ラブライブ!サンシャイン!!〜お嬢様と小さな守り人〜 作:佐々坊
「次は沼津~沼津お出口は右側です」
車内アナウンスがなり俺はドアに前に立つ、電車が到着しドアが開くとほんの少し潮のにおいがしてきた。
駅前と言われたがどこのにあるのか分からず俺は駅前の建物をしらみつぶしに探し何とか俺の新しい住居を見つけた、そこには俺をこの沼津へと向けた張本人がいた。
「よっ親父、パーティー以来だな」
半分怒りを込めつつ言い放った
「そんなに東京離れるの嫌なのか?」
「そりゃ向こうで築いた交友関係とかあるんだから、と言っても3度目の引っ越しだから慣れてるけど」
最初の引っ越しは幼稚園から小学校に上がるときに淡島ホテルを開業してそれと同時に家族全員一緒に引っ越しをした、まだその時は幼稚園生だったこともあり何とも思わなかった、その後沼津の小学校に通い中学はそのまま公立の中学にしようか迷ったが東京の中学にも多少のあこがれがあったので東京でそこそこの私立に進学した。ちなみにその時はまだ中学生だったのでじーやが来てくれて身の回り世話をしてくれた。そして3度目は今に至るというような感じだ。
「ほら、鍵お前が開けろ、初めてだろ新居の鍵を開けるのって」
俺は鍵をもらいゆっくりと鍵を鍵穴にさし右に回した「ガチャ」という音が鳴り鍵が開いたことを確認した、下にも同じ鍵穴がある2重施錠のシステムなのでもう一度鍵穴にさし再度「ガチャ」という音を聞いて完璧に扉が開いたことを認識した、鍵を引き抜き扉を開けると新居独特のにおいが漂ってきた、すると一本の電話がかかってきた。
「はいもしもし小原です」
「もしもしこちら園田道場の園田です」
「あ、師匠お久しぶりです、すいません練習勝手に休んでしまって」
「それについてはまた今度話しましょう、では本題です・・・単刀直入に聞きます、あなた引っ越しましたか?」
「・・・はい、すいません何か連絡を入れればよかったと思ったのですが自分に決心が付かないまま日がたってしまい何も連絡を入れないまま引っ越し当日を迎えてしまいました」
「そうですか、言い訳はいいです。今すぐ
「え?そんないきなr」
言いかけたところで電話が切れてしまった、
「誰からだ今の電話?」
「道場の師匠からだよ、俺のお別れ会するから東京に来いってさ、てなわけで急いで段ボール入れて東京に行くから」
「そうか、じゃあ俺は鍵を渡したしかえr「もちろん手伝ってくれるよね?」
帰ろうとした親父を無理やり引き留めて手伝いをさせた。さすが4人でやれば早いものだわずか20分で荷物を入れ終わった。親父とここまで荷物を運んでくれた人たちにお礼を言い終わると貴重品だけをもって急いで東京へ向かった。
「次は東京~東京です」
本日2度目の新幹線のアナウンスを聞き新幹線を降りた、自分でもわずか4時間足らずでもう一回来るとは思ってなかった。
「(どこかの県の日帰り出張で政務活動を何とかしたみたいな人だな)」
自分で自分の考えに自嘲しつつ言われた目的地に急ぐのであった。
因みに目的地とは「園田道場」というところだ、海未先輩のおじいさんがやっており約4年間お世話になった、俺に剣道と武術の基本を教えてくれた人だ、さらに俺とμ'sのみんなと知り合った場所でもある、つまるところの思い出の場所みたいな感じだ。そんなことを考えながら歩いているともう園田道場の前についていた。着いたら電話しろと師匠が言っていたので一応電話をしてみた。
prrrr prrrrrr
「はい園田です」
「もしもし小原です、今道場の前に着いたんですけど、そういえばさっきの電話しろってどうゆう意味なんですか?」
「いえいえ、何でもないですみんな待ってますので早く入ってきてください」
