいし、どう会話したものか。
「……忘れられないよ。だって、貴方は――」
……? あれ? なんか予想していた反応と違うような?
この奇妙な空気に首を傾げつつ、デッキを奪われ、盗んだ犯人を探している趣旨を説明し、協力を取り付けようとしたら――。
「――っ、私に出来る事なら、何でも協力する……!」
と、非常に頼もしい言葉だが、何故か背筋から冷や汗が流れるような台詞を切実な感じで言ってくださる。
「ん? 今何でもって言ったよね?」とお決まりの台詞を言い返したいが、年頃の娘が何でもなんて言うんじゃありません! 主にオレの心臓にダイレクトダメージが……!
「――直也く~ん、ちょっと」
物凄い力で即座に後ろの襟元を捕まれ、ぐいっと柚葉が物凄く怖い笑顔で顔で問い詰めにくる……!? いやいやいや、待て冤罪だオレは何も知らねぇぞ!?
「――どーいう事? 被告には説明責任があるんだけど?」
「容疑者ですらねぇ!? 待て待て、オレだってちんぷんかんぷんだぞ!? ……これは推測に過ぎないが、『遊戯王』次元のオレは、オレと同じ道筋を辿ったと思っていたが、少しだけ違う結果に至ってるのかもしれねぇぞ?」
小声で全力弁解する。最初はオレが『魔都』で体験したあらゆる『異変』を『決闘』で解決しただけだと思っていたが、なーんか違和感が拭えないんだよなぁ。
「……む、確かに。……全ての物事が『決闘』で決着がつく以上、この世界に神秘秘匿という概念すら無い――?」
疑惑の念をむけていた柚葉が自身の思考に暮れて、何とか窮地を抜け出したと安堵する。
「ああ、何か解ったら連絡くれ。と、連絡先は――」
あ、『デュエルディスク』にそういう機能も付属してるんだと感心しつつお互いの電話番号、メールアドレスを交換し――うん、どうしてそんなに嬉しそうに微笑んでいるのかな、フェイトさん。
……うん、オレの『決闘者』としての勘が、今の彼女と接するのは非常に危険だと告げている。即座に別れてオレの本来のデッキの行方もといこの『異変』の黒幕を探しに行くとしよう……!
「よし、それじゃ何か解ったら連絡してくれ。それじゃ――」
「――あっ、待って! 直也、さん……!」
うっ、オレとしては呼び止められたくなかったのだが、無視して立ち去る事も出来ない。
「な、何かな!?」
……動揺が口に出てしまう。い、一体何でしょうか……?
「こんな時に、不謹慎だけど――私と、『決闘』してください!」
どうしてその結論に至ったのかは解らないが、蟹みたいな髪型の人に「――おい『決闘』しろよ」と脳内で言われたような気がする……!?
――この時、豊海柚葉は一秒でも早く『遊戯王』のルールを把握し、自らのデッキを動かせるようにしなければならないと、『シスの暗黒卿』としての直感とは別の『女の直感』で理屈抜きに確信したのだった。
『――デュエル!』
という訳で『決闘』である。何も考えずに『決闘』である。『決闘』こそ『遊戯王』において最高のコミュニケーションだから仕方ないよね!
「――オレの先行!」
さて、今回のオレの初期手札は――『手札抹殺』《ワイトプリンス》《ゴブリンゾンビ》《馬頭鬼》《ワイトメア》……うーむ、悪くないが、チューナーがいない。いないせいでシンクロ召喚まで行けない。
此処は迷わず――。
「魔法カード『手札抹殺』を発動! お互いの手札を全て捨て、それぞれ自分のデッキから捨てた枚数分のカードをドローする! オレは4枚捨てて4枚ドローする!」
「わ、私は5枚捨てて5枚ドロー……!」
秋瀬直也
LP8000
手札5→4
無し
魔法・罠カード
無し
さて、相手の墓地に落ちたカードは重要な情報源だとアリアから学んだからには逐一確認せねば。
フェイトの墓地に落ちた5枚はっと――《幽鬼うさぎ》《エフェクト・ヴェーラー》《バトルフェーダー》《速攻のかかし》『神の宣告』? 手札誘発カードばかりで事故っていたのか、つーか、これじゃどんなデッキかまるで解らねぇ!?
