空の狭間に唄う   作:HOT PEPPER

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更新がすごく遅れたこと、深くお詫びいたします。

え?誰も待ってねえって?……ああ……そう……





三 畏怖する空

 「はい、これで登録完了です!」

カウンターにペンを置き、ナヅナはにっこりと微笑んだ。

 「おめでとう!君も今日からハンターだよ」

 「はい、よろしくお願いします!」

勢いよく頭を下げるアステル。

声が少し裏返っている。顔色もいつもより赤い。

よっぽど嬉しいらしいな。コショーは肩をすくめた。意外に単純な奴だ。

 「敬語じゃなくっていいよ?」

相変わらず大人ぶった笑みを浮かべながら、ナヅナは少年の頭を撫でる。

 「ナヅナって呼んでね。これからよろしく!」

 「うん。えっと、よろしく!」

アステルは顔を上げ、笑顔で答える。はにかんだような笑みだ。

 「喜ぶのはまだ早いぜ」

水を差すようなコショーの言葉に、二人は同時に振り返った。

どちらもキツネにつままれたように、きょとんとしている。まるで双子だ。

目をパチクリさせて、ナヅナが首を傾げた。

 「まだ何かありましたっけ?」

バカが。てめえは受付嬢だろ。そのくらい把握してろ。

その言葉を飲み込んだあと、コショーは低い声で答える。

 「登録が済んだら、あとは訓練と試験だ。推薦状があるから訓練はパスだろ」

 「試験?試験って何やるんでしたっけ?」

だから何で俺に訊くんだよ。コショーは舌打ちした。

また泣かれると困るので、下手に怒鳴れないのがもどかしい。

 「そんなのは、人によってまちまちだ。でかいコネがあれば、それすらパスできるだろうが」

 「でかいカネ?」

アステルが真顔で訊き返す。

 「コネな。言っとくが、俺のコネはでかくねえ。オトモだからな」

 「オトモって?」

再びアステルが訊き返す。三歳児かてめえは。

彼は顔をしかめ、頭を掻きながら言った。

 「オトモは俺だよ。とにかく、てめえは試験を受けなきゃならねえはずだ」

 「正解」

予期せぬ声に、全員がそちらを振り返る。

カウンターの奥から、中年の女性がのしのしと歩いてきていた。

口のまわりが黒くなっている。また何か奥で食べていたのだろう。

 「ちょうどいいクエストがあんのよ。あんた、やってみる?」

 「クエスト?どんな?」

アステルの弾んだ声に、女性の目がすっと細くなる。

 「『ドスランポス』の討伐」

 「……何だと?」

コショーは驚きに目を丸くする。そして次には、訝しむように細めた。

 「ド素人だぞ。分かってんのか、ババア」

 「分かってるよ」

女性はコショーの目をじっと見つめる。何かを上から貼り付けたような表情をしていた。

 「でも見込みあんでしょ?だからこその推薦状」

コショーは顔を歪め、チッと舌打ちした。

クソババアが。やるとしても、せいぜいランポス5頭くらいがセオリーだろうが。何が狙いだ。

 「私は反対です、おばさん。訓練も受けてないし、この子の年齢にはまだ……」

ナヅナが言いかけたが、彼女はそれを片手で遮った。

 「質問!」そう言ってアステルが手をあげる。

 「『討伐』って、殺すってことですか?」

 「そうだよ。期日以内に殺せばいいだけ」

女性の言葉に、アステルは「ふうん」と頷いた。

 「分かった。ドスランポス、やってみます」

 「おい待て!」

コショーは思わず声を荒げる。

ナヅナがビクッと肩を震わせた。その程度には怒気を含んでいた。

 「勝手に了承すんな!てめえ一人にはまだ早い!」

