『無双稲妻突き』して二刀流格闘で殴って『魔法剣ドレイン(割合ダメージ)or魔法剣ドンアク』して『クライムハザード(相手の最大HP-相手の現在HP)』して二刀流騎士剣で殴るだけなので、省略です。
――激闘の末、全ての元凶たる『聖天使アルテマ』を討ち果たし、それでもなお力求める『ルカヴィ』の魔力が大暴走し、その余波は飛空艇を飲み込み――。
「――『聖石』よ、今こそ!」
『聖石』は邪悪なる者の声に答えて『ルカヴィ』を現世に招く事もあれば、正しき心の者の声に応じて奇跡を起こす事も可能な力の結晶。
ラムザの強き叫びを聞き届けると同時に――私が居なくとも、『皆』は生還出来たんだと、この最終局面において瞬間的に悟ってしまう。
今まで独り善がりが過ぎて馬鹿みたいだと自嘲し、同時に深く安堵する。良かった、と。この物語の終わりが、何も残らない虚しい悲劇でなくて――。
――張り詰めていた緊張の糸が途切れてしまい……逸早く崩れる足場の崩落に気付けず、1人、誰にも気付かれずに落下してしまう。
(――あっ……)
悲鳴を上げる事も出来なかった。私はこういう不測の事態に滅法弱く、驚愕で硬直して思考停止し、咄嗟に唱えるべき『魔法』も思いつかなかった。
『聖石』による奇跡すら及ばぬ『不運』には、困ったものだと諦めて――それならば、最期の一瞬だけ自由が許されるなら、せめて『貴方』の姿を目に焼き付けて逝こう。
「――シャルッ!」
私の死の運命が『聖石』の奇跡を超えた領域の『一回目由来の死因(確定事項)』ならば、それを覆すのは人の手による『必然』だった。
『貴方』は私が何処に迷っていても真っ先に見つけ出してくれて――いつも、その手を差し伸べてくれる。
――咄嗟に手を伸ばす。『今度』は、『3回目(今度)』こそは、ちゃんと、届いた――。
「――正直言うと、その後の事なんて考えた事、一度も無かった。あそこで終わるのだけは、最初から解っていたから――」
「……終わらない。終わらせないさ。僕達の物語は、まだ始まってすらいないのだから――」
後ろから感じられる『貴方』の暖かさに、全力で身を委ねる。
痛いぐらい強く抱き締められてるけど、今はそれが生きている実感を与えてくれて、心地良い――。
「――シャル。勝手に、居なくなるな。何も言わずに消えられたら、とても辛い……」
「……うん」
『貴方』の隣だけが、この世界における私の、本当の『異端者』である私の、唯一の居場所だよ――。
「――シャル。もう隠し事は無しだ。何だって、打ち明けて欲しい。それとも、頼りないか……?」
「……ううん」
今まで話せなかった事、沢山ある。全部、全部、聞いて貰う。夜が明けても、寝かせてあげない――。
「――シャル。無意味なんかに、絶対させない。僕達はこれから、大空を飛ぶ鳥のように自由に生きるんだ……!」
「……っ、うん……!」
それが、かつての私が問うた事に対する、新しい『解答』であると即座に気づいて、泣きそうになりながら頷く。何度も何度も――。
「――シャル。これからも、僕と、一緒に居てくれるか……?」
「……うん。うん……!」
「……これは、ちょっと、反則、だよ……!」
ファイナルファンタジータクティクス - イヴァリース クロニクルズの結末を見届けたシャルロットは、ぽろぽろと泣き崩れる。
世界を幾つも超えた『告白』は、確かに、今のシャルロットに届いた――。
「……また、ラムザに、泣かされたぁ……!」
号泣するシャルロットを――同じ女を愛した男としては複雑な心境になりながらも、ブラッドは無言で優しく慰めるのだった。