ま、まぁ、楽観的に考えればあれだけ手札誘発カードが墓地に落ちたんだ。此方の展開を邪魔される可能性は少なくなっただろう。
――そして新たに引いた4枚のカードを見て、オレは「あれ、これヤバいほど動けね?」と驚愕する。
「手札から永続魔法『生還の宝札』を発動! 自分の墓地に存在するモンスターが特殊召喚に成功した時、自分のデッキから1枚ドローする事が出来る!」
秋瀬直也
LP8000
手札4→3
無し
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
このデッキで唯一アドを爆発的に稼げる禁止カードである。墓地にはさっきの『手札抹殺』の効果で《馬頭鬼》が落ちているので――。
「墓地の《馬頭鬼》を除外して効果発動! 自分の墓地のアンデット族モンスター1体を特殊召喚する――蘇れ《ゴブリンゾンビ》! そして墓地からモンスターを特殊召喚した事で『生還の宝札』の効果発動、1枚ドローする!」
秋瀬直也
LP8000
手札3→4
《ゴブリンゾンビ》星4/闇属性/アンデット族/攻1100/守1050
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
地面を食い破って現れるのは鋭利な片手剣を握った《ゴブリンゾンビ》――って、質量のあるソリッドビジョンだから路上本当に壊れてね? ま、まぁ『決闘』での損傷だから特に問題無いだろう。
「速攻魔法『緊急テレポート』発動! 手札・デッキからレベル3以下のサイキック族モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターンのエンドフェイズに除外される。――オレはデッキからレベル2のチューナーモンスター《サイ・ガール》を特殊召喚する!」
秋瀬直也
LP8000
手札4→3
《ゴブリンゾンビ》星4/闇属性/アンデット族/攻1100/守1050
《サイ・ガール》星2/地属性/サイキック族/攻500/守300
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
このアンデット族デッキには珍しくサイキック族の、しかも可愛らしい少女のモンスターが召喚される。
キュピ☆と言わんばかりのポーズを取っているが、お前の出番のこの一瞬だけだ。
「――レベル4の《ゴブリンゾンビ》にレベル2の《サイ・ガール》をチューニング! シンクロ召喚! レベル6《氷結界の龍 ブリューナク》!」
ようやく、前回の『決闘』では一度も出来なかったシンクロ召喚を成功させる。一応、1ターン目という事で警戒して守備表示にしておく。
シンクロ召喚した氷のドラゴンっぽい海竜族モンスターに対して満足気に笑う。
いや、まだまだこれからだ! このシンクロ時代の代名詞にして大戦犯の禁止カードを出したからにはもう止まらない!
「フィールドから墓地に落ちた《ゴブリンゾンビ》の効果発動、このカードがフィールドから墓地に送られた場合、デッキから守備力1200以下のアンデット族モンスター1体を手札に加える。オレは守備力800のアンデット族モンスター《馬頭鬼》を手札に加える!」
秋瀬直也
LP8000
手札3→4
《氷結界の龍 ブリューナク》星6/水属性/海竜族/攻2300/守1400
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
「手札から装備魔法『早すぎた埋葬』を発動! ライフを800支払い、自分の墓地に存在するモンスター1体を選択して表側攻撃表示で特殊召喚してこのカードを装備する。このカードが破壊された時、装備モンスターを破壊する。再び《ゴブリンゾンビ》を特殊召喚し、『生還の宝札』の効果で1枚ドローする」
秋瀬直也
LP8000→7200
手札4→3→4
《氷結界の龍 ブリューナク》星6/水属性/海竜族/攻2300/守1400
《ゴブリンゾンビ》星4/闇属性/アンデット族/攻1100/守1050
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
装備魔法『早すぎた埋葬』
ふ、ふふ、ふふふ……!
遂に《氷結界の龍 ブリューナク》が場にいる状態で装備魔法『早すぎた埋葬』と永続魔法『生還の宝札』が出揃ってしまった。
――全国1億人の『決闘者』の皆さん、お待たせしました。『アンデシンクロ』復活の時間だアアアアアァァァ! 死 ぬ が よ い !
……まぁ最狂のシンクロモンスター《ダーク・ダイブ・ボンバー》がエラったされてお亡くなりになっているから先行1ターンキルは出来ないが。
「《氷結界の龍 ブリューナク》の効果発動、手札を任意の枚数墓地に捨て、捨てた数だけフィールド上のカードを選択して持ち主の手札に戻す。オレは手札の《馬頭鬼》1枚を捨てて『早すぎた埋葬』を手札に戻す」
秋瀬直也
LP7200
手札4→3→4
《氷結界の龍 ブリューナク》星6/水属性/海竜族/攻2300/守1400
《ゴブリンゾンビ》星4/闇属性/アンデット族/攻1100/守1050
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
「あ、あれ? 『早すぎた埋葬』を手札に戻したのに、装備していたモンスターはそのまま……?」
「HAHAHA、何を言ってるんだ、柚葉。『早すぎた埋葬』が破壊された時、装備モンスターを破壊するだけじゃないか。このカードがフィールドから離れた場合という一文だったら装備モンスターは破壊されるけどねぇ!」
お解り頂けただろうか? 装備魔法『早すぎた埋葬』はこのカードが破壊された時に装備モンスターを破壊するが、手札に戻すのならば『早すぎた埋葬』で復活させたモンスターに影響は一切無いのだ……!