 「一人……?」

彼の言葉に、少年は目を見張った。女性の方へ向き直り、首を傾げる。

 「一人なの?」

 「まあね」

 「そうなんだ……」

アステルは腕を組んだ。難しい表情で、床を見つめている。

しかしそれも、ほんの数秒のことだった。

 「いいよ。頑張ります」

 「おいコラ!てめえは……」

コショーが何か言おうとしたが、アステルは彼の口元に人差し指を押し付け、黙らせた。

 「大丈夫だよ、コショー」

少年は誇らしげな表情を見せた。

 「僕は一人前の戦士なんだ。心配しないで」

コショーは黙って彼を睨みつけ、歯ぎしりした。

ガキが。何にもこなせてねえうちから、そんなドヤ顔かましやがって。

いままでてめえが磨いてきたスキルとは、勝手が違うんだよ。

 「……勝手にしやがれ」

結局彼は、こう呟くしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

埃と薄闇に包まれた、小さな部屋の中で。

黒縁の窓から差し込む微かな黄金色の光が、男の横顔を照らしだす。

個性的な顔ではない。

どこにでもいそうな平凡な目鼻立ちで、一度会っただけでは忘れてしまうだろう。

額に刻まれた、×印状の十字の傷痕。唯一それだけが、彼の個性を主張するものだった。

 「お久しぶりです、先生」

十字傷の男は、軽く会釈をする。穏やかな微笑みを浮かべていた。

 「お変わりありませんね」

 「そうでもないさ」

彼の向かいのソファには、初老の男が座っている。

彼はうんざりしたような顔で、小さく肩をすくめた。

羽根つき帽子に赤いマント、ロングブーツといういで立ちに、口髭がよく似合っている。

 「近頃はダメだね、ホント」

 「そうなんですか?」

 「うん。小石とかあるとね、蹴つまづいちゃうんだよ」

十字傷の男は苦笑した。

よく言うものだ。まだまだ現役だろうに。その制服を見事に着こなせる体格が、何よりの証拠だ。

だいたい、誰だってつまづくときはつまづく。

初老の男は咳払いすると、懐に手を入れる。

取り出したのは、えんじ色の小さな封筒だった。

 「早速だけど。はい、コレね」

 「……コレ?」

受け取りながら、十字傷は首を傾げる。

 「例の件についての報告書だ。ほら、君が接触した坊やだよ」

初老の男は、羽根つき帽子を壁にかけながら言った。

 「名前は『アステル・エインガナ』というらしい」

 「へえ、そうなんですか」

十字傷の男は感心したように相槌を打つ。出来るだけ自然な声を出したつもりだった。

しかし彼の上司は、その態度から何かを嗅ぎとったらしい。

振り返るや否や、その丸眼鏡の奥の目がキラリと光るのを彼は見た。

 「知ってたね」

 「え……」

 「坊やの名前、知ってたでしょ」

初老の男は指を組み合わせ、彼を睨みつける。

責めているというより、呆れているといった様子だ。

 「は、ははは……」

彼は誤魔化すように笑う。

笑いながらも、両手を上に上げていた。降参の合図だった。

 「いやはや、敵いませんね。あなたには」

 「敵いませんね、じゃないよ~?」

上司は溜め息を吐き、眉間にできた皺を揉んだ。

 「なんで報告しなかったの?でなきゃ、わざわざ集会所に人遣る手間が省けたでしょうに」

 「仕方なかったんですよ」

十字傷は頭を掻きつつ、苦笑していた。

 「なにせ、男の約束でしたからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 見通しの利きにくい闇の中、竜車はガタゴトと音を立て、川沿いの道を進んでいた。

