転生者の魔都『海鳴市』   作:咲夜泪

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幕間の物語
--/神咲悠陽 とは


 

 概要

 神咲家八代目継承者。冬木の『第二次聖杯戦争(『Fate/Second deal』)』において『セイバーのマスター(主人公陣営)』として参戦し、穢れ無き『聖杯』を手に入れた唯一の勝者にして『万能の願望器』を生涯死蔵した『初代・魔術師殺し』である。

 直接的な登場こそ数少ないが、各作品において蒼崎橙子並に語られており、彼(多くの場合は故人)への罵詈雑言がキャラ立てになるほど豊富である。

 

 略歴

 数多の魔術分野に手を伸ばし、それ故に器用貧乏に陥って大成せず、血筋の袋小路に陥っていた神咲家に突如産まれた異端の鬼才。

 その生まれ持った万能の魔術的素養を『殺人』のみに特化させ、『第二次聖杯戦争』において全陣営を単独撃破して『聖杯』を掴み取るという他に類を見ない偉業を達成させた。

 『第二次聖杯戦争』終戦後は日本中を放浪し、死蔵した『聖杯』の奪取を目論んだ全ての簒奪者(魔術師や代行者、おまけに死徒)を1人残らず返り討ちにし、最期は次代の後継者に何も託さず、『聖杯』と共に焼身自殺して激動の人生に幕を閉ざした。

 『聖杯』を手にして、根源到達の手段を確保しておきながら、挑む事無く死蔵した――数多の魔術師にとって世紀の冒涜的行為、理解不能の経緯は、彼を主役とした劇場版『Fate/Second deal』にて仔細に語られる事となる。

 『Fate/Second deal』にて『運命』と出遭わなければ、確実に根源に到達していたであろう存在。到達した事で自己存在が消失するかどうかは別問題であるが――。

 

 人物

 死後100年以上経っても、作中のあらゆる魔術師から『魔術師失格』の象徴として口汚く罵られる程度には悪名が轟いている。

 冬木での第五次聖杯戦争を舞台とした『Fate/stay night』でも複数人から記述があり――Heaven's Feel編のラストでさらっと、その血脈が御三家の一つである遠坂家に受け継がれている事が発覚する。

 

 日本人離れした赤髪に、常に両眼を瞑っている、喪服じみた和服の青年。

 開眼した際の魔眼は赤味が濃い虹色であり、大抵の場合は視覚に入っただけで運命レベルで即死(焼死)なのに一目惚れしかしない困った人。

 第二次聖杯戦争後は、共に終わり無き逃走生活を送る実の娘の神咲神那に後ろ髪を結われ、一本の三つ編みおさげに纏められている。この髪型は完全に娘由来なので、それがない世界線は――。

 

 血も涙も無い、悪逆非道にして完全無欠の『魔術師殺し』として最大限に畏怖されたが、『Fate/Second deal』において、マスターとその契約したサーヴァントに稀に起こる記憶の交流にて、極めて色濃い『起源覚醒者』である事が発覚し――自身の『前世』の一部始終を詳細に覚えている事が判明する。

 根源への到達が『目的』でなく、あくまでも『手段』であるのはそれが理由であり、自分の中での鬼畜外道にして邪智暴虐な『魔術師』像を演じているに過ぎない。

 その動機は『前世』での最大の悔いを間接的に贖罪する事であり、例え叶えたとしても永遠に救われない望み故に、『セイバー(ジャンヌ・ダルク)』は彼の下に召喚されたのだった。

 

 能力

 その起源は『焼却』と『歪曲』、魔術属性は『火』と『架空元素・虚数』の二重属性であり、後の末裔(遠坂凛と間桐桜)に受け継がれている。

 作中で唯一、あのシエル(旧設定)に匹敵するほどの魔力貯蔵量、同時代(幕末)の剣客達と斬り合える程度の身体能力と卓越した剣術の技量を持ち合わせており、宝石級の魔眼『バロール』――存在の寿命を視覚出来る遠野志貴や両儀式とは異なり、外界に存在の寿命を叩きつける事に特化した変異版『直死の魔眼』を有している。

 ニ代目『魔術師殺し』である衛宮切嗣と比べて悪辣さ・非道さが少なく感じるのは、一般的な魔術師相手なら基礎性能の暴力で正面から圧殺出来るからであり、聖杯戦争での基本方針がサーヴァントにサーヴァントを宛てがっている間に敵マスターを自らの手で抹殺する事が事実上の必勝手となる。

 『Fate/Second deal』本編中でも2回達成しているが、条件が複数重なれば――魔力消費を度外視した短期戦における殺害能力は、人間の身でありながらサーヴァントにも届き得る。

 

 Fate/Grand Orderにおける神咲悠陽

 

 アトラス院の錬金術師と同じように、この世界線における当人として、第一部の最序盤から登場する。

 小さな『英雄王』を自らのサーヴァントとして同行させる、封印指定を受けた『冠位』の魔術師――二十代前半の若々しい姿で。

 本来ならば、人間としてとっくに天寿を全うしている年齢であるが――?

 あと、Fate/Grand Orderの第一部終盤にて、とある人物との血縁関係が微かに仄めかされる。

 

 ――Fate/Grand Orderにおける神咲悠陽は、自らの『運命』に出遭えず、同時に機会にも恵まれなかった世界線である。

 

 

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