「ね、ねぇ、直也君。気のせいかしら? 《氷結界の龍 ブリューナク》の効果ってさ――1ターンに1度っていう一文が無い気がするんだけど?」
「無いよ。だから手札というコストがある限り何度でも発動出来るよ!」
「何そのぶっ壊れ!? ……ああ、それじゃ見落としていたけど『早すぎた埋葬』の方に1ターンに1度しか発動出来ないという記述が――」
「昔のカードにそんなものは書いてない。だから禁止カードなんだよ」
――つまり、ライフが続く限り『早すぎた埋葬』で墓地のモンスターを蘇生出来て、蘇生する度に『生還の宝札』の効果で1枚ドロー出来て、《氷結界の龍 ブリューナク》の効果で手札のカードを墓地に送るついでに『早すぎた埋葬』を手札に戻して再利用出来るのだ……!
「手札からレベル3のチューナーモンスター《ユニゾンビ》を通常召喚し、レベル4の《ゴブリンゾンビ》とチューニング! シンクロ召喚! レベル7《PSYフレームロード・Ζ》! 《ゴブリンゾンビ》が墓地に送られた事によりデッキから守備力0のアンデット族モンスター《ワイトプリンス》を手札に加える」
秋瀬直也
LP7200
手札4→3→4
《氷結界の龍 ブリューナク》星6/水属性/海竜族/攻2300/守1400
《PSYフレームロード・Ζ》星7/光属性/サイキック族/攻2500/守1800
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
これもまた守備表示でシンクロ召喚しておく。ライフがまだまだ減るから、警戒しておくに越した事は無い。
「再び装備魔法『早すぎた埋葬』発動、ライフ800支払って墓地の《ゴブリンゾンビ》を蘇生、『生還の宝札』の効果で1枚ドロー。《氷結界の龍 ブリューナク》の効果で手札の《ワイトプリンス》1枚捨てて『早すぎた埋葬』を手札に戻し、墓地に送られた《ワイトプリンス》の効果でデッキから《ワイト》《ワイト夫人》を1枚ずつ墓地に送る」
秋瀬直也
LP7200→6400
手札4→3→4→3→4
《氷結界の龍 ブリューナク》星6/水属性/海竜族/攻2300/守1400
《PSYフレームロード・Ζ》星7/光属性/サイキック族/攻2500/守1800
《ゴブリンゾンビ》星4/闇属性/アンデット族/攻1100/守1050
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
ハハハ! なんだ、このデッキでもやれるじゃないか!
どんなデッキでも回る時は回る、解ったぜ『魔術師』! 言葉でなく心が、このデッキの真価をッ!
「更に『早すぎた埋葬』発動、ライフ800支払い、《ユニゾンビ》を蘇生、『生還の宝札』の効果で1枚ドロー、《氷結界の龍 ブリューナク》の効果発動、手札の《グローアップ・バルブ》を墓地に捨てて『早すぎた埋葬』を手札に戻す」
秋瀬直也
LP6400→5600
手札4→3→4→3→4
《氷結界の龍 ブリューナク》星6/水属性/海竜族/攻2300/守1400
《PSYフレームロード・Ζ》星7/光属性/サイキック族/攻2500/守1800
《ゴブリンゾンビ》星4/闇属性/アンデット族/攻1100/守1050
《ユニゾンビ》星3/闇属性/アンデット族/攻1300/守0
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
「《ユニゾンビ》の効果発動! 《ユニゾンビ》の効果は1ターンに1度、デッキからアンデット族モンスター1体を墓地に送り、対象のモンスターのレベルを1つ上げる。この効果の発動後、ターン終了時までアンデット族以外の自分のモンスターは攻撃出来ないが、1ターン目だから関係無いな――オレはデッキから《ワイトプリンス》を墓地に捨て、《ユニゾンビ》のレベルを1つあげてレベル4にする。墓地に落ちた《ワイトプリンス》の効果発動、《ワイト》《ワイト夫人》を墓地に送る」
せっせと墓地に《ワイト》達を送りながら大量展開していく。『遊戯王』って楽しいね!
「レベル4の《ゴブリンゾンビ》にレベル4となった《ユニゾンビ》をチューニング! シンクロ召喚! 《PSYフレームロード・Ω》! 墓地に落ちた《ゴブリンゾンビ》の効果で守備力200のアンデット族モンスター《ワイトメア》をデッキから手札に加える」
秋瀬直也
LP5600
手札4→5
《氷結界の龍 ブリューナク》星6/水属性/海竜族/攻2300/守1400
《PSYフレームロード・Ζ》星7/光属性/サイキック族/攻2500/守1800
《PSYフレームロード・Ω》星8/光属性/サイキック族/攻2800/守2200
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
何か緑の稲妻帯びたサイキック族(光属性)をまた出していく。ちなみにこれも守備表示である。このターンに展開するモンスター全部守備表示だね。
この《PSYフレーム》、アリアも使ってたし、書いている事もおかしい事しか書いてないから多分第九期のカードなんだろうか?