俺は恐る恐るドアを開け一歩一歩をすり足で歩いた、たいてい集まるときは大抵剣道場を使うがその剣道場に誰もいないということは・・剣道場の扉を開けるとそこには何もなくもぬけの殻状態、すると横からいきなり竹刀をもって襲い掛かってくる2組がいた一人は竹刀を上段からもう一人は下段からこの攻め方は2人同時に攻撃するときの攻め方だ。俺は左右の腰に付けた伸縮警棒を取り出し
じゃきっ じゃきっ
と素早く警棒を伸ばすそしてそのまま左手の警棒を上から下に右手の警棒は上段からの竹刀を受け止めるために竹刀と垂直に構えた、2人の攻撃は警棒で止められ俺に当たることはなかった反撃に移ろうとしたとき
「なぎく~~~~ん」
後ろからいきなり抱き着かれ声と背中に当たっている双丘の大きさで誰かわかった
「ちょっと希先輩いきなり抱き着かないでください」
「え~~でも抱き着こうとしてもなぎ君逃げちゃうでしょ」
「そりゃそうでしょ、あなただけには理性が働かないんですもん」
やばい確かにこの人の胸はスピリチュアルモードにならない保証がない、どうにかしてハグをほどこうとするが・・・だめだこの血の流れ方は・・・ドクンドクンと血が熱く沸騰するような感覚。畜生なってしまった。
スピリチュアルモードに
「もう~こんなことするなんよっぽど俺のことが好きなんだね、子猫ちゃん」
「和沙君大好き」
この状態になると女性に優しい言葉やキザな言葉をかけてしまうさらに泣いている女性にいたってはその人が泣きやむまで優しい言葉をずっとかけ続ける、さらに女性を守るということが前提条件のため反射神経や記憶能力や論理的思考能力が通常の30倍になるというおまけつきだ。
希先輩が俺にデレデレしていると
「希よくやりました」
でてきたのは海未先輩このスピリチュアルモードに気づいた人だ
「すごいでしょ~うちの
そういって胸を押し付けてくる、やはり俺の弱点は希先輩と後ろからの攻撃だなこれがいきなり来たら対応が追い付かない
「やはり最初は希に頼んでよかったです」
「ていうかみんな呼んでるんでしょそれだったら早く呼ばないと」
「そうですね、穂乃果達入ってきてください」
道場の奥の扉から残った7人がぞろぞろと出てきた
「やっほ~久しぶりなぎ君」
先陣を切って俺に近づいてきたのは凛先輩だ、とても人懐っこく誰にでも優しいしかしスピリチュアルモードの前だと半分理性が効かなくなってしまう。
「も~凛ちゃん和沙君がかわいそうだよ」
「やっぱり抱き着くならかよちんの方がいいにゃ」
どうにか2回目のハグを乗り切り一息ついたところで大きなちゃぶ台を出てきた。
「さあ和沙今日は飲みますよ」
出してきたのはフィンタやコラ・コーラなどの炭酸飲料の2L数本それとポテチなどのスナック菓子、よく小一時間足らずで買ってこれたと思うほどたくさんのお菓子やドリンクがちゃぶ台の上に並んだ。
「それではこれより、和沙のお別れ会兼新天地での成功を願ってのお別れ会をはじめます、では和沙乾杯の挨拶を」
俺は立ち上がり右手にグラスを持ち
「このたびは集まっていただき誠にありがとうございます、このたび突然の転校で皆さんにお伝えすることもできず申し訳ございません、しかしこのような会を開いていただき誠に感謝しています今日は本当にありがとうございます」
こんなかしこまったことをいってると周りからのヤジみたいに「硬すぎるわよ~和沙、リラックスリラックス」「和沙~後で脳波のCT画像とらせなさい」「そうだよせっかくのお別れ会がもったいないよ」
おいヤジの中に一つ私利私欲の言葉が混ざってたぞ、俺はもう一度仕切り直して
「それでは乾杯!」
「「「『乾杯』」」」
