けどこれで良いのかな?
私、不十分のノリと勢いで書いたものが少ないですが、大変貴重なご感想や評価されたことに心から感謝します。
では、今回もお目汚しかと思いますが、どうぞご覧いただき下さいませ。
あるところに、2人の少年がいた。
少年達はFCへどんどんのめり込み、力をつけた。
2人のうち1人は飛翔姫の懐刀、ジュニアチャンプ、などと呼ばれる。
もう1人はその見た目から、黒ずくめ、鴉と呼ばれるようになった。
現在地、高藤学園分校FC部練習場……なぜ?なぜ俺はここにいるんだろう?
遡る事2時間前…。生徒指導室を後にした俺は、佐藤との試合をバックレる前提で教室に戻り荷物をまとめ帰ろうとした時、ある人物に出会ったのだ。
「やあ、比企谷くん。これから帰りかい?」
そう話しかけて来たイケメン。1年上、高藤学園3年の真藤一成。現在、ここ四島列島のFCで頂点に立つ高藤学園FC部部長である。
この人だけは色んな意味で近づいちゃ駄目だと俺のセンサー(頭のアホ毛)が逆立つ勢いで反応する。 実際にどこかの物語の語り手じゃないから動かないけど…。
「はい、妹待たせてるんで…じゃあまた。」
そういい、俺は早々に距離を開け退散しようとしたら…
「ああ、小町くんならさっき佐藤くんと部室へ行ったよ?」
あ?今なんつった?
「今日、比企谷くんと佐藤くんが試合をするって話を小町くんから聞いたけど、違ったのかな?」
「いや、一方的にあいつがそう言ってるだけで…てかなんで小町が知ってんだよ?つか先輩、いつから小町と知り合ってんすか?」
「以前、中等部と合同練習をした時にちょっとね。彼女、やっぱり良いセンス持ってるじゃないか?」
俺の妹、小町はFCを初めて早3年。中等部の部長と言うわけではないが兄の俺から見ても、贔屓目を抜きにして間違いなく中等部エースとも言える実力を持っている。ただ、波が激しいので大会はベスト4あたりが平均ってとこだが…。
「はぁ、そうですか。最強にそこまで言われるんならあいつも喜びますよ。」
「いや、僕なんかよりも君から言ってあげた方が良いんじゃないかな?鴉くん?」
「か、からす?にゃんのことでしゅか?」
「なにって、君のジュニア時代の通り名じゃないか?あれ?鴉くん、目がさっきより濁って来てるけど大丈夫かい?」
「ひ、人、違いじゃないですか?」
「しかし、僕たちの憧れのうちの1人である『鴉の王』がまさかこの高藤にいたなんてね。以前、佐藤くんとの試合を見た時は流石に驚いたよ。」
やめてっ!その名前で呼ばないで!自分から名乗った訳じゃないし!それに王って言っても優勝経験ないですから!本当恥ずかしいっ!お願い、お願いだから土下座でも何でもしますから、その名前だけは呼ばないでぇぇぇぇぇ!!
「さてと、ではそろそろ行こうか?僕も君と1度FCをしたいって思っていたしね。」
「いや、しませんから…俺は帰りますから。」
早々に撤退を再開し始めたのだが、通話機能付き目覚まし時計(スマホ)が震えた。
真藤先輩は笑顔でどうぞ、と言った顔してる。クソ、イケメンは何しても映えるから嫌いだ。
未だ震える通話機能付き…長い、スマホを見るとラブリーエンジェル小町からの電話だった。何故、電話に出てしまったのかその時の自分に問いただしたい。A、相手が小町だからに決まってんだろ!
「どしたー小町?」
『お兄ちゃん今どこにいるの?早く来てよ佐藤院さん待ってるよぉ〜』
「ねぇ小町ちゃん?何で佐藤と一緒にいるの?バカなの?」
『…良いから早く来てね!出ないと今日ウチに入れてあげないから!』
「何でだよ…いや、お兄ちゃんこれからお腹痛くなるらしいからちょっと無理だわ。」
『……鴉。』
「ようし、お兄ちゃん小町のために頑張っちゃうぞぉ」
『ゴミぃちゃん…んじゃ早く来てね〜小町も今日練習に来てるんだから久々にお兄ちゃんと一緒に空飛びたいなぁ。あ、今の小町的にポイント高い〜』
何時も通りおー高い高いって言うつもりだったのに、電話切られた…。あ、つかFC用のグラシュ無いけど。
「じゃあ行こうか、比企谷くん。」
「あんた、まだいたんすか…。」
電話中、先に行ったと思ってたのに真藤先輩はまだそこにいた…。
で、現在に戻って来たわけだが…。何このギャラリー?あ、きっと部員の方々ですよね?でもフライングスーツ着てないのはなんで?
