蒼の彼方での青春ラブコメはまちがっている。   作:不十分

5 / 5
前回投稿から1か月以上あき申し訳ございません…

色々ありましてまた、忘れておりました。




ぼっちも飛びます。5

あの佐藤との試合から、早6日。

 

あれから何故だか毎日FCの練習に参加している。

 

何故だ?働いたら負けな俺がなぜ?Why?いや、理由はちゃんとあるんだけど…。

 

 

 

 

 

 

 

 

それには佐藤との試合の翌々日までに戻る事になる。

 

その日もいつも通りに起き、いつもの様にのんびりと俺は通学路を飛んでいた。

 

「今日もいい蒼さだなぁー。」

 

なんて言いながらゆっくりと学校へ向かってたんだ。

 

「ど……だ……ぃ」

 

は?なんか聞こえた?いや、気のせいだろ。

 

「ど…て……い」

 

どうてい?今童貞って言った?ど、どうていちゃうわ!!上から声が聞こえたと思い身体を仰向けにし、声の方へ振り向く。

 

「いや、んなわけあるかつかなんだ「ど、どいて下さ〜い!」んなっ⁈」

 

視界に広かったのは水色に近い白のパン…ぐはっ!

 

仰向けになった俺の腹に激痛が走り、そのまま声の主であるパンツと一緒に海へと真っ逆さま…になる前に誰かに助けられた。

 

「倉科さん大丈夫?と、それとそっちの人も…。」

「日向さん、私は大丈夫です。ご心配お掛けしました。」

「そっか、なら良かった。」

 

そんなやり取りを、俺は腹部を抑えながら聞いている。どうやら空から落ちてきたのパン…女の子が倉科というらしい。そして、助けてくれたやつは…日向、ね。

 

「あ、あの…すみません、私まだ空飛んだの二度目でして…」

 

ぺこぺこと謝る倉科。そんな彼女に

 

「いや、気にするな。んじゃ。」

 

そい言って立ち去ろうとする俺。パンツを見てしまった恥ずかしさと腹部の痛みに耐えつつにな。

 

「もしかして比企谷か?」

 

ちっ、気付いたか…。

 

「おう、久しぶりだな日向。」

「やっぱりか。あの時以来、だな。」

「ああ…。そうだな。」

 

こいつ、日向昌也。過去に何度もFCの決勝で競い、何度も俺を負かし、何度も優勝したジュニアチャンプ。現在久奈浜学院の2年。つまり同い年な訳だ。 ちなみにあの時っていうのは今は話さなくて良いだろう。

 

「あの、日向さんのお知り合いですか?」

 

倉科がそんなことを聞いてきたのですかさず

 

「違う。」

「そうだよ。」

「え?」

「へ?」

 

上から、俺、日向、俺、日向の順。

 

「ほぉ〜息がピッタリな程のお知り合いなんですね。」

「いや、違うから、こいつとは全くの他人だ。」

「そうなんですか?」

 

首を傾げて日向の方へ向く倉科。

 

「…そうだな。比企谷の言うとおりだ。俺たちはもう、全くの他人だ…。」

 

空気が変わる。そう、俺とこいつは最早何の関連、関係性がない。ただあるとしたら元FC選手。挫折した者同士と言うことだ。

 

「えっと…あの…あっ!その制服高藤学園ですよね?」

「え?あ、そうだけど…。」

 

そんな沈黙した空気を破ったのは倉科だった。

 

「あ、私倉科明日香っていいます!昨日、高藤学園の佐藤院さんとFCしたんですよぉ」

「は?佐藤と?」

「はいっ!」

 

あいつ、何やってんだよ…。

 

「そうか。んでなに佐藤に負けた腹いせでタイヴして来たの?」

「ち、違いますよぉ〜」

 

あわてふためく倉科。こいつさっきから、ころころと顔の表情が変わるなぁー。

 

「えっと、比企谷。倉科さんが勝ったんだよ。」

「は?」

 

聞き間違いか?佐藤がまけた?

 

「はい、って言っても1ポイント取れただけですけど…えへへ」

「1対0ってことか?」

 

まさか、佐藤が0ポイントかよ…あいつ割りかし強う方だよな?

 

「いえ、1対9ですよ?」

「……は?」

「あのな、比企谷それには事情があってだな…」

 

日向の説明によると、佐藤と久奈浜のFC部(あったんだ)の部長との試合の途中で倉科が参戦。初心者でましてや競技用のグラシュを履いてないとの事で、ブイをファーストとセカンドブイのみで倉科が佐藤から1ポイント取れたら勝ちと言う流れだったらしい。

 

「ちなみに、なんで佐藤のやつそっちの部長と試合する事になったんだ?」

「………だよ…」

「は?」

「いや、だから…「久奈浜学院の『院』をかけて佐藤院さんと試合しました!」らしいよ。」

 

は?久奈浜学院の院?佐藤ってやっぱりバカなの?バカだよね?

 

「なんて言うか…あいつダメな子なんでごめんなさい…」

 

ってなんで俺が謝ってんだ?

 

「あ、いや…その…変わった人もいるもんだな。」

「まあ、そうだな…。」

 

俺と日向の微妙な空気を更に微妙にした佐藤と倉科の試合。倉科は倉科であの時こうでああで、こんなだったとか言ってるがあえて流しておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、日向コーチ!時間が!」

「はっ!もうこんな時間⁈急ごう倉科さん!」

 

そう言い、彼らはその場を去る。

つか俺もそろそろ時間やばいんじゃないかな?うん、やばいね。しかし

 

「佐藤がなぁ〜」

 

なるべく急ぐようにして俺のその場から動き出す。でも、初心者の倉科がどうやってあいつに勝ったのかを聞かなかったな…。

 

佐藤に聞くか?いや、俺があいつに話しかけるとか無理だわ。つか話しかける以前にどーせあいつから絡んでくるしそん時にでも聞くか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、学校には遅刻ギリギリについだのだが、我が愛しの?担任からもっと早く来いと小言を言われたのは割愛しよう。

 

 

 

 

 




最近、なろうの方ばっか見ておりまして…
だって、なろう面白いんだもん。
アニメ化、書籍化した作品はもちろん、それ以外もめっちゃいい作品あって…

わかってもらえませんかね?本当なろう、面白いんだもん!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。