小石が多く散らばっているせいで、時々車体が跳ね上がる。

御者のアイルーは振り落とされまいと、座席の端にしっかり掴まっていた。

川を轟々と流れる濁流が、獲物を飲み込まんと待ち構えているようだった。

 「ドスランポスかニャ?」

客席の方を振り返った御者ネコは、小さく鼻を鳴らす。

栗色の毛並みをしていて、若そうなアイルーだ。

 「そんなの楽勝だニャ。オイラでも倒せるニャ」

 「ホント?……良かった」

白い外套に身を包んだ少年は、明るい表情を浮かべる。

 「友達が脅すから、どんな凶暴なモンスターかと思って」

 「しっかり実力が出せれば大丈夫ニャ」

御者ネコは知ったように話しながら、アプトノスの尻を手綱で打った。

竜車が速度を上げる。

鬱蒼とした森に隠れた東の空が、淡い桃色と蒼に染まりはじめている。

夜明けがゆっくりと近づいてきていた。

 「でも、友達の気持ちも分かるニャ。用心に越したことはないからニャ」

 「そっか」

アステルは頷いた。

毛布代わりにくるまっていた外套を脇に退け、上体を起こす。

彼は鉄と革で作られた、初心者用のハンター装備を着ていた。

出発のときに、ナヅナから渡されたものだった。

 「大船に乗ったつもりでいるニャ」

御者ネコは自分の胸を、ポンと肉球で叩く。

 「いざとなったら、オイラのダチが出撃するニャ」

 「ダチ?」

 「そうだニャ。新人ハンターさん御用達ニャ」

彼はまるで自分のことのように、得意げに胸を張った。

 「瀕死になったら、命がけで駆けつけてやるのニャ」

 「へえ。頼りにしてるよ」

微笑むアステルに「任せろニャ」と御者ネコが言う。

少年は大きく伸びをした。

ネコが顔を洗うように目元をこすりながら、夜明けの森を眺めた。

もうこんな時間か。興奮してて、ぐっすり眠れなかった。

彼は一つ欠伸をすると、腕を伸ばし、足元の得物に手を触れた。

骨を削り、剣と盾に加工した武器『ボーンククリ』。これもカウンターで支給されたものだ。

一見頼りなく見えるが、その素材には頑丈なモンスターの骨が使われている。

切れ味も十分だ。少なくとも、この間の竹槍のようにはならないだろう。

アステルはその刀身を指でなぞり、小さく頷いた。

一筋の血が流れる指先。それをぺろりと舐め、前方に視線を移す。

森のあちこちから顔を出した古代の遺跡の残骸が、朝日を受けて微かに光っていた。

獣の牙に似ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 メタぺ湿密林。

メタペタットからほど近い狩猟許可区域。

枯れ木や泥を押し流す濁りきった川に、岩山にぽっかりと開いた、藍色の霧を吐き出す横穴。

大木や蔓に養分を奪われ、棒のように痩せ細り、立ち枯れした若木が折り重なる森。

そこには無造作に、頑固親父を彷彿とさせる面構えの岩が置かれている。

誰が何のためにこんなひょうきんな彫刻を置いたのか。今やそれを知る者はいない。

その苔むした親父岩の横を、毒々しいまでの青と黒が通り過ぎる。

木々の陰の中で光る、貪欲な黄色い眼。

群れの長であることを主張する、真っ赤なトサカ。

獲物の肉を深く抉るナイフのような鉤爪も、鮮血のように赤い。

ドスランポスは立ち止まり、辺りをキョロキョロと見回す。

湿気に混じって漂う臭いの元を辿ろうと、必死に鼻を利かせていた。

仲間たちの血の臭い。

しかし痕跡は、いつも途中で完全に途絶えている。

何者かが、群れをかきまわしていることは明らかだった。

何故隠れるのだ。出てこい。

受けて立ってやる。

ドスランポスは薄闇の中で、静かに殺気を研ぎ澄ませる。

突然、大気を裂く気配を感じた。

彼は振り返らずに、横に飛ぶ。

群れの長となるまでの長い歳月の間に培われた勘が、飛び道具の存在を告げていた。

樹上から垂れ下がった蔓を切り裂きながら飛来したそれは、ドスランポスの身体をわずかにかすめる。