佐藤が着てるのはわかるけど、真藤さんも準備万端にしてんの?あ、きっとあれだ。部活だからか。そうだよね?決して試合相手が真藤さんなわけない。
「比企谷八幡!やっと来たかと思えば何ですかその顔は?目がいつも以上腐っ…濁ってますわよ?」
「おい、今腐ってるって言おうとしただろ?つかそれより何だよこれ?何かのイベント?」
「さあ?知りませんことよ。差し詰め、わたくしの優雅で可憐な勝利を見に来たのではなくって?」
そう言い切った佐藤は、口元に手を持って来てオホホって笑ってる。つか今日日こんな笑い方するやついるのかよ…いたわ、佐藤はこういう奴だったわ。
「ゴミぃちゃんやっと来たの?はいコレ、お兄ちゃんの競技用グラシュ。」
「小町ちゃん?何で俺のグラシュ持ってるの?しかも小町までフライングスーツ着ちゃってるの?」
佐藤の横からひょこっと現れた小町は水色を基調としたフライングスーツを着ていたのだ。
……なんか、佐藤と隣同士で立つとウチの妹は可哀想なくらい、何処がとはあえて言わないが凹凸が少ない気がする。だ、大丈夫だ小町。お兄ちゃんは小さくても小町が1番だからな!
「ゴミぃちゃん気持ち悪い顔しないでよ…あ、いつもか。」
「おい。」
「比企谷さん?そろそろ準備の方を。」
佐藤が小町にそう声をかけ、一歩前に踏み出す。
「では比企谷八幡。わたくしとの試合を始めますわよ?」
「え?本当にやるの?」
「あなた!何の為にここまで来たのですか!」
「小町に呼ばれたからだが?」
「その前にわたくしが呼び出ししたじゃありませんか!」
怒り出した佐藤にやれやれと言った態度で、なんとかこの状況を回避しようと思ったが、そう上手くいかないのが世の常なんだろう…。
「はぁー本当、ゴミぃちゃん。あのね?小町、お兄ちゃんがFCやってるとこ見たいなぁ〜ねぇ小町の為に佐藤院さんと試合して?」
「よし、佐藤今すぐやるぞ!早く準備しろ!」
「準備ならとっくに出来ています。それと佐藤院ですわ!あなたこそアップしたりしなくて良いのですか?」
確かにスーツは着てないしグラシュも履き替えてない。つかグラシュあるけどスーツは無いからなぁ……。体操着…は今日持ってないし…このままでいいか。
「アップはいい。スーツは無いんでこのまま行かせてもらうわ。」
「そうですか。部長?申し訳ありませんが審判をお願いしてもよろしいですか?」
「僕で良いなら引き受けるよ、佐藤くん。」
そう言えばこの人いたよな…と思い俺は小町が持ってきた競技用グラシュへと履き替える。しかし、久々に履くな…。
「部長、ありがとうございます。それと部長?佐藤院ですわ。」
「では比企谷くんが準備でき次第始めよう。佐藤くんは先に上で待ってるといい。」
「わかりましたわ。それと佐藤院です。比企谷八幡。ではお先に…我が翼に、蒼の祝福を!」
ええー!何その掛け声かっこい…じゃなくて、こいつ実は厨二?でもまあ、俺も人の事言えないよな…。
さて、グラシュも履き替えた事だし小町の為に行ってくるか。
「翔けろ、ヨハンナ。」
俺のグラシュ、ヨハンナは銀色、シルバーが主体で青いラインの入ったグラシュである。親からFCを始めた際に無理を言って実験段階のこのグラシュを実地試験という名目で貰ったものだ。因みにヨハンナとは9世紀半ばあたりの女教皇で、ヨーロッパでは女性の名でよく使われているってのを後から知ったのは敢えて置いておこう。
「待たせたな。」
「いえ、それほどでもありません。それより、あなたのグラシュ…この度初めて見ましたが、どちらのモデルですの?」
「これか?これはウチの両親が勤めてる会社の実験機だ。まあ、だいぶ古いタイプだからか現行モデルが無い。知らんのも無理ないわな。」
ウチの両親はイギリスにあるグラシュ製造会社の日本支部にいたのだが、今は本社へ出張している。始めた当初から今までに何回かサイズ変更のため色々とイジって貰ったので、履き心地はまずまずだ。
「そうでしたか。あなた、確かわたくしと同じオールラウンダーでしたわね?」
FCにはプレイスタイルが3つある。1つはスピーダー。もう1つがファイター。そして佐藤が言ったオールラウンダーである。
「ああ、前んときそうだったな。」
「?それはどう言う「2人ともそろそろいいかい?」…はい、わたくしはよろしいですわ。」
「うっす。」
真藤さんが俺と佐藤の返答に頷き返す。そして…
「セット。」
さて、とりあえずヨハンナを履くのは久々だからか先ずは慣らすか。
開始の合図が鳴り、佐藤との試合を始めたのである。
中途半端で申し訳ありません。
これが私の実力です。
文才だったの3ぐらいしかありません。
次回作では、あおかなを知らない方に分かるようにFCの説明を入れつつ佐藤院さん戦を終わらせられるようにします。