俺の乾杯よりお別れ会が始まった
雑談に花が咲き30分ぐらいたったここでようやく転校の話題が出てきた
「そういえば和沙はどこの学校に引っ越すの?」
「ようやくですか、沼津の浦の星女学院ってことです」
「え?気のせいですか?私今女学院とかいう和沙には到底いけない言葉が聞こえた気がしたのですが」
「いえ本当ですよ、親父がそこに無理やり編入させたんですけどね」
「本当なのですか?本当に本当なのですか?」
海未先輩が俺の肩をもって前後に揺らしてくる
「t、転校のr、理由はもう一つあるんです」
激しく揺さぶっていたのがいきなり止まりそのまま前に倒れこんでしまい海未先輩の太ももに顔をうずめてしまった
「(ああ、女性の太ももはどうしてここまでいいと思えるのだろう)」
女性特有の柔らかさ、そしてほのかに香るバニラのような甘い匂い昔親に膝枕してもらったのと同じ感覚だ
「何してるんですかこの変態和沙ー」
海未先輩が多少の涙目になりながら俺を起こし平手打ちを食らわせようとしている、しかし海未先輩の太もものおかげで切れかかっていたスピリチュアルモードも回復していまい、平手打ちも難なく受け止め
「やっぱりスピリチュアルモードの和沙には敵いません」
「それより和沙早く二つ目の理由教えなさいよ」
「二つ目の理由はお姉ちゃんの護衛です」
「護衛ですか、にしてもなぜ和沙が?
俺は親父から言われたことを包み隠さず話した
「なるほどそうゆうことですか、表向きは共学化の
「はい」
俺は大きな返事をしてこの話は終わったするとそこへことり先輩がやってきて
「和沙君はいこれ、ことりからのプレゼント似合うかわからないけど着てみて」
「着てみて」の言葉から察するに洋服系なのだろう、箱を開けるとそこに入っていたのは制服だった
「この制服は和沙君専用にアレンジした改造制服なのほらここ和沙君の警棒が入るようにうまく設計したのしかも見えにくい位置につけてあるから見つかる心配もないよ」
「ありがとうございます。でも制服は学校側から指定が来てて高一の時に来てた制服を使ってくれと言われているんです」
「大丈夫それも考慮して作ってあるから問題ないよ、胸元のワッペン見てごらん昔のままでしょ」
言われて確認すると確かに前に通ってた学校と同じワッペンだ
「この制服は型から作ったんですか?」
「ううん、制服の型はどれも同じだからそれ以外の場所を作っただけだよ」
「じゃあことり先輩の作った制服を着て浦の星女学院に行けるんですか?」
「うん問題ないと思うよ」
「ありがとうございます」
この制服は沼津に行ったときに東京での思い出の品みたいになるのかな、しかし制服のワッペンなんて自分で作れるのかああいうものは特注だった気がするがそんな小さなことは頭の片隅の片隅に置いていずれ自然消滅するのを待つしかない。
そして時間は流れ別れの時
「今日はありがとうございます、今日は本当に楽しかったですまた東京に来る時があれば寄りますそれでは」
「じゃあね和沙君また今度返すからね」「今度こそ脳波のCT画像取らせなさい」「向こうでも頑張るのよ」「いっぱい友達つくるにゃ」「あなたに元気で暮らせるように」「ご武運を祈っています」「が、頑張ってくださいね」「スピリチュアル出しすぎないようにな~」「制服ちゃんと着てよ」
俺はもう一度振り返り大きく手を振ってその場を後にした。
お読みいただきありがとうございます。ご指摘、感想をよかったらお願いします。
そして投稿遅れてすいません。テストが終わった後に部活やらテストの点に絶望したりと私的な理由で遅れてしまいました。
さて第5話ですが今度こそ浦女に入学します、
次もよろしくお願いします