そして大きく孤を描きながら、森の奥へと消えた。

あれは何だ。どこから来た。

答えを求め、それが飛んできた方向を見つめる。

頭上に生い茂る深緑を朝日が貫き、一筋の光を投げかける。

そこに浮かび上がったのは、一人のニンゲンの姿だった。

この辺りでよく見かける連中より、いくらか小さい。纏った長い衣と髪が、白銀に輝いている。

二本足で堂々と地を踏み、こちらを静かに見返していた。

なぜ今まで気がつかなかった。あんなにギラギラしている奴を見逃すなんて。

彼は己を罵倒した。そしてその逞しい脚部に力を込めた。

一息に飛びかかり、奴の細い首に喰らいついて、ねじ切ってやる。

青き狩人の眼が鋭く光った、そのとき。

仲間の声が響いた。助けを求めるような、かすれた鳴き声。

声は、目の前のヒトから発せられたものだった。

その小さな口から洩れる、消え入りそうな呼び声。

ドスランポスは一瞬、動きを止めた。貪欲な獲物への執着が、消え失せていた。

目の前にいるのは間違いなく敵だ。白い衣はわずかだが、同胞の返り血に濡れている。

しかし奴の口からは、儚い鳴き声が聞こえてくる。

どういうことだ。

狩人としての本能が消え、混乱が迷いを生む。

その一瞬の隙が、命とりだった。

突如、彼らの真横から飛来する飛び道具。

それは先ほど、森の奥へと消えたはずのものだった。

胴を切り裂かれ、悲鳴をあげるドスランポス。

焼けつくような痛みに身をよじりながらも、カッと目を見開き、己が身を裂いた者の正体を確かめようとした。

血の軌跡を描きながら、飛び道具が地面に突き刺さる。

乳白色の長い棒状のもので、真ん中からくの字に曲がっていた。

対峙している白いヒトは、あの場から一歩も動いていない。

なのに、あの棒は全く別の角度から飛んできた。まるで使い手の元に戻ってくるかのように。

もう一人いるのか。隠れているのか。

目玉だけを動かし、素早く辺りを見まわしたが、それらしい影はない。臭いもしなかった。

裂かれた傷口は深いが、急所ではない。

ドスランポスは倒れこんだが、すぐに起き上がった。

地に伏しているヒマなどない。あのニンゲンが、すぐそこまで迫っている。

彼は後方に飛んだ。

飛びかかってきた敵の手に握られた、野獣の牙に似た得物を紙一重でかわす。

こちらの番だと言わんばかりに奇声をあげ、鉤爪を振り下ろした。

ニンゲンはそれを盾で防ぎ、反動を利用して後ろに飛んだ。

風に舞う木の葉のようにくるりと舞いながら、牙による追撃をかわす。

身軽な奴だ。だが逃がさん。真っ先にこいつを始末してやる。

ドスランポスの猛追。

立て続けに大きな鉤爪を振るい、獲物を追い続ける。

敵はそれを盾で防ぎ、受け流し、脇に避けながら、反撃に転じる。

しかし段々と、両者の筋力の差が見え始めた。

ニンゲンは幼かった。幾ら技量があるとはいえ、モンスターと正面から戦い続けるのは、無理があった。

仮に成熟したハンターであっても、そんな戦い方をする者は稀だろう。

骨格や筋肉、なにからなにまでが、ヒトと規格が違うのだ。

 「ぐっ……!」

弾かれた盾が地面を転がる。

敵は後ろに倒れ、尻餅をついた。

その隙を逃すまいと、ドスランポスは鉤爪を素早く振り下ろす。

その鋭利な赤い刃は、獲物の頬をわずかにかすめた。

奴は這うように移動し、あっという間に茂みの奥へと滑りこみ、消えてしまう。

彼の知る、どんなニンゲンの動きとも違っていた。

眩いばかりの白を闇に覆い、黒いヘビへと姿を変えたかのようだった。

静寂。

辺りに再び訪れた沈黙に、ドスランポスは苛立つ。

やけに身体が重い。敵が再び現れるまで、じっと待つのが億劫だった。

弱い奴め。さっさと出て来るがいい。

決着をつけてやる。

感情に任せ、ドスランポスは吠えた。

それに答えるように、後ろの茂みから小さな鳴き声が響く。