ライフはまだ潤沢にあるし(回復する手段があるとは言ってない)、まだまだ行くぞォー!
「『早すぎた埋葬』発動、ライフ800支払って《ゴブリンゾンビ》を特殊召喚、『生還の宝札』の効果で1枚ドロー。《氷結界の龍 ブリューナク》の効果で手札の《ワイトメア》捨てて『早すぎた埋葬』を手札に。また『早すぎた埋葬』発動、800支払って《ユニゾンビ》を蘇生して1枚ドロー」
秋瀬直也
LP5600→4800→4000
手札5→4→5→4→5→4→5
《氷結界の龍 ブリューナク》星6/水属性/海竜族/攻2300/守1400
《PSYフレームロード・Ζ》星7/光属性/サイキック族/攻2500/守1800
《PSYフレームロード・Ω》星8/光属性/サイキック族/攻2800/守2200
《ゴブリンゾンビ》星4/闇属性/アンデット族/攻1100/守1050
《ユニゾンビ》星3/闇属性/アンデット族/攻1300/守0
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
装備魔法『早すぎた埋葬』
「《ユニゾンビ》のもう一つの効果発動、手札を1枚捨て、対象のモンスターのレベルを1つ上げる。手札の《ゾンビマスター》を墓地に捨てて《ユニゾンビ》のレベルを1つあげてレベル4にする。《氷結界の龍 ブリューナク》の効果で手札1枚捨てて『早すぎた埋葬』を手札に戻す」
これで合計レベルがまた8レベル!
「レベル4の《ゴブリンゾンビ》に闇属性チューナーモンスターのレベル4になった《ユニゾンビ》をチューニング! シンクロ召喚! レベル8《魔王龍 ベエルゼ》! 墓地に送られた《ゴブリンゾンビ》の効果でデッキから守備力0のアンデット族モンスター《ワイトキング》を手札に加える」
秋瀬直也
LP4000
手札5→4→3→4→5
《氷結界の龍 ブリューナク》星6/水属性/海竜族/攻2300/守1400
《PSYフレームロード・Ζ》星7/光属性/サイキック族/攻2500/守1800
《PSYフレームロード・Ω》星8/光属性/サイキック族/攻2800/守2200
《魔王龍 ベエルゼ》星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守3000
魔法・罠カード
永続魔法『生還の宝札』
シンクロ召喚されるはあの《ブルーアイズ》と同じ攻撃力3000のモンスター、更にコイツには戦闘及びカードの効果では破壊されない耐性がある上に、このカードの戦闘及び相手のカードの効果によって自分がダメージを受けた時、このカードの攻撃力はそのダメージの数字分アップする効果を持っている。
コイツも守備表示で置いているので、まぁ後攻1ターンキルされる事はまず無いだろう。
「オレはこれでターンエンド」
本日の禁止カード
『生還の宝札』
永続魔法(禁止カード)
自分の墓地に存在するモンスターが特殊召喚に成功した時、
自分のデッキからカードを1枚ドローする事ができる。
説明するまでもないパワーカード。
現在の環境では墓地のモンスターを特殊召喚する事など茶飯前なので未曾有の手札アドを稼げる。
『魔術師』から貸されたデッキにおいて唯一の手札増強カードだが、決して主人公が使っていいカードじゃない。
《氷結界の龍 ブリューナク》
シンクロ・効果モンスター(禁止カード)
星6/水属性/海竜族/攻2300/守1400
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
手札を任意の枚数墓地へ捨て、
捨てた数だけフィールド上のカードを選択して発動できる。
選択したカードを持ち主の手札に戻す。
主人公が決して使って良いカードではない、その2。
狂乱の第九期のカードと比べても遥かに凌駕する狂気のパワーカード。
KONAMIが1ターンに1度という一文の大切さを学んだ一枚である。
効果は見ての通り、手札の枚数分だけバウンス効果を使える。しかも回数無制限。シンクロがぶっ壊れていた時代の象徴であり、シンクロ素材の縛りすらない。何だこれ。
『早すぎた埋葬』
装備魔法(禁止カード)
800ライフポイントを払い、
自分の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターを表側攻撃表示で特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードが破壊された時、装備モンスターを破壊する。
決して主人公が使って良いカードじゃない、その3。
無条件で墓地のモンスターを敵味方構わず特殊召喚する『死者蘇生』が制限カード(デッキに1枚しか入れれない)で、何故色々と縛りがある『早すぎた埋葬』が禁止カードなのか、作中で察せる通りである。
つーか、今回、主人公デッキに入っている畜生禁止カードしか無いんだけd