ラブライブ!サンシャイン!!〜お嬢様と小さな守り人〜 作:佐々坊
「全く親父も沼津まで船を出してくれよ」
そういいながらバスを降りた、俺は今、静岡県の内浦という場所の海岸にいる。理由を説明すれば長くなるが一応説明しよう。
それは俺が今日誕生日だからだ、親族の誕生日は毎年「淡島ホテル」の大ホールで行われる、毎年同じ場所だが料理はうまいし、海はきれいだしパーティーをやるにはもってこいの場所なので俺もあまり意義を唱えない、しかし問題が一つあるそれは所在地の問題だ淡島ホテルは離島の淡島という場所にあり、船じゃないと行けないので定期便を待つか船を呼ぶしかないのだ。
ちなみに現在時刻は夕方4時、次に来る5時の定期便を逃すとおしまいで船を呼ばなくてはいけなくなる、
「はぁ~」
めんどくさいことを考えていると溜息が漏れてしまった。
海岸の岩に座り黄昏ながら夕日を眺めていると、左手の腕時計に目をやったとき
「君、どうかした?」
いきなり声をかけられ驚いたがよく見ると普通の少女だった
「あ、うん、大丈夫だよ」
「そう、ならよかった、でも溜息着くと幸せが逃げちゃうよ」
「うん、気を付けるよ」
話しかけてきた少女は人見知りもしないで気軽に話しかけてくる
「君内浦の子じゃないよね?」
何なんだ彼女は俺の事を完璧に当ててきている
「よくわかったね、僕は東京に住んでるんだ、今日は誕生日パーティーで淡島ホテルに行くんだけどその定期便を待ってるだよ」
「そうなんだ~、でもすごいね淡島ホテルでパーティーなんて、因みに誰の誕生日なの?」
「恥ずかしながら、僕の誕生日なんだ」
「おめでとう、じゃあなんか歌ってあげる」
彼女が歌った曲はHappy Birthday to You学校などでよく歌うやつだ
「Happy Birthday dear・・dear・・・名前・・なんていうの?」
やっぱそうだよな、あって初対面で誕生日ソングを歌ってもらったはいいものの、名前を聞かずに歌いだす人を初めて見た。
「俺の名前は小原 和沙(なぎさ)今更だけどよろしくね」
「こちらこそ、私は高海千歌、そこの十千万ってゆう旅館に住んでるんだけど、今はちょっと抜け出してきてるの」
「抜け出してきて大丈夫なの家の人心配してるんじゃないの?」
「大丈夫だよ抜け出すのなん日常茶飯事だし」
苦笑いでもしてやればいいのかと思うほどだった、でも見た感じの高校生が家の仕事を手伝っていれば親も少しは楽ができるだろう。
「じゃあもう一回歌うね」
「Happy Birthday dear~和沙君~お誕生日おめでとう」
「ありがとう高海さん」
「いいのいいの・・・あれ、あの子何やってるんだろう?」
指をさした方向を見ると、制服姿の女の子が水平線を見つめていた、制服はどこか見覚えがあるような制服、確かあの服は音ノ木坂の制服だったような気がすると思っていると彼女はいきなり制服を脱ぎだした。
『脱いだ!?』
思わず声に出てしまった、しかし彼女は水着を着ており裸体が見えることはなかった残念な気も半分安心?したのもつかの間
「たああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
なんと海向かって走り始めたのだ、俺らはその子の後を追いかけるように向かっていった
「だめだよ、まだこの時期の海は冷たいんだから」
「やめて放して、行かなきゃいけないの」
「だめだよ死んじゃうよ」
高海さんは海に飛び込もうとしているこの腰あたりを手でがっしりとつかんでいる、今の2人は柔道の足技みたく足が絡み合っている、このままだと
『ざっぱーん』
予想的中と言わんばかりに二人は海に落ちて行った、
「クシュッ!」
「大丈夫? 沖縄じゃないんだから」
高海さんがタオルを持ってきてくれた落ちた子と自分の二枚分だった
俺も羽織っていたジャンパー脱ぎ水着姿で寒そうな彼女にかけてあげた。
3人の間に静寂が生まれる、しかし地元っ子が痺れを切らしたのか静寂を打ち破った。
「どうして海に入ろうと思ったの、入りたければダイビングショップとかあるのに」
彼女はやっと重たい口を開いた
「海の音が聞きたくて」
「海の音?」
確かにそうだ、しかし海の音といっても何を持って海の音とするのかわ人それぞれだから理由が見えてこない
「私ねピアノで作曲してるの、でも・・どうしても海の音が作れないの」
「だから海に飛び込めばわかるかもってことで海に飛び込んだんだね」
ふと時間が気になり左手の時計に目を向けると4時55分を少し過ぎていた後少しで船が出てしまう。
「ごめん定期便出ちゃうから俺はここで」
俺はその場から走って船着き場へ向かった。