仲間の鳴き声。弱々しい、命乞いのような声だった。

もう騙されるものか。

彼の黄色い眼が冷酷に光る。

自身と仲間を侮辱された怒りに身を焦がし、声の方に飛びかかった。

茂みを切り裂き、獲物の肉をえぐる、後ろ足の蹴爪。

彼は確かな手ごたえを感じた。

勝利の雄叫びを上げ、敗者に喰らいつかんと鎌首をもたげる。

そのときになって気づいた。

違う。敵じゃない。

足元で血まみれになっていたのは、同胞の亡骸だった。

まだ温かい。さっきまで、辛うじて生きていた。

とどめを刺してしまったのだ。自分が。

何故だ。何故気づかなかった。

喉元の裂けた仲間の死体を見下ろし、ドスランポスは立ち尽くす。

呆然としていた彼は、後ろから迫る殺気を感知できなかった。

気づいたときにはもう遅い。

その左前足の上に、牙のような剣が突き立てられていた。

身体が熱い。燃えるようだ。呼吸も苦しい。

ドスランポスはやみくもに鉤爪を振り回す。

わずかにヒトの白い衣をかすめたが、それだけだった。

青々とした草木が、まだらに紅く染まっている。

それが己の血だと知るのに、そう時間はかからなかった。

左前足の上。そこは全ての動物にとっての急所、心臓の位置だった。

噴き出す鮮血は留まることを知らず、日差しを受けて艶やかに、黒々と輝く。

ドスランポスは恐怖を感じた。

殺される。逃げなければ。

今は生き残ることが先決だ。勝利はその後でいい。

なけなしの力を振り絞り、彼はよろよろと走り出す。

傾いた木々の間をすり抜け、闇に身を潜ませる。それでも足を止めずに、駆け続けた。

密林の影となり、気配を消し、静寂を抱けば、そこは自分たちの領域だ。

一度闇に紛れれば、どんな飛竜相手でも逃げきれる自信がある。ましてやニンゲンなら、尚更だ。

足取りは重く、出血は酷い。徐々に視界も霞んでいくが、反対に頭は冴えてきていた。

待ってろニンゲンめ。

生き残った同族たちを集めて迎え討ち、骨の髄まで喰らってやる。

ドスランポスは闇の中で、針のような歯を剥き出しにした。

ふらついた拍子に、足元の小枝を踏みつける。

パキッという小さな音が、やけに大きく響いた。

そのときだった。

闇の中で、何かが煌めいた。

風が奇妙な音を立て、枯れ葉が蒼い空を舞う。

そして、ドスランポスは血溜まりに伏した。

身体が小刻みに痙攣していた。

その胴には、かのくの字形の棒が突き刺さっている。

心臓も貫かれていた彼にとって、最後の追い討ちとなった。

飛び道具には、麻痺毒が塗られていた。

ドスランポスはあがこうとした。しかし身体は動かず、視界は闇へと沈んでいく。

動けない。奴が来る。息ができない。

落ち葉と泥と、血の中でもがく彼を、ヒトは静かに見下ろしていた。

青い瞳が光っている。空を思わせる、透き通った水色だ。

ニンゲンはおもむろに手を伸ばし、胸に刺さった剣の柄に手をかける。

その唇が動き、何か言葉を紡いだ。

しかしヒトの言葉であったため、彼には理解できない。

そして腕に力を込めると、ドアノブのようにくるりと回し、心臓を引き裂いた。

濃紅の泉が湧き出る。

ドスランポスは同胞たちのように、か細い鳴き声を上げ、眼を閉じた。

 

あの色が、ずっと怖かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




こいつは臭えェーーーッ!ドブの匂いがプンプンするぜーー!

JOJOの奇妙な冒険、面白過ぎる。何故今まで読まなかったのか不思議なくらい。
おかげで小説は久しく書いてませんでしたが……いいよね、若いんだから。
好きなこと好きなだけやっていいのって、若いうちだけですよね。

でも個人的に一番好きなのは、ピューっと吹くジャガーかな……。
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